日越外交関係樹立50周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」
日越外交関係樹立50周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」(NHK)を見る。作:小松江里子。出演:濱田岳、比嘉愛未、MEGUMI、奥田瑛二、村田雄浩、藤田弓子、反田恭平ほか。本業はピアニスト・指揮者である反田恭平が演技に挑戦している。
1992年、指揮者の佐倉一男(濱田岳)は、ベトナム(越南)のプロオーケストラである平和交響楽団のベトナム縦断ツアーの指揮者として招かれる。ハノイ(河内)を本拠地とする平和交響楽団。国立のオーケストラだが、給料が足りないため、楽団員のほとんどがアルバイトをしながら活動を行っている。このあたりは、モデル思われるベトナム国立交響楽団と同様だ。
練習場などの施設も十分とはいえず、なによりも基礎的なアンサンブル能力に問題がある。佐倉はトレーニングによって平和交響楽団のレベルを引き上げ、ハノイ、フエ、ダナン、ホーチミンで行われるツアーを成功に導くが、その一方で、家庭を顧みない態度から妻の美也子(MEGUMI)や息子と距離が出来てしまう。
ホーチミンでの演奏会終了後に、すぐにキューバへと旅立つことになる佐倉。これからもずっと一緒に活動してくれると思っていた平和交響楽団のメンバーはこれに反発する。
その後、南米などでの指揮活動を行っていた佐倉であるが、久しぶりにベトナムに帰ることになる。平和交響楽団は大きく成長していた。
音楽とオーケストラを舞台にしているが、基本的には家族の物語であり、一男と妻の美也子、息子の博音(ひろと)との和解が最後に訪れる。
ベトナム国立交響楽団育成に尽力した福村芳一(佐倉のモデルと思われる)が資料提供に名を連ねている。ベトナム国立交響楽団はその後も日本と縁があり、本名徹次が長年に渡って音楽監督を務めていて、来日公演も行っている。
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