カテゴリー「笑いの林」の125件の記事

2020年8月30日 (日)

笑いの林(125) ネイビーズアフロ 「ネイトークアフロ vol.19」@よしもと祇園花月

2020年8月24日 よしもと祇園花月にて

午後6時30分から、よしもと祇園花月でネイビーズアフロの公演「ネイトークアフロ vol.19」を観る。上演時間約1時間のトーク公演。

京都市立堀川高校を経て、神戸大学に進んだという経歴を持つネイビーズアフロ。高学歴漫才コンビである。ただ皆川勇気は卒業したが、はじりは中退のようである。ただ二人とも神戸大学ということになると、片方だけが上位国立大卒というコンビよりも学歴だけなら高いということになるのかも知れない。一方で今は高学歴芸人は多いため、枠が少なくなっているようにも思う。

ソーシャルディスタンスを保つために、客席は最低でも1席空けるポジショニング。お客さん自体はそれほど多くないが、ほぼ全員女性で、男しかもおっさんは私一人であり、かなり目立ちそうである。

揃いの青い背広がトレードマークのネイビーズアフロだが、今日は30度台後半の気温ということで夏らしい格好で現れる。

祇園花月のめくりの話をした後で(西川きよし師匠だけが「やるとお客さんの反応が気持ちいい」という理由で自分でめくるらしい)、新型コロナの影響により、夏にどこにも行けなかったという話から始まる。はじりは、難波のエディオンの夏祭りに行ったのだが、今年唯一の夏祭りらしきものだったという。

ちなみに、「ネイトークアフロ」はこれまで大阪・道頓堀の中座跡にあるZAZAで行われていたようだが、そこが使えなくなってしまったため(私も何度も吉本の公演を観ている小屋だが、現在は演劇の公演優先になっているようである)祇園花月で「ネイトークアフロ」を行うことになったようだ。京都の人も私を含めて5人ほどいたようだが、他は道頓堀ZAZAで観て今回は京都という人のようで、「大阪から観に来るのに6時半開演はちょっと不親切」と皆川は述べていた。

残念ながら京都在住で祇園花月に通う習慣のある人は極々少数派であると思われる。

私も二人のインスタグラムはフォローしているので、ステイホーム期間中、皆川勇気が高学歴を生かしてインスタライブで数学など勉強の講座を開いていたことは知っていたのだが、皆川によると叩かれまくったらしい。見知らぬ人から、「おもんないねん! 芸人だったら面白いことせえ!」というコメントがあったため、皆川が「あなたと私の『面白い』は違う」という反論を英語などを交えながら理路整然と語ったところ、相手から即刻ブロックされたらしい。はじりは、「あ、これあかん奴や。関わると面倒くさい奴や」と批判コメントの主の心境を代弁する(?)。

はじりは、ネット上の無料の姓名判断で遊んでいたそうで、皆川を占った結果、よく当たっているという。その結果を発表するためにはじりがいったん引っ込み、その間、皆川は上手の壁に張り付いてはじりが出てきたところを驚かせようとするが、はじりも気付いて下手側から出てきた。
どの姓名判断を用いたのかは分からないが、はじりによると皆川は「頭が良く、才能もセンスもある。独立運も強いが孤独運がある。犯罪に遭いやすく、犯罪を起こす運もある」と、大体こんな感じであった。全体的には良いのだが、孤独運と犯罪運が気に掛かる。

はじりは自身の姓名判断も同じサイトで行ったが、結果が良かったので信じることにしたという。

 

皆川は、ネタを考えるため、4時間ぐらい街中を放浪することがあるそうだが、そんな時に、同期である筋肉金魚の川畑と出会う。川畑は今、良くも悪くも話題のUber EATSでアルバイトをしているそうだが、時節柄、「ひょっとして俺らもいつバイト生活を始めんといかんようになるかも」ということで、後で川畑にLINEを送ったのだが、いつまで経っても返事が来ない。よく見てみると、筋肉金魚の川畑ではなく、吉本新喜劇の川畑座長にLINEを送ってしまっていたことに気づき、川畑座長に謝りに行ったという話をする。川畑座長は優しい人なのですぐに許してくれたそうである。

ちなみに吉本興業も川畑違いをやってしまったことがあるそうで、ある時、筋肉金魚の川畑が給与明細を見て、「今月大分多い」と感じたそうだが、一番上に「引田天功プリンセスショー」とあるのを見て、「あ、これ川畑座長や」と気付いたという話をしていた。

私がネイビーズアフロを初めて見たのは大分前だが、その時は、高校、大学と順調に来て、今は「アルバイトをしながら漫才してます」と残念な感じを前面に出していたのだが、今はテレビにも出るようになり、今日もここに来る前にラジオの二本録りあったそうで、アルバイトはしなくても良くなったようだ。ただ、NSCだと同期に当たる人(ネイビーズアフロはNSC出身ではなくオーディション勝ち抜き組である)には今も売れずにアルバイト生活をしている人も多いようである。

同期がどんどん少なくなっていくという経験も勿論しているだろうが、皆川は後輩からもため口を利かれるようなキャラクターであるらしい。

とある番組で、皆川は滑りまくったのだが、他の出演者達から、「それが皆川の真骨頂」と言われたそうである。いつの間にか滑り芸人と認識されるようになっているのだが、吉本に入る前に憧れていたポジションと大分かけ離れているようだ。

二人は京都市出身であるため、皆川がはじりに、「今日は実家に帰って麦茶飲め」と勧めるが、はじりは「うちは麦茶ちゃう、プーアール茶」という実家の謎の習慣を語る。

ちなみに皆川の家はお堅いが、はじりの家はフレンドリーが売りだそうで、10年前は「羽尻の家は全員、テレビに出ても大丈夫」と言っていたが、最近は別路線(?)を行きだしたようである。
テレビで「実母に大喜利に挑んで貰う」という企画をやった時は、はじりの母親は息子よりも面白いかも知れないものを作ったが、皆川の母親は「NHKは本当は何の略?」とのお題に「よくわかりません」と率直に答えたそうで、漫才師になろうと誘ったのは皆川の方であるが、本来ならお笑い芸人が出るような家ではないらしいことがわかる。


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2020年7月30日 (木)

笑いの林(124) よしもと祇園花月 「リスタート! よしもと祇園花月ネタLive」2020.7.24

2020年7月24日 よしもと祇園花月にて

午後2時からよしもと祇園花月で、「リスタート! よしもと祇園花月ネタLive」を観る。

先週再稼働したよしもと祇園花月。先週はトークショーやゲームが中心だったが、今週からは漫才やコントなどの王道がプログラムに載り始める。吉本新喜劇が祇園に戻ってくるのはもう少し先になりそうである。

 

出演は、相席スタート、テンダラー、見取り図、学天即、藤崎マーケット、スマイル、COWCOW。豪華なラインナップである。

 

相席スタート。
まずは自己紹介。京都市出身の山添寛(やまぞえ・かん)は、特徴のない人と思われることが多いそうで、「地方局のアナウンサーにいそう」「結婚式場のスタッフにいそう」「カラオケの映像に出てそう」などと言われるそうである。

相方の山崎ケイは、早稲田大学卒業であるが、早稲女(わせじょ)繋がりである稲田元防衛大臣に似てると言われることが多い。本人は山口智子を意識しているそうであるが、それを口にしてから、「なんか目合わせてくれる人が減った」
ちなみに「アメトーク」に「いい女の雰囲気を出してる芸人」に出たことがあるそうである。本人は「いい女」枠ではなく「雰囲気を」しかも出ているのではなく「出している」と思われたのが不満らしい。山崎は「ちょうどいい感じのブス」を売りにしていたが、それがドラマのタイトルになりそうになった時に大炎上したため、今日は口にしなかった。

山添が年上の女性にプロポーズすることになり、山崎がそれを断る年上の女性を演じる(「もう水弾かないで馴染むよ」など)のだが、次第に「(家まで)駅から徒歩40分だよ」と年上の女性と直接関係のない条件を挙げ始めるというネタである。

 

テンダラー。
浜本広晃が、自粛期間に良いネタを考えてきたというので披露するが、「俺ら最近、ちんちんが」と言って、相方の白川悟実に「下ネタかい!」と突っ込まれる。

最近は一人焼き肉が流行っているというので、白川が客に扮して一人焼き肉に立ち寄るのだが、「いらっしゃいませ!」と言ってきた浜本が店員ではなく常連客だったり、100人が入れる広さのある謎の個室に通されそうになったりする。白川は店員の浜本にジャケットを預けるが、そのジャケットで床掃除を始められてしまったりする。

最後は交通事故を起こした際の損害保険のネタ。ソニー損保だとかチューリッヒだとかがCMでよくやっているあれである。
白川が交通事故を起こした人を、浜本が損害保険会社のオペレーターの女性を演じる。
白川が「白川悟実」と名乗ると、浜本は「え? 女性ですか?」
白川「いや、さとみという名前だけど男性です」
浜本「郷ひろみみたいなものですか? 城みちるみたいなものですか? 由美かおるみたいなものですか?」
白川「由美かおるは女やろ!」
浜本「お客様、勤務先が吉本興業となっていらっしゃいますが、ひょっとして?」
白川「ええ、漫才師です」
浜本「え!? 私、漫才大好きなんです。失礼ですが何というコンビで?」
白川「テンダラーといいます」
浜本、無視してパソコンを操作する仕草
白川「おーい!」

白川はUSJにいるのだが、軽トラックで来ているそうで(ジ・白川バンドというなぜ「ジ」なのかわからないバンドを率いているため、いつも楽器運搬用に軽トラックを運転しているのかも知れない)、代車として「日野の二トン」を提案されるも却下したりする。

 

見取り図。
盛山晋太郎が、謎かけを説くのが格好いいというので、「林檎とかけて好きな女性と解きます。どちらもきになる(木になる。気になる)」とやり、リリーが「ジャガイモとかけて嫌いな女性と解く。どちらもきにならない」と真似て、盛山に駄目だしされる。リリーは、「好きな女性とかけて嫌いな女性と解く。どちらもはなしたくない(離したくない。話したくない)」と言って、これはお客さんから拍手を貰っていた。
リリーは更にお客さんから、「祭り」というお題を頂いて挑むも、「祭りとかけてスズメと説く。どちらも三文字」というレベルの低いものにしかならず盛山に呆れられる。

続いて、痴漢冤罪の話。満員電車では痴漢冤罪に遭わないよう、つり革を両手で掴むといいと盛山が言い、盛山が男性を、リリーが痴漢冤罪を起こしそうな女性を演じるのだが、逆にリリーが電車内に他に誰もいないのに盛山に付き纏う変な女性になってしまう。

