カテゴリー「コント」の3件の記事

2024年10月19日 (土)

スペシャルコント「志村けん in 探偵佐平60歳」

スペシャルコント「志村けん in 探偵佐平60歳」を視聴。志村けんが作った約60分のコントドラマ。原作:樋口有介『木野塚探偵事務所だ』。脚本:内村宏幸、平松雅俊、戸田幸宏、志村康徳(しむらけんの本名)。演出:吉田照幸。NHKエンタープライズの制作。2018年の正月に放送されたものだが、翌々年、新型コロナにより志村けんは他界。ドラマ形式による作品としては最後の出演作となった。

出演:志村けん、伊藤沙莉、高橋恵子、岸本加世子、平泉成、津田寛治、堀内敬子、堀部圭亮、野間口徹、大悟(千鳥)、井出卓也、広岡由里子、中上サツキ、大津尋美ほか。志村けん主演のためかNHKとはいえ、コントドラマにしては実力派の俳優が揃っている。

警視庁を定年退職した木野塚佐平は、ハードボイルドな私立探偵となることを決意する。とはいっても、警視庁に定年まで勤めたとはいえ会計係、それもパソコンも満足に使えない窓際。ということで無理があるのだが、それでも新宿・歌舞伎町に事務所を借り、強引にスタート。まずは美人秘書を募集するのだが、希望するバスト86㎝以上(後に82㎝以上に訂正)のグラマラスな若い美女で、60を過ぎたおっさんの助手になろうという物好きはいない。そんな折、事務所内を飾る植物を運んできた梅谷桃世(伊藤沙莉)という大学生の女の子が現れる。アルバイトをしていた会社の社長が失踪して倒産したという桃世。出会ったばかりなのに佐平とタメ口で話すなど、口や態度はやや悪いものの、頭脳明晰で推理力と洞察力に長けるなど探偵としての資質は十二分。後に武闘面でも力を発揮と大変優秀な右腕となる。というより、事件はほぼ彼女任せとなる。高難度の演技もこなす伊藤沙莉だが、今回のような自然体で等身大の女の子を演じてもリアリティがあり、作品に溶け込んでいる。どこまでが桃世でどこからが伊藤沙莉なのか分からなくなるほどである。ボケとツッコミを交互にやったり、頭をはたかれたり、はたき返したりとコント的な演技も多いのだが、日本では数少ない天性のコメディエンヌとしての資質がここで生きている。今思うとだが、コメディの資質が志村けんから伊藤沙莉にバトンタッチされた瞬間に立ち会ったような趣すら感じる。なお、伊藤沙莉の上の世代の天性のコメディエンヌの一人に、「トリック」の山田奈緒子を演じた仲間由紀恵がいるが、桃世も奈緒子同様に、「貧乳ネタ」で散々にいじられ、自虐発言まで行っている。
おそらく志村けんと伊藤沙莉二人だけのシーンはアドリブ満載だと思われる。

うだつの上がらなかった警視庁の会計係が名探偵になれるはずもないのだが、佐平は唯一の特技であるコイン投げで、銭形平次のように相手を倒していく。ただジェネレーションギャップで桃世は銭形平次も「知らねえ」

金魚誘拐事件を佐平に依頼する元女優の高峰和子を演じるのは高橋恵子。高峰和子のデビュー作は「女子高生ブルース」であるが、高橋恵子(関根恵子)のデビュー作が実際に「女子高生ブルース」である。

最初の依頼人、高村麗香を演じる堀内敬子は、私より4歳上ということで、収録時、放映時共に結構な年齢なのだが、変わらぬ美しさと色気で世の男性陣を魅了する。なお、この後(2022年)、堀内敬子と伊藤沙莉は「ももさんと7人のパパゲーノ」において親子役で共演することになる。

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2017年9月14日 (木)

