カテゴリー「芸能・アイドル」の21件の記事

2019年10月28日 (月)

コンサートの記(600) 「時の響」2019 「金色に魅せられた日本とオーストリア 琳派からクリムト、そして現代への継承」 広上淳一指揮京都市交響楽団 第1部「オーストリア×日本 琳派 ゴールド」ウィーンの景色&第2部「古都京都の文化財世界遺産登録25周年」京都今昔物語

2019年10月20日 京都コンサートホールにて

午後1時から、京都コンサートホールで「時の響」2019を聴く。一昨年から始まった音楽文化祭典「時の響」。昨年は規模が拡大されて音楽祭となっていたが、今年は第1部第2部とも上演時間1時間ほどのコンサート2つ、更にアンサンブルホールムラタで西村由紀江らによるスペシャルコンサートがあるが、スペシャルコンサートには参加しない。

「時の響」本編「金色に魅せられた日本とオーストリア 琳派からクリムト、そして現代への継承」は、広上淳一指揮京都市交響楽団によるコンサートである。第1部は「オーストリア×日本 琳派 ゴールド」ウィーンの景色と称したコンサート。日本とオーストリアの国交150周年を記念し、オーストリアの首都ウィーンを題材にした曲目が並ぶ。ウィーンを代表する画家のクリムトと、日本の琳派が共に金を使った絵を残しているということで、ホワイエでは作品のレプリカの展示などがある。またホール内ポディウムには「豊国祭礼図屏風」の高精度複製が立てかけられている。余談だが、この「豊国祭礼図屏風」には嘘がある。豊臣秀吉七回忌として慶長9年(1604)に行われた豊国大明神臨時祭礼であるが、その2年前に方広寺の大仏殿は火災で焼失しており、「豊国祭礼図屏風」に描かれている大仏殿は焼失前のものを仏画などによく見られる異時同図で描いたもので、実際には祭礼が行われた時には大仏殿はなかったのだ。大仏殿の再建が始まるのは慶長13年に入ってからである。

曲目は、前半が「音楽の都『ウィーン』を想う」と題して、ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「美しく青きドナウ」、ヨハン・シュトラウスⅠ世の「ラデツキー行進曲」、ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」序曲、モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」第1楽章という曲が並ぶ。後半は「岸田繁『ウィーン』の景色」という題で、岸田繁が作曲した「心の中のウィーン」と「ジュビリー」が演奏される。「ジュビリー」は岸田のギター弾き語り入りである。ナビゲーターは栗山千明。

今日は客演のコンサートミストレス。顔に見覚えがあるような気もするが思い出せない。フォアシュピーラーに尾﨑平。

席であるが、最前列の指揮者のほぼ真後ろという、先日観た映画「レディ・マエストロ」のような状態。最前列は直接音が強すぎて音は余り良くない。管楽器のメンバーの顔も弦楽奏者の影になって窺えず、フルート首席の上野博昭が前半のみ、クラリネット首席の小谷口直子は前後半共に出演ということぐらいしかわからない。トランペットは第1部ではハラルド・ナエスの、第2部では稲垣路子と早坂宏明の顔が確認出来たが、全体としてどういう布陣だったのかは不明である。
栗山千明を間近で見られるのは嬉しかったけれど。

開演前に、「時の響」実行委員会に名を連ねている公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団と大日本印刷株式会社の代表者からの挨拶があった。

ヨハン・シュトラウスⅡ世のワルツ「美しく青きドナウ」。ニューイヤーコンサートで演奏される類いのものとは違い、がっしりとしたシンフォニックな演奏で来たのが意外だった。中間部でテンポを落としてからアッチェレランドし、ステップを踏みながら踊るのが広上らしい。

演奏終了後に、ナビゲーターである栗山千明が登場。今回の演奏会は京都を前面に押し出しており、また公益財団法人京都和装産業振興財団による「きもの文化をユネスコ無形文化遺産に!」という推進運動もあって、着物着用の聴衆にはキャッシュバックがある。栗山千明もプログラムにわざわざ「きもの着用」と書かれており、その通りの格好で現れる(現れないとまずいが)。クリムトと尾形光琳の絵には金箔が用いられているということで、栗山千明の着物にも金が用いられているのだが、ぱっと見はよく分からない。広上が「金(きん)あるの?」と聞き、栗山が「あります」と答えていた。このやり取りは台本にはないそうである。
栗山千明で京都というと、まずフジテレビ系の深夜に放送されていた「0-daiba.com」の京都特別編「京都慕情」が思い浮かぶ。栗山千明演じる成瀬一美は、京都芸術センターや百万遍交差点などを訪れている。
また映画「鴨川ホルモー」では、オタクっぽい京大リケジョの「凡ちゃん」こと楠木ふみを演じている。

