これまでに観た映画より(317) 「夜明けの詩」
2022年12月7日 京都シネマにて
京都シネマで、韓国映画「夜明けの詩(うた)」を観る。キム・ジョングァン監督作品。出演:ヨン・ウジン、イ・ジウン(歌手としての名前はIU)、キム・サンホ、イ・ジュヨン、ユン・ヘリほか。
イギリス暮らしをいったん切り上げて、冬のソウルに帰ってきた小説家のチャンソク(ヨン・ウジン)。様々な人との出会いの中で小説を仕上げることになる。既婚者であり、妻はイギリスに置いてきている。離婚の危機が目の前にある。
先に書いたとおりチャンソクが様々な人々と一対一の対話を行うことで物語が進んでいく。それぞれのエピソードについてだが、特につまらないという訳ではないが、面白くもないという最も感想に困る種類の作品である。設定など、個人的には好感を持ったが、映画好きでない人、特に芸術映画を好まない人には受けが悪いと思われる。
全体を通して夢のような淡さを湛えた空気が漂っており、見終わった後には、それこそ邦題になっている「詩」のような独特の手応えがある。ただ万人向けの作品ではないことは確かで、退屈に感じる人も多いだろう。
「観る」というより「浸る」ような感じで接するのが吉と出る映画である。
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