楽興の時(44) さわひらき×mama!milk×かなもりゆうこ 「Ephemera」
2022年9月2日 木屋町のUrBANGUILD Kyotoにて
午後8時から、木屋町のUrBANGUILD(アバンギルド) Kyotoで、さわひらき(映像)、mama!milk(生駒祐子=アコーディオン、清水恒輔=コントラバス)、かなもりゆうこ(効果)による公演「Ephemera」に接する。
さわひらきの映像は、揚羽蝶の舞に始まり、それぞれ速度の異なる3つのメトロノーム(映像がmama!milkの公式チャンネルにアップされている)、羊たちの動き、海の波、鍵穴から見た揺れる木馬、林、羽ばたく鳥の群れなど、象徴的な素材が用いられている。
京都を本拠地としているだけに接する機会も多いmama!milkの音楽は、記憶の片隅で鳴っているような趣。細かく書くと、手を伸ばせた届きそうな記憶や、まだ接していない未知の風景が目の前に浮かんでは消えるかのようである。今日は前半は3拍子中心の音楽で、終盤に4拍子の音楽が登場し、全編で1時間15分ほど。アンコール演奏もあった。生駒祐子はアコーディオンのみならずトイピアノも演奏。
夏の終わり、秋の始まりに相応しいライブだったように思う。
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