カテゴリー「京都コンサートホール」の249件の記事

2024年4月 9日 (火)

コンサートの記(838) リオ・クオクマン指揮 京都市交響楽団スプリング・コンサート2024

2024年4月7日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団スプリング・コンサートを聴く。
今回の指揮はマカオ出身のリオ・クオクマン。京響とは4度目の顔合わせとなる。

現在、マカオ管弦楽団の音楽監督・首席指揮者、香港フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者、マカオ国際音楽祭プログラム・ディレクターなどを務めるリオ・クオクマン。香港演芸学院を出た後でアメリカ東海岸に留学。ニューヨークのジュリアード音楽院、フィラデルフィアのカーティス音楽院、ボストンのニューイングランド音楽院でピアノと指揮を学び、2014年にスヴェトラーノフ国際指揮者コンクールで最高位を獲得。2016年まで、ヤニック・ネゼ=セガンの下でフィラデルフィア管弦楽団の副指揮者を務めている。
ピアノも達者であり、京響の定期演奏会では、「ラプソディ・イン・ブルー」のピアノ弾き振りなども行っている。

オール・フレンチ・プログラムで、ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」、プーランクのオルガン協奏曲(パイプオルガン独奏:桑山彩子)、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」(パイプオルガン独奏:桑山彩子)が演奏される。


今日のコンサートマスターは泉原隆志。フォアシュピーラーに尾﨑平が入る。


ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」。切れ味と推進力が心地よい演奏で、各楽器の音色も輝かしく、純度も高い。全体的に溌剌とした印象である。


プーランクのオルガン協奏曲。単一楽章による作品だが、3部に分かれており、実質的にはオーソドックスな協奏曲と変わりない。
弦楽5部とティンパニによる編成である。
オルガン独奏の桑山彩子は、広島市のエリザベト音楽大学と同大学院を経て渡仏。リヨン国立高等音楽院を審査員一致のプルミエ・プリを得て首席で卒業。高等音楽学国家免状を取得している(ヨーロッパでは国家からの免状を得ないとプロの演奏家になれないところも多い)。第6回ゴットフリート・ジルバーマン国際オルガンコンクールで優勝。現在は、エリザベト音楽大学非常勤講師、京都カトリック河原町教会オルガニストなどを務めている。
桑山はステージ上でリモートでのパイプオルガン演奏。舞台下手端、すり鉢状にせり上がっていくステージの最上段に第二演奏台を置いての演奏である。
豪壮な響きでパイプオルガンが鳴ってスタート。この主題は第3部で形を少し変えて戻ってくる。
「パリのモーツァルト」とも呼ばれるプーランク。フランス六人組の中でも最も有名な作曲家だが、旋律や音色が洒落ており、第3部には、パリの街角をプーランクがウキウキと歩く姿が見えるようなチャーミングな場面も出てくる。
京響は生真面目な演奏で、音色にもう少し洒脱さがあると良かったのだが、技術は高い。
ティンパニが活躍する曲で、演奏終了後、ティンパニ奏者の中山航介が喝采を浴びた。


サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」。サン=サーンスの作品の中で、「動物の謝肉祭」と並んで最も有名な曲である。MOVIX京都の映画予告編では、この曲の第1楽章第1部の展開部が宝石店のCM曲として使われている。
2楽章からなるという異色の交響曲だが、それぞれの楽章が2部に分かれており、4楽章の伝統的な構成と見なすことも出来る。なお、重要な役割を果たすピアノデュオは、佐竹裕介と矢野百華が受け持つ。
リオと京響は、この曲の神秘的な雰囲気を上手く浮かび上がらせ、フォルムも適切で格好いい。
表情の描き分けも巧みで、厳かな場面はそれらしく、落ち着いた箇所はニュアンスたっぷりに、爽やかな部分は薫風が吹き抜けるように奏でられる。
桑山のパイプオルガンとの息もピッタリで、春の初めに相応しい生気溢れる演奏となった。

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2024年3月31日 (日)

コンサートの記(837) 出口大地指揮 京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2023(年度)「みんな集まれ、オーケストラ!」第4回「ストラヴィンスキー、ナウ・アンド・ゼン」

2024年3月24日 京都コンサートホールにて

午後2時から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2023(年度)「みんな集まれ、オーケストラ!」第4回「ストラヴィンスキー、ナウ・アンド・ゼン」を聴く。今日の指揮は、若手の出口大地。ナビゲーターはガレッジセールの二人。

