「新・科捜研の女3」Season7概要
「新・科捜研の女スペシャル」Season7 File.1。2時間拡大版で、2つの事件が扱われる。
このSeasonから、加藤貴子は、芸名を加藤たか子に変更。別に松たか子に憧れたというわけでもないだろうが、2年後に再び加藤貴子表記に戻している。
7月。祇園祭の月である。赤井一郎という男が、架空の感染症に感染し、関西空港(架空の空港)に帰ってきた。赤井は隔離されていた関西空港病院から逃げ出す。赤井の後を追っていた科捜研は、京都感染症研究所の曾根崎裕子(とよた真帆)に捜査を止めるように言われる。
裕子は、京都府警刑事部長の佐久間(田中健)に、レベル4実験室を使わせるよう要求する。
神社で警官が殺される。建物はお寺のもののようであり、そこを神社に見せかけているものと思われる。
マリコと裕子は色々話すが、最終的には動機は異なっていたことが分かる。
赤井は病室で土門の耳に噛み付き感染させる。赤井は土門に恨みを持っており、土門に感染させるために自ら感染症が流行っている国に行って感染し、土門に会う機会を作って噛み付いたのだった。
何とか抗体が出来、土門は助かる。
京都府警の屋上で煙草を吸う裕子。マリコは煙草について、「止めました。ずっと前に」と発言。父の伊知郎には屋内禁煙を言い渡していたマリコだが、最初から非喫煙者だったわけではなく、吸っていた時期もあったようである。料理が出来ずカップラーメンが大好物。捜査にのめり込んで徹夜もしょっちゅうで、健康に気を配っている方ではないことが分かる。
裕子も煙草を吸うのは久しぶりと語ったが、その後に喫煙回数が増えており、ストレスが溜まっているのが分かる。
祇園祭に山鉾を出す町の話。
光子(深浦加奈子)と美貴(加藤貴子)が関わっている蕪山という架空の山であるが、無闇に触ってはいけないことになっているものの、寄ってたかって触って、それが事件を解決する糸口になっている。
会所の会長である三浦(寺田農)と息子の拓海(姜暢雄)は仲が悪く、拓海は呉服店を継がずに今は東京にいてWebデザイナーをしている。祇園祭の時期なので拓海は京都に戻っていた。
三浦が遺体で発見される。誰が彼を殺したのか。身内の犯行と見られ、凶器も山鉾巡行関連のものだった。
夜に捜査を行っていたマリコは何者かに刺されてしまう。
土門の携帯電話に電話して何も語らずに気絶するマリコ。土門には届いたようで、目が覚めると病院のベッドの上だった。同じB型の裕子が輸血に協力してくれたようだ。
蕪山に触れた順番により犯人が判明する。
マリコの血液から感染症の抗体が発見される。輸血した際に裕子の血液から体内に入ったもののようだ。そこからマリコは、裕子の恐るべき計画に思い至る。穏やかに見えた裕子だが、感染症テロを企むマッドサイエンティストだった。
「トリック」で刑事役をやっていた姜暢雄(きょう・のぶお)。韓国系であり、帰化する際に通名を苗字にすることも考えたが、「自分のルーツを大切にしたい」ということで、韓国での苗字で帰化している。
今日は京都御苑の門がロケで映っている。
Season7 File.2。京都府警薬物対策課の味方(あじたに)警部補(現場の捜査に真っ先に駆けつける刑事の多くが警部補である。警部になるとそういうことは少なくなる。古畑任三郎があれほど事件を解決しても警部にならないのは、表向きは「出世欲がないので試験を受けない」からとなっているが、安易に警部に昇進させると、現場に真っ先に現れるというスタイルが崩れてしまうからである。警部でも現場に駆けつけるドラマはあるが、古畑任三郎は階級に関しては忠実である)が京都府警の入り口で倒れる。すぐ後ろにいたマリコは駆け寄って救急車を呼ぶよう頼むが、それを無視するように通り過ぎる女性が1人。