 

学天即。
よじょうは変わった髪型をしているが、天然パーマだと相方の奥田修二が紹介する。奥田「同情するでしょ?」
よじょうはよじょうで、奥田のことを「男前だ」と褒め、客席に奥田が男前かどうか聞くも全く反応がなく、奥田は「地獄やん」とこぼす。

よじょうは宇宙旅行をしたいという夢があるのだが、「宇宙旅行に行くのは、ANA? JAL?」というレベルで、奥田に「NASA」と突っ込まれる。
よじょうは更に宇宙旅行に行くのに高所恐怖症なのが難点だと言って奥田から、「普通、宇宙、遠いと思ってるけど、お前、高い思ってんのか?」と言われる。
宇宙旅行のためにプラスとなる事柄として、よじょうは英語が喋れる(関西大学卒であり、高学歴芸人に分類される)ことを挙げるも、「May I open the window?」と聞いて奥田から「一番駄目なことやん」と突っ込まれていた。

 

藤崎マーケット。
上新電機のCMに出演している阪神タイガースの選手のテンションが低いという話から入る(往時のCMで、今現在流れているものとは異なる)。

トキがホストに扮し、女性役の田崎祐一を接待するのだが、「あれ? 味がしない」と言って、田崎に「お前、コロナちゃう?」と突っ込まれる。
その後、トキは古今東西ゲームを提案するのだが、
トキ「B'zのメンバー。松本」
田崎「稲葉」
で二人しかいないので負け、
トキ「歴代総理大臣」
に挑むもトキ演じるホストは一人も上げられず自滅する。

 

スマイル。
ウーイェイよしたかが、「錦織圭です」と自己紹介するいつものネタから入る。
瀬戸洋祐が若い頃はヤンキーに憧れたというので、よしたかが「昔、ヤンキーだった」と言って、うんこ座りをするのだが、
瀬戸「なんで洋式(便器)やねん? そんなんおかしい」

瀬戸は車を運転して彼女の家の前に乗り付け、そこから一緒にドライブデートというのに憧れていると語るのだが、よしたかから「37歳にもなってそれ?」と言われる。
最後は二人でドライブデートに出掛けることになるのだが、よしたかは、「これ、何が面白いん?」

 

COWCOW。以前からやっている回文ネタをやる。
善し「トマト」
多田健二「パパ」
善し「新聞紙」
多田「ママ」
善し「竹藪焼けた」
多田「パパ、竹藪焼けた、パパ」
と多田の方がいい加減になっていく。

善しが、「イカのダンスは済んだのかい」と長いネタをやるが、多田は「たこのダンスは済んだのこた」と思いっきり回文を無視する。

その後に、学園を題材にした教師と生徒のやり取りネタが続く(覚えきれなかったので書かず)のだが、今日のライブネタはこれで最後だというので(夜公演としてCOWCOWの公演がある)アンコールとしてレビュー風のネタが行われ、観客も手拍子で応えた。


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2020年7月24日 (金)

笑いの林(123) よしもと祇園花月 「笑い飯のサマーライブ」2020.7.18

2020年7月18日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「笑い飯のサマーライブ」を観る。コロナ禍により臨時閉館せざるを得なかった祇園花月だが、昨日から再稼働となっている。

出演者は、笑い飯、銀シャリ、ダイアン、天竺鼠、アキナ。豪華なメンバーである。
ただ、今回上演されるのは漫才ではなくゲームである。通常の吉本の公演だったらコーナーと呼ばれて公演の一部になっている類いのものである。

祇園花月再開後、最初に観るのは同い年である笑い飯の公演にしようと決めていた。

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司会は笑い飯・哲夫。暑いがビシッとスーツで登場する。相方の西田はゲームの挑戦者として参加する。
青組と紅組に分かれての戦い。青組は、銀シャリとダイアン。紅組が笑い飯・西田、天竺鼠、アキナ。青組4人、紅組5人となる変則的な戦いである。哲夫によると「ヒューマン中村にオファーしてみたがNGだった」そうである。本当かどうかはわからない(このメンバーの中だとヒューマン中村の個性は浮きそうではある)。青組はライトブルーの、紅組はチーム名と同じ色のTシャツを着ての登場。

ちなみに、舞台下手に青チームの得点表示とチームカラー、舞台上手に赤チームの得点表示とチームカラーが示されているのだが、青チームのチームカラーがなぜか紫になっており、笑い飯・西田が、「なんでなん? なんで紫なん?」と不審がっていた。

 

観客は入館前に手のアルコール消毒と検温を受ける必要があり、更にもぎりを行う際に名前と電話番号、席番号を記入して、今後、何かあった場合の措置が取れるようになっている。

ソーシャル・ディスタンスを守るということで、館内は客席左右1席以上空け、客席入り口のドアは換気を行うために全て開け放たれたままで公演が行われている。客席各所に大型の扇風機も設けて、空気が留まらないよう工夫が凝らされている。

 

まず哲夫が登場して挨拶。ゲームの趣旨などを説明する。
「ここで舞台出演者側が感染したら、えらいことになりますよ。テレビにこれ映りますよ。『あいつら、こんな幼稚なことしてんのか』と」

舞台後方に置かれたボードの、AからMまでのアルファベットを指定し、アルファベットの書かれた部分をひっくり返すとゲーム名が出てくるという仕組みなのだが、アルファベットの数が通常より少なめであり、そのことをまず出演者が突っ込む。コロナの影響でそんなに長い公演は行えず、この催しも1時間半と時間が決まっている。押すことは不可能なようで、そのため問題数も間引いているということのようである。

今日は舞台上で小道具などを並べる吉本のスタッフは、全員フェイスシールドを着けて仕事をこなす。

 

「ぷちぷちキックボード」。縦長の2枚のプチプチ(気泡緩衝材)を並べ、その間の8センチほどの隙間をキックボードで進み、プチプチを破らずゴールしたらクリアとなる。

まずアキナ・山名がクリアしたかに見えたが、プチプチの間にキックボードの車輪を入れてからキックして進んだということでアウトになる。
天竺鼠・川原もクリアしたように見えたが、後輪がまだプチプチの間に位置していた時に左足を舞台上に着けたということで、本人が認めてクリアならず。周りからは、「なんで認めるん?」と言われていた。

その後も成功者がいないまま、哲夫がゲームを打ち切りにしようとしたが、最後に1回だけとなり、アキナ・秋山が挑戦することに。秋山は、「こんなん、めっちゃプレッシャーやん!」とこぼすも、初めての成功者となった。
青組は、ダイアン・津田がチャレンジするが、途中で車輪が傾いてプチプチの破れる音がする。津田は、「うあー!」と大声を出して誤魔化そうとしたため、哲夫から「こすい(基本的には関西方言。「ずるい」「邪な」という意味)」と言われる。

 

「SMラガーマン」。ミニサイズのラグビーのゴールを設置し、出演者の一人が四つん這いになって背中に小さなラグビーボールを置く。もう一人がSMで使う鞭を振るって、ラグビーボールに当て、ゴールバーの上を越えたらクリアとなるのだが、どう見ても無理そうである。笑い飯・西田は、仰向けに寝っ転がって額の上にラグビーボールを置き、「ドMやん!」と言われる。

ちなみにダイアンは、なりゆきで二人とも上半身裸になってゲームに挑戦。他の出演者から、「ここでコロナ感染したら、えらいことですよ!」「『ミヤネ屋』にこの映像出ますよ!」と言われる。照明さんにも紫系のライトに変えて貰い、それっぽい雰囲気になる。クリアは当然ながらならず。おそらく成功する可能性は限りなく低く、出来たとしても「偶然」でしかないと思われる。

 

目隠しをして台の上に乗り、巨大ゴムを伸ばした先にあるバレーボールが飛んでくるのを受け取るというゲーム。バレーボールは重さもあり、大きいので空気抵抗も受ける。ということで、ゴムを思いっきり引き延ばしてから離しても、ボールは脚付近にしか届かない。受ける芸人は目隠しをしているので、当然ながら反応出来ない。
ということで、アキナ・秋山は再チャレンジの際に台の上に座る形でボールを受けることにしたのだが、ボールは股間に命中してしまい、しばらく悶絶する羽目になった。

 

上部を傾斜にした枠組みの上にゴルフボールを置き、転がってきたところを頭に被ったヘルメットの頭頂部に着いたお輪(仏教のお輪である)に当てて鳴らすというゲーム。
一番最初にチャレンジした天竺鼠・川原は、ゴルフボールが頭の上を通過してしまったためにNGとなるが、他の芸人がやる姿を見てコツを掴み、その後、5度挑戦して3度成功する。ダイアン・津田も何度か成功するが、最後は一回に何球も立て続けで挑戦した際、お輪に最初のゴルフボールが填まってその後のゴルフボールが鳴らなくなるというハプニングがある。「お輪に填まるのは珍しい」というので、青組のメンバーは「一気に5点」を要求するが認められず。

 

「大縄ブリーフ」。大縄跳びをしながら、ズボンの上からブリーフを履き、更に脱ぐとクリアである。西田が「最初はすっぽんぽん?」と聞き、津田に「そんなん、警察来るやん!」と突っ込まれる。
銀シャリ・鰻と天竺鼠・瀬下が挑戦するが、成功しそうにないまま終わる。

 

「ジェット風船をマジックハンドでキャッチ」。その名の通り、ジェット風船を飛ばし、落ちてきたところをマジックハンドでキャッチすればクリアである。
まず笑い飯・西田が挑戦して見事にキャッチしてみせる。これには相方の哲夫も意外そう且つ嬉しそうな表情を浮かべる。ちなみに西田は吉本芸人屈指の運動音痴で、「運動神経ゼロではなくマイナス」と言われている。哲夫は、「泳げない子がちょっと泳げた時のような気分」と語っていた。
青組のダイアン・ユースケ(本名の西澤裕介から改名)も一瞬捉えたかのように見えて、床に落としてしまったが、マジックハンドには付いていたということで、拾い上げてクリアとなる。

 

最後は、黒く塗ったピンポン球をドライヤーの風で浮かせ、千昌夫の顔写真が貼られたボードの額の部分に開けられた穴に填めれば成功となるゲーム。今は手術をして除去してしまったが、以前の千昌夫は額の部分にあるホクロをトレードマークとしており、「黒いホクロを再び」作るというゲームである。BGMとして千昌夫の「北国の春」が流れる。
結構いいところまではいくのだが、穴に押し込める時に上手くいかず、クリアには至らなかった。

 

