カテゴリー「ゲーム」の22件の記事

2020年7月24日 (金)

笑いの林(123) よしもと祇園花月 「笑い飯のサマーライブ」2020.7.18

2020年7月18日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「笑い飯のサマーライブ」を観る。コロナ禍により臨時閉館せざるを得なかった祇園花月だが、昨日から再稼働となっている。

出演者は、笑い飯、銀シャリ、ダイアン、天竺鼠、アキナ。豪華なメンバーである。
ただ、今回上演されるのは漫才ではなくゲームである。通常の吉本の公演だったらコーナーと呼ばれて公演の一部になっている類いのものである。

祇園花月再開後、最初に観るのは同い年である笑い飯の公演にしようと決めていた。

Dsc_9193

 

司会は笑い飯・哲夫。暑いがビシッとスーツで登場する。相方の西田はゲームの挑戦者として参加する。
青組と紅組に分かれての戦い。青組は、銀シャリとダイアン。紅組が笑い飯・西田、天竺鼠、アキナ。青組4人、紅組5人となる変則的な戦いである。哲夫によると「ヒューマン中村にオファーしてみたがNGだった」そうである。本当かどうかはわからない(このメンバーの中だとヒューマン中村の個性は浮きそうではある)。青組はライトブルーの、紅組はチーム名と同じ色のTシャツを着ての登場。

ちなみに、舞台下手に青チームの得点表示とチームカラー、舞台上手に赤チームの得点表示とチームカラーが示されているのだが、青チームのチームカラーがなぜか紫になっており、笑い飯・西田が、「なんでなん? なんで紫なん?」と不審がっていた。

 

観客は入館前に手のアルコール消毒と検温を受ける必要があり、更にもぎりを行う際に名前と電話番号、席番号を記入して、今後、何かあった場合の措置が取れるようになっている。

ソーシャル・ディスタンスを守るということで、館内は客席左右1席以上空け、客席入り口のドアは換気を行うために全て開け放たれたままで公演が行われている。客席各所に大型の扇風機も設けて、空気が留まらないよう工夫が凝らされている。

 

まず哲夫が登場して挨拶。ゲームの趣旨などを説明する。
「ここで舞台出演者側が感染したら、えらいことになりますよ。テレビにこれ映りますよ。『あいつら、こんな幼稚なことしてんのか』と」

舞台後方に置かれたボードの、AからMまでのアルファベットを指定し、アルファベットの書かれた部分をひっくり返すとゲーム名が出てくるという仕組みなのだが、アルファベットの数が通常より少なめであり、そのことをまず出演者が突っ込む。コロナの影響でそんなに長い公演は行えず、この催しも1時間半と時間が決まっている。押すことは不可能なようで、そのため問題数も間引いているということのようである。

今日は舞台上で小道具などを並べる吉本のスタッフは、全員フェイスシールドを着けて仕事をこなす。

 

「ぷちぷちキックボード」。縦長の2枚のプチプチ(気泡緩衝材)を並べ、その間の8センチほどの隙間をキックボードで進み、プチプチを破らずゴールしたらクリアとなる。

まずアキナ・山名がクリアしたかに見えたが、プチプチの間にキックボードの車輪を入れてからキックして進んだということでアウトになる。
天竺鼠・川原もクリアしたように見えたが、後輪がまだプチプチの間に位置していた時に左足を舞台上に着けたということで、本人が認めてクリアならず。周りからは、「なんで認めるん?」と言われていた。

その後も成功者がいないまま、哲夫がゲームを打ち切りにしようとしたが、最後に1回だけとなり、アキナ・秋山が挑戦することに。秋山は、「こんなん、めっちゃプレッシャーやん!」とこぼすも、初めての成功者となった。
青組は、ダイアン・津田がチャレンジするが、途中で車輪が傾いてプチプチの破れる音がする。津田は、「うあー!」と大声を出して誤魔化そうとしたため、哲夫から「こすい(基本的には関西方言。「ずるい」「邪な」という意味)」と言われる。

 

「SMラガーマン」。ミニサイズのラグビーのゴールを設置し、出演者の一人が四つん這いになって背中に小さなラグビーボールを置く。もう一人がSMで使う鞭を振るって、ラグビーボールに当て、ゴールバーの上を越えたらクリアとなるのだが、どう見ても無理そうである。笑い飯・西田は、仰向けに寝っ転がって額の上にラグビーボールを置き、「ドMやん!」と言われる。

ちなみにダイアンは、なりゆきで二人とも上半身裸になってゲームに挑戦。他の出演者から、「ここでコロナ感染したら、えらいことですよ!」「『ミヤネ屋』にこの映像出ますよ!」と言われる。照明さんにも紫系のライトに変えて貰い、それっぽい雰囲気になる。クリアは当然ながらならず。おそらく成功する可能性は限りなく低く、出来たとしても「偶然」でしかないと思われる。

 

目隠しをして台の上に乗り、巨大ゴムを伸ばした先にあるバレーボールが飛んでくるのを受け取るというゲーム。バレーボールは重さもあり、大きいので空気抵抗も受ける。ということで、ゴムを思いっきり引き延ばしてから離しても、ボールは脚付近にしか届かない。受ける芸人は目隠しをしているので、当然ながら反応出来ない。
ということで、アキナ・秋山は再チャレンジの際に台の上に座る形でボールを受けることにしたのだが、ボールは股間に命中してしまい、しばらく悶絶する羽目になった。

 

上部を傾斜にした枠組みの上にゴルフボールを置き、転がってきたところを頭に被ったヘルメットの頭頂部に着いたお輪(仏教のお輪である)に当てて鳴らすというゲーム。
一番最初にチャレンジした天竺鼠・川原は、ゴルフボールが頭の上を通過してしまったためにNGとなるが、他の芸人がやる姿を見てコツを掴み、その後、5度挑戦して3度成功する。ダイアン・津田も何度か成功するが、最後は一回に何球も立て続けで挑戦した際、お輪に最初のゴルフボールが填まってその後のゴルフボールが鳴らなくなるというハプニングがある。「お輪に填まるのは珍しい」というので、青組のメンバーは「一気に5点」を要求するが認められず。

 

「大縄ブリーフ」。大縄跳びをしながら、ズボンの上からブリーフを履き、更に脱ぐとクリアである。西田が「最初はすっぽんぽん?」と聞き、津田に「そんなん、警察来るやん!」と突っ込まれる。
銀シャリ・鰻と天竺鼠・瀬下が挑戦するが、成功しそうにないまま終わる。

 