捜査三課(警視庁と同じだとすると窃盗犯担当。ドラマの中では京都府警には暴力団対策の捜査四課は存在しないようである)の嶋倉夕紀(国分佐智子)である。夕紀は男社会の警察で、佐久間刑事部長のバックアップもあり、刑事になることが出来た。だが、捜査三課では不満で、花形の捜査一課(凶悪犯担当)に移りたがっていた。味方警部補はアサリに含まれる毒、サキドトキシンで殺害されたことが分かった。土門は、以前に味方に引っ張られたことのある居酒屋の店主を尋問する。
しかし、捜査に邪魔が入る。マリコも捜査が出来なくなり、土門も警視庁に応援に行くことになる。夕紀は大阪府警の応援も行っているが、大阪府警と違い、警視庁では、京都で何かあってもすぐに駆けつけることは難しい。
一方、夕紀は、北の遊歩道で倒れている男を見つけ、二条院大学付属病院に運ぶが男はすでに亡くなっていた。
夕紀の日誌を読んだマリコは、修正が施されていることに気付く。スーパーのひったくり事件に駆けつけた夕紀だが、スーパーの駐車場で麻薬取引が行われる予定で薬物対策課が張り込んでいた。だが夕紀が現れたため、麻薬犯が逃亡してしまう。味方は夕紀に激怒する。
実は夕紀が倒れている男を見つけたのは北の遊歩道ではなく、桂川の河原においてだった。溺れていた男を車に乗せるが、スーパーでのひったくり事件の通報があったため、そちらを優先させ、車に戻った時には男は亡くなっていた。捜査三課長に電話した夕紀は、今、死んでいる男を発見したことにし、救急車を呼んで、それよりも早く車を運転して病院に着くことで、男を助けようとしたということにする。
マリコに全てを見抜かれた夕紀は警察を去ることに決める。
味方殺しであるが、居酒屋の店長が関与していたことが分かる。店長は味方のエス(情報屋)であった。味方に「エスだと売人仲間にバラす」と言われ殺害を決意した。
国分佐智子は若い頃は期待された女優であり、ヒロインの座を射止めるためにグロテスクな演技にも挑んだが、誰もが知る女優にはなれず、林家三平の妻となった。
ラストシーンは鴨川沿い。いつも通り丸太町橋の下付近だと思われるが、そこから飛んで出町柳の亀石の上を二人で歩くシーンが撮られた。
最後に、アサリは各自治体が適切な検査、監視・指導を行っており、市場に出る商品は安全との字幕が出る。
「新・科捜研の女」Season7 File.3。鴨川の下流で女性の水死体が見つかる。検視の結果、水死で間違いなかったが、体内からは植物性のものが一切発見されなかったため、鴨川で溺れ死んだわけではなく、別の場所、それも川や沼ではなく、プールなど人工の場所で水死させられて発見場所まで運ばれた可能性が高いことが分かる。そして体内から見つかったのは硬水だった。日本の水のほとんどは軟水で硬水が湧く場所は限られる。ただ、海外のミネラルウォーターは硬水の場合が多い。
被害者の身元は瓜生未知子(石井苗子)。質屋(リサイクルショップ)「しち京」のオーナーで、遣り手と評判の女性だった。一方、裏稼業として金貸しを行っており、自宅に借金取り立て先名簿が隠されていた。未知子の自宅には、マリコの家同様、カップラーメンがいくつも積まれており、食事に興味のない人であることが分かる。
未知子から借金した人を回り、同時にマリコは関係先の水を採取するが、硬水のものはない。
だが、食事に興味がない未知子が1軒だけ、何度も通っている店があった。高級イタリアンレストラン「ベッキオ」。本場のイタリアンレストランに負けないほど味に力を入れており、水はイタリアから取り寄せた高級硬水を使ってた。オーナーシェフは水城清香(かとうかず子)。こういうところでかとうかず子が出てくると大体、犯人である。かとうかず子は、まぶた付近を薄く黒く塗っており、心労を抱えていそうな感じである。