帰りは、吉本のスタッフの誘導による列ごとの退場となる。よしもと祇園花月は出入り口が基本、一つしかなく(臨時用の狭めのものがもう一つあるにはある)一斉に席を離れると階段のところで「密」状態になるため、それを避ける意図がある。


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2020年4月27日 (月)

笑いの林(122) 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「好みのタイプは代々同じ!?」2014年4月27日

2014年4月27日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「好みのタイプは代々同じ!?」を観る。
「祇園ネタ」の出演者は、モンスターエンジン、桜 稲垣早希、NON STYLE、千鳥、トミーズ。

モンスターエンジンは、西森が、「中小企業!」とやり、今日は私を含む5名ほどが「技術!」と返す。西森によると最多記録だという。
西森は続いて、「大量生産!」と呼びかけ、二人が「それでも落とせない品質!」と返した。
ネタは西森に1歳になる子供がいるということで、子供に自転車の乗り方を教える父親というコント。西森が子供を、大林が父親を演じるのだが、西森演じる子供がどう考えてもおっさんそのもので、ギャップで笑わせるというものだった。

桜 稲垣早希。悪徳商法を題材にした「おねえさんといっしょ」であったが、歌詞を新たなものに変え、商品の値段も上げるなど、どす黒さが更に増していた。

NON STYLE。
井上が、「アラサーなので、そろそろ結婚したい。若い子のハートをキャッチしたい」と言い、石田に、「なんで、アラサーとか『ハートをキャッチ』とか横文字使う?」と聞かれる。井上が、「じゃあ、アラサーってなんて言えばいいの?」と聞くと、石田は「三十路前後でいい」と返す。
石田は横文字を日本語に言い換えることを続ける。クリスマスは「赤い服の翁が煙突から入ってきて子供に贈り物を授ける日」。バレンタインデーは「おなごが甘黒をおのこに手渡す日」になる。チョコレートは「甘くて黒いので『甘黒』」になるそうだ。

千鳥。以前も見た、信号待ちをしていて、信号が青になると同時にカーレースをスタートさせるというネタである。大悟がやたらと赤信号を長くしたり、青に変わるのが早過ぎたりと噛み合わないという展開である。

トミーズ。
トミーズ雅が、「私がトミーズのイ・ビョンホンです」と言って、トミーズ健に「何言ってんねん、文庫本みたいな顔して」と突っ込まれる。
トミーズ雅はヒット曲に問題があると言い、森高千里の「私がおばさんになったら」は、「『秋が過ぎれば冬が来る』、知っとるって! 秋が過ぎてまた夏になったら半袖また出さないかん。面倒くさい!」 、「『私がおばさんになったらあなたはおじさんよ』。当たり前や! あなたがおばさんになったら性転換してる!」。夏川りみの「花」(オリジナルは喜納昌吉であるが、沖縄県出身のシンガーは大体カバーしている)の「『川は流れてどこどこ行くの』、海や!」と言う。更に「『どこどこいくの』って何? なんで『どこ』を繰り返すの」と疑問を呈する。徳永英明の「壊れかけのRadio」を「レディオやでレディオ」と言ってから、「『何も聞こえない』、壊れている!」と突っ込む。
それから年を取って、体の機能が落ちてきたことを語り、「健康が第一」と言ってから、健が医師、雅が患者のコントに変わる。健が聴診器を雅の額に当て、「アホです」と言ったり、口内を覗いて、「扁桃腺が腫れてます。胃は問題ありませんが腸にポリープが出来ています」と言って、雅に「どこまで見えてんの? 胃カメラ?」と突っ込まれる。
採血をするのだが、採りすぎて雅の顔色が悪くなったりした。
最後は、ここは病院は病院でも動物病院だという落ちで終わる。余り落ちになっていない気もするが。


吉本新喜劇「好みのタイプは代々同じ!?」。出演:烏川耕一、池乃めだか、吉田ヒロ、やなぎ浩二、帯谷孝史、安尾信之助、伊賀健二、森田展義、松浦真也、信濃岳夫、いちじまだいき、レイチェル、前田真希、井上安世、岡田直子。

祇園旅館が舞台。松浦真也らミステリースポットを探るサークルのメンバーが近くに強力な場所があると聞いて祇園旅館に泊まりに来る。実はミステリースポットとは祇園旅館のフロントにあるトイレで、入った人がタイムスリップしてしまうというものであった。祇園旅館の支配人である烏川耕一は、恋人である前田真希から別れを告げられる。真希には信濃岳夫という新しい恋人が出来たのだ。信濃は代々伝わる恋愛成就の御守りを持っていた。

祇園旅館のトイレから、1943年からタイムスリップして来た日本兵の森田展義、戦国時代からやって来た落ち武者のやなぎ浩之進(やなぎ浩二)、2054年から戻って来たお笑い芸人のスリップマン(吉田ヒロ)が次々に登場。ややこしいことになる。

博士である池乃めだかが祇園旅館にやって来る。ここに時空のねじれがあると知って、それを戻す装置を開発したのだという。だが、その機械の調子が悪い。
そのうちに、前田真希の先祖と信濃岳夫の先祖もタイムスリップして来る。信濃岳夫の先祖はやはり代々伝わる恋愛成就の御守りを下げている。同じ顔なので、代々好みのタイプが同じであることがわかる。

今回は、メインストーリーであるタイムスリップに、吉本新喜劇の定番である借金取りネタや強盗ネタも入れていたが、余り意味はなく、出演者の役作りのために無理矢理入れたという印象を受けた。

終演後に、事前に希望を申し込んでいた観客の中から抽選で5名に舞台に上がって一緒にずっこけようという企画がある。何故か申し込みを行っていながら終演を待たずに帰ってしまって、何度席番号を呼んでも出てこないお客さんがいて、繰り上げ抽選が行われたりしたが、池乃めだかのギャグで全員ずっこけに成功。中には4歳の子供もいたが、ちゃんと状況を把握していた。

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2020年4月20日 (月)

笑いの林(121) 「祇園ネタ」&祇園吉本新喜劇「レンタル彼女、貸し出し中!?」2015年3月14日

2015年3月14日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と祇園吉本新喜劇「レンタル彼女、貸し出し中!?」を観る。
祇園花月では現在、学割の他に、滋賀割り、名古屋割りという割り引きを行っている。滋賀割りは滋賀県は京都府の隣りだし、滋賀県住みます芸人のファミリーレストランが人気だということでやる意味がわかるのだが、名古屋割りはやっても集客出来るのかよくわからない。新幹線を使えば名古屋-京都間は40分ほどであり、近いといえば近い。ただ新幹線代は高いので、お笑いがその料金を払うに見合うものなのかは各個人の嗜好に寄るだろう。

「祇園ネタ」の出演者は、ジャルジャル、桜 稲垣早希、ギャロップ、千鳥、オール阪神・巨人(登場順)。

ジャルジャルは、コント「野球」。野球未経験の福徳が「野球部に入りたい」というので野球部キャプテンの後藤に入部申し込みにいくのだが……、というネタ。
福徳が野球を余りに知らないので後藤がイライラするというネタなのだが、現実離れし過ぎていて、観ているこっちもイライラしてしまう。ジャルジャルはいつもやるネタがシュール過ぎて笑えない。


桜 稲垣早希。「おねえさんといっしょ」をやる。三つ編みのカツラを新調したようだがブカブカで頭が大きく見える。おねえさんをやるときは帽子をかぶっているのだが、頭が大きいために帽子が落ちてしまい、かぶり直したとしてもまた落ちることがわかっているからか、落としたままで演じ続けた。

まず最初に、ネズミ講の話をして、お客さんに「お友達、何人いるかな?」と聞き、「100人」と答えが返ってきたので、「そのうち98人は本当の友達じゃないよ」と言ってしまう。

最後に「グーチョキパーの歌」を、オレオレ詐欺(振り込め詐欺)や闇金などのブラックな内容の替え歌にして歌うというネタをやったが、歌う前に「一緒にやってね!」とは言ったものの、熱心な早希ちゃんファンが一緒にフリをしているのを見て最後に、「本当にやっている人がいたよ! びっくりだよ!」と笑いに変えていた。


ギャロップ。「タクシーの怪談」をやる。毛利が怖い話をするのが得意ということで、毛利が女の幽霊に扮し、タクシードライバー役の林に「運転手さん、私の顔覚えてますか? 3年前にあなたのタクシーに轢かれた者です」と聞くが、林は「奇遇ですね、3年前に轢かれたタクシーをまた拾ったんですか? いやー、3年経っても捕まらないもんなんですね。警察は何をやっているんでしょう。そう考えると怖いですね」と違う意味の怖い話にしてしまう。
その後も「3年前」という毛利に、「いや、4年前です」と答えたり、「3年前のどの事故ですか? あの頃は当たりまくってまして。それも会社ぐるみで隠蔽しようということになりまして、いやー良い会社で(毛利から「悪い会社や」と突っ込まれる)バンパーもへこんでたのに新品にしてくれまして、ピカピカですわ」などと、林は変なタクシードライバーを演じてしまう。

逆に林が女の幽霊、毛利がタクシードライバーをやることになるが、林は移動距離が長すぎ、更に毛利の前を通過したりするため、毛利に「どんなタクシー乗っとんねん?! 車両幅ありすぎるわ! 4車線ぐらいある!」と突っ込まれるも、「それだけ幅があったら事故起こしますわ」ととぼけていた。

林は更に、何故かシャドーボクシングを始め、毛利に「なんでボクシングしてん?」と聞かれると、「ああ、幽霊だからこうですね」と指先を下げる幽霊の手つきでのシャドーボクシングに変えたりしていた。


千鳥。ノブが「二人とも岡山県出身で」と言ったところで笑った女性客がいたため、「いや、まだ笑うとこちゃます」と言う。

大悟は離島の出身であり、それもコンビニもない、信号もない、場所によっては携帯電話の電波も入らないというほどの僻地だという。ノブも「自分も岡山の中でも田舎の方だ」と言うが、大悟はノブに「上半身裸のお婆ちゃんが農作業をしているのを見たことがあるか」と聞き、ノブは「さすがにそれはない」と答える。大悟の小学校の同級生は大悟を含めても6名しかおらず。大悟は「サッカーをやると悲惨。3対3。キーパーを一人がやると2対2」ということで「サッカーでロングパスしかしたことがない」と語る。
「ただ6人で今も付き合いがある」と友情を語る大悟だが、同窓会の集まりで大悟の財布から1万円が抜かれたことがあったと語り、高橋も違う、高木もそんな奴じゃない、と来て「泥棒田泥男は」と大悟が言ったところで、ノブが「絶対そいつや!」と突っ込む。大悟は「泥棒田泥男は、頬被りをして手錠をしていて」などと脱獄中の姿をしていることを語る。