笑いの林(93) ヒューマン中村単独ライブ「全然全然^^」

2017年8月28日 大阪・なんばのよしもと漫才劇場にて

午後9時から、大阪・なんばのよしもと漫才劇場で、ヒューマン中村単独ライブ「全然全然^^」を観る。ヒューマン中村はこれまで道頓堀のZAZAで単独公演を行ってきたが、今回は初のよしもと漫才劇場での単独ライブとなる。
「30人の劇場を手配したつもりが間違えて300人の劇場を押さえてしまった」という設定。
午後9時開演の公演ということもあり、入りは100人ちょっと。健闘した方だと思う。
 
よしもと漫才劇場では様々な演出が出来るということで、照明や映像、提灯の灯りなども用いる。
最初の漫談は「シャッフルことわざ」という面白くなりそうにないもの(「二階から弘法」、「鬼の目にも弘法」、「のれんに釘」など)。そしてこの敢えて面白くないネタに大仰な演出を施すことで笑いを誘う。フリップをめくる前にドラムロールが鳴ったり、むやみやたらとヒューマンを持ち上げるメッセージがスクリーンに投影されたり、タイトルが「アキナ牛シュタイン」(アキナ、和牛、アインシュタインの3組による人気ライブ)になってしまったり、「おいでやす小田単独ライブ」と、ヒューマンが一番一緒にされたくない芸人のライブということになったりする。

続いてのフリップ漫談は「スピンオフ」。映画やドラマのスピンオフのように、脇役を主役にした作品を作ろうというもの。
「浦島太郎」。浦島太郎が竜宮城を訪れる前に竜宮城をこしらえた若者達を描いた「竜宮BOYS」、そして鯛やヒラメの舞い踊りを完成させるまでの一種のスポ根もの「舞魚Haaaaaaaan!!」(「舞魚はレディ」でもいいな)。「桃太郎」は「山へ柴刈りに行ったおじいさん」を描いた「山猿」、「鶴の恩返し」では鶴を捕まえる罠をこさえた男達の物語「君の罠」、罠の材料を運んできたのは「山猿」だそうである。ある程度邦画の知識がないと内容がわからないネタである。


映像では、ヒューマン中村が改名をしようと思い立ち、ヒューマン中村の名付け親である三浦マイルドに電話で連絡するというネタを行う。三浦マイルドは何を聞かれても「マイルドフラッシュ」しか言わない(ニュアンスは変える)。後でメイキングをやるが、三浦マイルドはヒューマン中村の「何を聞かれても『マイルドフラッシュ』でしか答えない」という提案に快諾。更にNG集も流れたが、ヒューマン中村のスマートフォンにトラブルがあって止まった間も三浦マイルドは「マイルドフラッシュ」を続けていたことがわかる。三浦マイルドはかなりいい人のようである。


コント。ヒューマン中村はセーラー服を着て登場。さっきそこでセーラー服を着たかなり怪しい男と入れ替わってしまった女子として校門のところで語るのだが、真っ赤な嘘。クラスメートに呼びかけるも名前は出鱈目(「まり」と「豊」で両親の名前だそうである)。すでに警察もやってきてしまっている。そこで校内に爆弾を仕掛けたと内容を変えるのだがこれも当然ながら通用せず、そしてラストである。


フリップネタ。「腕相撲」は「腕相撲」という言葉より「相撲」という言葉がよりポピュラーであったために「腕の相撲」として言葉が生まれたということで、「もし二番手と一番手が逆だったら」という本人も「これややこしいな」というネタをやる。もしも「まわしすら纏わない相撲」が今の相撲よりもポピュラーだったと仮定した場合、今の相撲は「着用相撲」になったそうである。「がらがら相撲」は、土俵の上がぎゅうぎゅうだった場合が普通だった場合は、土俵上があいている今の相撲は「がらがら相撲」になったそうである。また空中で行う「スカイダイビング相撲」がポピュラーになっていたとしたら今の相撲は「地上相撲」になっていたそうで、「まげ相撲」と呼ばれる場合は「テクノカット相撲」がポピュラーだった時である。ちなみに入りの音楽が落語の出囃子調にアレンジされた「千のナイフ」だったのだが、ヒューマン中村は坂本龍一やYMOが好きなのだろうか。
テーマが「餃子」に変わって、「陸上餃子」。「水陸両用餃子」が広まっていた場合は今の餃子は「陸上餃子」になるという。餃子は焼き餃子も水餃子もあるので、水陸両用餃子もありえる(かな?)