広上による楽曲解説。「美しく青きドナウ」はオーストリア(広上はオーストリーという呼び方をしていた)第2の国歌と呼ばれており、広上は「日本でいう『故郷』のようなもの」と語る。またウィーンは京都に似ているということで、京都に例えて「美しく青き桂川のような」と表現する。ドナウ川はウィーン市の郊外を流れているため、京都の町中を流れている鴨川はやはりちょっと違うだろうと思われる。東京だと隅田川ではなくて多摩川、大阪だと淀川じゃなくて……、大阪市の郊外には綺麗な川はあったかな? 大和川は絶対に違う。
ウィーンはハプスブルク家の都で魅力的な場所であり、昔から様々な人がそこをものにしようと狙って来た。そこも京都に似ていると広上は述べる。
またヨハン・シュトラウスⅡ世とⅠ世は親子で同じ名前だと紹介し、ヨハン・シュトラウスⅠ世は放蕩者だったため、Ⅱ世が15歳ぐらいの時によそに女を作って出て行ってしまったという話をする。Ⅱ世はそれまで本格的に音楽に取り組む気はなかったのだが、生活費を稼ぐために音楽を学んで成功。父とはライバル関係になって勘当されたりもしている。実はⅡ世も弟2人に作曲をするよう強要して兄弟仲まで悪くなってしまうのだが、それはまた別の話である。

栗山千明は、「ラデツキー行進曲」を「デラツキー行進曲」と間違えて紹介。広上がすぐ「ラデツキー行進曲は」と言い直して、ウィーンのニューイヤーコンサートでお客さんが手拍子を入れるという話をしたのだが、結局、その後も栗山千明は「デラツキー行進曲」と何度も間違え続けていた。「ラデツキー行進曲」も知らないという事は、クラシック音楽に関してほとんど何の知識もないということであり、ちょっとがっかりする。

「ラデツキー行進曲」では、広上はオーケストラよりも聴衆の拍手を中心に指揮した。カットありの版での演奏。

 

ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」序曲。喜歌劇「こうもり」はウィーンでは年末に上演されることが恒例となっている。
華やかさとスケールの大きさ、ウイットを兼ね備えた演奏で、京響の響きも充実している。

演奏終了後に登場した栗山千明は、「先程は大変失礼いたしました。『ラデツキー行進曲』」と詫びていた。

モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」第1楽章。この曲では栗山はなぜか「ジュピター」というタイトルは一度も告げなかった。
広上が栗山に、「モーツァルトがどういう人だったかご存じ?」と聞き、「ごめんね、台本にないことばかり言って」と続ける。「実際に会ったわけじゃないんですが」と広上は前置きして、「ハリウッド映画で『アマデウス』という作品がありましたが、あれに出てくるモーツァルトはフィクションです。ただ書き残したものから、あれに近い人だったんじゃないかと言われています。人前では言えないようなことを書いていたり、女の子が『キャー!』とか『わあ!』とか言うと、『うひひひひ』と喜ぶような。小学生がそのまま大きくなったような、こういう人ってどう?」
栗山「仲良くなりやすいとは思います」(若干引き気味に見えたが気のせいだろうか)
広上「そういう人を喜ばせるのが好きな人だったと思います」

「ジュピター」を得意とする広上。澄んだ弦楽の響きを生かした純度の高い演奏を繰り広げる。弦のビブラートは各々で異なり、ピリオドを徹底させた演奏ではないが、途中で現れる音を切りながらの演奏は古楽を意識したものだろう。
モーツァルト本人はあるいは全く意識していなかったかも知れないが、今日のような演奏で聴くと本当に宇宙的な音楽に聞こえる。

 

くるりの岸田繁が登場しての後半。栗山千明が、くるりがウィーンでレコーディングを行った経験があることなどを紹介する。ウィーンについて岸田は「京都に似ている」と言い、広上は意見が合ったと喜ぶ。「人口も180万くらいで(京都市は147万人ほどだが昼間人口は増える)。まあ同じぐらい」「中心部は昔ながらの建物が残されていて(第二次大戦の戦災で焼失したものもあるが元通りに復元されている)、郊外には意外に工業地帯があったりする」。ドイツ語圏ではあるが言葉も違い、「おはよう」も「グーテンモルゲン」ではなく、「グリュースゴット」と言うと紹介する。ウィーンで初めて聞いた時は岸田は意味が分からず、「なにそれ?」と聞き、「いや、ウィーンではこうやって言うんだ」と主張された(?)そうである。「グリュースゴッド」は、「神があなたに挨拶しますように」という意味で、広上は「キザ」と形容する。
岸田は自身の事を述べる際には「僕はキザではないんですが」と断りを入れていた。