更に、合コンで盛り上がっている時に、屁の音がした。大悟は「大悟、屁こいたやろ?」と言われたので「俺じゃないねん」と言い、「そこで屁こきだ屁こ男に」と言ったところでノブから「そいつやて!」と突っ込まれる。

祖母の家の松の木が朝起きたら引っこ抜かれていたことがあったというが、「ジープに縄付けて松の木抜い太」という名前の男が出ていて、そいつに決まっているとう話になる。

二人の出身地に比べると、大阪も東京も、祇園の街も大都会だと二人は言い、「ただスポーツカーでスピードを競ったりするのが難点」だそうで、二人でスポーツカーでの路上レースを再現。信号が青になったらスタートになるのだが、赤信号が長すぎたり、大悟が交差点に来る前に誰かを轢いていたりという妙な展開になった。


オール阪神・巨人。巨人が阪神のことを「背低田チビ太」と、先程の千鳥のネタを真似して紹介する。

二人は和歌山県の老人ばかりが集まる公民館で漫才をやったことがあるのだが、お年寄りになると笑っているのか震えているのか見ていてもわからないという話になる。聞いてみたところ笑いながら震えていたそうだ。更にお年寄りはネタを本気にするそうで、巨人が阪神のことを「身長1mありません」などと紹介すると、「そうは見えんなあ」などと隣同士で囁き合いが始まってしまうという。更に身重差があるため「親子で漫才やってます」とボケても、「しっかりしたお子さんで」などと本気にしてしまうそうだ。

地方に行くと、自由席で、子どもがばかりが前に集まってきてしまい、漫才中に阪神に直接語りかけてしまうというのも困りものだという。
ここで阪神が、「ワイルドだろう」と、スギちゃんの真似をする。スギちゃんは小学校の卒業文集に「将来、オール阪神・巨人さんのようになりたい」と書いていたそうだが、当の二人は「一人ではなれんな」と言う。巨人は阪神に「お前は、ワイルドでもマイルドでもない。チャイルドやで」と言ったので、阪神は「この間、小学校5年生の子と喧嘩したぜい。負けたぜい。チャイルドだろう」というネタをやる。巨人が「なんで小学校5年生と喧嘩になったん?」と聞くと、阪神は「メンチ切った」と答えるが、巨人が「そんな小学生おるん?」と再び聞いたことからグダグダになる。

阪神の母親は日本の女性警官第1号の一人だが59歳で早世。一方、巨人の母親は95歳で大往生だったそうだが、下半身に緩みが来るそうで、失禁することも多かったという。ただ巨人は「汚いことは綺麗な言葉を使って言わないとあかん」ということで、「お小水をお漏らしになられました」などとやり過ぎと思えるほど丁寧な表現にして阪神にも言わせるのだが、「設定を変えた方がいい」ということで、阪神は、パチンコ屋の呼び込み、デパートのアナウンス、「まんが日本昔話」などを真似た口調で語る。
阪神が巨人の真似も上手いということで、巨人が「一人で巨人・阪神出来るんちゃう?」と言い、阪神は一人二役で「まんが日本昔話」を語るだが、途中で巨人から「話がどんどん面白くなくなってきてる」と一刀両断にされた。


吉本新喜劇「レンタル彼女、貸し出し中!?」。出演:川畑泰史(座長)、Mr.オクレ、信濃岳夫、青野敏行、清水けんじ、帯谷孝史、中條健一、末成由美、前田真希、いちじまだいき、やまだひろあき、清水啓之、はやしよしえ。

花月ホテルが舞台である。普段の吉本新喜劇に比べるとお洒落なセットが組まれている。

清水啓之が、はやしよしえとデートをしているのだが、実は二人は本当のカップルではなく、中條健一が経営する人材レンタル会社に登録しているはやしよしえを清水啓之がレンタル彼女として貸して貰っていたのだった。

花月ホテルであるが経営が厳しく、ホテルを吉本不動産の帯谷孝史(お約束としてポットに間違われる)に売却する話が出ていた。花月ホテルの社長は青野敏行であるが、ホテル主任の川畑泰史は青野のことを影で「馬鹿社長」などと呼んでいる。だが、川畑が青野の悪口を言っている間に、当の青野が川畑の後ろに来ていた。青野は川畑に「私のことを影でそんな風に呼んでいるのか」と問いただすが、川畑は「表でも呼んでおります」と開き直ったり、「呼んでいるのは小薮、茂造、すち子です」と他の座長の名前を挙げたりする。ここで社長秘書の清水けんた(清水けんじ)が「社長の結婚式の披露宴で焼きそばが出た」という話をし、川畑も信濃も清水けんたも「それは馬鹿でしょう」という結論に至る。青野は実際の披露宴でも焼きそばを出したそうで、引き出物も焼きそばUFOだったという。焼きそば好きらしい。ということで、青野は「焼きそば」という言葉でいじられることになる。

青野は川畑が独り者なのでクビにすると宣言。川畑は「偉い方から、常務からクビにするのが筋でしょう」と言うが、常務であるMr.オクレは親に妻に子どももいるのでクビには出来ない。独り者の川畑ならクビになって対して困らないというのが青野のいう理屈である。そこで川畑は人材レンタル会社のことを思い出し、レンタル母(末成由美)、レンタル妻(前田真希)、レンタル息子(いちじまだいき)を雇って解雇を免れようとするのだが……。

いちじまだいき、やまだひろあきの演技に対する舞台上での駄目出しがあるなど、アドリブだらけ。アドリブに出演者が笑い出してしまう場面も多く、やり直しても更にアドリブが加わるので余計に変な展開になってしまっていた。

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2019年12月12日 (木)

笑いの林(120) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&祇園吉本新喜劇「社長という名のもとに」2019.12.8

2019年12月8日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で「祇園ネタ」と祇園吉本新喜劇「社長という名のもとに」を観る。

「祇園ネタ」の出演者は、8.6秒バズーカー、タナからイケダ、モンブラン、スーパーマラドーナ、トミーズ(登場順)。

久しぶりに見る8.6秒バズーカー。赤い服にサングラスという出で立ちは変わっていないため、行方不明者と再会したような気分である。田中シングルは風邪のためか喉をやられていて発声が上手く出来ない。
「テレビで僕らを見たことがあるという方」と田中シングルは客席に聞き、手を挙げた人に「お久しぶりです」「あの頃は忙しかったけど今は忙しくないんで」と言っていた。「最近はテレビには出ないようにしています」とも言っていたが、はまやねんに「嘘はやめろや」と突っ込まれていた。

まずは、「ラッスンゴレライ」をやる。始まりのポーズを取るだけで笑いが起こり、田中シングルは「なんの笑いなんでしょうか?」と言う。田中シングルの喉はやはり不調。終わった後で田中シングルは「もっと声出るかと思ったけど」と言い、はまやねんも「僕ですらなんて言っているか聞き取れなかった」と語った。
元々リズムネタしか出来ないということで「ラッスンゴレライ」を始めた二人なので、その後もリズムネタをやる。「白米、玄米、タイ米。それ俺の」というネタをやった後でホワイトボードに50音が書かれたものを用意し、「あ」から順番にリズムに乗せて田中シングルの一人クエスチョン&アンサーを行っていく。はまやねんは合いの手を入れる。
何よりも大事なものは「あい」、酒を飲み過ぎて戻しそうになり「うえ」、おばあちゃんが好きなもの「おかき」という風に繋げていく。悪くはないかも知れないが、想像が付いてしまうため、余り芸という印象は受けない。ばいきんまんの「はひふへほ」で一気に繋げたり、「はまやらわ」を「はまやねん」に結びつけたりするのは上手いのだが。

 

タナからイケダ。京都府住みます芸人である。田邊猛德が、「まだ漫才だけで食べられてるわけではないんですけど」と言った後で、「結婚してます」「子どもが三人います」と明かし、池田周平に「大丈夫かという目で見られてる」と昔からやっているネタでスタート。子ども三人のうち二人は双子である。池田も最近結婚したのだが、そのことは明かされなかった。

田邊がヤンキーマンガに憧れるというのでタイマン勝負の再現を行うが、池田は敵のはずなのにいつの間にか味方になっていたり、池田が「致命的な状況になっているのがわかっていないようだな」と言って子分が田邊を囲んでいるような雰囲気を匂わすも実際は、田邊が握りこぶし、池田がそれを止めるために手を開いている状況であることを「ジャンケンだと負けている」と言うだけだったりする。

高校時代のキャッチボールの思い出。卒業したらどうするか語りながらキャッチボールを行うのだが、右利きのはずの池田が左手で投げ、しかも返球も左手で受け取る。田邊「お前、グラブしてへんやろ?」
田邊の夢は「京都の大学に行って教師になる」なのだが、池田の夢は「左利きになる」でそのための左投げの訓練だったことがわかる。
田邊が教師になったとしてのモンスターペアレンツ対応のシミュレーションでは、池田が「うちの子が左投げをして肩を痛めた」とクレームを言いに来て、さっきのキャッチボールの続きの話になってしまう。

田邊は浮気を疑われているというので、そのシミュレーションも行う。田邊が「仕事して食事に行ってそのまま帰ってきた」とその日のことを話す。池田は「嘘つかないで!」と言うが、「あなたに仕事が見つかるとは思えない!」、田邊「そこ?!」
その後、池田が田邊の名前を「ケンジ」と間違え、池田の方が浮気をしているという展開になる。田邊が「ケンジを呼ぼう」と提案すると池田は、「その必要はないわ。ベランダの方を見て。雨が降ってきた」
田邊「てっきりケンジがベランダにいるんかと思った!」
池田「違うわよ。ケンジだったらこっちの部屋にいるわよ」
田邊「結局、いるんかい!」

 

モンブラン。元々は漫才コンビだったのだが、今は大道芸を行っている。現在は京都府住みます芸人も務めている。
いけっちが横になり、その上に板を置いてその上にローラー。更にその上に板を置いて木下がその上に乗るといったような芸を見せる。
いけっちが顎の上に棒を置き、その上の台の上に小型のテーブルクロスとグラスを置いてバランスを取り、テーブルクロス引きをやったりもする。
木下が角の付いたヘルメットを被り、両手に棒を持ってローラーの上に乗り、いけっちが皿回しをしてヘルメットの角、両手の棒の先に皿を移すという芸も行う。

 