「ポエム」。ポエムの朗読。「一つだけ願い事が叶うなら富でも名誉でもなくあの空を飛ぶ鳥のような虫を食べる能力が欲しい」というフォークソングをなぞったもので、食べるものがいつでもそばにあるのがいいらしい。ゴキブリなどもごちそうになるそうだ。


ショートコントならぬショートコンボ。ピンのショートコントをいくつも繋げるというものである。
「闇のゲーム」。人々が館に集められているという設定。館の主であるヒューマン中村は仮面をかぶり、「この館に仕掛けられた謎が一つある。それを探し出して答えて欲しい。ただし、24時間以内に答えられなければ命は」というところで答えが出てしまう。正解者はクイズ選手権で3連覇している沢村さんだそうで、ヒューマン中村は沢村さんのファンだったそうである。
それはそれとして、まるまる24時間が余ってしまうことになった。暇らしい。

「温暖低気圧に茶々入れる人」。「ねえねえおまえ昔台風だったんだって?」で終わりである。

「シニアパソコンスクール」。ヒューマン中村はご老人のためのパソコン教室の講師という設定。しかし、このパソコンスクールに来ているのは警視庁のサイトをハッキングするお爺ちゃんや、「人間の善悪を科学的に完全に識別するソフト」をプログラミングしているお婆ちゃんなどとんでもない腕利きばかり。そこでヒューマン中村演じるパソコン講師はパソコン教室を閉め、皆で世界を乗っ取ろうと提案する。


コント「タイムトラベラー」。ヒューマン中村が170年後の未来からやってきた未来人と出会う。出会うと歴史が変わってしまうため、出会った人には記憶をなくす薬を飲んで貰っているという。
ヒューマン中村は「溶脈」という怖ろしげな名を持つ謎の病気の存在を知る。2017年の時点では存在しない病気である。170年後の未来には空間にディスプレイを生み出すことが可能になっている。「病気事典(?)」を読む上げるヒューマン中村は、「溶脈」とは「2018年に発見された病気で」というところで「来年? 何があったの?」となり、「え? 俺、1号者?」と気づく。ちなみにタイムトラベラーは過去と未来の感染経路についてはわかっておらず、「時空?交通局?もそんな人にタイムトラベラーの免許与えちゃダメだよ」とダメ出しされる。タイムトラベラーは溶脈の薬を持っていたのだが毒々しい赤の8錠で……。


「俯瞰」。日常なにげなく過ごしている空間だが、俯瞰でとらえると妙に思えるというネタである。
「小学校」。「小一時間ほど一人で話し続けている人(先生)がいる」「歩いて通う人より自動車に乗って通う人の方が上という序列」「裸足で地面の上を走らされる日がある(運動会)」「週に1回しかパンが食べられない(給食)」「おしっこを集めて回る謎の団体(検尿)」「たまに変な奴いる」
「初詣」。「行列して並んだのに中に入れてもらえない」「お金を出して買ったのに残念賞すらない(おみくじ)」「ゴミを縛り付けて帰る(やはりおみくじ)」
「結婚式」。「やたらと身内だけを集めているコンビ」「米を配られるが食べられない(ライスシャワー)」「ものを取り分ける様を見せられる(ケーキ入刀)」、「火をつけながらテーブルを回る(キャンドルサービス)」
「ドラえもん」。「多くの男子と仲良くしている女の子がいる」「いじめっ子をやっつけるためのAI機器の存在」「引き出しにとんでもないもの隠している奴がいる」