「心の中のウィーン」はワルツと4拍子を取り入れた曲であり、ウィンナコーヒーのような甘さを意図的に出している。

岸田繁のギター弾き語り入りの「ジュビリー」はウィーンで作曲されたというだけで、特にウィーン情緒を出した感じは受けなかった。

 

1時間ほどの休憩を入れて第2部スタート。休憩の間、私は一度外に出て自販機でカフェラテを買って飲んだ。特にウィーンを意識したわけではない。

 

第2部は、「古都京都の文化財世界遺産登録25周年」京都今昔物語と題したコンサートで、新作の世界初演2曲が続く。

開演前に門川大作京都市長の挨拶があり、文化庁の京都移転や京都駅東南地区を共生の街にするプランなどが話された。どちらもちょっと前までは明るい話題であったが、そこは京都ということか、何やら暗雲が垂れ込み始めている。
門川市長は、「日本が世界に誇れるもの、それは文化」と語っていたが、現状ではこれも疑問である。クラシック音楽の分野における日本の未来は明るいかも知れないが、その他は厳しいかも知れない。

 

まずは母校の京都市立芸術大学作曲科講師でもある酒井健治のヴィオラ協奏曲「ヒストリア」。ヴィオラ独奏は、京都市交響楽団首席ヴィオラ奏者の小峰航一が務める。
疾走するヴィオラをオーケストラが盛り立てていくような曲調である。メシアンにも近いがノーノ的にも聞こえる。ヴィオラ協奏曲ということで、ヴィオラ独奏がオーケストラのヴィオラパートと歌い交わす場面もあり、意欲的な作風だ。
緊迫感もあり、面白い楽曲である。ヴィオラ独奏はかなり難度が高そうであったが。

 

今日最後の曲は、岸田繁の作・編曲(共同編曲:足本憲治)による「朗読とオーケストラ 京のわらべうた変奏曲による『徒然草』」~京都生まれの日本哲学~。吉田兼好の「徒然草」を現代語訳したものを栗山千明が朗読し、背後のスクリーンには武蔵野美術大学出身の文字×映像ユニット宇野由希子+藤田すずかによる文字アニメーションが投映される。

岸田繁の音楽はタイトルの通り、「丸竹夷二押御池 姉三六角蛸錦」という京の通り名を挙げる「京のわらべうた」を変奏していくもので、オーケストラのパレットも次々変わる。酒井健治の作品とは対照的であるともいえる。
素朴で愛らしいメロディーを奏でるのだが、広上の指揮ということもあってか響きは意外に重厚で輝かしく、さながらベンジャミン・ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」の日本版のような趣である。
栗山千明が読み上げるテキストは、「人生の短さ」「物事を先延ばしにすることの愚かしさ」「想像力の大切さ」「先入観を捨てることの有効性(虚であるべきこと)」などを抜粋したもの。葵祭が終わった夕暮れの寂しさなども採用されている。
栗山千明は茨城県出身なので標準語とは少し異なるイントネーションである。明るめの声を生かし、「流石は国際派女優」のしっかりした朗読を披露した。

Dsc_7708

| | コメント (0)

2017年7月26日 (水)

これまでに観た映画より(94) 「デルシネ エル・シュリケンVS新昆虫デスキート」

2017年6月5日 大阪・玉江橋のABCホールにて

午後7時から、大阪・玉江橋のABCホールで、後藤ひろひと監督の「デルシネ エル・シュリケンVS新昆虫デスキート」に参加する。

デルシネは、観客にエキストラとして参加して貰い、撮影を行った後で編集し、上映を行うというもの。つまり「出るシネマ」である。今月1日から、「エル・シュリケンVS新昆虫デスキート」の大阪上映は始まっており、今日は5日目、7回目の上映ととなる。

今日のゲストは、桜 稲垣早希、ゆりやんレトリィバァ、NMB48より川上礼奈(愛称は「れなぴょん」)、林萌々香(愛称は「モカ」)、古賀成美(愛称は「なる」)。
後藤ひろひとも今は吉本所属で、NMBもそうであるためオールよしもとなのであるが、やはりNMB48はアイドルということで、NMBのファンはノリが違うようだ。


