これまでに観た映画より(428) 「ベイビーわるきゅーれ」
2026年2月11日
Netflixで、日本映画「ベイビーわるきゅーれ」を観る。NHK連続テレビ小説「ばけばけ」でヒロインの松野トキを演じている髙石あかりの出世作。2021年の作品。
出演:髙石あかり、伊澤彩織(いざわ・さおり)、秋谷百音(あきたに・もね)、うえきやサトシ、飛永翼、福島雪菜、伊能昌幸、本宮泰風ほか。脚本・監督は、京都造形芸術大学出身の坂元裕吾。
「芸能界喧嘩最強」候補の本宮泰風を起用するなど、本格的なバイオレンスシーンも見所となっている。
なお、この映画でも「黒ひげ危機一髪!」が出てきて、発射させた方が負けとされている。
女子高生二人による殺し屋ユニット「ベイビーわるきゅーれ」。人をまるで照明を消すかのように気軽に殺すことの出来るコンビである。しかし、二人とも高校を卒業する季節となる。大学に進学する気のない二人は、殺し屋事務局(?)の須佐野(飛永翼)から、「自立のために共同生活を送りながらバイト生活をするよう」命じられる。アパートは何故か、ラブホ街のある鶯谷の物件を借りることになるが、ラブホ街なら住民を巻き込む怖れも低く、ちょっと歩けば上野なので買物などにも苦労しない。殺し屋稼業にはもってこいなのかも知れない。
杉本ちさと(髙石あかり)はワッフル屋で働き、深川まひろ(伊澤彩織)はコンビニの面接を受けるが、とっさに手が出てしまうなど殺し屋の癖のせいで、バイトの面接に受からなかったり、受かってもクビになったりしている。本業はあくまでも殺し屋で、生活していけるだけの金はあり、バイトをしなければいけないことに不満を覚えていたりする。
二人とも想像力(妄想力?)豊かであり、まひろは、全員体格が良く、刃物を持ったコンビニ店員と格闘する幻覚を見たりする。
まひろの方が社会適応力がなく、バイトの面接は10連敗中。ちさとが合格したメイド喫茶に潜り込むが、「モエモエキュン」などのメイド用語を言うことが出来ず、体験入店ということにして貰って、1日で降りている。
ヤクザの浜岡一平(本宮泰風)は、息子のかずき(うえきやサトシ)や娘のひまり(秋谷百音)と共に新たな「萌え」ビジネスに手を出そうとする。メイド喫茶に入った二人だが、そこはちさとがアルバイトをしている店で……。
殺し屋の話で、銃弾が飛び交い、バイオレンスな展開も多いが、基本的にはコメディーに分類される作品である。強いと見せかけて、銃であっさりやられるという、「インディ・ジョーンズ」シリーズを参考にしたような展開もある。
今、最も注目を浴びる女優の一人である髙石あかりであるが、きめ細やかな仕草や表情、縦横無尽といった感じのセリフ術が高い実力を窺わせる。俳優としての知的能力もかなり高いだろう。細かすぎて多動に見えることもあるが、これは医師でないと判断出来ないし、そうであったとしても女優業には影響しないだろう。多重人格の役などをやらせても適任だと思うが、強いイメージがついてしまうと、他の役にも影響してしまうため、若いうちはなるべく手を出さない方が良いように思う。
対する伊澤彩織の方は、今日初めて見たので、詳しいことは書けないが、内気な人間像を上手く体現していたように思う。
まひろは、社会不適応者であることを認め、バイトをやりたくないと須佐野に告げる。ウォン・カーウァイ(王家衛)監督の映画「天使の涙」でも社会不適応の殺し屋(レオン・ライが演じた)が描かれたが、高いコミュニケーション能力が必須となる現代社会において、対人関係能力を必要としない殺し屋はコミュ障には向いた職業(?)である。須佐野は取りあえず普通自動車免許を取るようまひろに告げる。運転手として登録するためで、その場合はバイトをしなくても良いようだ。
そして二人の今後は……というところで映画は終わる。続編へと続くことになる。
ワルキューレということで、ワーグナーの楽劇「ワルキューレ」から“ワルキューレの騎行”の冒頭をアコースティックギターや、シンセサイザーで奏でたものが時折流れる。
オール・ロケによる作品であり、制作費は低く抑えられている印象である。
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