これで本編は終わったのだが、スクリーンのエンドロールに「特別出演 信濃岳夫(吉本新喜劇)」という文字が映り、舞台下手から警官に扮した信濃岳夫が登場。本番を終えたヒューマン中村(舞台上手から出てくる)に職務質問を行うというコントがある。ヒューマン中村は職業を聞かれて面倒になり「ポエムを朗読しています」と言ってしまう。鞄の中にフリップが入っているのだが、「スカイダイビング相撲」や「水陸両用餃子」と書かれた文字を読んだ信濃は「これのどこがポエムなんだ?」といぶかる。
更に鞄からセーラー服が出てきたため、信濃は「おまえやったな! これはやったな!」と叫ぶ。ヒューマン中村は「劇場から持ってきたんです」と言うが、「なんばグランド花月の向かいにある」と言ったため、「NMB(48)劇場じゃないか!」と言われる(よしもと漫才劇場はNMB48劇場のあるビルの5階にある)。
お笑い芸人だと打ち明けることにしたヒューマン中村だが、「(お笑い芸人)にしては華がないな」と言われる。ヒューマン中村も「それは昔から悩んでいるんですが」
更に、おいでやす小田に間違われる。
信濃扮する警官はお笑い好きでR-1ぐらんぷりも見ているのだが、今年も去年もヒューマン中村は決勝に残っていない。その前に見たのは2010年度で、ヒューマン中村が決勝に進んだ5年分だけ丸々抜け落ちていたのだった。

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2017年6月 2日 (金)

笑いの林(90) 桜 稲垣早希単独ライブ「【閲覧歓迎】 桜 稲垣早希売れる気まんまん補完計画 【R12】」

2017年4月30日 新宿シアターモリエールにて

午後7時30分から、新宿シアター・モリエールで、「【閲覧歓迎】 桜 稲垣早希売れる気まんまん補完計画 【R12】」を観る。桜 稲垣早希の約3年ぶりとなる単独ライブである。今回は東京公演1回のみで、他の地域での上演はない。
乗り打ちであるため、開場時間が10分ほど押す。

上手と下手に垂れ幕。下手の垂れ幕には、Wikipediaから拾ってきた早希ちゃんのプロフィールが書かれている。実はそのうちのいくつかは私がWikipediaに記載したものだったりする。どうでもいいことだけれど。

まずはオープニング。今日の出演者は全員、舞台上手から登場する。早希ちゃんはオーバーオール姿で登場。「約3年ぶりの単独公演ということで、3年前はまだ十代だったんですけど」と嘘を言い、「ヨシモト∞ホールで、ドラゴゲリオンという二人のコントをやっているんですけれど、今日は一人でやりたいことを全部詰め込んだライブにしたいと思います」と抱負を語る。そして、オープニングの曲を作詞・作曲してプロの編曲家にアレンジして貰ったものを映像で流すと伝える。
だが、機械トラブルで映像も音も流れない。ということで、コーナーのMC担当である宮戸洋行(GAG少年楽団)が登場して繋ぐ。
OKが出たのでオープニング「ミラクル芸人サキラブリー」。アニメ映像付き。歌詞は戦隊ものをイメージしたもの。メロディーはアニソン風だがメロディーラインに不自然なところはある。早希ちゃんはミュージシャンではないので、それは仕方ないだろう。歌は結構上手い。


最初のネタは、コント「YouTuberサキキンのYouTuber計画」。早希ちゃんの妹という設定のサキキン(早希ちゃんは長女ではあるが、お兄さんが一人いるだけの末っ子であり、妹も弟もいない)がYouTuberになって楽して儲けようと図っている。はじめしゃちょーのYouTubeサイトが炎上しているというので、サキキンも駆けつけてみる、ただ罵詈雑言ばかり書かれているため、「自分だけ応援のメッセージを書いたら、はじめしゃちょーと縁が出来るかも知れない」と考えたサキキンはその通りにする。
さて、サキキンのYouTubeであるが、トータルの再生回数は16回だけ。メッセージも、「なにがやりたいのかわからない」「ブス、死ね!」という悪口ばかり。「これが『死ね!』じゃなくて『殺してやる!』なら脅迫罪で訴えられるのに」と言うサキキンだがそうしていても仕方がないので、新たにアップするYouTubeネタのプレゼンをして、生放送を行う。「ペヤングとペヨングを混ぜて食べてみた」、「力士と結婚してみた」(早希ちゃんの親友で、今は佐ノ山親方夫人である小泉エリにちなむネタ)、「シルク姉さん厚着させてみた」、「浅田真央をスケートに戻らせてみた」、「北方領土取り戻してみた」。サキキンはハローページでプーチン大統領を探すが、当然ながら見つからない。
そこでお風呂が沸いたと機械の声がする。サキキンが先に入るつもりなのだが、母親が入ろうとしたようで、サキキンは母親を罵り始める。だがまだ生放送を終了させていなかった。
「こんな私が気に入った人はチャンネル登録お願いしまーす!」
村上春樹の小説に「おがみどり」さんという方が出てくるものがあるのだが、それを思わせる内容だった(早希ちゃんは「おがみどり」さんは知らないだろう)。
かなり説明ゼリフが多いのだが、3分の2ぐらい減らしても観客は着いて来られると思う。本当にR12の子達には内容がわからなくなるかも知れないけれど。


