クラウス・マケラ指揮 hr交響楽団(ヘッセン放送交響楽団、旧フランクフルト放送交響楽団) ショスタコーヴィチ 交響曲第7番「レニングラード」
日本では1990年代に、「ちちんぷいぷい」の歌詞がつけられ、アーノルド・シュワルツェネッガーが出演した栄養ドリンクのCMでギャグ的に使われましたが、実はもの凄い名曲です。
前奏が終わり、スネアの音に乗せて、人食ったような間抜けとも思える旋律が聞こえ始めます。これがラヴェルの「ボレロ」のように何度も繰り返されるのですが、次第に凶暴性を増していきます。これは独裁者を揶揄しているのだと思われます。ヒトラーもスターリンも学校では劣等生で鼻で笑われていたような人でした、ところが次第にということですね。
「ボレロ」を意識しているのは明らかですが、「ボレロ」が2つの旋律を使っているのに対し、「レニングラード」は旋律は1つのみです。「ボレロ」は転調して聴く者を驚かせるだけですが、「レニングラード」は転調するととんでもないことが始まってしまいます。
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