「ジェット風船をマジックハンドでキャッチ」。その名の通り、ジェット風船を飛ばし、落ちてきたところをマジックハンドでキャッチすればクリアである。
まず笑い飯・西田が挑戦して見事にキャッチしてみせる。これには相方の哲夫も意外そう且つ嬉しそうな表情を浮かべる。ちなみに西田は吉本芸人屈指の運動音痴で、「運動神経ゼロではなくマイナス」と言われている。哲夫は、「泳げない子がちょっと泳げた時のような気分」と語っていた。
青組のダイアン・ユースケ(本名の西澤裕介から改名)も一瞬捉えたかのように見えて、床に落としてしまったが、マジックハンドには付いていたということで、拾い上げてクリアとなる。

 

最後は、黒く塗ったピンポン球をドライヤーの風で浮かせ、千昌夫の顔写真が貼られたボードの額の部分に開けられた穴に填めれば成功となるゲーム。今は手術をして除去してしまったが、以前の千昌夫は額の部分にあるホクロをトレードマークとしており、「黒いホクロを再び」作るというゲームである。BGMとして千昌夫の「北国の春」が流れる。
結構いいところまではいくのだが、穴に押し込める時に上手くいかず、クリアには至らなかった。

 

帰りは、吉本のスタッフの誘導による列ごとの退場となる。よしもと祇園花月は出入り口が基本、一つしかなく(臨時用の狭めのものがもう一つあるにはある)一斉に席を離れると階段のところで「密」状態になるため、それを避ける意図がある。


Dsc_9194

| | | コメント (0)

2018年9月24日 (月)

2346月日(2) KYOTO CMEX10周年記念講演会 角川歴彦&荒俣宏

2018年9月14日 ホテルグランヴィア京都・古今(こきん)の間にて

午後3時30分から、京都駅ビルの一角を占めるホテルグランヴィア京都で、京都商工会議所主催のKYOTO CMEX10周年記念講演会に参加する。
KADOKAWAの取締役会長である角川歴彦と作家の荒俣宏の講演がある。

角川歴彦の講演は、「コンテンツの価値の劇的変化」と題されたものである。

21世紀に入ったばかりの頃、角川は当時のマイクロソフトの社長から「4スクリーンのイノベーションが起こる」と聞かされる。当時はなんのことか想像出来なかったそうだが、スマートフォン、パソコン、ダブレット、テレビの4つのスクリーンにより革命のことで、今ではこれらは定着した。当時はまだスマートフォンやタブレットは存在しない頃で、マイクロソフト社はその頃からそれらの登場を予見していたことになる。

これら4つのスクリーンの時代に覇権を争うのは、GAFAという4つの企業である。Google、Apple、Facebook、Amazonの4社だ。

これに動画配信で軌道に乗ったNetflixが加わる。これらの会社は、コミュニケーション、コミュニティ、メディア、コンテンツの4つを駆使して世界を拡げる。また、コミュニケーションがコミュニティを生み、コミュニティからはメディアやコンテンツが生まれるといった具合に相関関係がある。
Appleは、動画には自社が認めたコンテンツしか載せないという姿勢を見せており、「中国のようなところのある会社」だと角川は言う。
一方、Amazonは、提携する多くの会社が倒産に追い込まれている。ボーダーズ、トイザらス、タワーレコードなどで、これらの企業は顧客データがAmazonに使われたことで倒産しており、Amazonとの提携は「悪魔の契約」とも呼ばれているという。だが、Amazonの影響力は多大で無視出来ないため、KADOKAWAもAmazonと直接提携関係を結んでいるそうだ。KADOKAWAがAmazonと直接提携したことで、角川も散々に言われたことがあるという。

そして、イギリスのダ・ゾーンがJリーグの放映権を2100億で円買ったことから、日本のコンテンツが海外から重視されるようになったことがわかったという。ダ・ゾーンはスカイパーフェクTVの何倍もの金額を提示して、コンテンツをものにしているのである。
そして、動画配信を手掛けてきた企業が自社で映像コンテンツを作成するようになってきている。Netflixは映像コンテンツの制作に8500億円を掛け、Amazonは5000億円を計上。
中国のテンセントという企業は自社のゲーム利用者が全世界に1億3000万人いるという。コンテンツ作成にこれだけの金を使われ、利用者数を確保されたのでは、日本の企業には全く勝ち目はない。

更に映像関連会社の合併や買収も目立つ。ディズニーはFOXを7兆8千億円で買収。FOXのこれまで制作した全ての映像を使用する権利を得たため、その影響力は計り知れない。それはディズニーはFOXの全ての映像には7兆8千億をつける価値があると認定したことでもある。
AT&Tはtimeワーナーと合併。AT&Tは電話の会社であり、日本で例えるとNTTが映画会社と合併したようなものである。Webコンテンツにおける勝利を目指したものだろう。

日本のコンテンツに目を向けると、アニメ映画「君の名は。」は世界125カ国で公開、東野圭吾の小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は中国で日本以上に売れ、バーチャルYouTuberキズナアイは北欧でヒット。crunchyrollという日本のアニメ・ドラマ・漫画配信サービスはワーナーの傘下に入ることになったという。

また、出版は不況で右肩下がりが続いているが、日本映画は逆に絶好調である。大半はアニメ映画の急成長によるものだが、日本のコンテンツ価値は高まっており、キャラクターを輸出することで勝負が可能な状況だそうである。

続いて、荒俣宏と角川歴彦による対談「日本のコンテンツが世界に広がる~妖怪からみるクールジャパン~」が行われる。

角川が、最近、ライトノベルで「異世界もの」というジャンルが流行っているという話をする。ライトノベルではないとした上で、宮部みゆきの小説が典型的な異世界ものの系譜にあるとする。

荒俣は、「化ける」が日本社会のキーワードであるとする。野球などで「大化け」という言葉は使われる。日本では変わるのが当たり前だと思われているが、日本以外ではそうとは限らない。妖怪などの「化ける」文化が最も良く残っているのが日本だそうである。

日本人の文化根源をたどっていくと、縄文人は山奥に住んでいて、そのため長野県の奥部などから縄文土器などが出てくるという。なんで縄文人は長野の山奥にいたのだろうと疑問に思った荒俣は、長野まで縄文土器の発掘に出かけたことがあるそうだ、行ってみたら「縄文人がここにいて当然」だと思ったそうで、「山があって川があって色々なものがある。逃げようと思えば逃げられる」と、縄文時代の文化に適した環境だったそうだ。さて、縄文時代の終わりに里人が出て、徐々に両者に関わりが発生するようになる。里人を代表する大和朝廷が、縄文人のいる山へと進出するようになるのだが、縄文人は「刃向かってこない。穏やか」な人たちであり和の精神があった。そこで融和政策が行われるようになる。
その中で、「タブーを犯さない」「変化(へんげ)する」ということが重要になる。タブーについては、「鶴の恩返し」が典型だそうで、「なんでもしてあげますけど、機を織ってるところは覗かないで下さい」と求め、そのタブーを犯してなにもかも失うことになる。

