「都をどり」令和四年公演「泰平祈令和花模様」 2022.4.3
2022年4月3日 京都四條南座にて
午後4時40分から南座で開演の「都をどり」令和四年公演を観る。
都をどりは、新型コロナウイルスの蔓延により、昨年、一昨年と中止になった。昨年は弥栄会館のギオンコーナーで、小規模公演である「春の雅(みやび)」が行われたが、寂しく感じたのも確かである。
というわけで、今回が令和に入ってから初の都をどりとなった。
「泰平祈令和花模様(たいへいのいのりれいわはなもよう)」と題された上演。いつも通り、京都の名所を中心とした踊りが行われるが、競馬や弓などの武芸の場面が取り入れられており、「病に勝つ」という祈りが込められたそうである(元々は、東京オリンピックを記念した演目で2020年に上演される予定で、乗馬やアーチェリーをモチーフにしたものだったようなのであるが、新たに設定を変えて上演されたようだ)。
第1景「置歌」、第2景「上賀茂社梅初春(かみがもしゃうめのはつはる)」、第3景「夏座敷蛍夕(なつざしきほたるのゆうべ)」、第4景「京遊戯色々(きょうのあそびいろいろ)」、第5景「那須与一扇的(なすのよいちおうぎのまと)」、第6景「勝尾寺紅葉揃(かつおうじもみじぞろえ)」、第7景「宇治浮舟夢一夜(うじのうきふねゆめのひとよ)」、第8景「御室仁和寺盛桜(おむろにんなじさかりのさくら)」からなる上演時間約1時間の演目である。「勝尾寺紅葉揃」には、「達磨さん、ころころころな、ころなに負けるな」という詞も出てくる。
令和初上演を祝うためか、上賀茂神社の紅梅と白梅、那須与一が扇の的を射た屋島合戦の源氏と平家、宇治十帖の匂宮と浮舟の衣装など、紅白の対比が多い。また今回は舞妓さんの出番が比較的多いのも特徴である。
久しぶりに観る大人数での芸舞妓の踊りに、京都らしさが戻ってきたようでホッとさせられる。
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