まず後藤ひろひと監督の挨拶があり、ゲスト陣が登場して、早速撮影に入る。観客が3組に分けられ、ホール内、ホールロビー、屋外(ABCテラス)で撮影が行われる。私は屋外組で、後藤ひろひと監督自らの演出が行われる。といっても演技らしい演技をする必要はない。屋外組の撮影には早希ちゃんと古賀成美、そして主演のエル・シュリケン(若手漫才コンビの片割れである)が参加した。

早希ちゃんは今日は清楚な水色ワンピース姿である。ゆりやんレトリィバァも白いワンピースだったが、キャラ的に清楚にはならない。ゆりやんはそういう人ではないので。

ヒーローであるエル・シュリケンを励ますシーンで、後藤監督が、「早希ちゃん、そこでキスしてみようか」と提案。早希ちゃんも「30を過ぎたので大丈夫です」と快諾して、後藤監督に、「お、開き直ったな」と言われていた。

早希ちゃんと古賀成美は「売れない芸能人」という設定で路上ライブのシーンも撮った。

エンドクレジットタイトル用の撮影も行う(早希ちゃんの動きを全員が真似るというもの)。


編集を行っている間、ステージでは、ゆりやん、早希ちゃんによるお笑いネタと、NMB48のメンバー3人によるトークが行われる。


ゆりやんが行ったのは、淀川長治の物真似。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「シザーハンド」、「ターミネーター」を日曜洋画劇場で放送する時の解説の物真似である。「シザーハンド」は全てのネタバレを語ってしまうという設定である。ゆりやんが本当に映画好きで観察熱心だということがわかるネタであった。

早希ちゃんはアスカのコスプレで、「関西弁でアニメ」をやる。ちなみに、早希ちゃんが「関西以外の人」と聞くと、3人が手を挙げる。一人は岡山県の人、二人は共に愛知県から来ていたのだが(面識はない)、早希ちゃんが「愛知県。ということは名古屋弁ですか?」と聞くと一人は首肯し、一人は「三河弁」と答える。早希ちゃんは「どちらかが嘘を付いてますね」と言うが、名古屋弁(尾張弁)も三河弁も愛知県の方言である。愛知県内では尾張の人が三河の人を見下すという傾向があるようである。


NMBの3人によるトーク。まずは好きな映画の発表。川上礼奈は「ホームアローン」、林萌々香は「プラダを来た悪魔」、古賀成美は「時をかける少女」(アニメ版)を挙げる。
ただ、川上礼奈も林萌々香もテレビで放送されるたびに観てはいるものの、録画をして何遍も観るということはしていないようである。

続いて、「出てみたい映画のジャンル」。川上玲奈は「学園もの」、林萌々香は「青春ストーリー」、古賀成美は「時代劇」。
川上礼奈は、自称「うどんの国のお姫様」で、香川県丸亀市出身なのだが、NMBのメンバーから「つり目なのでいじめっ子っぽい」と言われるそうで、「いじめっ子役をやってみたい」そうである。私は丸亀には去年(2016年)、行ったのだが、つり目の女性が顕著に多いということは確認済みである。川上礼奈も典型的な丸亀女子の顔なのだと思われる。
林萌々香は「チアダン」を観たそうで、運動部や運動部のマネージャーの青春を描いた映画に出たいそうだ。
古賀成美は最初はどんな役をやりたいのか説明できなかったが、町娘役をやりたいそうである。


ゲストの二人(早希ちゃんは再びワンピースに着替えていた)も再び登場し、NMBのメンバーと共に客席2階席に移動して映画を鑑賞する。


第1作では正義のヒーローとだけしか知らされていなかったエル・シュリケンだが、この映画では普段はプロレスラーとして活躍していることがわかる。
脚本・監督:後藤ひろひと。出演:宮﨑香蓮、久保田悠来、板尾創路、エル・シュリケン、木村祐一、蛍原徹(雨上がり決死隊)、ほんこん、原西孝幸(FUJIWARA)、武藤敬司、辻よしなり、兵動大樹、ケンドーコバヤシ、桂三度、トータルテンボス、山崎静代(南海キャンディーズ)、藤崎マーケット、トレンディエンジェル、シソンヌ、森次晃嗣ほか。

西ゆりこ(宮﨑香蓮)は、幼い頃、テミス研究主任である父親の西博士(蛍原徹)と共に謎の怪物に襲われ、西博士は絶命するもゆりこはエル・シュリケンに助けられた。成長したゆりこは、テミス研究所に入り、東爽太(久保田悠来)と二人で運営を行っている。しかし、テミス研究所にはろくな仕事は入ってこず、お金がないので水まで止められそうになっている。
そんなある日、ゆりこは、子供の頃に助けて貰ったエル・シュリケンがプロレスの試合に出ていることを知る。
依頼人がやって来た。木村祐一(本人役で出演)である。最近、吉本の芸人のネタがつまらなくなってきているという。それには蜥蜴沢博士(板尾創路)が発明した脳の活動を制限する成分を持つ新昆虫デスキートの影響があり……。