曲目は、シェーンベルクの「5つの小品」作品16から「前ぶれ」、ドビュッシーの「喜びの島」(モリナーリ編)、コープランドの「静かな町」(トランペット独奏:ハラルド・ナエス、イングリッシュホルン独奏:戸田雄太)、プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」から「モンタギュー家とキャピュレット家」「タイボルトの死」、ファリャのバレエ音楽「恋は魔術師」から「火祭りの踊り」、シベリウスの「アンダンテ・フェスティヴォ」、山田耕筰の序曲ニ長調、ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」(1919年版)。


2021年にアルバニアで行われた第17回ハチャトゥリアン国際コンクール指揮部門(他のコンクールとは異なり、本番一発勝負という特徴がある)において日本人として初の優勝に輝いた出口大地。左手にタクトを持つ指揮者である。元々は弁護士志望で、関西の4大難関私立大学・関関同立(元々は学生野球の用語である)の一つである関西(かんせい)学院大学の法学部に進むが、在学中に「争い事を好まない性格なので弁護士には向いていない」と気づき、「みんなを笑顔にする仕事に就きたい」ということで、卒業後に東京音楽大学指揮科(作曲指揮専攻)に再入学。広上淳一らに師事した。左手にタクトを持つ指揮者としてはフィンランドのパーヴォ・ベルグルンドが有名で、京響に客演した指揮者の中ではスペイン出身のイスキエルドという左利きの指揮者がいたが、普通は左利きであっても指揮棒は右手に持つ。例えば朝比奈隆は左利きであったが、指揮棒は右手に握った。左利きを矯正することに猛烈に反対していた坂本龍一もタクトは右手で執った。
出口も当初は右手で指揮棒を振っていたが、2年生の時に広上淳一から「手の動きが余りにも鈍い」と指摘され、「左利きなんだったら左で指揮をさせろ」と言われて、以降は左手で振る指揮者として活動している。東京音大卒業後はハンス・アイスラー音楽大学ベルリン・オーケストラ指揮科修士課程を修了。クーセヴィツキー国際指揮者コンクールでは最高位とオーケストラ賞を受賞している。これまでに指揮をパーヴォ・ヤルヴィ、井上道義、下野竜也らに師事。ベルリン放送交響楽団でウラディーミル・ユロフスキのアシスタントを務めた。
テレビ朝日系「題名のない音楽会」では、「ニュースター」紹介シリーズの第1回出演者に選ばれ、東京フィルハーモニー交響楽団を指揮している。


今日のコンサートマスターは特別客演コンサートマスターの「組長」こと石田泰尚。泉原隆志は降り番で、フォアシュピーラーは尾﨑平。


シェーンベルクの「5つの小品」作品16から「前ぶれ」。激しいうねりを築き、あっという間に終わってしまう(演奏時間約2分)。ガレッジセールの二人が登場し、ゴリが「おどろおどろしい曲でしたね。不安になるというか。今、大谷翔平選手の周りはこんな感じ」と言って、川田に「やめなさい!」と突っ込まれる。

ドビュッシーの「喜びの島」。原曲はピアノ曲で、イタリアの指揮者であるベルナルディーノ・モリナーリがドビュッシー本人の指導を受けて編曲したバージョンの演奏である。
色彩感豊かなオーケストレーションで、京響の長所が良く生かされていた。


コープランドの「静かな町」。トランペット独奏とイングリッシュの独奏を伴う作品で、夜のニューヨークの孤独を描いている。元々は劇伴音楽として書かれたものをコンサート用にアレンジしたもので、音楽も物語仕立てになっており、トランペットはジャズ・トランペッターを目指す裕福だが孤独なユダヤ人の少年、イングリッシュホルンはホームレスの男性の寂しい心境を描いている。

イングリッシュホルンの説明として出口は、ドヴォルザークの「新世界」交響曲より第2楽章、「家路」として知られるテーマをハミングする。ゴリが「出口さん美声ですね」と褒める。

孤独がテーマなだけに、しんみりとした音楽が続くが、終盤に明るさが顔をのぞかせる。
トランペットのナエス、イングリッシュホルンの戸田もしっかりとしたソロを聴かせた。

コープランドの「静かな町」は編成が小さいのだが、出口は、「20世紀初めに起こったことと関係しています」と言い、ゴリが「黒柳徹子さんが生まれた。あの人、何歳なんだろう?」とボケる。
20世紀前半には二つの大戦があり、音楽関係者も兵隊に取られて人が足りなくなる。そのため編成を小さくするなど、工夫する必要が出てきたと出口は語った。


プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」より「モンタギュー家とキャピュレット家」「タイボルトの死」。
川田が曲目を読み上げるが、「言いにくい。噛みそうになる」と言い、ゴリは、「よく知らなかったんですけど、スタッフさんに言われて気づきました。CMで流れています。大きな犬が出てきます。ケータイの会社です。某ソフトバンク」、川田「ソフトバンクって言っちゃったじゃない!」
出口の指揮する京響は音にキレがあり、スケールも大きい。


ファリャのバレエ音楽「恋は魔術師」から「火祭りの踊り」。京響のブラスの強さがプラスに働いている。怪しげな雰囲気もよく出ていた。


シベリウスの「アンダンテ・フェスティヴォ」。出口が、弦楽四重奏のために書かれ、弦楽とティンパニのためにアレンジしたという解説を行う。ティンパニは最終盤になってやっと登場するのだが、ゴリは演奏終了後に、「ティンパニのために書いたっていうのに、ティンパニの人、なかなか演奏しないから、どこで入るのか分からなくなってティンパってるんじゃないか」とギャグを言う。
どちらかというとすっきりとした演奏で、弦楽の響きの美しさで勝負した演奏であった。


山田耕筰の序曲ニ長調。山田耕筰がドイツ留学中に書いたもので、日本人が書いた初の管弦楽曲とされる。ドイツ古典派の影響が強い曲であり、山田が若い頃に書いた作品ということもあって独自の個性よりもアカデミックな印象の強い楽曲である。


ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」(1919年版)。
川田が、「パリ時代に作曲されたもので、その後、1911年、1919年、1945年に組曲として編曲しています。ストラヴィンスキーは来日した際に京都に来ているそうで、神社仏閣を巡り」
ゴリ「お会いしました」
川田「嘘つけ!」
指揮者が若いということと、後半は管楽器首席奏者の多くが降りたということもあって、透明度こそもう一つだが、彩り豊かで迫力にも溢れた演奏である。ロマンティシズムや典雅さの表出にも長けていた。


この3月をもって、京響首席トロンボーン奏者の岡本哲が卒団、今日が最後の本番ということで、ロビーには岡本が教える大阪音楽大学と広島市のエリザベト音楽大学の教え子からの花が飾られ、演奏終了後に舞台上で花束が岡本に贈られた。


なお、オーケストラ・ディスカバリーは2024年度からは会場をロームシアター京都メインホールに変えて行われる。これまでは吉本の漫才コンビであるロザンとガレッジセールが中心となってナビゲーターを務めてきたが、チラシにはナビゲーターの文字はない。テーマが「マエストロとディスカバリー!」ということもあり、おそらく揮者がトークを行って引っ張っていくのだと予想される。

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2024年3月28日 (木)

コンサートの記(836) Fever presents Candlelight 「坂本龍一の名曲集」 長富彩(pf)

2024年2月2日 京都コンサートホール小ホール「アンサンブルホールムラタ」にて

午後5時から、京都コンサートホール小ホール「アンサンブルホールムラタ」で、Fever presents Candlelight「坂本龍一の名曲集」を聴く。ステージ上いっぱいにキャンドルを灯してのピアノコンサート。ピアノ演奏を務めるのは、リストやラフマニノフを得意とする技巧派の長富彩。


曲目は、「水の中のバガテル」、「The Last Emperor」、「東風(tong poo)」、「The Sheltering Sky」、「Shining Boy and Little Randy(星になった少年)」、「Rain(I want to divorce)」、「Energy Flow」、「Bolerish」、「The Wuthering Heights(嵐が丘)」、「Merry Christmas Mr.Lawrence(戦場のメリークリスマス)」

生前の坂本龍一のピアノソロコンサートには2度接しているが(いずれも大阪。旧フェスティバルホールとサンケイホールブリーゼ)、長富彩の表現は作曲者本人のそれに比べてダイナミックレンジの幅が大きいようである。特に「ラストエンペラー」の冒頭などはスローテンポでスケールも大きく、重厚さが印象的であった。

マイクを手にして楽曲解説を行いながらのコンサート。

「Bolerish」は映画のための音楽だったが、ブライアン・デ・パルマ監督から、「ラヴェルの『ボレロ』そっくりの曲を書いてほしい」と依頼され、「禁を破って」書いた曲である。ラヴェル協会から訴えられそうになったりしたそうだが、「ボレロ」のメロディーと構成を生かしつつ、洒落た音楽に仕上げているのは流石である。

「The Sheltering Sky」は高校2年生の時に音楽の授業のピアノ発表会で演奏した思い出深い曲である。残念ながら今回はアレンジ違いであったが、ミステリアスで悲劇的な曲調を生かした演奏になっていたように思う。


アンコール演奏は、「M.A.Y. IN THE BACKYARD」。ノリの良い演奏であった。

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2024年3月20日 (水)