「変化(へんげ)」に関しては、貨幣の「貨」自体に「化」という字が入っており、貝の直接交換のシステムからリアリティーをなくした貨幣に化けていくという過程があるそうだ。

京都はヘンゲの話に事欠かない場所であるが、土蜘蛛と酒呑童子が典型的な例であり、山奥で京の都へのアンチテーゼを唱える人たちが滅ぶ姿がそこにはあるという。
平安末期。それまでの妖怪を陰陽道で封じ込めていた時代が終わり、武士が妖怪を退治する時代になる。土蜘蛛や酒呑童子の退治でも武士が活躍する。力と力で対峙するようになるのだ。

荒俣や角川が少年だった時代にはファンタジーは抑圧されていた。ファンタジーは教育上良くないとされ、漫画が学校内に持ち込み禁止になったりしていたそうだ。私が子供だった頃にも、教科書に「マンガを読むのは悪いか」という教材が載っていたことを覚えている。
荒俣はファンタジーや漫画への抑制の最前線で戦った人物であり、文化的な多様性や豊かさの擁護者でもあった。

日本のゲームについてであるが、角川はこれも内容が良いんだか悪いんだかわからないものであり、そういう意味ではヘンゲの特徴を持っているとする。

また、日本のSF映画の傑作である「ゴジラ」もいわば怨霊を描いたものであり、荒俣によると、ある勢力が権力と和解したか否かでその後の扱いがわかれるという。例えば、鴨氏は元々は奈良の葛城の豪族であり、京都に出て賀茂神社に祀られるようになるが、一方で、土蜘蛛は和解しなかったがために滅ぼされ、化け物になっている。出自自体は大して違わないのに、現在の扱いは180度違う面白さがあると述べた。

また、日本を代表する怨霊として平将門と菅原道真がおり、平将門については荒俣はもう『帝都物語』で書いた。そこで、角川は菅原道真の怨霊を題材にした小説を荒俣に書くように勧めるが、荒俣は「書いてもいいのですが、自分はもう2、3年しか生きられないと思っているので」他のことに時間を使いたいという希望があるそうである。



| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月21日 (火)

笑いの林(85) 「宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ in 大阪!」

2017年3月4日 大阪・弁天町の世界館にて

JR弁天町駅から北へ。安治川沿いにある世界館という劇場で、「宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ in 大阪!」の2回公演を観る。一帯は工業地帯で、それ以外のものはほとんどない。世界館も元々は倉庫だったものを改修し、入り口付近のファサードをお洒落にして、2004年に劇場としてオープンしている。プロレスの会場になってりしているようだ。
「宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ」公演は今回が3回目。初回は昨年初めに、二人の出身地である神戸で行われ、2回目は東京で開催された。神戸公演では、みやみーこと宮村優子は旦那の悪口ばかり言っていたが、その後、離婚している。

第1部は正午開演の公演で、「みやむー&さきの部屋~お昼は楽しくおしゃべりの回」でトークショー。第2部が午後5時開演の公演で、「みやむー&さきの部屋~夜はわいわいゲームの回~」でゲームコーナーである。

第1部は、二人とも私服で登場。まずは早希ちゃんが、「3回目ですが、全部来ているという人」と聞く。結構いる。次いで、「今日が初めての人」と聞くとこれもまあまあいる。宮村優子が、「どうも宮村優子です」と自己紹介をし、早希ちゃんが、「それはみんな知ってます。知らないで来ている人がいたら頭おかしい」と突っ込む。

アスカのコスプレで来ている、早希ちゃん公演常連の女の子がいるのだが、早希ちゃんと宮村優子に発見して貰い、声を掛けられたので嬉し泣きしていた。

まずは「ババ抜きトーク」。二人とも相手に話して欲しい話題を5つ用意して紙に一枚ずつ書き、ババ抜きの要領で引いて、トークを行うというもの。
早希ちゃんが先攻で引く。お題は「ハマっているもの」。早希ちゃんはYouTubeにハマっているそうで、自身も公式YouTubeチャンネルを立ち上げて、有名YouTuberのHIKAKINさんを真似したサキキンというキャラクターを演じている。サキキンは極端なぶりっこ&ナルシストキャラなのだが、早希ちゃんを知らない視聴者から叩かれまくっているそうで、「ボケ、ブス、シネ!」と早希ちゃん曰く「覚えやすい」暴言で罵られているそうだ。アスカの子だと知っている人でも、「アスカじゃない時はこういう子なんだ」と思い込んで、「ぶりっこは嫌われますのでやめた方がいいですよ」と心配してメッセージを書き込んでいるという。
宮村優子は、いつも下に小さい文字で「本当に聞きたい質問」を書いており、「早希ちゃんの属性はSですか? Mですか?」と聞いている。宮村優子はずっと「自分はMだ」と思って生きてきたのだが、最近になって「あれ? Sじゃない?」と気づいたそうである。「早希ちゃんは、いじめるのが好き? いじめられるのが好き?」と聞かれた早希ちゃんは、「その言葉にゾクゾクしているのでMです」と言うも、「Mの女の方がモテる」とも言って、「一応M」ということにしておく。宮村優子は、「男性はMの方が多いらしい」と言っていたのが、そうなのか?
宮村優子が引いたのは、「最近、日本の焼きそばがおかしいので食べてみて」。カップ焼きそばの味が妙なことになっているそうで、昨年のクリスマスには「ショートケーキ味」、今年のバレンタインデーには「チョコレート味」、そして今は「納豆味」が出ているそうである。「ショートケーキ味」と「チョコレート味」は今は手に入りにくいそうで、わざわざ取り寄せたそうだ。
スタッフが、裏でカップ焼きそばを作っている間に、早希ちゃんに二つ目の質問、「何フェチですか?」。早希ちゃんは「首フェチ」だそうで、うなじを見るのが好きだそうである。男性が物を落として拾おうとして屈んだときに見える首の裏側をガン見するそうだ。女性のうなじが素敵なのはわかるのだが、男のうなじについてはよくわからん。「ホクロがあるとなおいい」と言っていたが、こちらはなんとなくわかる。南野陽子もホクロがなかったら魅力半減だろうし。泣きぼくろがチャームポイントという女性も多い。ついでに、「お風呂に入ったとき体のどこから洗いますか?」とも小さい字で聞いていた。
宮村優子は長風呂で1時間ぐらい入っており、体は洗わないそうである。彼女は現在もオーストラリア在住なのだが、オーストラリアのバスタブは浅くてすぐに冷めるのでずっとお湯を入れ続ける必要があるそうだ。子供二人も入れるので長くなるという。早希ちゃんが、「人妻」と言いかけて止め、宮村優子は「シングルマザー」と言った。