沖縄国際映画祭のために作られた作品であり、堅苦しさは全くない純然たる娯楽映画である。観客参加の場面はなくても成立するようにはなっているが、「スクリーンに映ってみたい」という希望のある人にとっては良い思い出になるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年3月27日 (月)

しんらん交流館大谷ホール 山城地区同朋大会 節談説教「親鸞聖人御一代記」より

2017年3月11日 真宗大谷派東本願寺(真宗本廟) しんらん交流館大谷ホールにて

午後2時から、しんらん交流館にある大谷ホールで、節談(ふしだん)説教「親鸞聖人御一代記」よりを拝聴。大徳寺の東にある唯明寺の住職で、真宗大谷派山城第2組組長、元立命館常務理事である亀田晃巖(こうがん)による節談説教が行われる。節談説教は落語のルーツといわれ、江戸時代から昭和初期に掛けては積極的に行われたようだが、現在、真宗大谷派で行っているのは亀田晃巖のみであるようだ。山城地区同朋大会の中で行われるため、ポスターには「一般来聴歓迎」と書かれている。入場無料である。
以前、岡崎別院で亀田晃巖の節談説教を聞いたことがあり、内容はその時と同じである。

まず、真宗宗歌を皆で歌うのであるが、一応、真宗の歌はCDで買って聴いてはいるものの、伴奏が安っぽいので繰り返しては聴いていない。ということで歌えない。ただ音の進行は大概の楽曲においては決まっているので、適当に誤魔化すことも可能であり、そうした。

まず、関係者による挨拶があった後で、亀田晃巖による講義となるが、亀田は「講義なんてそんなものはしません」と言って、話を始める。今日はしんらん交流館に来る前に、以前に学校法人立命館の常務理事だったことから、立命館宇治高校に行ってきて挨拶もしたそうだが、その時とは「見える風景が違う」という話から始まる。若い人達は「前途洋々」「未来はこの手の中に」といった風で生き生きしているが、しんらん交流館大谷ホールにいる面々は、年を召した方が中心で、「老病死」の苦を十分に味わった人ばかりである。ただそういう方々も若者に「そう上手くはいかんよ」と教える必要があると亀田は語る。
東本願寺(現在の正式名称は真宗本廟)は、江戸時代に大火で4度も焼失している。徳川将軍家の保護を受けていたため、3度までは徳川将軍家が再建のための費用を負担してくれたが、4度目の大火は幕末の禁門の変による「どんどん焼け」によるもので、再建に取りかかろうとした時には徳川幕府の時代は終わっており、徳川将軍家そのものが亡くなっていた。ということで、門徒の協力によって再建された。亀田は「今、そんなことやろうと思っても出来ませんよ」と言う。今は熱心な門徒が減ってしまっている。

その後、節談説教についての説明。落語は新京極六角にある浄土宗西山深草派総本山誓願寺の安楽庵策伝が「醒睡笑」を表したのが始まりといわれ、安楽庵策伝という人はとにかく話の巧い人だったそうで、しかも話の最後に必ず落ちをつける(落ちをつけるので落語である)人だったそうだ。こうして落語の元となる節付説教と呼ばれるものが生まれ、真宗においては節談説教と呼ばれるようになる。ここから落語の他にも講談、説教浄瑠璃、説教節などが派生していく。
亀田晃巖の祖父である亀田千巖という人が節談説教の名人であり、元日と正月2日以外は説教師として日本中を飛び回っていて、追っかけがいるほどの大人気だったそうだ。
そして節談説教のために唯明寺が場所を移して再興され(東本願寺の近くにあったが、禁門の変で全焼。明治、大正を通して存在せず、昭和になって再興)、評判を聞きつけた小沢昭一や永六輔らが唯明寺にやって来て、小沢昭一は「節談説教」を覚えて録音し、レコードを残しているという。