スーパーマラドーナ。田中が「ベルト二本してます」というネタをやり、武智が「去年のM-1でもやってたもんな。僕はM-1が終わった後に(審査員批判を)やってしまいまして。もう1年になります。早く忘れて欲しいんですが」と語る。
田中が前世の占いが出来ると言って客席の人に名前と誕生日、好きな色を聞いてから「かまきり」などと適当に答えるというネタをまずやる。
田中がヤンキーに憧れるという話をして、武智に「それ高校デビューとかで憧れるやつやんか。お前いくつ?」、田中「42。厄年デビュー。武智さんは今でも現役のヤンキーですから」
ということで田中がヤンキーの歩き方などを武智に教わるのだが、武智が「あおり運転の宮崎容疑者の歩き方。怖いでしょ。僕、宮崎容疑者に顔が似てるって言われるんです。声も似てるって言われるんです。『逃げも隠れもしませんから。喜本さん! 喜本さん! 手繋ぎましょ』」と真似を始めてしまう。田中はガラケー女として有名になった喜本容疑者のようにガラケーで撮影をする真似をして武智に頭をはたかれる。
武智は更にヤンキーの脅し文句として、「ケツの穴から手突っ込んで歯ガタガタいわしたろか!」と伝えるが、田中は「ケツの穴に手突っ込んだろか」で止めてしまい、武智に、「それはただの痴漢や!」と駄目出しされた。

 

トミーズ。雅が「私がトミーズのイ・ビョンホンです」と嘘の自己紹介をして健に「何言うてんねん! 文庫本みたいな顔して」と突っ込まれ、健は「キンコンカンコン。健です」と自己紹介して滑ったことを雅に突っ込まれる。
この頃、災害が多いという話をする。去年は超大型の台風が大阪を直撃し、大阪のほぼ全ての施設が運休したのだが、
雅「なんばグランド花月だけは開いてる。何考えてんねん吉本?」

トミーズ雅の娘が結婚したという話をする。アメリカ人との国際結婚なのだが、雅は「アメリカ人と日本人なので生まれる子どもはフランス人になるんじゃないか」とボケる。
その後、雅が嫌いな歌を紹介するというお馴染みのネタ。森高千里の「私がおばさんになっても」。「秋が終われば冬が来る。知っとるわ! 秋が終わって夏が来たらもう一回半袖出さなあかんやないか!」「私がおばさんになったらあなたはおじさんよ。当たり前じゃ! あなたがおばさんになったら性転換しとるやないか!」。夏川りみの「花」(以前は石嶺聡子の「花」と言っていたのだが変わったようだ)「川は流れてどこどこ行くの。海や! それから「どこどこ」ってなんや? どこは一回」。福山雅治「家族になろうよ」。「100年経っても好きでいてね 死んどるって! お前50やろ。150まで生きるって亀か?!」

今の若い人はパソコンばかりやって家にテレビがないことも珍しくないという話から、自分たちはテレビっ子で刑事ドラマに憧れたということで、刑事のシミュレーションを行う。刑事には「聞き込み、張り込み、踏み込み」の3つの「込み」が必要だと雅が健に教えるのだが、健は、「炊き込み、(銀行の)振り込み、(ラーメン屋の)住み込み」の話を始めてしまうという展開であった。

 

 

祇園吉本新喜劇「社長という名のもとに」。出演は、信濃岳夫(リーダー)、レイチェル、多和田上人、松浦景子、岡田直子、桜井雅斗、大黒ケイイチ、帯谷孝史、筒井亜由貴、伊丹佑貴、小林ゆう、チャーリー浜、辻本茂雄。

座長勇退後の辻本茂雄を見るのは初めてである。

restaurantフラワームーンと向かいの学生寮・花月荘が舞台である。花月大学の学生で花月荘に住んでいる信濃岳夫は、貧乏であるためrestaurantフラワームーンでバイトをしている。そんな信濃がrestaurantフラワームーンを訪れた白薔薇女子大学の学生である松浦景子にわかりやすく一目惚れ。同じ花月荘の寮生である吉田(レイチェル)や多和田上人から告白するよう言われる信濃だが、超お嬢様大学である白薔薇女子大学に通う松浦景子が自分のような貧乏学生を好きになってくれるはずがないと自信がなく告白に踏み切れない。
そんな中、若い男が花月荘の前に鞄を捨てていく。男の正体は、吉本エージェントの社長である桜井雅斗。仕事が嫌になり、スーツやネクタイなどが入った鞄を捨てていったのだ。多和田や吉田が桜井が捨てていった鞄を拾う。中からはバーバリーのスーツ(多和田はブルーベリーと読み違える)、シャネルのネクタイ(多和田はやはりチャンネルと読み間違える)、プラダの靴(小沢健二の「痛快ウキウキ通り」を思い出してしまった)などが出てくる。そこで多和田と吉田はこの服を着て金持ちになりすますことを信濃に提案する。ネクタイには「桜井」という名が入っており、これらのものが吉本エージェントの桜井社長のものであることが判明する。信濃の正体は実は吉本エージェントの社長である桜井で、信濃と名を変えてアルバイト体験をしているのだというストーリーがでっち上げられ、フラワームーンのマスターである辻本茂雄もそれを信じ込んで態度を豹変。下へも置かぬ厚遇ぶりである。松浦景子も信濃が桜井だと思い込んで告白を受け入れる。
一方、吉本エージェントに契約を打ち切られたことで瀬戸際に追い詰められた帯谷工業の帯谷孝史が契約破棄の撤回を頼むため、桜井を探している。桜井はテレビにも出る有名人なのだが普段はサングラスをしているため素顔はわからない。そのため帯谷は信濃のことを桜井と思い込んでお願いをするのだが、そんなことを言われても迷惑なので信濃は「自分は桜井ではない」と断言する。だがそこに自分のことを桜井だと信じている松浦が来たため「桜井だ」と前言撤回。松浦がフラワームーンの中に入ると、「桜井じゃない」。また松浦が出てきたため「桜井だ」が繰り返される。

信濃岳夫のリーダー公演であるが、元座長である辻本茂雄の存在感は絶対的。警官役のチャーリー浜がアンチョコを持っているのに読み間違えることを突っ込んだり、帯谷とアドリブ勝負をしたりする。「28年ぶりだな。ずっとやりたかったのにこいつが(不祥事で)何十年とおらんかったから」

ちなみにチャーリー浜は4回も離婚しているそうで、それを聞いた客席の若い女性が「えー!」と悲鳴を上げたりしていた。

祇園吉本新喜劇では、本編終了後に「ずっこけ体験」があるのだが、応募してステージに上がった22歳の男性が「友達と一緒に」来たと言ったところ、辻本が横の席にいるのが女性であるのを見つけ、「彼女だな」と言う。信濃が男性に彼女なのかどうかを聞くと「これから」と言ったため、公開告白が行われることになり、見事女性から「よろしくお願いします」とOKを勝ち取った。

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2019年8月21日 (水)

笑いの林(119) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」2019年8月14日

2019年8月14日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」 を観る。お盆特別興行であるが、入りの方は良くない。

「祇園ネタ」の出演は、ネイビーズアフロ、ゆにばーす、ヒューマン中村、スーパーマラドーナ、桂文枝(登場順)。

 

京都市出身で、京都市立堀川高校を経て神戸大学出身のインテリ漫才コンビ、ネイビーズアフロ。今日も自分達の経歴を話していたが、「神戸大学に入りまして、その後、吉本に入りまして。今は漫才やってます」と残念な感じを前面に出す。ただ、以前は「アルバイトをしながら」と言っていたが、今はそうではないので、漫才に専念出来るようになったのかも知れない。ちなみに皆川は神戸大学を出ているが、はじりは中退したようである。

皆川が「名前だけでも覚えて貰いたい」と言って、「バスガス爆発」と早口を披露。はじりも早口が得意だというので同じことを言う。皆川がどちらが早口が得意が競うことを提案し、「この立垣を立てかけたのは立てかけたかったから立てかけたのです」を何度も言うが、はじりは「バスガス爆発」を一度しか言えない。皆川は、「この立垣を立てかけたのは立てかけたかったから立てかけたのです。立てかけたかったのは竹中直人」(竹中直人ではなく竹内結子バージョンもあり、どちらが正しいのか一人二役で言い争ったりもする)と本来のバージョン(?)も言う。

はじりは歌が得意というので、皆川は「歌のうまさがよく分かる曲、尾崎豊の『I LOVE YOU』」をチョイス。はじりが「歌詞がよくわからない」というので、はじりが歌う前に皆川が歌詞を言うのだが、変なところで切る「ぎなた読み」である。結局、皆川もはじりと歌うことになるのだが、皆川の方が歌が上手い。

はじりが「頭の良い子」が好きというので、皆川が賢い女子に扮し、デートすることに。ここで、ネイビーズアフロが最も得意とするネタ「陳謝」が繰り広げられる。皆川扮する賢い女子は、武士階級の娘のようなお堅い言葉を使い、遅刻したことを「陳謝」と言って詫びる。最後には、はじりが「賢すぎる!」と呆れてしまうことになる。

 

ゆにばーす。男女のコンビである。河瀬が、「河瀬は知らないが、はらは知っているという人」と客席に聞くと、何人かから反応がある。
河瀬が、「スラムダンク」の有名なセリフ、「諦めたらそこで試合終了ですよ」と言うと、はらが、「私、アイドルになりたい」と言ったため、「それは諦めえよ!」と返す。
はらは、子供に頃は「前田敦子(に似ている)」と言われ、中学の時は「大島優子」、高校時代は「篠田麻里子」に変わったというが、それは嘘で実際は、「浅野忠信」から「古田新太」を経ての「女装したビートたけし」だそうで、河瀬に「全部性別違う」と言われる。同性ではアパホテルの社長に似ていると言われるらしい。
はらの提案で、「(顔を気にしなくて良い)ラジオのディスクジョッキー」をやってみることにするが、はらはいきなり北朝鮮の女性アナウンサーの物真似をした上、「ミサイルが飛んできそうなタイトルのドラマ見つけたよ。『北の国から』」と言う。はらは、突然、落語を始め、話が発展しそうなところで、「ここで交通情報です。田中さん」と呼ぶが、「交通情報、鈴木です」と答えたため、河瀬は、「あれ、田中さん、どこ行った?」
結局、ラストも北朝鮮の女性アナウンサーの口調真似となる。

 

