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2025年8月 6日 (水)

これまでに観た映画より(391) アニメーション映画「この世界の片隅に」

2025年7月28日

ひかりTVレンタルで、アニメーション映画「この世界の片隅に」を観る。戦前、戦中、戦後直後の広島県呉市と広島市を舞台にした戦争映画である。昨日、TBSの連続ドラマを見終えたばかりだが、作品の長さが異なるということで、印象もまた異なる。原作:こうの史代。複数の賞やトップ1を獲得した漫画である。監督:片渕須直(かたぶち・すなお)。
声の出演:のん、細谷佳正(ほそや・よしまさ)、小野大輔、尾身美詞(おみ・みのり)、稲葉菜月、潘(はん)めぐみ、牛山茂、新谷真弓、岩井七瀬、小山剛志(こやま・つよし)、津田真澄(女性)、大森夏向ほか。音楽:コトリンゴ。
上映時間130分にまとめられているため、北條家の近所付き合いの描写はほとんどない。

のんが声優として主役に挑んだことが話題となった作品でもあるが、個人的には80点前後。素朴さや「おぼこい」感じが出ている一方で、場面に合っていないのではないかと感じられるところもある。ただ彼女の声が持つヒーリング効果は心地よい。

淡々とした日常描写に、逆に戦時下のリアリティがあり、それが呉軍港爆撃や広島原爆の悲惨さと対比される。

より重点的に描かれるのは、すずが描く絵で、描写は上手い。もし戦争がなかったら、女子美術学校(女子美術大学の前身。戦前は東京美術学校のような官立の美術学校には男子しか入ることが出来ず、それを憂いて創設されたのが私立の女子美術学校であった)などに行って絵の道を深める手段もあったのかも知れない。
また時折、西洋の名画へのオマージュと思われる場面が現れる。また、ばけもんや座敷童など、この世界のものではないものが登場するが、いずれもすずの想像の産物である可能性が高く、彼女の性質と、「この世界の片隅」に掛かっているようでもある。
右手をなくしてしまったことで、絵はもう描けなくなってしまったすずだが、これまで通りの北條家での生活を望むのであった。

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