休憩を挟んで、節談説教「親鸞聖人御一代記」より。亀田晃巖は高座に上がって語る。
まず「やむこをば預けて帰る旅の空 心はここに残しこそすれ」という和歌で入る。
京都へ帰ることを決めた親鸞。だが、親鸞を慕う関東の人達が京へと向かう親鸞の後をずっと付いてくる。次の村まで、次の村までと思うのだが、思い切れず、結局、箱根山まで付いてしまう。ここから先は関東ではない。ということで、親鸞も人々とお別れを言う。箱根山を下りたところで人々は「今生の別れ」とむせび泣く。そこで、親鸞は一番弟子の性信(しょうしん。性信坊という名で登場する)に関東に留まるよう告げる。親鸞は性信坊に道中仏を託し、「あの同行(どうぎょう。門徒のこと)の中から鬼の下に走る者が出ないよう、教えを貫くよう性信坊に伝える。涙ながらに関東に戻った性信は、関東での布教に励む。だが、その30年後、本尊である阿弥陀如来の顔が汗まみれになっているのを見て驚く。考えてみれば師の親鸞も齢すでに90。親鸞の身に何かあったに違いないと悟った性信は慌てて京に上るのだった。


最後は、「恩徳讃Ⅱ」を皆で歌って閉会となる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年2月11日 (土)

笑いの林(81) 「タナからイケダから学天即」2017年1月28日

2017年1月28日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「タナからイケダから学天即」を観る。今回は、ピン芸人が多く出演する。出演は、タナからイケダと学天即の他に、爆ノ介、ZAZY、中山女子短期大学(男性ピン芸人)、守谷日和(もりやびより)、おいでやす小田。

まず、タナからイケダと学天即によるトーク。7年前に東京でタナからイケダと学天即と更に一組の漫才師を含めてシアターDという小さな小屋で新喜劇のような公演を行ったことがあるそうだが、ステージが狭かったため、待機しているだけで見切れていたりしたそうである。学天即・奥田はガンバ大阪の安藤やFC東京の駒野(7年前はジュビロ磐田所属。日本代表メンバーとしてワールドカップに参加した際にPKを外して、日本が敗退となり、「駒野が悪い」と叩かれた時だそうである)のネタをやり、7年前には海老蔵騒動があったため、市川海老蔵に顔が似ているといわれているタナからイケダ・池田は騒動当時の海老蔵の格好をして登場したそうだ。タナからイケダ・田邊は本番中に第1子と第2子(双子である)が生まれたそうである。
「子供だったら生まれた時から7歳まで大分変わるけど、俺ら大して変わらない」という話になり、池田が学天即・四条(よじょう)に「1ミリも変わってない」と言うが、四条は実はすきっ歯の矯正をしたそうで、左右の奥歯の所にボルトを刺し、本番中以外は左右のボルトに引っ掛けて止めるタイプのマウスピースを填めているのだという。マウスピースは44枚で1セットだそうで、今は39枚目を使っているという。


タナからイケダによるネタ。
田邊は、学生時代にヤンキーもののマンガが好きだったという。特にツッパリの二人組が同じ女性に恋しているというストーリーのマンガ(「ビー・バップ・ハイスクール」だろうか?)に憧れたそうで、女性が拉致され、二人で100人組のヤンキー相手に戦いを挑むというシーンをやってみたいというので二人で演じてみる。
大勢のヤンキー相手に戦う田邊と池田。だが、やはり分が悪い。田邊がみぞおちにパンチを入れられた仕草をしたところで、「これでは埒があかない。この場所は俺に任せてお前は先に行ってくれ」と池田に言うのだが、池田は「喜んで!」や「じゃあそうする」、「ラッキー!」などとこの場所から離れられることを喜んでしまう。田邊は池田が「すまない」と言って先に行くことを望んでいるのだが、池田は「ボスと戦う場面に進みたい」と自分の希望を優先させようとする。
池田は、「言わせたいなら30分待つか課金が必要です」と「すまないというアプリ」のような発言をし始める。課金は「一文字180円。全部で720円」という法外なものである。だが、池田は「(EXILEの)MAKIDAI」と別の言葉を言ってしまったり、課金が「一文字720円」に値上がりしたりする。

