野村克也が明かす「古田敦也とメガネ」の真相(『ヤクルトスワローズ論』より)
「よく知られていることだが、古田は捕手なのにメガネをかけているということで、ドラフトの指名に二の足を踏む球団が多かった。野茂英雄や石井丈裕などをリードして、ソウルオリンピックで銀メダルを獲ったアマ有数の捕手だったのに、メガネが引っかかってしまったのだ。
世間では、私(引用者注:野村克也)もメガネを理由に古田の指名に反対した、などと言われている。それをスカウトが説得して二位で指名して入団にこぎつけた、といった話が広がっているようだ。しかし、これはとんでもない誤解、いや捏造だ。
ガラスのレンズしかなかった昔ならいざ知らず、プラスチック製で割れにくいレンズが出たことで、メガネが支障になる心配はほとんどなかった。そもそも私自身がメガネを使っているのだから、そのことに気づかないはずがない。
きっと、のちの名捕手・古田を獲得したことを手柄にしたい者がいて、そのダシに私が使われたのだろう。つまらない話である」
野村克也 『ヤクルトスワローズ論』(MdN新書)より
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