コンサートの記(834) 広上淳一指揮京都市交響楽団第687回定期演奏会 フライデー・ナイト・スペシャル

2024年3月15日 京都コンサートホールにて

午後7時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団の第687回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は、京都コンサートホール館長でもある広上淳一。
現在、京都市営地下鉄烏丸線では最寄り駅である北山駅に近づくと、広上淳一の声による京都コンサートホールの案内が車内に流れるようになっている。
広上は現在は、オーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・リーダー(事実上の音楽監督)を務めるほか、日本フィルハーモニー交響楽団の「フレンド・オブ・JPO(芸術顧問)」、札幌交響楽団の友情指揮者の称号を得ている。京都市交響楽団の第12代、第13代常任指揮者を務めたが、名誉称号は辞退。ただオーケストラもそれでは困るのか、「京都市交響楽団 広上淳一」という謎の称号を贈られている。
東京音楽大学の指揮科教授を長年に渡って務めており、弟子も多い。現在、TBS系列で放送されている西島秀俊主演の連続ドラマ「さよならマエストロ」の音楽監修も手掛けている(東京音楽大学も全面協力を行っている)。また今年は大河ドラマ「光る君へ」のオープニングテーマの指揮も行っている。

今日は午後7時30分から上演時間約1時間、休憩なしで行われる「フライデー・ナイト・スペシャル」としての上演。明日も定期演奏会が行われるがプログラムが一部異なっている。

今日の演目は、まずジャン・エフラム・バヴゼのピアノ独奏によるラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」と「道化師の朝の歌」が弾かれ、その後に、広上指揮の京響によるラフマニノフの交響曲第3番が演奏されるという運びになっている。


午後7時頃から広上と、今年の1月から京都市交響楽団のチーフプロデューサーに着任した高尾浩一によるプレトークがある。広上は1月から髭を伸ばし始めたが、能登半島地震の復興祈願として験を担いだものだそうで、京響のチーフプロデューサーに就く前はオーケストラ・アンサンブル金沢にいたという高尾と共に能登半島地震復興のための募金を行うことを表明した。
ソリストのジャン・エフラム・バヴゼの紹介。ピアノ大好き人間だそうで、朝から晩までピアノを弾いているピアノ少年のような人だそうだが、今年62歳だそうで、66歳の広上と余り変わらないという話をする。フランス人であるが、奥さんはハンガリー人だそうで、ハンガリーが生んだ名指揮者のサー・ゲオルグ・ショルティに見出され、「ショルティが最後に発掘した逸材」とも呼ばれているそうだ。

ラフマニノフの交響曲というと、第2番がとにかく有名であり、この曲は20世紀後半に最も評価と知名度を上げた交響曲の一つだが、残る二つの交響曲、交響曲第1番と第3番は知名度も上演機会にもそれほど恵まれていない。高尾は、これまでに外山雄三と秋山和慶が指揮したラフマニノフの交響曲第3番を聴いたことがあるという。
広上は、何度も聴くと好きになる曲だと、ラフマニノフの交響曲第3番を紹介する。


ジャン・エフラム・バヴゼのピアノ独奏によるラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」。フランス人らしくやや速めのテンポで演奏される。典雅な趣と豊かな色彩に満ちた演奏で、鍵盤の上に虹が架かったかのよう。「エスプリ・クルトワ」としかいいようのないものだが、敢えて日本語に訳すと京言葉になるが「はんなり」に近いものがあるように感じられる。

