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2022年9月27日 (火)

美術回廊(79) 「とびだせ!長谷川義史展」@大丸ミュージアム〈京都〉

2022年9月17日 大丸ミュージアム〈京都〉にて

大丸京都店6階にある大丸ミュージアム〈京都〉で、「とびだせ!長谷川義史展」を観る。今日が開催初日である。

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絵本作家として人気の長谷川義史。私自身はそれほど詳しくはなかったが、上七軒文庫で行われる「井上歳二絵本ライブ」で長谷川義史の絵本が多く取り上げられるため、馴染みの存在となっていた。

長谷川義史は、1961年、大阪府藤井寺市生まれ。高校卒業後に専門学校に進み(本当は美大に行きたかったが、母子家庭であったため、費用面で無理であった)、その後にデザイン事務所などでアルバイトとして働きながら更に絵を学ぶ。その頃に週刊朝日の「山藤章二の似顔絵塾」に投稿した似顔絵も展示されている。その後、南河内万歳一座の作品ポスターを手がけて注目され、絵本を発表する。奥さんもデザイナーから絵本作家に転じた人で、長谷川の背中を押したのは奥さんだそうだ。
自身のルーツをたどる『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』、寛容さの大切さを説くような『いいからいいから』、反戦のメッセージを持った『ぼくがラーメンたべてるとき』、同じく『へいわってすてきだね』などの原画が並ぶ。顔が大きく、パーツが中心に寄っているなど、「こども」の要素を持つ人物が登場することで、愛らしさが強調され、大人から子どもまで親しまれるであろうタッチが特徴となっている。またストーリー展開があるというよりも、一枚ワンシーンの構図で完結した絵が連続するという感じであり、昔ながらの紙芝居を想起させるところもあって、なんともいえない懐かしさが画面から溢れている。紙芝居が子どもたちの娯楽であった戦後すぐの時代が作品の中で広がっているかのようだ。

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映像展示もあり、長谷川が絵を描く様子も見ることが出来る。長谷川は下絵は描かず、「塗るんじゃなくて描く」「やりにくいをチャンスと思おう」「正解したと思う方が絵は失敗」といったような創作哲学を説いている。

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東日本大震災後の福島での野球を題材にした絵本もある。『ぼんやきゅう』という作品で、興味を引かれる。物販コーナーもあったのだが、今日は持ち合わせが余りなかったため、買うのは諦めた。いずれどこかで購入したいと思う。

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