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2022年2月 6日 (日)

柳月堂にて(1) ジョルジュ・プレートル指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 シベリウス 交響曲第5番

2018年2月6日

出町柳にある名曲喫茶「柳月堂」に行ってみる。柳月堂について知ったのは、京都に来て最初の年、つまり2002年のことだ。私が音楽好きであることを知った松田正隆が教えてくれたのである。ただ料金が高めということもあり、今日まで通うことはなかった。ただいつまでも行かないというのも勿体ないような気がしたので、大分時間は掛かったが、今日初めて行くことにしたのである。

洋梨のケーキとホットレモンティーを注文。聴きたい曲は収録曲を記したファイルの中から選ぶというシステムである。初めてに相応しい曲としてシベリウスの交響曲第5番を選ぶ。LPに収録されたものをセレクトするのだが、シベリウスの交響曲第5番が収められたLPは、クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団のものと、ジョルジュ・プレートル指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団のものしかない。クルト・ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団のものはCDで持っていて、シベリウスらしからぬ爆演であるということは知っている。プレートルも爆演傾向のある指揮者だが、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団とのシベリウスは存在すら知らなかったので、これを聴いてみることにする。後で調べたところ、1967年の録音で、RCAレーベルに収められたものだった。

LPなのでヒスノイズがあるが、私は子供の頃はLPで音楽を聴いていたので、そうしたものには慣れている。不満もない。
プレートルとニュー・フィルハーモニアによるシベリウスの交響曲第5番は思いのほか丁寧な演奏で、リリシズムも音の拡がりもささやかな凱歌の雰囲気も豊かである。良い演奏を発見してしまったかも知れない。

フィルアップとしてシベリウスの「悲しきワルツ」が入っている。プレートルとニュー・フィルハーモニアが「悲しきワルツ」の録音を行ったという記録はないようなので、別のコンビによるものだと思われるのだが、残念ながら誰のものなのかは確認出来なかった。結構、リタルダンドに特徴のある演奏である。

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