映像。早希ちゃんが綾波レイのコスプレをして、綾波レイがYouTuberになったら、というネタ。綾波レイは、「パックマン」、「スーパーマリオ」、「ストリートファイター」などに挑戦。「エヴァ」の名台詞を入れながら、無表情でプレーしていく。やり方がわかっていないという設定だったり、急に上手くなったりする。
無表情な綾波レイだが、ラストでは早希ちゃんも少しだけ顔が笑っていた。無表情に徹するのは難しいだろう。


宮戸洋行をMCに迎えてのコーナー。有名YouTuberであるデカキンとはいじぃがゲストとして登場。ちなみにデカキンは、昨日、足を滑らせて靱帯損傷の怪我をしたそうで、一応、松葉杖を持って舞台に登場した。
お題が書かれたカード2枚を引いて、その2枚に書かれたとおりの映像作品を製作したYouTubeにアップするというもの。

まずは早希ちゃん。「北朝鮮ニュースキャスター」と「カレー」と書かれたカードを引くが、スタッフが出て来て宮戸に耳打ち。ゴールデンウィークということでカレーの出前が不可能になったとのこと。そこで1枚引き直し。「バルーンアート」と書かれたカードである。バルーンアートは早希ちゃんの特技の一つなのだが、宮戸もゲストの二人もそれを知らないようで、早希ちゃんの手際が良いことに驚いていた。
青いバルーンでキャベツ頭のようなものを作った早希ちゃんは、赤いバルーンをそれに絡ませる。作りながらインチキ朝鮮語も喋るのだが、最初こそ北朝鮮のニュースキャスターらしい喋り方だったが、段々、片言の日本語で喋る中国人のようになってしまった。
青い風船は北朝鮮のニュースキャスター(そうは見えないのだが)、赤い風船は抱えた爆弾だそうだが、過激すぎるのでアウトということになった。

はいじぃが引いたのは、「超カワイイ猫」と「タバスコ飲み」。撮影は早希ちゃんが担当する。
はいじぃは自身が猫になって、デカキンと戯れたりしていたが、当然、タバスコを発見し、コップに注いで一気飲み。はいじぃはむせたが、なんとかなった。

デカキンのネタであるが、これは本人が「表に出せない」ということなので、書かないでおく。


映像。サキキンが、姉がやった「関西縦断ブログ旅」を真似て、「関西横断ブログ旅」を行う。ただ移動は車、サイコロは1の目が100円だが、2が1000円、3が3000円、4が4000円、5が5000円、6が1万円と大甘のルール。しかもサイコロはサキキンが振りたいときに振れる。
サキキンは性格最悪で、「関西縦断ブログ旅」を弄びまくるが、これは早希ちゃん本人だから出来ることでもある。結局、単にUSJに遊びに行くだけになってしまう。