1日3軒しか予約を受け付けないという清香の見せ。マリコは、いつも一張羅の茶色系の背広を着ている土門に、「他にも背広あるでしょ」と言い、予約を入れ、自分もドレスアップして客として土門と共に「ベッキオ」を訪れる。パスタから水が分かると考え、持ち帰ったマリコだが、「ベッキオ」で使われている水は、遺体から検出されたものとは違うことが分かる。実は捜査に訪れることを見越して清香は店で使用するミネラルウォーターを変えていた。以前に使っていたものは生産元が潰れ、在庫切れでイタリアにも残っておらず、もう手に入らないという。
だが、マリコはパスタと共に持ち帰ったトリュフが匂わないことに気付く。
真相はこうである。清香は、嗅覚障害を抱え、シェフとしては致命傷を負ってしまった。耳鼻科に診察に行ったが、たまたま同時間帯に同じ耳鼻科に行っていた未知子にそのことを知られてしまい、強請られたのだった。殺害場所はキッチンで、水を溜めた場所に未知子の顔を押し込んで水死させたのだった。
タモリが好きなタイプの女性として挙げたことでも知られる石井苗子(みつこ)。元々女優ではなく、政治畑を歩いていた。上智大学、聖路加(せいるか)看護大学(現・聖路加国際大学)を経て東京大学大学院医学研究科看護学研究の修士課程、博士課程と進み、博士号取得。看護師の資格を持ち、戦時に看護師として参加することが可能になる。その後、東大大学院の研究員となった。その後、政治の世界へと戻って、参議院議員となり、東京維新の会代表代行を務める。
女優は本業ではないが、出演作は少なくはない。
かとうかず子も、芸名を変更していて、以前は、かとうかずこだった。どちらかといえば明るい女性を演じることを得意としており、暗いときは犯人だったりする。舞台作品にも出ているが、他の出演者より花があることが一目で分かるタイプである。
今回は捜査会議だというのに、深浦加奈子と加藤たか子がいるため、和気藹々とした雰囲気。深浦が看板女優を務めた劇団、第三エロチカの主宰者である川村毅は深浦を「天才」と評したが、私の見るところ加藤貴子もかなりの天才である。憑依型とは正反対で、どんな役でも自分の色に染めてしまえるタイプだ。若い頃は自作のホームページを公開していた面白い人である。
Season7 File.4。雑居ビルに入ったバーELLSEで、マスターの遺体が発見される。しかし、絞殺された後でクビの周りにネクタイが巻かれていた。ネクタイで絞殺したわけでもないのになぜネクタイが巻かれていたのか謎である。向かいのバーのマスター(山田辰夫。だいたい山田辰夫が出てくると犯人である確率が高いので、後はどういう経緯で殺されたのが気になる。今回はしょうもない理由である)。
第一発見者は殺された篠山の愛人である矢田桜子(黒坂真美)。黒坂真美も一時期はよく見た女優だが、近年は出演は年1作ペースである。「科捜研の女」シリーズには今後も別人役で出るようだ。
篠山の妻であるみずえ(原久美子)は夫とは別居中である。原久美子も懐かしい名前である。こうして見ると若いうちはいいが、芸能の仕事を長年続けることの難しさが分かる。ミステリードラマは、テレビ局の看板枠であっても人気俳優を集めたドラマよりも格が低いとされる。推理小説が純文学より格下と見なされるのに似ている。黒坂真美も原久美子もここ数年出てているのはミステリードラマが中心である。
女性で容疑が掛かるのは二人だが、更に男性二人も容疑者となる。篠山に500万円の借金していた古賀と、篠山と揉めていた高瀬(甲本雅裕)である。高瀬は洛南化学工業の工場で働いている。