ヒューマン中村。見た目が地味なので、「出演者です」と自虐ネタを言う。まず、言い方を変えると意味が変わる言葉をやる。「フラペチーノ」という言葉を想像上の少年に向かって屈みながら、「僕、フラペチーノ?」とやる。「こういうのが10分ほど続きます」
フリップに書かれた字が客席からちゃんと見えるかどうか聞くが、「雨」の点が4つではなく大量にあるという漢字が出てきたり、「占」という字が実は霧吹きだったりする。

何度もやっている「だんだんしょぼくなる」。「夢」が子供の頃は「僕、プロ野球選手になりたい」と大きかったのが中学生になると「修学旅行までには彼女作りたい」に変わり、大人になると「よし、ここにソファ置こう」までささやかなものになってしまう。
「不安」は、「第一志望の大学、受かってるかな」から「ここ、自転車盗まれないよね?」を経て、「僕のウーロンハイ通ってます?」とその場で解消されそうなものに変わる。
「絶望」。「ああ、会社をクビになってしまった。どうしよう」→「昨日のドラマの最終回、録画し忘れた」→「やっぱり自転車盗まれている!」

覚えている限りでは、ヒューマン中村の最も初期のネタ、「しりとりで反論」。ナゴヤドームでのクライマックスシリーズ、中日ドラゴンズ対東京ヤクルトスワローズの試合を見て、翌日、関ヶ原を旅した後で向かった京橋花月での笑い飯と千鳥の大喜利対決にヒューマン中村がゲスト出演したときに披露していたので、8年ほど前になるだろうか。傷つく言葉をしりとりで返すというものである。
「あれ、おまえいたの?」→「のっけからいたよ」、「おまえ、爆弾作ってない?」→「いくつ作ってると思う?」、「その服、昨日も着てなかった?」→「多分、明日も着るよ」、「きも!」→「もっと言って!」、「生理的に無理」→「理論上は可能」

 

スーパーマラドーナ。夏だというので、武智が怪談を提案。怖そうなタイトルを二人で言って、武智と田中のどちらの言い方が怖いのかを競うというもの。同じタイトルを言わなければいけないのだが、武智「動く人形」→田中「動く人形劇」→武智「人形劇が動くのは当たり前や」、武智「血まみれの地蔵」→田中「血まみれの痔」、武智「叫ぶお墓」→田中「シャケよりおかか」など、田中が勝手に変えてギャグにしてしまう。
今度は、武智が時代劇が好きだというので、町娘を救う場面を二人で再現することになる。武智が主人公の武士を、田中が悪者を演じるのだが、田中演じる悪者がとにかくダイハードなので、「おまえは悪者に向かん、町娘やれ」ということになる。しかし、演じる町娘は武智にやたらとまとわりついたり、悪者にすぐついて行ったりと邪魔をする上、なぜか最後は斬られてしまう。その後、田中は町娘から通行人に降格となり、最後は武智の髷役にまで落ちるのだが、いずれも先走って武智に突っ込まれる。

 

桂文枝。まずはシルバー川柳ネタ。「マイナンバー『ナンマイダ』と聞き違え」「美味かった何を食ったか忘れたが」「食ったこと忘れぬように爪楊枝」というネタをやり、「食事を作るのが面倒な奥さんは、先に爪楊枝咥えさせといて、『食事したかな?』『爪楊枝咥えてるんだから食べたでしょ』と食べたことにして」おく手があると紹介する。

耳鼻咽喉科に行った時の話。耳鼻咽喉科に来る人は基本的に耳の遠い人が多いため、「中野さーん」と呼ばれて、文枝の隣にいた老人が立ち上がったので、「ああ、この人が中野さんかいな」と思ったところ、老人が受付で「今、中田って呼ばんかった?」と聞いたため、「ああ、中田さんか」と思ったのだが、「中田さーん」と呼ばれた時に隣の人が立ち上がらない。そこで文枝が「中田さんって呼ばれてはりますよ」と言ったところ、「わしは田中」と訳の分からない展開になったそうである。
文枝も、「河村さーん」と呼ばれたので診察室に入り、聴力の検査を受けたところ、「入れときますか?」と言われたという。補聴器を入れた方がいいという意味だとわかったため、文枝は他の病院を受けることにする。道頓堀にある評判のいい耳鼻咽喉科だったが、そこでも「補聴器入れときますか? 今、小さくていいのがある」と言われたため、また病院を変わり、梅田にある病院に行ったそうだ。

病院はネタの宝庫だそうで、怖そうな奥さんを連れた老人が医師に年齢を聞かれ、「78歳」と答えたところ、奥さんからどつかれ、「嘘ついたらあかん! 83歳やがな!」と言われ、訂正する。医師に「痛いところは?」と聞かれ、すぐに答えなかったため、妻が肩に二度折檻を加えて、「肩が痛いです」、「はあ、赤くなってますな」

 

祇園吉本新喜劇「忍者のたまご諸太郎!?」。出演は、諸見里大介(リーダー)、たかおみゆき、奥重敦史、五十嵐サキ、もじゃ吉田、アキ、大島和久、前田まみ、吉田ヒロ、入澤弘喜、北野翔太、はじめ、松元政唯、本山悠斗、谷川友梨、楠本見江子。

楠本見江子は、実に25年ぶりの舞台復帰だそうである。

京都府にあるとされる花月村という架空の村が舞台。花月村はかつて忍者の里であり、忍者の末裔が経営する忍術花月派の花月旅館と忍術吉本派の吉本旅館という2つの旅館があるのだが、仲が悪い。
花月旅館の現在の当主の敦史は、年齢による衰えのため引退、その息子のもじゃ吉田(本名を呼ばれていたように思うが、記憶出来ず)は修行中。もじゃ吉田の母であるサキ(「普通の女忍者ではない、くノ一だ」と紹介されていたが、女忍者の通称は普通はくノ一なので意図は不明)は現役だが、体重が増えたために機敏に動くことが出来ない。
花月旅館に泊まりに来た小説家兼シナリオライターのたかおみゆき(代表作は「牛の膵臓を食べたい」だそうである)の息子で、小学1年生の諸太郎(諸見里大介)。かなり発育がいいが、滑舌は悪く、何を言っているのかわかりにくい。
もじゃ吉田と、吉本旅館の娘であるまみは恋仲なのだが、父親であるアキは愛弟子である大島和久とまみを結婚させる気でいた。もじゃとまみの仲を知った諸太郎は、二人を応援、今度の忍術大会でもじゃが大島に勝てばまみとの結婚が叶うということで、二人で特訓を行う。

「忍者のたまご諸太郎!?」は今日が初日。今日はまず朝10時からあさ笑い新喜劇があり、本公演2回によるよる新喜劇があるということで、計4回も公演がある。座員達は朝7時半頃から稽古を始めているそうだ。明日からはよるよる新喜劇がなくなって、3回公演に減るようである。

楠本見江子は、終戦の年に生まれ、四半世紀ぶりの新喜劇出演。高齢で演技からも遠ざかってたためセリフが覚えられないようで、虎の巻を使っての演技だったが、読む場所がわからなかったり、演者の名前が浮かんでこなかったり(五十嵐サキのことを「あの人」と呼ぶ)、適切な単語が浮かばなかったりで、苦労しているようである。

 

 

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2019年6月16日 (日)

笑いの林(118) 「ハラダのひとりトークライブ・お喋っせ vol.10」

2019年5月30日 京都・木屋町のLIVE HOUSE indigoにて

午後7時から、蛸薬師通木屋町西入ルにあるLIVE HOUSE indigoで、ファミリーレストラン・ハラダによる「ハラダのひとりトークライブ・お喋っせ vol.10」に参加する。
京都市出身で、現在は滋賀県住みます芸人として大津市で暮らすファミリーレストラン・ハラダ(原田良也)の文字通り一人トーク。京都での開催だが、滋賀県内から駆け付けたお客さんも多いようだ。

ホワイトボードにお題が全部で15個書かれていて、お客さんがどの話を聞きたいかチョイスして(といっても最後の方になるとそれほど選択肢は多くなくなるが)ハラダが話すというスタイル。

その前に、今月1日にハラダが令和婚をしたというので、「結婚してみてわかったこと」の話。ハラダは1976年生まれで、芸人になってからはずっと一人暮らしだったため、結婚して初めてわかることが多いそうで、そのうちのいくつかのタイトルをスケッチブックに書いてきて発表していく。
相方のしもばやしは、結婚してから10年ほど経つが極端な吝嗇家だそうで、釣りが趣味で釣りの正式なYouTuberとしても活動を始めており、登録者も1万に達するなど上々なのだが、とにかくお金を使わない。移動も自転車で、しかもボロボロのものに乗っているため、ハラダは「芸能人の端くれの端くれだけれども、人に見られる職業なのだから」と見てくれをもっと気にして欲しいと思っていたのだが、いざ結婚すると二人分の生活費が掛かり、しかも芸人なので給料が乱高下するため、余裕がなくなることがわかったそうである。
5月25日が、しもばやしの誕生日だったため、釣り関係のものをプレゼントしようと上方を集めていたのだが、ライフジャケットは最安値の中国製で重いし暑い、レインコートとは100均のものを使用。人差し指と中指と親指が裸である必要のある釣り用の手袋も軍手を切って代用しているそうで、結局、ハラダは2700円ぐらいの手袋を買ってプレゼントしたそうである。
令和最初の日である5月1日、午前0時前から、大津市役所の前に二人で並び、1時間半ほど待って結婚届を出したのだが、前に30人ほど並んでいたものの誰からも気づかれず、びわ湖放送が令和婚の取材に来ていたものの、やはり見つけてもらえずという状態だったそうだが、入籍する前に先輩方には結婚の報告をしようと電話を入れ、同世代の未婚芸人からは動揺されたりしたそうで、年上の独身芸人である今田耕司からは「嘘つけ!」と言われてすぐ切られるなどいじられたりもしたそうだが、NON STYLE井上からは……、まあ、これはいいか。
相手方の両親や祖父母にもご挨拶し、俳句を詠むのが趣味だという祖父から「原田君めいわ元年(「令和」のことを「めいわ」だと勘違いしていたらしい)五月一日入籍」という字余り俳句(自由律ということにしておこう)をプレゼントされたらしい。