できあがったカップ焼きそばの試食。劇マズで、早希ちゃんは一口食べるのが精一杯だったが、みやむーは「まずくはない」と言って、全て一口以上食べていた。宮村優子は自分で、「バラエティーではおいしくないタイプ?」と言い、早希ちゃんも「ちょっとおかしいです」と言っていた。

宮村優子への質問2つ目は、「ハマっているもの」でかぶってしまう。みやみーはマンガが好きなのだが、オーストラリアでも買える電子書籍版は、以前は紙の書籍に比べると半年遅れで刊行されていたそうで、「ONE      PIECE」などは早く続きが読みたくなるため、日本に帰った際にまとめ買いしていたのだが、重いしかさばるので苦労していたという。だが、今は単行本と電子書籍がほぼリアルタイムで出るようになったそうだ。ちなみに宮村優子はアニメは見ないそうである。アニメを見ていると、声優さんがスタジオで今どんな作業をしているのか、スタッフがどう工夫しているのかがわかって映像が浮かんでしまうため、集中できないそうである。一種の職業病である。
なお、宮村優子が遠山和葉役で出演している「名探偵コナン」の最新映画が来月公開されるそうである。

早希ちゃんへの3つ目の質問。「他の芸人との関係」。後輩芸人の堀川絵美が「エヴァンゲリオン」もろくに見たこともないのに、綾波レイならぬデブ波レイをネタでやっているのだが、「知れ渡る前にやめさせます」と言う。吉本の女芸人は毎年ひな祭りの日に、今いくよ・くるよ師匠が開催するひな祭り会を開いているそうで、いくよ師匠が他界してからは、くるよ師匠一人が主催しているという。そこで、シルク師匠から、「癌にならない食事法」を伝授されたそうで、3つのものを避けると良いと言われたのだが、宮村優子が3つとも当ててしまったため(よく知られている種類のものである)「あれ? 私だけ知らんかったんかな? 結構みんな、『おー!』て言ってたのに」と訝しむ。まあ、フードファディズムになりかねないので信じるかどうかは自分で決めるしかない。
川絵美はまだ芸歴が浅いので、まだくるよ師匠に存在を知られておらず、ひな祭り会に呼ばれたことはないそうである。早希ちゃんは「(「くるよ師匠に)知られる前に(レイを)やめさせます」とも言う。

USJのエヴァンゲリオンに行ったことがあるかどうかという質問もある。みやみーは昨日、USJに行ってエヴァを体験してきたそうだ。早希ちゃんもみやみーに「一緒に行こう」と誘われたのだが、営業の仕事が1本入っていて行けなかったという。やはり職業病が出て、アスカのセリフが聞こえるとアスカモードになってしまい、ついセリフを口にしてしまうそうで、隣のお客さんは双方向からアスカの声がするため、「???」状態になっていたという。ちなみに、USJでは宮村優子本人だとは気がつかれなかったそうで、エヴァグッズを3つ買ったのだが、「『エヴァンゲリオン』、お好きなんですね」と笑顔で言われたとのこと。まさか本物の声優が目の前にいるとは誰も思うまい。

ここで、ラスト。「好きなタイプは?」を無理矢理「好きなたこ焼きのタイプは?」に変えて、舞台上にたこ焼き器が置かれ、タコではない具を入れたたこ焼き作りが始まる。宮村優子が「音楽はないのかな?」と言ったためBGMがかかるが、音源を用意していなかったため、たこ焼き作りには不似合いなビーチボーイズの「サーフィンU・S・A」が流れていた。
「よっちゃんイカ」、「サクランボ」、「グミ」(以上、みやむー持ち込み)、「ミニトマト」、「フリスク」、「グミ」(以上、早希ちゃん持ち込み)を入れたたこ焼き。当然、美味しくなるはずはないのだが、宮村優子は「まずいけど平気」だそうである。
ラストと言いつつ焼いている間に、宮村優子が質問に答えることになった。「これまでで一番笑ったことは?」。宮村優子はお笑い好きだそうで、和牛や銀シャリがお気に入りだという。大阪吉本と東京吉本の芸人についてであるが、テレビを見ていても東京の芸人なのか大阪の芸人なのかは意識せず、大阪で見ていた芸人が東京のお笑い番組で見ないのに気づいて、「ああ、大阪の芸人さんだったんだ」と思う程度だそうだ。
ちなみにアニメ芸人は大半が東京在住で、大阪にいるのは早希ちゃんと南斗水鳥拳のレイ(がっき~)だけだそうである。「レイ違い」だそうだ。なお、二人とも苗字は稲垣である。


第2部までの間、時間を潰さねばならないのだが、弁天町というのは本当にオーク200しか行く場所がない。取り敢えずオーク200にあるカフェで昼食を食べ(カサブランカという店名なのに、ギリシャのミコノス島の絵が飾ってあるという、コンセプトのよくわからない店であった)、書店やら映画のポスターが飾ってあるコーナーやらを見て回る。弁天町付近も少し歩いてみたのだが、「危険」という感じはしないものの、「夜はまずそうだ」という雰囲気がある。よく似た雰囲気の他の場所は思いつかないが、敢えて挙げるなら西池袋に少しだけ近いかも知れない。

続きを読む "笑いの林(85) 「宮村優子×桜 稲垣早希プレゼンツ in 大阪!」"

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年1月14日 (土)

コンサートの記(268) 宮本亜門演出 東京二期会オペラ劇場「魔笛」

2015年7月16日 東京文化会館にて

午後6時30分から、東京文化会館で、東京二期会オペラ劇場・モーツァルトの歌劇「魔笛」を観る。様々な作曲家が数多く作曲したオペラの中でも人気ということに関してはトップランクに来るモーツァルトの「魔笛」。音楽之友社が数年前に行ったアンケートでは好きなオペラ1位であった。とにかく音楽がチャーミングであり、おとぎ話のようなストーリーも観るものを惹きつける。
ストーリーに関しては、「一貫性がない」という批判を受けるが、台本を書いたシカネーダーとモーツァルトが共にフリーメイソンの会員であり、フリーメイソンが「男尊女卑」の思想を持つことを考えると案外、首尾一貫した話という印象も受ける。

演出は宮本亜門。今回は、「魔笛」がRPGの中の話という設定で、全編CGが用いられる。具体的な装置はたまにしか登場しない。今の時代なら十分に可能ではあるがかなり思い切った演出である。