佐久間刑事部長は新しくなったポリグラフ鑑定(俗に言う「嘘発見器」)を提案する。4人が反応を示した質問はそれぞれ異なる。ただ首を絞めた人間はこの中にはいない。
みずえは篠山を花瓶で殴っており、それで篠山が死んだと思い込んでいたのだが、実際には絞殺で、みずえは殺人犯ではない。
深浦加奈子は今回も加藤たか子、斉藤暁と組んでコメディー担当である。
凶器が梱包用のPPバンドだったことが分かる。
篠山と高瀬は、高校時代友人であり、琵琶湖でボートをハンドルを奪い合いながら操縦し、速度を出しすぎて小学4年生の女の子をはねて殺していた。高瀬は毎年墓参りに行っていたが、篠山は悪いことをしたとは思っておらず、「一緒に墓参りに行こう」という高瀬の提案をはねつけていた。
高瀬が墓参りに行くのは金戒光明寺の墓地のようである。以前、映っていたものと同じだが、私が知っている金戒光明寺の墓地とは別の場所である。墓地は広いので、参道が広い場所もあるのだろう。使わせてくれるところは何度も使わせてくれ、そうでないところは非協力的という傾向があるようだ。哲学の道の銀閣寺ハイツも名を変えて再登場している。マリコと土門が哲学の道を歩くシーンもある。
今回は洛西・双ヶ岡の近くの立体交差でロケが行われたことが分かる。
京都以外では、琵琶湖畔でもロケが行われている。
甲本ヒロトの実弟としても知られる甲本雅裕。京都産業大学卒であり、京都にもゆかりのある人である。大学卒業後すぐに俳優になったわけではなく、大阪でのサラリーマン生活を経て、東京サンシャインボーイズに加入している。
悪役を得意とした山田辰夫。胃がんと闘い、胃の全摘出も行ったが、転移により53歳の若さで亡くなった。映画「おくりびと」には痩せた姿で出演している。
Season7 File.5。川島なお美登場。ということで彼女が犯人なのは間違いない。一種の倒叙ミステリーとなる。
川島なお美演じる三条ともえは、テレビドラマで主演もしている(土曜ミステリー「科警研の女」というタイトルである)女優だが、一方で劇団古都座の主宰者でもある。拠点は東京ではなく京都に置いている。「科警研の女」を撮るなら東京でないと不都合だが、架空のドラマなのでいいだろう。
古都座が上演する「マクベス」(小田島雄志翻訳のテキストを使用)の楽日、演出を担当していた太刀川が大黒幕のポールで頭を打って亡くなっているのが発見される。
演劇ということで一般には馴染みがないことが多いのため、最初の方は演劇用語などが説明されるが、その後は演劇用語(「介錯」など)が出ても特に説明されたりはしない。
川島なお美が演じるのは、当然ながらマクベス夫人。川島なお美にマクベス夫人は似合いそうだが、おそらくこのドラマを除けば生涯縁がなかったと思われる。
劇場は、渡辺典子犯人回同様、右京ふれあい文化会館が使われている。文化施設が集中する左京区と洛中の上京、中京、下京の3区を除く全てにある区民のための文化施設の中では右京ふれあい文化会館が最も新しい。
東映京都撮影所が、京都太秦撮影所として登場し、「5万回斬られた男」こと福本清三が一瞬だけ映っている。
劇場ではばらしが行われ、マリコが残念がるのを見て、劇団関係者の佐野(ベンガル)が文学的な表現を行うも、マリコは演劇にも文学にも興味はなく、証拠が減ってしまったのを残念がっているのであった。父親の伊知郎が、「眠りを殺した」という有名なセリフを言ってもピンとこず、マクベスのあらすじを聞いて、「『マクベス』ってそんなお話だったの」と言うマリコに伊知郎は、「文学全集与えるんだったなあ」と嘆く。マリコが好きなのは徹夜での捜査で、相変わらず科捜研のメンバーを困らせている。