「道化師の朝の歌」。活気に満ち、リズム感が良く、程よい熱さと諧謔精神の感じられる演奏であった。


バヴゼのアンコール演奏は、マスネの「トッカータ」。初めて聴く曲だが、メカニックの高さと豊かな表現力が感じられた。


ラフマニノフの交響曲第3番。今日のコンサートマスターは、特別客演コンサートマスターの石田泰尚。フォアシュピーラーに泉原隆志。今日はヴィオラ首席の位置にソロ首席ヴィオラ奏者の店村眞積が入る。
私はこの曲は、シャルル・デュトワ指揮フィラデルフィア管弦楽団の「ラフマニノフ交響曲全集」(DECCA)でしか聴いたことがないが、今日の広上と京響の演奏を聴くと、この曲がフィラデルフィア管弦楽団の響きを意識して書かれたものであることが分かる。ラフマニノフはフィラデルフィア管弦楽団を愛し、自身で何度もピアニストとして共演したり指揮台に立ったりもしているが、いかにもフィラデルフィア管弦楽団に似合いそうな楽曲である。
第1楽章に何度も登場するメロディーは甘美で、フィラデルフィア管弦楽団の輝かしい弦の響きにピッタリである。
広上指揮する京響は音の抜けが良く、立体感や瞬発力も抜群で、流石にフィラデルフィア管弦楽団ほどではないが、メロウで都会的で活気に満ちた曲想を描き出していく。アメリカ的な曲調が顕著なのもこの曲の特徴であろう。
各奏者の技量も高く、現時点では有名からほど遠いこの曲の魅力を見事に炙り出してみせていた。
第1楽章の甘美なメロディーも印象的であり、将来的に人気が徐々に上がっていきそうな交響曲である。ラフマニノフの交響曲第2番も初演は成功したものの、以前は「ジャムとマーマレードでベタベタの曲」などと酷評され、評価は低かったが、アンドレ・プレヴィンがこの曲を積極的に取り上げ、ウラディーミル・アシュケナージやシャルル・デュトワ、日本では尾高忠明がそれに続いたことで人気曲の仲間入りをしている。ラフマニノフの交響曲第3番も「熱心な擁護者がいたら」あるいはと思わせてくれるところのある交響曲である。

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2024年2月28日 (水)

コンサートの記(831) 川瀬賢太郎指揮 京都市交響楽団第686回定期演奏会

2024年2月17日

午後2時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団の第686回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は川瀬賢太郎。

若くして認められている川瀬賢太郎。東京音楽大学で広上淳一に師事し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者を経て、現在は名古屋フィルハーモニー交響楽団の音楽監督を務めている。


曲目は、ウィントン・マルサリスのヴァイオリン協奏曲ニ調(ヴァイオリン独奏:石田泰尚)とドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。


午後2時から川瀬賢太郎によるプレトークがある。川瀬はマルサリスのヴァイオリン協奏曲ニ調をCDで聴いて、「(神奈川フィルコンサートマスターの)石田さんにぴったりだ」と思って、石田をソリストに演奏を行うことにしたそうだ。
ドヴォルザークの「新世界」交響曲に関しては、コロナ禍中に総譜を点検した際に、これまで演奏されてきたのとは違う箇所をいくつか発見したそうで、今回は発見した箇所を新しい形で演奏するとした。


マルサリスのヴァイオリン協奏曲ニ調。コンサーマスターは泉原隆志。フォアシュピーラーに尾﨑平。
現役のジャズ演奏家としては最も有名だと思われるウィントン・マルサリス。クラシックのトランペッターとしても活躍しており、CDなどもいくつか出している。

叙情に満ちたヴァイオリンソロでスタート。オーケストラ奏者の足踏みや手拍子なども入り、いかにもジャズなテイストの部分もある曲である。演奏時間約40分とヴァイオリン協奏曲としては大作だが、演奏時間が長すぎるようにも感じられた。

アンコール演奏は、ジョン・ウィリアムズの「シンドラーのリスト」よりメインテーマ。哀切な曲調を石田は巧みに奏でていた。


ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。石田泰尚がコンサートマスターに入り、泉原隆志がフォアシュピーラーに回る。
若々しさの光る演奏となった。中庸からやや速めのテンポによる演奏だったが、スケールも適切であり、音色にも適度な輝かしさと渋みが宿っていた。
第1楽章の金管と、第3楽章の第1ヴァイオリンの音型が通常とは違って聞こえたが、そこが新たに発見した箇所なのかどうかは不明である。


京都市交響楽団の楽団長でもある門川大作京都市長が退任するということで、演奏終了後に門川市長がステージ上に呼ばれ、花束贈呈が行われた。

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2024年1月31日 (水)

コンサートの記(830) 沖澤のどか指揮京都市交響楽団第685回定期演奏会フライデー・ナイト・スペシャル

2024年1月19日 京都コンサートホールにて

午後7時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団の第685回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は、京響常任指揮者の沖澤のどか。オール・フレンチ・プログラムで今日明日と演奏会があるが、今日は休憩なし演奏時間約1時間のフライデー・ナイト・スペシャルと称した演奏会となる。

曲目は、ドビュッシーのハープと弦楽のための舞曲「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」(ハープ独奏:吉野直子)、オネゲルの交響曲第5番「三つのレ」、イベールの「寄港地」。明日はドビュッシーの代わりに、フランス六人組の紅一点であるタイユフェールのハープと弦楽のための小協奏曲が入り、ラヴェルの「ボレロ」が加わる。

なお、今日明日とNHKによる収録があるようで、天井からデッカツリーが下がり、ステージ上にもマイクロフォンが並んでいる。NHKはBSで「沖澤のどか特集」を放映したことがあり、推されているようである。