続いては早希ちゃん初挑戦となる落語。落語家は羽織を羽織って登場するが、早希ちゃんは羽織の代わりにカーディガンを羽織っている。アスカ、シンジ、レイの3役を演じ分ける落語。「エヴァンゲリオン」シリーズの概要を述べて、映画が2012年を最後に制作が止まっているということを語ってからカーディガンを脱いで、エヴァの3人のセリフに入る。
アスカは使徒を倒す毎にお金が入ってくる歩合制だそうで、使徒がやって来ないのでお金にならないと嘆いている。そこで、振り込め詐欺を行おうと提案、シンジは、「駄目だよ、そんなの! そんなことをするぐらいなら死んだ方がましだよ」と言ったところでレイが「あなたは死なないわ。私が守るもの」。アスカはシンジに電話を掛けさせる。シンジが「なんて言えばいいの?」と聞くのでアスカは「同じこと繰り返すあれよ」と言うがシンジは「逃げちゃ駄目だ! 逃げちゃ駄目だ! 逃げちゃ駄目だ!」、アスカ「あんたバカぁ~?!」
そこでレイが電話を掛けることにするのだが、哲学風ポエムを朗読し始めて、アスカに「気持ち悪いじゃない! なにそれ? 宗教?」と言われる。


サキキンの「関西横断ブログ旅」2。ミナミに出たサキキンは、パチンコで全額すってしまったり、ルイヴィトンのバッグを買うのでお金が揃うまでサイコロを振り続けたりする。そしてグルメ三昧と、徹底した駄目女が演じられていた。


石出奈々子をゲストに迎えてのコーナー、「声優っぽい選手権」。MCは引き続き宮戸洋行が務める。「ジブリに出てきそうな少女」を演じることでR-1ぐらんぷりの決勝に進出した石出奈々子。早希ちゃんは、「その手があったか!」と悔しがる。
お題が出て、宮戸がそれを読み上げるので、早希ちゃんと石出奈々子の二人は引き当てたカードに書かれたアニメのキャラになりきってそれに答えるというゲーム。

まずは早希ちゃんが「タツノコプロ」を引く。石出はなんと「エヴァ」を引き当てて、早希ちゃんを悔しがらせる。
お題は背後のスクリーンに投影される。まずは、「こんなところに突然呼び出して何?」というセリフがスクリーンに映る。早希ちゃんが手を挙げたので、宮戸がスクリーンに映し出されたセリフを読み上げるが早希ちゃんは「お仕置きだべー」でアウトになる。
「お客様、レジを通られていらっしゃいませんよね」というセリフにも早希ちゃんは「お仕置きだべー」でアウトになるが、店員が言うセリフと勘違いしてしまったようだ。石出はシンジの真似で「逃げちゃ駄目だ! 逃げちゃ駄目だ! 逃げちゃ駄目だ! もう駄目だ! 僕がやりました!」でOK。宮戸も、「皆様、石出奈々子単独ライブへようこそお越し下さいました!」と言い始めてしまう。

キャラ替え。早希ちゃんは「アニメ名作劇場」という幅広く選べるもの。石出奈々子も「藤子不二雄」でしかもFでもAでもOKという緩めの設定である。
宮戸が読むセリフは、「それでは、中継先からお知らせします」。石出奈々子は、「22世紀から21世紀にお返しします」や、しずかちゃんの真似で「キャー! のび太さんのエッチ!」でOKとなるが、早希ちゃんは、「パトラッシュ、もうすぐ死ぬよ」というお知らせしてもあんまり意味がないものでアウト。二つ目は、アルプスの少女ハイジの「クララが立った!」でなんとかセーフになった。

石出が「やなせたかし」を引き、早希ちゃんは「けものアニマル」。「このたびは、ご愁傷様でございました」というセリフに答える。石出奈々子は、「アンパンマン、きれいな顔だよ」という比較的ひねりを利かせたものだが、早希ちゃんは、「君は~アニマルなんだね」で通して、最初はOKとなるが、二度目はアウトになる。
お題は、「諦めたらそこで試合終了ですよ」。「ディズニー」を引いた早希ちゃん。哀願するような目つきをするため、宮戸もついついOKを出してしまったりする。
ラストで早希ちゃんは「ディズニーランドは閉鎖させない」と言って、説明が必要だというので宮戸が話を聞く。演じているキャラクターはミッキーで、「諦めたらそこで試合終了ですよ」と言っているのはウォルト・ディズニー。なんとなくわかりそうでいて結局わからないということでアウトであった。
早希ちゃんは、「(石出の所属事務所である)浅井企画にポンコツだってバレる」と言うが、宮戸に「え? 今までバレてないと思ってたの?」と突っ込まれていた。