ちなみに三条ともえは、血のりを使った仮想殺害を試みているが、バーナムの森が動く場面で、上手端にいることが可能で、殺害の時間があったのはともえだけであり、決着はついていた。そもそも本番中に舞台上にいる演出家はいない。というより危険なので舞台監督に追い出される。
「アラビア中の香辛料を集めても」の場面では「ラ・フォリア(「狂気」という意味)」が、太刀川殺害の場面ではオルフの「カルミナ・ブラーナ」より“運命の女神の歌”が流れるなど、音楽が説明的に用いられている。
古都座の上演は赤字続き。太刀川に東京公演を打診するも「解散した方が良い」と言われ、怒りにまかせて殺害したのだった。舞台公演は彼女には欠かすことが出来ないものだった。
晩年の川島なお美は激やせした姿でテレビの前に登場し、周囲を心配させたが、「次は川島なお美激太り」と明るく振る舞っていた。癌の治療は拒み、代替医療を試みるも54歳で死去。
「新・科捜研の女」Season7 File6。
ゲームセンターの跡のような場所で、男の射殺体が発見される。遺体は真山徹という銃の売人だと分かる。科捜研が捜査を行っていると、鑑識課の警察犬捜査官、香坂怜子(伊藤かずえ)が現れる。警察犬ハリーと怜子が捜査を行うが、土門が聞き込みに時間を取られている間に銃声が響き、ハリーは古い町家の跡のような廃墟で撃たれてしまう。更に佐々部という男がここで撃ち殺されていた。真山を撃ったのは佐々部である。佐々部を撃ったのは……。
真山徹の父(石丸謙二郎。再度の出演)と母が町家の跡のような場所にやって来る。こういうときに石丸謙二郎が訪れると無茶苦茶怪しい。
香坂は、口は悪いが、根はいい人のようである。なお刑事部長の佐久間と良い関係だったことがあるらしい。
宮越という銃の売人が捜査線上に浮かび上がる。真山とも佐々部とも銃の売人仲間だった。土門らが自宅マンションに押し入るが空振り。ただ押収物から育毛剤「ヒノキの力」の匂いが見つかる。
香坂の夫は銃器対策課にいたが射殺され、香坂が夫の敵討ちとばかりに銃器対策課に異動を申し出てかなりの成果を上げたが、行き過ぎた捜査が問題視され、鑑識課の警察犬担当に回ることになった。
宮越が逮捕される。あの日、宮越は廃墟の近くまで行ったが、警察が先に調査を行っていたため、その場を後にした。
佐々部を撃ったのは真山の父親であった。銃を撃った真山の父親だが、その時に銃口に育毛剤「ヒノキの力」の匂いが吸い込まれ、付着していたのだった。
真山は息子の後を追い、息子が射殺されるのを見てしまう。そして廃墟まで後をつけ、佐々部を射殺したのだった。
伊藤かずえといえば「スクール・ウォーズ」。ただそのイメージが強すぎたのかも知れない。「いとう・かずえ」というのはありふれた名前で、小学校の同級生にも下の名前は漢字だったが同姓同名の人がいた。当時の伊藤かずえは人気があって、小学校の同級生には伊藤かずえの熱心なファンがいた。
今は余り見かけないが、演技はかなり上手い部類に入るので、仕事は来るかも知れない。
Season7 File.7。マリコは淡路島最大の街である洲本市で行われる「ウーマンズ フェスタ in 淡路」にパネリストとして招かれ、京都駅八条口から京阪バスに乗る。バスには他の出演者達。当然ながら全員女性計5名で、男性はバスの運転手だけである。ところが個別に脅迫電話がある。いずれも金銭目的だが、バスが止まると爆弾が爆発するよう設計したという、有名映画(それも複数)と同様の手口である。要求された金額はバラバラである。
淡路島に行く予定だったが、停車すると爆弾が炸裂するため、最終的には徳島県まで行った可能性が高い。
身代金の受け渡し場所は、西京区の緑公園。ゴミ箱の裏に封筒があり、受け取ってすぐにゴミ箱は爆破される。封筒や文章がその場にあるという手口は、グリコ・森永事件を参考にしていると思われる。