午後7時から沖澤のどかによるプレトークがある。
オネゲルの交響曲第5番「三つのレ」に関しては、客席に「お聴きになったことのある方、いらっしゃいますか?」と聞いていた。私は手は挙げなかったが、シャルル・デュトワ指揮バイエルン放送交響楽団による「オネゲル交響曲全集」(エラート)を持っているので、録音でなら聴いたことがある。「三つのレ」は、一応オネゲルの交響曲の中では最も分かりやすくポピュラーなので、実演でも一度聴いたことがあるような気がするのだが、はっきりとは覚えていない。
沖澤は、令和6年能登半島地震について触れ、オーケストラ・アンサンブル金沢で指揮研究員をしていた頃の話をし、終演後にエントランスに立って寄付金を募ることを表明した。

今日のコンサートマスターは特別客演コンサートマスターの会田莉凡。フォアシュピーラーに泉原隆志。今日はヴィオラにソロ首席ヴィオラ奏者の店村眞積が入り、チェロの首席には客演の森田啓介が招かれている。ドイツ式の現代配置での演奏。


ドビュッシーのハープと弦楽のための舞曲「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」。この曲を聴くと2日前が誕生日だった故坂本龍一がドビュッシーから強い影響を受けていたことが感じられる。
広上とは透明感にあふれる見通しの良い音を出していた京響であるが、沖澤と出す音はやや渋めで彼女の個性が感じられる。
日本を代表するハープ奏者である吉野直子のハープもエレガントであった。


オネゲルの交響曲第5番「三つのレ」。プレトークで沖澤は「仮の宗教音楽」といった風に例えていたが、冒頭のコラールが実にかっこいい曲である。沖澤の指揮する京都市交響楽団は立体的な音響を作り出す。力強く、透明感もあり、スケールもしっかりとした演奏である。


イベールの「寄港地」からは管楽器の首席奏者も増え(明日はなんといってもラヴェルの「ボレロ」がラストにある)、音の豊かさが増す。沖澤のオーケストラドライブも素晴らしく、左手での指示も効果的で、地中海の匂いが音の殻を破って飛び出してくるような、生命力に満ちた演奏となっていた。


被災地・能登のためのアンコール演奏がある。徳山美奈子の交響的素描「石川」~加賀と能登の歌による~第2楽章「山の女」山中節より。ノスタルジックな楽曲であった。

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2024年1月11日 (木)

コンサートの記(828) サッシャ・ゲッツェル指揮 京都市交響楽団特別演奏会「ニューイヤーコンサート」2024

2024年1月7日 京都コンサートホールにて

午後2時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団特別演奏会「ニューイヤーコンサート」を聴く。指揮は、ウィーンの生まれ育ちであるサッシャ・ゲッツェル。

ウィンナワルツやポルカを中心としたプログラム。

曲目は、ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「ジプシー男爵」序曲、ヨハン・シュトラウスⅡ世のエジプト行進曲、ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「南国のばら」、コルンゴルトの組曲「シュトラウシアーナ」、ヨハン・シュトラウスⅡ世の狂乱のポルカ、ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」序曲、ヨハン・シュトラウスⅡ世のトリッチ・トラッチ・ポルカ、ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ「天体の音楽」、ヨハン・シュトラウスⅡ世のペルシャ行進曲、ヨハン・シュトラウスⅡ世のポルカ「雷鳴と電光」


コンサートマスターは泉原隆志、フォアシュピーラーに尾﨑平。今日はヴァイオリン両翼の古典配置での演奏である。京都市交響楽団ニューイヤーコンサート恒例であるが女性奏者は今日は服装自由で、思い思いにドレスアップした姿での演奏である。

いずれも溌溂とした演奏。弦楽の音色も甘く、ウィーン情緒たっぷりである。ゲッツェルのオーバーアクション気味の指揮姿も見ていて楽しい。

楽団員たちからの、ゲッツェル「あけまして」京響楽団員「おめでとうございます」の新年の挨拶の後、アンコールとしてヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「美しく青きドナウ」とヨハン・シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」が演奏される。「ラデツキー行進曲」では、ウィーン・フィルニューイヤーコンサート同様、ゲッツェルは客席を向いて手拍子を指揮したほか、指揮台の周りを回りながら華麗な指揮を見せていた。

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2023年10月 2日 (月)

コンサートの記(826) 沖澤のどか指揮京都市交響楽団第682回定期演奏会

2023年9月23日 京都コンサートホールにて

午後2時30分から、京都コンサートホールで京都市交響楽団の第682回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は、今年の4月から京響の第14代常任指揮者に就任した沖澤のどか。曲目はベートーヴェンの交響曲第4番と、ギヨーム・コネソンの管弦楽のための「コスミック・トリロジー」。「コスミック・トリロジー」は今回が日本初演となる。明日には同一演目による東京公演を控えているというプログラム。チケット完売の盛況である。

