柳月堂にて(4) ルドルフ・ゼルキン(ピアノ) ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 モーツァルト ピアノ協奏曲第27番
2019年6月26日
出町柳の名曲喫茶・柳月堂に行く。リクエストしたのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第27番、ルドルフ・ゼルキンのピアノ、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の伴奏。コロムビア(CBS)のLP。
CDでも聴いたことのない演奏である。オーマンディとフィラデルフィア管弦楽団らしい明るく輝かしい音色であるが、ウエットな響きなのが珍しい。明るくてウエットという響きはなかなか耳に出来ないものであるが、モーツァルトの曲であるということを考えると納得のいく音楽作りである。ローマ三部作や「展覧会の絵」などのショーピースでは評価が高かったが、古典派の演奏はほぼ黙殺されていたオーマンディとフィラデルフィア管。私もベートーヴェン交響曲全集などは聴いているが、モーツァルトを耳にするのは初めて。そもそも交響曲などの録音があるのかすら知らないが、オーマンディのモーツァルトはかなりハイレベルだったと思われる。
ベートーヴェンなどに定評のあるルドルフ・ゼルキンのピアノもモーツァルトの愛らしさを紡ぎ出しつつ誠実さに溢れ、音楽に奉仕している。
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