今回はバスの中のシーンが多いため、変化を付けるためか、松尾大社(まつおたいしゃ/まつのおたいしゃ。劇中では「まつおたいしゃ」としか読まれない)や嵐電(京福電鉄嵐山線)嵐山駅など、京都の西側でのロケが多い。
種を明かすと、乗客は、マリコ以外は全員身内である。運転手も関与していない。犯行計画も昌代には知らされていた。爆弾をマリコが処理するのも事前に見越しており、爆弾の解除が出来る人間としてマリコが選ばれたのだ。
マリコは爆弾には受信機があるはずだとしてラジオを流すが、そこで流れるのが、ベルリオーズの幻想交響曲より第4楽章“断頭台への行進”で少々悪趣味である。
株式会社アプロシェの代表は名越昌代で、バスに乗り合わせているが、岐阜県でのイベントで協賛金を集って持ち逃げし、それを元手に会社を興していた。パネリストになる予定だった、昌代とマリコ以外の3人の女性はかつて昌代が金を横領した岐阜県の田舎町の出身だった。
アプロシェの社長秘書である小田芽衣子(宮本真希)は、身代金受け取りを任され、マンションの屋上から中庭に現金を投げ下ろすと、オートバイに乗った男がそれを拾って逃走する。犯人は須永という男で前科があった。
だが、犯行には芽衣子が関与していた。そもそも芽衣子は復讐のために昌代が社長を務めるアプロシェに入社したのだった。そして須永に淡路島でのパネリストを紹介したのも芽衣子で、須永に恋していた。
バスでの犯行プランも芽衣子が立てたもので、三億円の身代金を受け取りに来たところを土門に身柄を確保される。彼女も岐阜県の田舎の出身で、子どもの頃から4人は交流があった
宮本真希は、宝塚歌劇団出身で、鳴り物入りで映像の世界に入ってきたが、今のところ映画初主演作が代表作になっている。ただ「科捜研の女」シリーズには今後も役を変えて出演するようである。
Season7 File.8。右京区の山奥で白骨化された遺体が見つかる。検視の結果、身長160センチ前後の女性のものであることが分かった。左手だけ白骨化せずミイラ化していた。
頭蓋骨の調査と歯医者に残っていたカルテにより、女性が日下部志保という女性だということが分かる。3年前に失踪しており、失踪したのは当時高校生だった娘の日下部由美(高橋真唯=現・岩井堂聖子。岩井堂聖子が本名のようだが、珍しい苗字である)。しかし、3年を経て、由美の心境には変化があった。母に捨てられたのだと思った由美は、志保が無縁仏になっても構わないと思っている。母は多額の借金をこしらえており、義妹の井田聖子は借金返済と由美のために頑張り、貧しい中で由美に短大(龍谷大学大宮学舎がロケ地になっている)に進めるだけの金を作ってくれた。
日下部志保であるが、3年ほどスナックで働いていたが、なじみ客に借金したのが縁の尽き。相手は闇金の関係者で、志保は東山区の弁当工場を紹介され、そこで働かされることになった。実は母親と義妹は関係を取り合っていたことが分かる。
その後、日下部志保の遺体は東山区の弁当工場にしばらく保存されていたことが分かる。
弁当工場長は弁当の出荷数を誤魔化していたが、志保がそのことに気付き、警察に通報しようとしたため、頭を殴って殺害し、工場の冷凍庫に隠していたのだった。
マリコの母親、いずみ(星由里子)が訪ねてきて、高台寺(マリコは京都観光にも興味がないようで、高台寺も知らないらしい)の夜間拝観とお茶会に行かないかとマリコを誘うが、マリコは興味がない。
そう言いながら、土門と、八坂の塔(法観寺)が見えるねねの道を歩いて母親と出会う。
多分、歩いているのがねねの道だということも知らないのだと思われる。歴史に対する興味はおそらくゼロである。
三条河原、先斗町や木屋町に繋がる道、先斗町歌舞練場に近い場所でロケが行われている。私も何度も通っている場所だ。