午後2時ごろから沖澤のどかによるプレトークがある。曲目としては「コスミック・トリロジー」が先に決まっており、曲目としてベートーヴェンの交響曲第4番を入れることは後から決めたそうだが、「コスミック・トリロジー」が宇宙を描いているということで、ベートーヴェンの交響曲第4番の冒頭の響きとアレグロの爆発力が宇宙に結び付くということで選んだそうである。
2016年から17年にかけて、ドイツで現代音楽の音楽祭に参加したという沖澤。それまで現代音楽に苦手意識があったそうだが、「コスミック・トリロジー」に関しては「面白い!」と気に入り、自身でも取り上げたいと思ったそうだが、一人一人のパートが技術的にとても高度であるため、客演指揮者として提案したとしてもどこのオーケストラにも受け付けてもらえない。ならいつかオーケストラにポジションを持った時に取り上げようということで、京響の常任指揮者となって日本初演に漕ぎつけたそうである。

今日のコンサートマスターは「組長」こと石田泰尚。フォアシュピーラーに泉原隆志。ドイツ式の現代配置での演奏である。


ベートーヴェンの交響曲第4番。黒光りのするような渋い音色によるドイツ的な演奏である。テンポは中庸からやや速めで、ティンパニによる強打が効果的である。


コネソンの管弦楽のための「コスミック・トリロジー」。ギヨーム・コネソンは、1970年生まれのフランスの作曲家。「スーパーノヴァ(超新星)」「暗黒時代の一条の光」「アレフ」の三部からなる作品で、通常は、「アレフ」「暗黒時代の一条の光」「スーパーノヴァ」の順に演奏されるが、今回は作曲された順番で演奏される。
神秘性とダイナミズムを兼ね備えた作品であり五感に訴えかけるような作風を持つ魅力的な楽曲であった。

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2023年2月 1日 (水)

コンサートの記(824) 鈴木優人指揮 京都市交響楽団第674回定期演奏会

2023年1月21日 京都コンサートホールにて

午後2時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団の第674回定期演奏会を聴く。指揮は古楽界のサラブレッドでもある鈴木優人。

バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の首席指揮者としてもお馴染みの鈴木優人だが、今回は20世紀に書かれたロシアの作品が並ぶ。プロコフィエフの交響曲第1番「古典交響曲」、ストラヴィンスキーの弦楽のための協奏曲ニ調、ラフマニノフの交響曲第2番。全員、亡命経験がある。


午後2時頃より、ステージ上で鈴木優人によるプレトークがある。鈴木は、今日の作曲家を若い順に並べたこと、また年の差が9歳ずつであることなどを述べ、プロコフィエフやストラヴィンスキーの一筋縄ではいかない諧謔性、そしてラフマニノフの交響曲第2番の美しさ、特に第3楽章の美しさについて語った。


今日のコンサートマスターは、京響特別客演コンサートマスターである会田莉凡。フォアシュピーラーに泉原隆志が入る。ドイツ式の現代配置をベースにしているが、ティンパニは指揮者の正面ではなくやや下手寄りに入り、その横に打楽器群が来る。
フルート首席奏者の上野博昭は、プロコフィエフとラフマニノフの両方に出演。クラリネット首席の小谷口直子は、美しいソロのあるラフマニノフのみの参加である。


プロコフィエフの交響曲第1番「古典交響曲」。鈴木の才能が飛び散る様が見えるような、生気に満ちた演奏となる。弦は軽みがあり煌びやか、管も軽快で、プロコフィエフがこの交響曲に込めた才気がダイレクトに伝わってくるような演奏である。


ストラヴィンスキーの弦楽のための協奏曲ニ調。
迷宮を進んでいくような第1楽章、華やかで祝典的だがどことなく陰りもある第2楽章。再び迷宮へと迷い込んだような第3楽章が緻密に演奏された。


ラフマニノフの交響曲第2番。鈴木らしい「気品」をもって演奏されるが、時に「荒ぶる」と書いてもいいほどの盛り上がりを見せる。「上品」と「豪快」の二項対立を止揚したようなラフマニノフであり、単に美しいだけでないパワフルさが示される。
第3楽章の小谷口直子のソロも理想的。こぼれそうな美音が憂いを込めて演奏される。無常観を砂糖でくるんだような甘悲しさが耳を満たす。
第4楽章の爆発力も素晴らしく、この曲が20世紀の大交響曲(良い意味でも悪い意味でも)であることが如実に示された。優れたラフマニノフ演奏であった。