進まないのでイライラするというネタなのだが、時間がやや長めだったため、イライラが私にも伝染してしまったりもした。


学天即によるネタ。
四条が、「俺ら一発屋芸人のイメージあるやん?」と言うが、奥田に「どこがや?!」と突っ込まれる。奥田によると、「街歩いてても気を利かした男性しか話しかけてくれない。一発屋でも有名になったら女の子からキャーキャーいわれるねんで」とのこと。
四条が、一発屋のネタであるという「エア茶道」をやってみせるのだが、本当に茶室に入るところから茶を点てて出すまでの仕草をエアでやってみせるだけで、奥田に「謎の30秒や。30秒間、お前の靴がキュッとする音しかせんかったわ!」と言われる。
今年はイメージチェンジをしたいと語る四条。奥田が「どんなや?」と聞くが、四条は「お前には関係ない」と返して、奥田に「逆に俺にしか関係ないやろ!」と言われる。
四条は、「緑の帽子被って、クリーム色のズボン穿いて、緑のジャンパー着て」と語るのだが、それはヤマト運輸の配達員のことだったり、奥田には研究員のような格好を薦めるも、「どう考えてもドモホルンリンクルやろ!」と突っ込まれる。
四条は、「金髪にする。それで頭にバンド巻いて」とりゅうちぇるの格好を説明し、奥田にペコになるよういうが、奥田は、「こんなでかいペコがどこにおる?」
四条が、「眼鏡掛けようかと思ってんねん。眼鏡掛けてればインテリに見えるやろ」と言うもインテリを「インテル入ってる」のインテルのようなイントネーションで言う(CMで「インテル入ってる」を言ってたのはショーンKだったんだよな)。「インテリに見えたらクイズのQさまに出られるかも知れんやろ」と続けるも、奥田に「キュウリのきゅうちゃんみたいに言うな」と駄目出しされる。


再びタナからイケダによるネタ。
田邊が、「古今東西ゲームやなぞなぞが楽しい」と言うのだが、池田は「子供はともかくとして大人がやってなにが楽しいねん」と否定する。
古今東西ゲームをを始めようとするのだが、池田が田邊に「この間貸した1万円返してないよな?」という話になる。
田邊は後で返すと言って、古今東西ゲームを始める。お題は池田が「阪神タイガースの歴代監督」に決める。
田邊はまず「金本」と言うのだが、池田は「金?」ということで再び借金の話に戻ってしまう。阪神の歴代監督古今東西は続き、田邊が「和田」と言うのだが、池田は「(返済)まだ?」とボケる。今度は田邊は「星野」と言う。セーフらしい。田邊は、「この間の飲み会でお前が潰れてしまった時、誰が5000円立て替えたと思う? 俺や」と言って、5000円返すように言うが池田は5000円札を持っており、その場で田邊に返す。田邊は池田から借りた1万円をパチンコですってしまったそうである。田邊は、池田が昔、後輩に1万円借りたという話をする。知人と一緒に食事に行った時に5000円しか持ち合わせがなく、たまたま同じ店にいた後輩に1万円借りたそうだ。田邊は、「この出番終わったら(1万円)返す」と言っていたのだが、実は持ち合わせが700円しかないことを打ち明ける。
「700円? そんなんで結婚出来ると思ってるんか?」と言う池田だが、田邊は「もうしてんねん」。池田は、「そんなで子供を」と言うも、田邊は「もう3人おんねん」
池田は、「なんか同情したくなったわ。同情するから何が欲しい? 金か?」と言うも田邊は「それ安達(祐実)や」

なぞなぞが始まるのだが、池田が「A君がB君に1万円貸しました、B君がC君に1万円貸しました。さて、一番惨めなのは誰でしょう?」と出題する。
田邊「C君や」
池田「正解。なんでわかった?」
田邊「C君、俺や。B君、お前や。A君、後輩や」
ということで田邊が不利になる展開が続き、
池田「ほらね。大人がやっても全然面白くない」


学天即による2つ目のネタ。
四条がラグビーを始めたいという話になる。五郎丸歩ではなく、四条丸急ぐになるのだそうだが、奥田に「歩の反対は急ぐやない!」と突っ込まれる。
四条がラグビーの強い大学を挙げるのだが、「青山学院大学に駒澤大学」と言って、奥田に「それ駅伝や。早慶戦やろ」と突っ込まれる。ラグビーの早慶戦も名勝負であるだが、ラグビーの場合は早明戦の方が有名である。そのせいで、「明治(大学)はラグビーだけ」などと言われたりもするのだが(明大関係者が自虐ネタとしても使う)。
奥田が、「(ラグビーの)聖地どこ?」と聞くと、四条は「甲子園」と答えてしまう。奥田はすかさず「花園な」と突っ込む。それでも四条は「甲子園といえば阪神タイガース、高校野球、ラグビー、TUBEや」と言い、奥田に「TUBEをスポーツにすな。確かに毎年夏に甲子園でライブやってたけど」と言われる。
四条は「茶道をやってたからワビサビがわかる」というのだが、奥田は「ラグビーにワビサビ関係ないわ! ワビサビから一番遠いのがラグビーや!」
四条は、「体作りから始めたい。食事を変えたい。朝食はサラダにフルーツ」と言って、奥田に「なんやそのダレノガレ明美みたいな朝食!」と突っ込まれる。
四条は「始めるのに遅いということはない」と主張するが、奥田は「遅いわ。今からラグビー選手になるの無理やと断言する」。四条はマック赤坂やドクター中松が老年になってから都知事選に立候補したことを例えとして出すが、奥田に「二人とも結果出しとらんやないか!」と一蹴された。
ピン芸人達によるネタ。