最後は私が初詣に行っている東山七条の豊国神社。正月三が日ではないので唐門は潜れない。正面通は撮られているが、すぐそばにある耳塚は目立つので映らない角度で撮影されている。
岩井堂聖子は、高橋真唯を名乗っていた時代に、舞台「悪夢のエレベーター」で見たことがある。大きな賞は2017年に得た高崎映画祭最優秀助演女優賞だけだが、コンスタントに映画やテレビドラマに出演しているようだ。
「新・科捜研の女」Season7 LastFile。滋賀県の琴賀岳(架空の山。最後のテロップに福知山市観光課がクレジットされているので実際には福知山市内で撮影が行われたと思われる)の吊り橋から、弁護士、香月誠一(風間トオル)の妻、小枝子が転落死する。
香月はイケメン弁護士として有名だが、一方で弁護士事務所の経営は赤字で、実家が富豪の小枝子に頼っていた。
光子と美貴のミーハーコンビは、週刊誌を並べて噂話に花を咲かせるが、マリコは、「先入観になるから」と雑誌を全て取り上げる。
科捜研に話を持ち込んだのは、香月弁護士事務所の新人弁護士、山﨑冬美(一戸奈美)である。
香月は小枝子が写真撮影に夢中になり、橋から乗り出したところで風が吹き、帽子を押さえようとして転落したという。
彦根の留置所まで話を聞きにいったマリコ。その後。琴賀岳のハイキングコースに日野と出掛ける。高所恐怖症の日野は、生きた心地がしない。その際、橋の欄干に何かを巻き付けたような傷を見つける。
また、目印なども傾いていた。
美貴が、近江大学(あってもおかしくないような大学名だが、架空の大学)のカメラが吊り橋を撮影し続けているのを見つけ、転落が起こった時刻に手前に向けて乗り出している女性と、少し離れた位置でそれに手を伸ばしているかのような男性が映っているのを確認する。
これでは突き落としたとは言えない。
だが、小枝子が浮気していたという情報と同時に香月もまた浮気をしていたという情報が入る。夫婦仲は最悪だった。
滋賀地方裁判所で、証言台に立ったマリコは、映像からは突き落としたとはいえないと証言するも、身代わりがいた可能性を示唆する。近江大学のカメラはずっと撮り続けているわけではないようで、映る時間は決まっている。そこでカメラが止まっている時間に小枝子を殺害し、小枝子と同じ格好をさせた冬美に転落防止策を施した上で欄干から身を乗り出させたのだ。小枝子と冬美は背格好がよく似ていた。香月はWebで検索を繰り返し、琴賀岳の吊り橋が録画されていることも調べた上で、自分が無罪となる筋書きを練り上げたのだった。
冬美は裁判所から出たところを土門から同行を求められる。
最後は、京都府警捜査一課と科捜研の車が、京都駅近くの高倉通が大回りになっているところを東寺の五重塔に向かって走っていくシーンで終わる。
一戸奈美は、一戸奈未の芸名で、フジテレビ系列のドラマでよく見た女優だが、一番有名な「ラブコンプレックス」が2000年の放送。そして「新・科捜研の女」Season7は2006年の放送だが、演技が全く進歩していない。声も「音」よりも抜ける息の方が大きく、見ていて辛い。事務所を次々に変わっており、何かあったことが推察されるが、現在は子育て第一のようである。
| 固定リンク | 0
« 観劇感想精選(517) 広田ゆうみ+二口大学 別役実 「湯たんぽを持った脱獄囚ーー求むな、されど与えられんーー」 | トップページ | コンサートの記(959) 遊佐未森 「cafe mimo Vol.25 ~春爛漫茶会~」2026@大阪公演 »




































































コメント