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2023年1月12日 (木)

コンサートの記(822) 広上淳一指揮 京都市交響楽団特別演奏会「ニューイヤーコンサート」2023

2023年1月8日 京都コンサートホールにて

午後2時30分から、京都コンサートホールで、京都市交響楽団特別演奏会「ニューイヤーコンサート」を聴く。指揮は広上淳一。

前半は、NHK大河ドラマのテーマ曲とヨハン・シュトラウスⅡ世の作品を並べた曲目で、後半のメインにはベートーヴェンの交響曲の中でも最も快活な第8番が選ばれている。

前半の詳細な曲目は、佐藤直紀の「青天を衝け」、ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「ジプシー男爵」から入場行進曲、ジョン・グラムの「麒麟がくる」、ヨハン・シュトラウスⅡ世の「南国のばら」、服部隆之の「真田丸」(ヴァイオリン独奏:石田泰尚)、エバン・コールの「鎌倉殿の13人」、ヨハン・シュトラウスⅡ世のポルカ「ハンガリー万歳」、吉俣良の「篤姫」。

今日のコンサートマスターは、「組長」こと石田泰尚。泉原隆志は降り番で、フォアシュピーラーに尾﨑平。今日は短めの曲が並ぶということもあって、管楽器奏者に前後半で目立った異動はなし。男性奏者は普段通りの服装の人が大半だが、女性奏者は思い思いにドレスアップして演奏する人が多く、中には着物姿で演奏する人もいる。


NHK職員の息子で、自称「大河フェチ」の広上淳一。大河ドラマのテーマ曲を集めた演奏会はこれまで何度か行っているが、自身が大河本編で指揮した「麒麟がくる」を始め、京響で初めて振る曲が3曲ある。いずれも共感に満ちたスケールの大きな演奏で、聴き応えがある。私は、今日取り上げれた大河ドラマのうち3作品は全編見ているので、オープニングの映像や名場面などが脳裏に浮かんで懐かしかった。残る2つも多くの回は見ている。

ヨハン・シュトラウスⅡ世の作品は、活気と上品さと華やかさが統合された理想的な演奏である。


後半、ベートーヴェンの交響曲第8番。ベートーヴェンの交響曲の中では人気が余り高くない曲だが、ベートーヴェン本人は自身の交響曲の中でこの第8番が最も好きだと答えており、この交響曲だけ誰にも献呈されていない。

広上指揮する京響は、第1楽章と第2楽章は自然体。無理のない音運びだが、「無難」という言葉からは遠く、見通しの良い透明度の高い美音による演奏を展開。第3楽章と第4楽章ではスケールを拡げて豪快さも感じさせる演奏を行った。
この手の音楽は日本では「俳句」に例えられやすいが、広上と京響の演奏を聴いていると、「短歌のような」という形容の言葉が浮かぶ。メロディアスで切れ味が良く、冗長でない。まさに短歌だ。


演奏終了後、広上はマイクを手に、「みなさん、あけまして」と語り、京響の楽団員が「おめでとうございます」と続ける。広上は客席に「大河いいでしょ?」と語りかける。なお、今年の大河ドラマである「どうする家康」は今日が初回放送日であるが、放送が行われるまでは演奏してはならないという決まりがあるそうで、広上も残念がっていた。

京響は今年の4月から常任指揮者に若手の沖澤のどかを迎えるが、広上は去年の大河ドラマである「鎌倉殿の13人」に掛けて、沖澤を北条泰時に例え、「悪いものは北条義時が全部抱えて地獄に落ちた」と語る。

「お年玉」として1曲アンコール演奏が行われることになったのだが、その前に、昨年の3月に広上が京響の常任指揮者を退任する際にプレゼントすることが約束された広上の肖像画がお披露目される。京都市立芸術大学講師の城愛音の筆によるもので、終演後にホワイエでも見ることが出来たが、「福々しい」顔として描かれている。

「お年玉」のアンコール曲は、山本直純の大河ドラマ「武田信玄」メインテーマ。昨年がメモリアルイヤーだった山本直純(生誕90年、没後20年)。広上は山本について、「日本のレナード・バーンスタインのような人」と紹介する。
山本直純の「武田信玄」は大河ドラマのテーマ曲の中でも最も人気のある曲目の一つである。甲斐武田の騎馬隊の勇壮さを音楽化したもので、疾走感と迫力、そして中間部の叙情性が印象的であり、広上と京響も音のドラマを見事に再現していた。

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