コンサートの記(753) 「玉置浩二 Concert Tour 2021 故郷楽団~Chocolate Cosmos」@ロームシアター京都 2021.9.26
2021年9月26日 左京区岡崎のロームシアター京都メインホールにて
午後5時30分から、ロームシアター京都メインホールで「玉置浩二 Concert Tour 2021 故郷楽団~Chocolate Cosmos」を聴く。
玉置浩二のコンサートに接するのは三度目だが、いずれも雨で、玉置浩二も結構な雨男のようである。
2015年に行われた「故郷楽団」公演の再演で、曲目も2015年のものに近い。オリジナルの他に尾崎豊の「I LOVE YOU」のカバーもあってとても良い。イントロに特徴があるため、客席がすぐに「あ!」という空気になった。
2部構成で、前半は明るめの茶色の、後半は白のコートを着て歌った玉置浩二。秋から冬にかけての道産子のファッションやチョコレートをイメージしたものだと思われる。「故郷楽団」のタイトル通り、前半は「ママとカントリービール」(作詞:竹中直人)、「花咲く土手に」、「青い“なす”畑」といった子供時代や故郷である北海道を歌った曲も多く、ホール全体がノスタルジアに包まれる。玉置浩二は歌声だけで世界を構築出来る人だけに、京都にいながら北の大地の清冽な風に吹かれているような気分になる。
「MR.LONELY」「JUNK LAND」を経て歌われた「田園」では観客総立ちになり、玉置浩二は今日も「愛はここにある」の後を「京都にある」とご当地に変えて歌って喝采を浴びる。
曲を終えてから、玉置は「こんばんは。皆さん足を運んでくれてありがとう。感謝します。メンバー紹介をします」と述べてからメンバーを一人一人紹介する。紹介してからギターをライフルに見立てて撃つ真似をするなどお茶目な仕草を続けていた玉置。テレビだとずっとハイテンションで喋ってばかりのイメージがある玉置浩二であるが、ライブで彼が話すのは珍しいことらしい。
玉置浩二のオールタイム人気曲アンケートで1位になった「メロディー」で本編は終わり、アンコールとして「しあわせのランプ」が歌われる。アンコールで歌われたのはこの曲だけだったが、最後の曲に相応しいメッセージに溢れた歌声が、空間を幸福感に満たしていた。
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