お客さんが選ぶ、トークの題材であるが、例えば「センスが戦後やろ」は、FM滋賀とFM富山共催のスキーツアーイベントの後に行われた懸賞の話。大人のお客さんには抽選でプレゼントが当たるのだが、子ども達には全員に賞品が配られるというシステムで、FM滋賀からは滋賀県から来たツアーの子ども達に、FM富山からは富山県の子ども達にプレゼントが送られる。
滋賀県の子ども達に送られたのは、手のひらサイズのロボット。AI搭載で声に反応したりするそうで、送られた子ども達は目を輝かせていた。一方、富山県の子ども達に送られたのはかりんとう。高級かりんとうではあるのだが、子どもなので高級もなにもよくわからず、「ロボットが良かった」と泣き出す子もいたそうで、ハラダが「センスが戦後やろ」と食糧難の時代のプレゼントに見立てて笑いを取って収めたのだが、ハラダ自身も釈然としないものを感じたようである。
事前にFM局員同士で打ち合わせをしなかったか、打ち合わせをしたが反応を想像出来なかったのか、いずれにせよ折角のイベントで子ども達が不公平を感じる結果になったのは残念に思う。
FM滋賀には、美声で話し方を溜めるのが特徴のDJさんがいるそうで、ハラダが聴いている日に、「次の曲は、『やさしさにつつまれた…なら』」と曲紹介をしたため、ハラダは一瞬、「奈良のご当地ソングがかかるのか?」と思ったそうである。実際は、もちろんユーミンの「やさしさにつつまれたなら」が流れたという話もする。

「定規」という話はお客さんが勘違いしたため、同じ話をハラダが2回やることになった。サウナでプラスチックの30センチ定規を使って垢取りのようなことをしているおっさんがおり、ハラダは「不潔やな」と不快感を覚えていたのだが、そのうちにサウナのテレビで流れていた番組でビッグサイズのカレーパンが紹介され、定規のおっさんは手にしている定規でカレーパンを測ろうとし、ハラダは心の中で「テレビやし離れてるしわかるわけないやろ!」と突っ込んだという話で、ううん、文字にしても面白さが伝わらないな。やっぱりお笑いは劇場に通う必要があるように思う。

「滋賀のアベンジャーズ」は、滋賀県住みます芸人のファミリーレストランが和歌山県住みます芸人と協力して和歌山県へのバスツアーを行った時の話である。滋賀のアベンジャーズと呼ばれた方々は、今日、この会場にいらしていたようである。面白い話なのだが、内容については特定されやすいということもあるため、書かないことにする。

「京のしにせ」は、京都のインストバンド、jizue(ジズー)のメンバーと知り合いになり、iTunesなどで楽曲を聴いて気に入り、「結婚式に使いたい」と申し込んで快諾されるも、バンド名をイズーと間違えて覚えていたため、「イズー」で検索してもヒットせず、「京都 イズー」とSiriに言ったところ、鯖寿司の映像ばかり出てくる。京都の老舗鯖寿司店である「いづう」がヒットしていたという話であった。
jizueはホームページでも楽曲の視聴が出来るが、なかなか面白そうなバンドである。

今年の1月2日は、77歳になるハラダの父親が行方不明になるという出来事があった。毎日2時間ほど散歩する習慣のある人で、正月に芦屋の親戚の家に行ったときも散歩に出掛けたのだが、3時間経っても4時間経っても戻ってこない、父親の携帯も3ヶ月前にいかれてしまったということで連絡が取れず、警察に電話し、警察犬が出るという話にまでなった。ハラダも仕事帰りに駆け付けたのだが、今から警察犬が出ようというときに母親の携帯に知らない電話番号から電話が掛かってきた。タクシーの運転手からで父親も一緒にいるという。父親の携帯は壊れていると思われたのだが、ずっと機内モードになっており、なんらかの拍子に機内モードのボタンを押してしまったが、そもそも機内モードの存在を知らず、壊れてしまったと勘違いしていたようだ。父親は散歩中に道に迷い、「このままでは戻れない」とタクシーを拾ったのだが、親戚宅の正確な住所が思い出せず、近くまではやってこられたものの、そこから先に進めなくなってしまう。そこで運転手が父親のガラケーを確認したところ、機内モードになっていることに気づき、運転手はスマホを使っていてガラケーの機内モードの戻し方はわからないため、父親のガラケーのアドレスに入っている母親の携帯番号に自身のスマホで電話したのだった。
戻ってきた父親は、警察犬が出そうになったという話を聞いて、一人「笑える」と思ったそうだが、家族としては全く笑えなかったという話である。

15個中14個終わったところで時間となったのだが、15個目の「ぶれへんなあ」は短いというので話す。ファミリーレストランがロザンなどと数組で米原に営業に行った時のこと。会場の周りには何もないため、みなゲームなどを持ち込んで楽屋の中で過ごしていたのだが、宇治原がジャケットを着て外に出ようとしたので、「どこ行くん?」と聞くと、「大谷吉継の墓、見に行ってくるわ」と答えたので、「ぶれへんなあ」と思ったという話であった。

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2019年5月27日 (月)

笑いの林(117) 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」2014年9月13日

2014年9月13日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」を観る。

「祇園ネタ」の出演者は、スーパーマラドーナ、桜 稲垣早希、チーモンチョーチュウ、ロザン、Wヤング(登場順)。

スーパーマラドーナの武智がまず自己紹介。「武智といいます。珍しい苗字ですが、武士の武に、知るの知の下に日本の日の智という字を書いてタケチと読みます」。
タケチ姓は武市半平太(瑞山、小楯)の出ている武市という字が有名だが、戸数でいうと武智という字の人の方が多いようである。
武智が相方の顔をよく見るよう客席に告げる。相方はステージの下手に向かい、端で立ち止まって、ちょくちょく立ち止まりながら上手方向へと向かう。
武智は、「こんなに小刻みに止まるとは思いませんでしたが、相方の苗字は田中といいます」と、相方の顔と苗字が平凡であることを知らせる。
田中は、前世を見ることが出来るというネタ。これは実は以前も見たことがあり、タネは知っているのだが、田中は、「そこのお父さん」と私を指名したので(お父さんじゃないんだけど)付き合うことにする。「お名前は?」と聞いてきたので、「本保弘人といいます」と答える。田中は「ホンボウさん」と言ったので、私は「ホンボです」と訂正する。スーパーマラドーナの二人は「ホンボさん、珍しい苗字ですね」と呟く。続いて田中が、「お誕生日を教えてください」と聞くので、「11月12日」と答える。武智は「11月12日生まれのホンボさん。これは大分絞られてきましたよ」と当たりそうな雰囲気を作る。田中が「好きな色は?」と質問してきたので、私は分かり易い色ではなく、敢えて本当に好きな色である「浅葱色(あさぎいろ)」と答える。スーパーマラドーナは二人とも「あさぎ色???」となる。私は「新選組の隊服の色です」と教える(実際は隊服ではなく、芹沢鴨が夏服として作らせた服の色である。新選組二番隊組長であった永倉新八(杉村義江)が、「あさぎ色」と書き残しているので、新選組や幕末ファンの間ではよく知られた色であるが、芹沢鴨が作られた夏服は現存していないため、当時のあさぎ色が、現在の浅葱色と同じものなのかは不明。ただし、新選組が最初の屯所を置いた壬生に伝わる話から青系の色であったことは間違いがないようである)。
田中は、「11月12日生まれで、あさぎ色が好きなホンボさん。わかりました。では、そこの女性の方、お名前を」と私の前世を言わないまま他の人に聞き始めたので、武智に頬を叩かれる。武智は「痛くない技術を使っておりますのでご安心下さい」と言うが、よみうりテレビの深夜番組「祇園笑者」に武智が出演した時に、平手打ちを食らった芸人は「痛い! 痛い!」と叫んでいたので、痛くない叩き方というものはないのだと思われる(武智は元暴走族のヘッドである)。
武智は、「あさぎ色で諦めるな」と言い、田中は「前世は新選組です」と言って、「まんまやないか!」とまた武智に平手打ちを食らう。
スーパーマラドーナの今日の出し物は、いわゆる「ぎなた読み」と言われるものを題材にしている。「ぎなた読み」とは、「弁慶がなぎなた(長刀)を持って」を「弁慶がな、ぎなたを持って」と別の場所で区切って読み間違えることである。
武智が言った「お父さんとくじ引きに来て黄色い球が出て」を、田中は「お父さん、トクジ、ビキニ着て、黄色い玉が出て」と下ネタに変えてしまったりする。

桜 稲垣早希。
今日も「関西弁でアニメ」をやる。これまでやって来たバージョンが長すぎてダレると考えたのか、今日は前回より少し短めにしてシャープさが増し、アドリブも効果的で、子ども達にも大受けであった。

チーモンチョーチュウ。東京吉本所属の漫才コンビであるが、関西でも知名度は比較的高い。以前も祇園花月には出演したことがあり、私は彼らの芸を観ている。二人とも私と同じ千葉県の出身である。
チーモンチョーチュウ・菊池がヒヨコの鳴き真似をする。細やかで上手い。チーモンチョーチュウ・白井も声真似をするのだが、ファミコンの効果音など、誰も知らない声真似をする。また、白井は地声が高いため、人の声真似をしても似ても似つかぬものになってしまう。

ロザン。
今日はロザンは、「祇園ネタ」のは本番に2回出演した後で、夜の部では「ロザンの日本向上委員会」という看板公演も行う。今日の祇園花月はロザンデーと言っても良いだろう。
ロザンというと、宇治原史規がクイズに強いことで有名であるが、漫才を面白くしているのは、全て相方である菅広文。菅広文は元々勉強も出来たがお笑い芸人志望であり、子供の頃からお笑いにも詳しかったが、宇治原は史規という名前からもわかる通り(「史」という漢字は名前に用いる場合は、「官僚」や「公務員」を表す。宇治原は両親共に公務員である)堅実な道のりを志しており、菅に誘われて芸人になったのである。ということで、お笑いに関しては宇治原は完全な引き立て役になる。
今時の子供は、「死んだらどうなるの?」と聞いてきても、「お星様になるんだよ」という程度の回答では納得しない。という話になる。今は幼い頃からパソコンを操り、インターネットで検索を行っているため、知識量が凄いということになる。菅は「死んだら、焼いて埋められるんだよ」とリアルな回答をする。「お葬式にはお坊さんが来るんだよ。お坊さんはベンツに乗っているんだよ。お坊さんはお金持ちなんだ。何故って? 非課税だからだよ」と子供に語るにはブラック過ぎる内容である。
宇治原が「俺が答えられない問題はない」と豪語し、菅が出題者になるのだが、いきなり「今、何問目?」と聞いてしまう。宇治原は「それいきなり言っても意味ない。1問目や!」と突っ込む。
その後も菅ちゃんは、「地元の公立中学校が荒れている場合、私立中学校を受験させた方が良いでしょうか?」という問題というより、相談を聞いてきたりする。
「江戸幕府を開いたのは、何川家康でしょうか? 1.織田信長、2.豊臣秀吉、3.徳」と「3.徳」しか選べない問題も出る。
菅ちゃんは「徳川家康の面積を求めなさい」という出題をする。宇治原が「わかるわけないやろ!」と突っ込むと、菅ちゃんは「あれ? 答えられない質問なかったんじゃないの?」と済まして答える。宇治原は、「じゃあ、徳川家康の体を持ってこい。開いてやぞ。そしたら面積測れるから」とぶち切れ状態になる。
菅ちゃんは更に「徳川家康の体積を求めなさい」と続け、宇治原は「湯船一杯に水を張って、徳川家康の体、そこに入れろ。溢れた水の量が徳川家康の体積や」と答える。
そうやって、変な問題と解答が続いた後で、菅ちゃんは「今、何問目?」と聞く。宇治原は「思いつきで8問目」と答えるが、菅ちゃんは客席に「そうなんですかね?」と聞いた(私は以前も同じネタを観たことがあるのでカウントしていたが、11問目であった)。