指揮は、デニス・ラッセル・デイヴィス。古楽から現代音楽まで幅広いレパートリーを誇るアメリカ出身の指揮者である。全曲モダン楽器によるピリオド・アプローチを採用した「ハイドン交響曲全集」を完成させており高い評価を得た。オーケストラは読売日本交響楽団。デニス・ラッセル・デイヴィスの指揮なので当然ながらピリオド・アプローチによる演奏である。

なお、今回の魔笛はオーストリアのリンツ州立劇場との共同制作であり、東京に先駆けてリンツで世界初演が行われたようである。

舞台は八百屋になった菱形。菱形の上辺の二つのライン上にパネル型のスクリーンが立っており、丁度本を開いて舞台の上に置いたような形に見える。このスクリーンにCGが投影され、更に部分部分が開閉することで、場面転換がスムーズに行く。CGは途中で映像が乱れたりもしたが、これだけ徹底してやられると不思議と説得力を持って見える。

出演は、妻屋秀和(ザラストロ)、鈴木准(タミーノ)、加賀清孝(弁士)、髙橋裕樹(僧侶Ⅰ)、栗原剛(僧侶Ⅱ)、森谷真理(もりや・まり。夜の女王)、幸田浩子(パミーナ)、日比野幸(ひびの・みゆき。侍女Ⅰ)、磯地美樹(いそち・みき。侍女Ⅱ)、石井藍(侍女Ⅲ)
小野颯介、福田建、髙井麻飛(たかい・あさひ)、以上3人は「三人の童子役を務める子役である。全員、TOKYO FM少年合唱団に所属)
九嶋香奈枝(くしま・かなえ。パパゲーナ)、黒田博(パパゲーノ)、高橋淳(モノスタトス)、成田勝美(武士Ⅰ)、加藤宏隆(武士Ⅱ)
ダブルキャストであり、16日と19日がこのキャスト、18日と20日は別のキャストが演じる。東京二期会の公演であるため、子役を除く全員が(東京)二期会に所属する歌手達である。

合唱は二期会合唱団。この公演には歌うことはないダンサーが男女3人ずつの6名が出演する。鈴木裕香(すずき・ゆか)、津吉麻致子(つよし・まちこ)、泉真由の女性陣は、娼婦風の女性3人の他にチンパンジーの着ぐるみを着ても出演。栗林昌輝、藤岡義樹、竹中勇貴の男性キャストはチンパンジーやゴリラを主に演じる(振付担当は新海絵理子)。

なお、今回はiPhoneやiPad使用者向けの巨大なQRコードが開演前と途中休憩時間に降りているスクリーンに投影され、アップル・ユーザーはQRコードを読み取ることで、RPG「魔笛」をディスプレー上で楽しめるという(私はAndroidユーザーなので関係なかったが)。

デニス・ラッセル・デイヴィスが登場し、「魔笛」序曲を演奏。シャープにしてクリア、且つ豊潤な音楽が奏でられる。「魔笛」序曲演奏中に舞台上ではプロローグが演じられる。舞台は意外にもとある家庭の一室。「魔笛」序曲の3つの音をノックとでも聴いたように、奥の扉を開けて、おじいちゃん(加賀清孝)が登場。おじいちゃんはプレゼントの箱を手にしている。その後、3人の子供(三人の童子を務める子達)が入って来る。3人はおじいちゃんの孫のようだ。おじいちゃんが孫にプレゼントしたのはコンピューターゲーム。ソフトは「君もヒーローになれる」というRPGが内蔵されており、ディスプレーにメッセージが浮かぶ。そこに、サラリーマンの格好をした父親(鈴木准)が部屋に帰ってくる。父親は会社でトラブルを起こしたようで、辞めるかクビになるかしたようだ。そこへ母親(幸田浩子)が帰ってくる。夫婦喧嘩が始まり、遂には母親が父親に愛想を尽かしてキャリーバッグを引いて家を出てしまう。やけっぱちになった父親は「ヒーローになりたい」との思いからRPGの画面の中に飛び込む。ディスプレーが割れる映像が浮かび、キャストが退場、セットも退けられて、背後のスクリーンのみの無機質な舞台になる。スクリーンに白蛇が現れ、縦横無尽に動き回る。タミーノとなった父親は白い大蛇から逃れようとして気絶。ここで侍女3人が表れ、タミーノのことをイケメンだと褒めそやし(タミーノ役の鈴木准は実際に結構な男前である)、タミーノに衣装を与える。

今回のタミーノはサラリーマンがRPGの世界に迷い込んだという設定であり、彼は王子でも貴族でもない(侍女の3人が明かす場面がある)。

その後に表れる黒田博演じるパパゲーノは、道化風というか、ちょび髭なしのチャップリンのような出で立ちである。鳥刺し男という設定は変わっていないのだが、鳥刺し男には見えない。
黒田のパパゲーノは演技は達者だが、声がやや重めである。

夜の女王役は本当は幸田浩子が良かったのだが、今回の夜の女王は格好が色物風だったので、幸田の良さを生かすならパミーナということになったのだろう。夜の女王役の森谷真理のコロラトゥーラは見事であった。

幸田浩子のパミーナは予想通り愛らしい感じであったが、もう少し演技を付けた方が良かったかも知れない。歌は素晴らしい。彼女の高く伸びる歌声はやはり聴いていて心地良い。
なお、今日は入場者全員に幸田浩子のサンプルCDがプレゼントされた。

ザラストロが率いる一派は理知的に過ぎる嫌いがあるのだが、宮本亜門はそれを思いっ切り外面に表れるよう演出。ザラストロ達は脳味噌の形をした被り物をしている。見たままズバリ頭でっかちという印象である。

男性達は理知的に過ぎ、女性達は情に溺れるというのが「魔笛」の基本的なラインである。タミーノが3つのイニシエーションを経て、パミーナとの「真の愛」を掴み取るのだが、儀式から脱落したパパゲーノがパパゲーナを得て、有名な「パパパの二重唱」を歌うのを聴くと、「真の愛」と思われている愛が本当の愛なのかどうか曖昧に思えてくる。

今回の「魔笛」は、タミーノとパミーナの大団円、パパゲーノとパパゲーナの大団円の後に、タミーノから一人の男に戻ったサラリーマンが仕事を成功させ、妻と復縁するという三つ目の大団円が用意されており、かなり祝祭的な印象を受ける。

ラストでは、二期会合唱団の面々がドレスアップして客席の上手端通路と下手端通路に並んで喜びの歌を唄うなど、視覚的、音響的効果にも優れていた。

三人の童子は成人女性のソプラノ歌手が歌うことも多く、ソプラノの方がボーイソプラノよりも歌唱も安定しているし、演技も達者なのだが、今回の解釈だと男性の中に女性が子供として交じっているということになり、異物混入に見えるため、ボーイソプラノの方が説得力があるだろう。