「奇跡体験アンビリーバブル」が大好きだという早希ちゃん。そこで、テレビ朝日に売り込むための映像「早希ビリーバブル」が流れる。まずは、マーガレット・ベイカーという金髪の白人女性(早希ちゃんが演じている)の映像。ブラジルの雪山に墜落したセスナから一人生還したのがマーガレットである。なぜが菓子パンを20個持ってセスナに乗っていたりする。
エヤ・ウイダースという老女(これも早希ちゃんが演じている)の愛猫であるアメリカンショートヘアのキャロラインが井戸に落ちてしまう。キャロラインは助け出されたが顔が潰れてしまう(早希ちゃんの愛猫であるエキゾチックショートヘアのロンギヌスくんが登場する)。
ゾイ・ベイカーという黒髪の白人女性(マーガレット・ベイカーとの関係は不明)は、UFOの話をするのだが、UFOはUFOでも日清焼そばU.F.O.(うまい、太い、大きい)で、後乗せスープを先に入れるという失敗をしてしまい、湯切りの際にスープごと流してしまってパサパサの味になったというものであった。
稲垣早希本人も登場するのだが、開き直った貧乳ネタであった。


続くコント。今度は早希ちゃんは白人の女性に扮する。金髪のカツラを被り、黄色のドレスを着ている。
女性はパチンコ、パチスロ狂い。寝坊してしまって焦るのだが、それは朝一からパチンコやパチスロの通うためなのだった。パチンコ店に着いた女性は「良く出る」という角の台を占拠するために嘘を付いておじさんにどいて貰う。それでもなかなかお金が貯まらないので、ブレスレットを高額で売りつけたりもしている。COWCOWファイナンスの牛嶋馨社長(「闇金ウシジマくん」)にも借金しているらしい。更にホスト狂いでもあり、15年も通い続けけている店があったりする。
女性はホストにブレスレットを売りつけようとして断れるのだが、「わかった。じゃあホテルで撮った写真をSNS上にばらまくから、止めて欲しかったら3万円頂戴」と坂口杏里ネタで終わる。

歌もそうだが、早希ちゃんは演技も良い線を行っているので(高校生の時に芸能事務所のオーディションに受かっているのだから素質はあるのだろう)、お笑い以外のことにも生かせそうだ。


単独ライブでピアノ演奏をするとTwitterで告知した早希ちゃん。曲目に「魂のルフラン」を選んでから、練習に励むまでの映像が流れる(これらの一部はYouTubeにアップされている)。


そしてラストのピアノ演奏。早希ちゃんは先程と同じ黄色のドレス姿である。宮戸洋行、デカキン、はいじぃ、石出奈々子もステージ上に出て、早希ちゃんのピアノ演奏を見守る。
ちなみにミスを1回する毎に劇まずドリンクを飲むことになる(最大5回まで)。
早希ちゃんが弾く「魂のルフラン」はハ調の編曲による比較的易しいものではある。途中、演奏が何度も停止したり、テンポが滅茶苦茶だったり、曲調を描く余裕も意思もなかったりしたが、予想していたよりは楽しめる演奏である。もっと練習してから聴きたかったな。
ミスは3回(テンポ等は含めずミスタッチのみ)。焼き鳥入りヤクルトを飲むことになる。「ヤクルトの乳成分と焼き鳥の脂が絡み合って変な感じ」らしい。

石出奈々子は、「早希ちゃんって、本当に変な人」と言いつつ、「ピアノ弾くときも手が震えながら真剣にやっていたりして、ファンになりそう」と述べていた。

久しぶりの単独公演ということもあり、楽しい時間を過ごすことが出来た。
 


即興○○やってみた対決!(「桜 稲垣早希チャンネル 早希TUBE」より)

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