トリはWヤング。
ネタ自体は何度も観たことのあるものである。USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)をUFJ(三菱東京UFJ銀行)と言い間違えたり、子供が買って欲しいと思う遊園地のものがコンパニオンだったり(コンパニオンという言葉自体は最近では風俗関係で用いられる傾向が強いため、アミューズメント部門では余り使われない傾向にあり、レセプタントや女性クルー、女性キャストという言葉が使われる)、ジェットコースターに乗っている間に何故か向かい合わせになったりする。

吉本新喜劇「茂造、再会のラビリンス」。出演:辻本茂雄(座長)、新名徹郎、伊賀健二、平山昌雄、五十嵐サキ、島田珠代、佐藤太一郎、奥重敦史、清水啓之、やまだひろあき、吉岡友見、鮫島幸恵、チャーリー浜。
「旅館ぎをん」が舞台。奥重敦史と吉岡友見が、旅館ぎをんに泊まりに来る。対応するのは、新名徹郎。旅館の女将が五十嵐サキである。そこに最近、アルバイトで入った茂造が帰ってくる。茂造は奥重と吉岡を出迎えに行ったのだが、入れ違いになってしまったようだ。
警官の清水啓之が旅館ぎをんを尋ねてきて、「最近、この辺で、土地を買収する詐欺が流行っているのでご注意下さい」と言うが、茂造に「買収する詐欺ではなく、買収しようとする詐欺やろ」と突っ込まれる。清水はやり直しとなる。
五十嵐サキの一人娘である幸恵(ゆきえ。鮫島幸恵)は、太一郎(佐藤太一郎)と恋仲なのだが、太一郎は、資産家の伊賀健二の息子であり、伊賀健二は、やはり資産家である会社社長の娘である珠代(島田珠代)と太一郎を結婚させるつもりである。幸恵にはストーカーがいる。平山昌雄であるが、実は平山は珠代の父親であった。
そして、五十嵐サキと伊賀健二はかつて恋仲であり、二人の間に娘が生まれたら「幸恵」という名にしようと話し合っていた。その後、サキが健二の前から突如姿を消したのだが、幸恵は自分の娘なのではないかという疑問が健二の頭に浮かぶ。だとすると、幸恵と太一郎は姉弟ということになり、結婚することは出来ない……。

今日も以前観たようなストーリー展開であったが、出演者のアドリブが面白く、楽しめた。

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2019年3月28日 (木)

笑いの林(116) 「きん枝改メ四代桂小文枝襲名披露公演」@NGK

2019年3月12日 なんばグランド花月(NGK)にて

 

午後7時15分から、なんばグランド花月で「きん枝改メ四代桂小文枝襲名披露公演」を観る。出演は、桂小文枝の他に、桂坊枝、桂文珍、月亭八方、桂春團治、桂文枝、桂ざこば、笑福亭仁智、三遊亭円楽(登場順)。

 

前半が落語、仲入りを挟んで桂小文枝らによる襲名披露口上があり、その後に三遊亭円楽の落語、トリに桂小文枝の落語が来る。

 

 

前半の落語の出演は、桂坊枝、桂文珍、月亭八方、桂春團治、桂文枝。

 

 

桂坊枝は古典落語の「時うどん」をやる。うどんの勘定の誤魔化し方を覚えた男が、真似しようとして逆に損をするという話である。

 

 

桂文珍。電車に乗っているとお年寄り二人が、「あれ」「え?」「そうよね」「ああ」と文珍の方を見ながら話していて「もう名前が出てこない」年だという話から入り、若者はスマホに向かって「大阪 落語 眼鏡」と言って検索しようとする。「聞いてくれたら答えましたのに。『鶴瓶です』」
というところから創作落語「メディアの海」に入る。パソコンが使えないおじさんの話に始まり、スマホが先代の桂小文枝や桂米朝、先代の春團治など他界した人々に繋がり、遂にはスマホの中の世界に入ってメディアの海を渡るようになる。メディアの海の向こうのあの世には大きな川が二本流れているが、Amazon川とLINE川だそうである。

 

 

月亭八方。八光の小学6年生になる息子が一人で遊びに来て、「吉本いろはがるた」(「い 岩尾と後藤でフットボールアワー」「ろ ローン地獄で八光大変」など)をやったという話から、「狸賽」に入る。ばくち打ちが助けた狸にサイコロになって貰って一儲けたくらむという話である。
賭場で狸に出て欲しい数を言うのだが、「なんで数を言うんだ」と咎められたため、符丁を使うことに。だが、一と二しか打ち合わせておらず、五が欲しかった男は「梅鉢の紋、菅原道真公」と五に近い紋様を示すが、狸は勘違いで菅原道真公そのものに化けてしまうというオチであった。

 

 

桂春團治。「落語家協会には260人ほど所属していますが、誰もやらないものをやります。なんで誰もやらないかといえば、しょうもない話だから。タイトルを覚えて貰わないといけません。『死ぬなら今』」
「地獄の沙汰も金次第」ということわざにちなむ作品で、ある男が閻魔大王に贈賄をし、本来地獄に落ちるはずが極楽行きが決まった。しかし、密告があり、極楽の阿弥陀如来らが軍を差し向け、閻魔大王と鬼達を収賄容疑で捕らえる。ということで今なら閻魔大王の裁きを受けずに極楽にフリーパスという話である。

 

 

桂文枝。創作落語「大・大阪辞典」。東京の銀座で生まれ育った女性が大阪出身の男性と結婚したのだが、夫の転勤で大阪に引っ越すことに。武家の都である東京と商人の町である大阪とでは大違いなので、形だけでも大阪通にならないとと考えた女性は、「大・大阪辞典」を買って来て勉強することに。大阪通クイズで100点満点中50点は取りたいというので、夫に問題を出して貰って挑む。「『次の大阪弁を日本語に直しなさい』。日本語ってなんやがな? 大阪をどこや思うてんのや? 『おいど』(正解は「お尻」である)」「次の日本語を大阪弁に直しなさい。『鳥肌』(正解は「さぶいぼ」)」「次の日本語を大阪弁に直しなさい。『ものもらい』(正解は「めばちこ)」という知識問題から、「こんな時、大阪ではどうする」どいう状況判断間問題まで揃っている。状況判断問題は大阪人の粋(すい)が感じられるものになっている。
ちなみに、先代の桂小文枝(先代の桂文枝でもある)がCMに出ていたということにちなんでか、「千日前の千日堂のコマーシャルソングを歌いなさい」という知識問題もあり、文枝は歌声を披露していた。

 

 

 

中入り後の口上。出演は、四代桂小文枝を中心に、桂ざこば、桂文枝、桂春團治、月亭八方、三遊亭円楽、笑福亭仁智(掲載順)。司会は桂坊枝が務める。

 

ちなみに桂文枝と桂小文枝両方の名跡が揃うのは実に115年ぶりだそうである。

 

桂文枝が、「これからは小文枝師匠と呼ばなければならない」というも「この師匠、少々アホでして」と小文枝が選挙に出た時の話をする。きん枝時代の小文枝は「大阪には100万のお笑い票がある」と豪語するも、ふたを開けたら僅か4万票の泡沫候補に過ぎなかったのだが、「二期目どうしよう?」と当選してもいないのに心配していたり、選挙演説のため船で道頓堀に漕ぎ着けたのだが、寄ってきたのはみな中国人だったという話をしていた。

 

三遊亭円楽は、若い頃に小文枝と京都で勉強会をやることになったのだが、円楽を呼んだ理由が「僕は友達がいないから」と打ち明けられて、「気が合いそうだ」と思ったことを話す。

 

桂ざこばは、四代桂小文枝のことを「三代目桂小文枝」と間違えていたりしたが、「これが脳梗塞です!」と病気ネタにしていた。

 

 

 

三遊亭円楽の落語。先程の口上での桂ざこばの発言を枕として使い。「脳梗塞はずるいですよね。私も肺がんじゃなくて脳梗塞になれば良かった」と語る。
演目は「寄合酒」。皆で酒を飲もうという話になったのだが、どいつもこいつも金はない。それでも酒は飲まなければならないというので、角の乾物屋からあれこれ持ってくるという、角の乾物屋にとっては難儀な話である。

 

 

そしていよいよ四代桂小文枝が登場。文枝や文珍とは同門だが、彼らと違って自分は出来が悪かったという話をする。先代の小文枝は温和な人だったが、稽古で当代の出来が悪かったため、物差しで叩かれるのが常であったという。
演目は「天神山」。大阪の天王寺付近を舞台をした落語である。
へんちきの源助が一心寺(現在は骨仏の寺として有名。また断酒の願掛けを行う寺院としても知られている)の墓場で墓石を見ながら酒を見るという花見ならぬ墓見を行う。若くして亡くなった「いと」という女性の墓の前で飲んでいたのだが、「いと」のしゃれこうべが出てきたため、持ち帰って花を生けようなどと考える。
ところがその夜、源助の住む長屋の戸を叩くものがある。何かと思ったら「いと」の幽霊である。しかし、源助は変わり者なので幽霊と結婚することに。
一方その話を聞いた、源助のお隣さんである安兵衛は、幽霊の嫁を求めて一心寺へ。しかししゃれこうべに出会えず、その北にある安居天神(真田幸村終焉の地として知られている)に行ったところ猟師に捕まった狐を助けることになる。そして女に化けた狐を嫁にするのだが……。

 

二つの物語がバトンタッチする演目で、寄り道が多く、正直「長い」とも感じられたのだが、こうした余分の多い芸能はある意味、時間を気にしなくてもいいという文化的な豊穣さの証でもある。とはいえ、私は京都から来ていたので帰りの電車の時間が気になっていたのだけれど。

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