デニス・ラッセル・デイヴィス指揮の読売日本交響楽団は全編を通してフレッシュな演奏を展開。聴き応えのある「魔笛」であった。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年9月 4日 (日)

笑いの林(70) 「爆笑!いそべのゲームワールド」2016年7月24日@大丸心斎橋劇場

2016年7月24日 大阪の大丸心斎橋劇場にて

大阪へ。心斎橋にある大丸心斎橋劇場で午後8時15分から行われる「爆笑!いそべのゲームワールド」を観るためである。

まるむし商店の磯部公彦が主催する「爆笑!いそべのゲームワールド」は、午後8時5分開場の午後8時15分開演。大丸心斎橋劇場はデパート内の劇場ということで、午後10時には出演者が完全撤収を終えなければならない。ということで、1時間ちょっとの公演である。磯部公彦によるゲーム公演は以前にも観たことがあり、芸人達が何種類ものゲームで競うのであるが、今回は前半30分が出演者によるネタ披露、後半30分がゲームコーナーという構成になっている。

ちなみに今日の大丸心斎橋劇場は吉本が終日貸し切っているようで、「爆笑!いそべのゲームワールド」の前にモンスターエンジンの単独公演があり、更にその前にはかまいたちのトークライブ「かまトーク!」(別の内容を想像してしまうタイトルだがわざとそうしているのだろう)が上演されていた。正直、事前に知っていれば全て観たかったが、それでは流石に疲れてしまう。

全席自由、整理番号順の入場。私は番号は若かったが、中央通路のすぐ後ろの列の真ん中を選ぶ。ステージ全体を見渡すのに丁度良い席だ。だが、困ったことに(なのかどうかはわからないが)客電を付けたままの上演であったため、出演者と丁度視線がぶつかる席だったのである。結構、気まずいものがある。
MC:まるむし商店・磯部公彦。出演:ネイビーズアフロ、さや香、桜 稲垣早希、てんしとあくま、おいでやす小田、アインシュタイン。

まず、司会のまるむし商店・磯部が登場して、「今日は失敗をしました。劇場が広すぎた」と言う。大丸心斎橋劇場は小ホールであるが、告知が遅れて、客が集まらなかったのである。
「今日はこれから売れている若手芸人を集めてみました。この夏から年末の間にブレーク必至の若手芸人6組でございます。稲垣早希はもう(世に)出ていますが、他の芸人達も売れること間違いなしでございます」と挨拶をする。


ネイビーズアフロ。二人とも京都市出身であり、神戸大学卒という高学歴芸人であるが、「神戸大学を卒業しまして」まではエリート街道に乗っていたことを話すも、「吉本に入りまして」「今はアルバイトをしながらお笑い芸人をやっております」と残念な感じを前面に出す。

はじりが、「仮に結婚して子供が出来てもアホな子は困る」と言い、皆川(芸名には下の名前はついていない)が、「じゃあアホな子を賢くするので、アホな子を演じます」と言うが、実際は、武士が喋るような堅い感じの言葉で、はじりに「めっちゃ賢いやないか!」と突っ込まれる。もう少しアホな子を皆川がやるのことにするのだが、今度は良家のボンボンで、やはり頭は良さそうである。

子供に英語を教えたいというので、はじりが「ハロー」、「サンキュー」、「アイム・ジャパニーズ」というのだが、皆川が「ニーハオ」、「謝謝」、「我是日本人」と北京語で返して、はじりに「なんで子供が中国語できんねん!」と突っ込まれていた。


さや香。女性っぽい名称だが男性二人による漫才コンビである。
新山士彦(にいやま・のりひこ)が突然、中島みゆきの「糸」を歌い出し、石井誠一が、「なんで歌うねん!」と突っ込むが、新山は「これからは新しいことせなあかん! 歌や。歌やったら芸人もまだあんまりやっていない」と理由を述べるも、石井が「歌手の人が沢山いるやん。なんで勝てないとこで勝負すんねん」と呆れる。ちなみに、新山は石井に「お前、今日おるん?」「客席で歌聴きに来るのかと思ってた」とボケまくったのだが、いざ中島みゆきの「糸」を歌い始めると、すぐに歌詞を忘れ、石井が歌詞を教えてまた歌い出すもすぐに止まりが繰り返され、石井が新山に「そもそも歌詞覚えてへんやん!」と突っ込み、新山が頭をはたかれて終わる。


桜 稲垣早希。紅一点である場合が多いという早希ちゃんであるが、今日もそのケースである。ちなみに今日は午前11時から新世界の朝日劇場で行われたラジオの公開生放送に出演し、その後、和泉市のイベントに出演して、夜は大丸心斎橋劇場というハードスケジュールであるが、「爆笑!いそべのゲームワールド」に出演するというスケジュールは昨日になって聞かされたようで、ブログで告知が遅れたことを詫びている。本当は吉本のマネージメントがいい加減なだけで早希ちゃんに落ち度はないのだが、同様のケースはこれまで二桁単位で発生しており、「なんで芸人が所属事務所の代わりに謝らねばならないのか」といつも思う。

今日は新作フリップ芸「キスから始めよう」(タイトルは早希ちゃんの話した内容から私が勝手に付けたもので公式ではない)を披露する。
アスカのコスプレで登場した早希ちゃんは、「少女漫画が大好きなんですよね」という話から始まり、「アスカの格好をしていて少女漫画の話をするというのも変ですが、エヴァにももうちょっと色気の要素話があってもいいと思います」と語り、「アスカの口癖である『あんたバカぁ~?!』という乱暴な言葉でも、設定を変えると、違う意味のセリフになります」ということで、

「バカシンジ、あんたなんか大嫌い!」と怒鳴っているアスカの絵が描かれたフリップを出すのだが、フリップをめくるとシンジがアスカにいきなり口づけする絵が描かれており、その次にはアスカが顔を真っ赤にして「あんたバカぁ~?!」とつぶやく絵が出てくる。良いアイデアだ。

「ドラえもん」のジャイアンの「俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの」も、ジャイアンがしずかちゃんに壁ドンしながら、「俺のものは俺のもの、お前のものは……」で止め、しずかちゃんが「あなたの……もの」という恋愛シチュエーションに変えて、やっぱりキス。

「アンパンマン」ではバタコさんが疲れ切ったアンパンマンを励ますためにキスをするが、バタコさんが泣いていたので、アンパンマンが上手く動けなくなってしまう。

「アルプスの少女ハイジ」は、最初はペーターとハイジが普通の会話をしているのだが、途中で「スラムダンク」の安斎先生が出てきたり、その他の漫画からも多数登場ということでカオスになる。

