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2022年3月 8日 (火)

柳月堂にて(2) ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団 ドヴォルザーク 交響曲第8番

2022年2月5日

名曲喫茶・柳月堂に入り、ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏でドヴォルザークの交響曲第8番を聴く。

晩年、心臓発作を起こしたことにより指揮者を引退し、ビバリーヒルズで余生を過ごしていたワルターだったが、コロンビア(CBS)レーベルが、新たに開発されたステレオ録音でワルターの演奏を録音することを希望。ワルターを説得し、自前のオーケストラであるコロンビア交響楽団を結成して、心臓に持病を抱えるワルターに無理のかからないペースでのスタジオ録音を実現させる。今日聴いたドヴォルザークの交響曲第8番もそうして録音された貴重な記録であるが、かなりドラマティックな演奏であり、ワルターが最晩年であることを感じさせないエネルギーを放っている。時に阿修羅の如き怒濤の行進や熟練のドライバーのような自在なオーケストラドライブなどを見せ、今なお聴く者を魅了する。

ワルターというと、フルトヴェングラーやトスカニーニ、クレンペラーといった個性の極めて強い、というよりも今の基準でいうと異常なところのある濃い顔ぶれの中にあって、「中庸」「穏健派」というイメージが強いが、実際にはこのドヴォルザークの交響曲第8番に聴かれるようなダイナミックで個性に溢れた演奏を行っていた。強面の指揮者達と比較して顔が穏やかということもあったのだろうが、先入観は取り去って聴くべきだと思う。

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