コンサートの記(688) 松たか子歌手デビュー10周年記念全国コンサートツアー“I Cherish You”2007城陽
2007年5月20日 文化パルク城陽・プラムホールにて
京都市の南、京都市と奈良市のほぼ中間にある京都府城陽市の文化パルク城陽・プラムホールまで、松たか子の歌手デビュー10周年記念全国コンサートツアー公演“I Cherish You”を聴きに行く。
城陽市は、京都サンガF.C.のクラブハウスのある街だ。ただそれ以外にこれといって名所のない、人口8万人ほどの小さな都市である。
文化パルク城陽の最寄り駅は近鉄寺田駅。普段は乗降客の少ない各駅停車の駅だが、今日は沢山の人が下りる。ほぼ全員、松たか子のコンサートが目的の人々だ。
松たか子のコンサートは午後5時30分開演。客層はお年寄りから子供まで幅広い。
松の最新アルバムである「Cherish You」収録曲と、松がこれまでに発表したシングル曲を中心とした構成。松たか子は自然体でコンサートに臨んでおり、伸びやかな歌声が心地良い。キーボードの弾き語りやピアニカ(鍵盤ハーモニカ)の演奏などでも聴衆を楽しませてくれる。
歌手・松たか子は、女優・松たか子ほどの魅力的はないけれど、音楽の基礎もしっかりしているだけにあらゆることに関してレベルが高い。MCもお手の物といった感じだ。「(デビューシングルである)『明日、春が来たら』を間違って買っちゃった人!」と挙手を求めて、反応に「微妙……」と首をかしげるなど、歌手が本業でないが故の自虐ネタで会場を和ませたりする。
ところで、松たか子は、子供の頃にピアノの先生に才能を認められ、プロのピアニストを目指して猛練習をしていた時期があったそうだが、練習のし過ぎで血を吐いて倒れ、プロのピアニストになるのは諦めたという。しかし、血を吐くというのは凄いな。どれだけ練習したのだろう。
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