「こういうのも作れるんだ」と感心するが、早希ちゃんは良いネタほど封印しがちなので今後も続けていくのかは分からない。


てんしとあくま。コントということもあってか、彼らの演目の時だけ客電は落ちる。
かんざきが喫茶店に入り、店員を呼ぶのだが、誰も出てこない。かんざきは、「すみません」を何度も良い、声量はクレッシェンドしていく。
そこへ、川口敦典が二人目の客として現れ、やはり店員を呼ぶために「すみません」と言うが何の反応もないので、やはり声量はピアニシモからフォルテシモにクレッシェンドしていく。

川口は、かんざきの席に水が置かれているのに気づく。かんざきによると一度、この店に入っており、その時は店員はすぐに出てきて水を置いていったという。なので誰もいないわけではない。

二人で店員を呼ぶことに決め、かんざきが「ご、ん、だ、い」と言う。川口も交代でやるのかと気づいて、「め、く、さ」とかんざきが発生してすぐに合いの手を入れる。二人で「ごめんください」と言うのである。「ど、た、い、しゃ、ま、ん」、「な、か、らっ、い、せ、か」という風に続く。
かんざきは、「店員は外国人なのかも知れない」ということで、英語で「Excuse me」と言うと店員が出てくる。観客にイメージさせる手法で誰かが実際に出てくるわけではないが、かんざきは自分から舞台上手に歩いて店員をエスコート(?)し、メニューの説明も自分主導で始めてしまう。


おいでやす小田。結構、有名なピン芸人である。小田は「好きでピン芸人をやっているわけじゃないんです。誰とやっても上手くいかない」と言う(おいでやす小田はモンスターエンジン結成前の西森と漫才コンビ組んでいたこともあるのだが解散している)。
オノマトペを題材にしたネタ。手を叩く音は「パン」という擬音語になるが、「実際は『パン』ではないんです。一文字のはずなんです。『ン』はいらない」(「撥音でしょ」と思うが、ややこしくなるので避ける)。小田によると手を叩いた時の音は「ペ」だそうで、小田は実際に手を叩いてみるが、少なくとも私は「ペ」には聞こえない。

くしゃみの「ハクション」の話。
実はくしゃみの時に発する音は言語によって異なり、「ハクション」というくしゃみをするのは日本人だけなのだが、話が難しくなるので避けよう。
小田は若い女性はくしゃみを恥ずかしがるので、「くちゅん」になりがちだという。更にくしゃみを恥ずかしく思う女性は「ク」になってもはやくしゃみではなくなってしまうそうだ。


アインシュタイン。稲田が「夏なので彼女を誘って海にドライブに行きたい」と言い、実際はそんな経験はないという。そこで稲田が男役、河合が女役になってドライブのコントを行う。
コントの前に設定を決める。稲田は車を持っていないので、レンタカーにするのだが、何故かリムジンを希望して河合に「ドライブデートでリムジンっておかしいやろ。普通リムジンって運転するんじゃなくて乗るものやん」と突っ込まれる。それでもリムジンが良いという稲田。河合は「リムジンだったら彼女との距離遠いやん」と言うが、稲田は「助手席の乗せるの大丈夫」と返す。「リムジンの意味ないやん!」と河合に突っ込まれる。軽自動車という設定に変更。

彼女の家の前に着いた稲田は車の窓から顔を出して彼女に「着いたよ!」と呼びかけるが、彼女はマンションのそれも14階に住んでいるので聞こえない。ケータイで着いたことを彼女に告げることにする。

稲田は何故かオートで窓を開けて彼女を車内に入れようとする。河合は「ドア開けて乗らせて上げな」と呆れる。

河合は海に行くので気がはやると言うが、稲田はゴーグルをしてシュノーケルをくわえ、タンクまで背負っていて海に着く前にもうスキューバダイビングをやる気満々という妙な設定。
そして何故か稲田はやたらと右折したがる。

マクドナルドのドライブスルーに入るが、稲田は車を止めずに注文するのでマイクの位置を通過してしまい、何を注文したのかわからない。そして延々と右折してどこを走っているのかわからなくなる。注文した品も受け取るやいなや車を走らせ、「釣りはいらないよ」と言うも、河合に「その前に金払ってないやろ!」と突っ込まれる。


ゲームコーナー。赤チームと青チームに分かれて戦う。

まずは「ワンワンセブン」。1から順番に一人ずつ数を数えていくのだが、7の倍数や7が付く数字になった時は数の代わりに「ワン」と言うという、今は落語家・桂三度となった世界のナベアツがやっていたギャグの発展型である。

まずは普通に数を数えることにするのだが、みんな本当に普通に数えていくので、磯部は「笑い取りにいかな」と駄目出しする。
磯部は始まりの音と終わりの音が同じ言葉でしりとりをするという芸を持っており、頭の回転が速い。そのため若手芸人が磯部についていけなかったりする。
早希ちゃんが「14」と普通に言ってしまったときは、「稲垣、アホやねん。掛け算できんねん」と言って、
磯部「2×4が」
稲垣「8」
磯部「4×8=?」
稲垣「5」
となって笑いが起こるが、「新生紀ドラゴゲリオンZ」を見ていると、流石の早希ちゃんも四則演算は出来るので(たまに間違うけれど)ネタである。
しかし、同じ言葉でもシチュエーションで意味が異なるということはわかるのに(意外にわからない人は多いのである)簡単なことがわからないというのも事実である。


「しりとりジェスチャー」。チームから代表者が一人出て、ジェスチャーで答えを他のメンバーに伝えるというもの。答えは代表者と客席から見えて答えるメンバーには見えない位置、舞台の端にスタッフが立ってスケッチブックに印刷された文字を貼って示す。ゲームスタート時には磯部が答えの最初の音を言い、正解が出ると正解の最後の音が次の問題の最初の音となるというしりとり方式の答えである。最初の文字だけはわかるため単純なジェスチャーゲームよりは簡単だが、お題が難しい。「墓地」(早希ちゃんが手の動きで墓石の形を示すジェスチャーをして正解を導き出す)の後は何と「チャイコフスキー」である。名前はみな知っているが、顔が浮かばない人も多いし、曲も聴いたことはあるがチャイコフスキー作品とは知らない場合が多いと思われる。磯部が「音楽家」とヒントを出すが、そもそも普通はクラシックの音楽家だとは思わないだろう。私は最も有名な曲だと思われるピアノ協奏曲第1番の冒頭のピアノの入りを模せば演奏会で実演に接したり映像で演奏しを見たことのある人はわかるので、「どうせわからないだろう」ということもあり(ピアニストがこういう動きをする曲はおそらく他には存在しない)、下から上へ三つの和音が上がるという仕草を客席で軽くやってみる。ヒントは出してはいけないのだが、ヒントにもならないだろう。
勿論、正解は出ない。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年10月19日 (月)

一番最初に買ったゲーム機

またまたコマネタに参加です。一番最初に買ったゲーム機は何かというネタです。

一番最初に買ったのは野球ゲームです。ゲームウォッチの変種のようなものですね。ストレートとカーブとシュートだけを投げることが出来て、守備も外野手三人だけが左右に動くだけという代物でした。野球盤と大して変わらないようなものです。

現在メジャーなゲーム機に限定すると一番最初に買ったのはプレイステーションです。これも野球ゲームをするために買いました。今から10年前のことです。その頃のグラフィックは今のものとは比べものにならないほど稚拙でしたね。それでも面白がってプレーしていましたが。

最初に買った野球ゲームのソフトの名前は忘れてしまいましたが、確かバンプレストというメーカーのものでした。それからハドソンのゲームソフト、これも野球ゲームですが、これはグラフィックが比較的リアルでしたね。

ブログネタ: あなたが一番最初に買ったゲーム機は何?参加数

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年9月11日 (金)

クイズアンサー×アンサー2

クイズアンサー×アンサー2

ゲームセンターにある「クイズアンサー×アンサー2」。日本全国のゲームセンターいる解答者をオンラインで結び、同時対戦することが出来ます。私はこれまでに8戦6勝と比較的好調です。ランクがまだ低いので勝ちやすいのでしょう。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月21日 (日)

Web野球盤 【エネゴリくんの星】エネゴリくんスタジアム

新日本石油のサイト内にある野球盤ゲーム【エネゴリくんの星】エネゴリくんスタジアムを紹介します。

【エネゴリくんの星】 http://www.eneos.co.jp/enegori/e71_en_top.html

右側の地球上にある野球場をクリックするとエネゴリくんスタジアムが表示されます。

センター返しを心がけるのが勝利の秘訣です。

| | | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年6月10日 (水)

クイズヘキサゴンⅡ 麻木久仁子に久々に勝つ

クイズヘキサゴンⅡの予選テスト50問で48点を記録し、44点で出演者1位だった麻木久仁子に勝ちました。

こんなこと一々報告しなくてもいいと思いますが、何となく知らせたかったので書いてしまいます。

しかし、今回は問題が簡単でした。成績優秀者にはQUOカードが当たるというけれど、多分50点満点の人が多くいると思われるので当選は無理だろうな。

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年4月 8日 (水)

ポケットイン日本一周歩数計の旅

ポケットイン日本一周歩数計の旅

タカラトミーアーツから発売されたばかりの「ポケットイン日本一周歩数計の旅」を紹介します。
日本の海岸線一周に相当する距離、約18850キロに挑める歩数計。歩いた距離の分だけ、日本国内の海岸沿いの市町村1256カ所をバーチャルに移動することが出来ます。私は大阪市からスタートして4日で、大阪府堺市を経て大阪府高石市に着きました。なお、各市町村の名所名産も表示されて旅行気分を演出してくれます。

日本一周歩数計の旅は、普通の歩数計版がすでに発売になっていますが、今回発売されたのはポケットや鞄に入れておいても歩数がカウントされるという優れもの。薄いので、ポケットに入れていても目立たないというのもセールスポイントです。

ポケットイン日本一周歩数計の旅(楽天市場)

| | | コメント (0) | トラックバック (1)

その他のカテゴリー

2346月日 AI DVD MOVIX京都 NHK交響楽団 THEATRE E9 KYOTO YouTube …のようなもの いずみホール おすすめCD(TVサントラ) おすすめサイト おすすめCD(クラシック) おすすめCD(ジャズ) おすすめCD(ポピュラー) おすすめCD(映画音楽) お笑い その日 びわ湖ホール よしもと祇園花月 アップリンク京都 アニメ・コミック アニメーション映画 アメリカ アメリカ映画 イギリス イギリス映画 イタリア イタリア映画 ウェブログ・ココログ関連 オペラ オンライン公演 カナダ ギリシャ悲劇 グルメ・クッキング ゲーム コンサートの記 コンテンポラリーダンス コント コンビニグルメ サッカー ザ・シンフォニーホール シアター・ドラマシティ シェイクスピア シベリウス ショートフィルム ジャズ スタジアムにて スペイン スポーツ ソビエト映画 テレビドラマ デザイン トークイベント トーク番組 ドイツ ドイツ映画 ドキュメンタリー映画 ドキュメンタリー番組 ニュース ノート ハイテクノロジー バレエ パソコン・インターネット パフォーマンス パーヴォ・ヤルヴィ ピアノ ファッション・アクセサリ フィンランド フェスティバルホール フランス フランス映画 ベルギー ベートーヴェン ポーランド ポーランド映画 ミュージカル ミュージカル映画 ヨーロッパ映画 ラーメン ロシア ロシア映画 ロームシアター京都 中国 中国映画 交通 京都 京都コンサートホール 京都シネマ 京都フィルハーモニー室内合奏団 京都劇場 京都劇評 京都四條南座 京都国立博物館 京都国立近代美術館 京都市交響楽団 京都市京セラ美術館 京都府立府民ホールアルティ 京都文化博物館 京都芸術センター 京都芸術劇場春秋座 伝説 住まい・インテリア 余談 兵庫県立芸術文化センター 写真 劇評 動画 千葉 南米 南米映画 占い 台湾映画 史の流れに 哲学 大河ドラマ 大阪 大阪フィルハーモニー交響楽団 大阪松竹座 学問・資格 宗教 宗教音楽 室内楽 小物・マスコット・インテリア 広上淳一 建築 心と体 恋愛 意識について 携帯・デジカメ 政治・社会 教育 教養番組 散文 文化・芸術 文学 文楽 旅行・地域 日本フィルハーモニー交響楽団 日本映画 日記・コラム・つぶやき 映像 映画 映画リバイバル上映 映画音楽 映画館 時代劇 書店 書籍・雑誌 書籍紹介 朗読劇 来日団体 東京 柳月堂にて 梅田芸術劇場メインホール 楽興の時 歌舞伎 正月 歴史 浮世絵 海の写真集 演劇 無明の日々 猫町通り通信・鴨東記号 祭り 笑いの林 第九 経済・政治・国際 絵画 美容・コスメ 美術 美術回廊 習慣 能・狂言 花・植物 芸能・アイドル 落語 街の想い出 言葉 趣味 追悼 連続テレビ小説 邦楽 配信ドラマ 配信ライブ 野球 関西 雑学 雑感 韓国 韓国映画 音楽 音楽劇 音楽映画 音楽番組 食品 飲料 香港映画