まずは爆ノ介。最近、コンビを改称してピン芸人になったそうである。
「名言」というフリップネタ。爆ノ介は、色々な名言が好きだそうだが、まず相田みつをの名言「人間だもの」を出した後で、自身が作った名言なども出す。それが誰の名言なのかをクイズ形式にしながら進めていくというネタである。見ている方も頭を使える良いネタだと思うのだが、予想に頭を費やして笑うタイミングを逃してしまったりもする。


ZAZY。紙芝居ネタなのだが、シュール過ぎてよくわからない。


中山女子短期大学。「歌劇第2番『出前』」というネタ。中山女子短期大学が岡持を持ちながら登場し、スメタナの「モルダウ」のメロディー(オリジナルの交響詩ではなく、細部が違う合唱編曲版「モルダウ」の旋律である)に歌詞を載せて歌う。「中華(料理店)でバイトをしてた時。出前を運んでいた時に」というような歌詞であるが、眼鏡をなくしてしまったため、出前を運ぶのに前がよく見えない。眼鏡を探そうとするがよく見えないので見つからない。そこでメモされた出前先を読もうとするが、やはり視力が悪いので読み取れない。岡持を置いて眼鏡を探し始めるのだが……。


守谷日和。守谷日和本人が知らないところで、守谷日和の目撃談があるという話になる。「それってドッペルゲンガー? そんなわけないか」「それって大量生産? 物好きの科学者が自分の技術をひけらかすための俺を大量に生んでるとか。そんなわけないか」。最後は守谷日和に知り合いがどんどん守谷日和になっていくという謎の展開である。


おいでやす小田。彼女(ノリコという名前のようだ)とレストランに食事をしに来たが、彼女というのが話のわからない人で、比喩表現がまるで理解出来ず、小田がキレ続けるという一人芝居ネタである。
「目ん玉、飛び出るわ」というと彼女はその言葉をそのまま受け取ってしまうため、「本当に出るわけないやろ」と否定する必要がある。
「ちゃんとしてくれ頼むわ」→「注文頼むやない」
「頭空っぽやな」→「本当に空っぽやない。脳みそ詰まってる」
「以心伝心。無言で伝わって欲しい」→「(出来るわけない)そんなこと出来たらテレビ出られるわ」
「しばくぞ!」→「こんなところで本当にしばくわけないやろ!」
「永遠に一緒にいたいと思うやん」→「いや、寿命あるから無理やけど」


学天即の二人もピンネタでR-1に参加したのだが、四条は2回戦で敗退し、明日ある3回戦には出られないという。2回戦では客席では「4人しか笑わなかった」という大すべりだったそうで、ピンネタ紹介の前に、池田に「『よじょう』じゃなくて、もう『しじょう』でええやん。京都だけに」と言われていた(上手袖に四条が現れて睨んでいた)。

学天即・四条のピンネタ。スケッチブックを使ったフリップネタである。茶道を10年間習っていて、免状も貰っているのだが、茶道教室が師匠の自宅の家の2階で開かれていたものの、「洋室」だったそうで、最初に「茶せんはバット、茶碗がグローブ。3割目指して頑張りなさい」となぜか茶道が野球に例えられた。茶道は抹茶と和菓子を楽しむのだが、先生が和菓子を忘れたことがあり、和菓子の代わりに出されたのがなぜか「食パン」。そして先生はお茶よりも「コーラの方が好き」だったそうである。というネタをやって「2回戦で落ちました」
更に新ネタ。自分が今なにをしているところかをお客さんに当てて貰うというネタ。手を挙げるお客さんはいなかった。正解は「どうやっても当たらないもの」ばかりである。
四条が眼鏡を取りだして掛け、「誰の真似でしょうか?」と聞く。私にはラーメンズの片桐仁にしか見えないのだが、「松竹芸能の人です」とヒントが出される。正解は「アルミカンの赤阪さん」なのだが知らん。後で調べたら、アルミカンの赤阪侑子と片桐仁はそっくりであった。
奥田が後で「(四条は)緊張でガチガチで噛みまくり。松竹芸能のことを『しょうきちく芸能』と言ってた。鬼畜ってどんな事務所」と突っ込んでいた。


学天即・奥田のピンネタ。奥田は青鬼の格好をしている。「憤怒の鬼」らしい。「ガールズバーのキャッチの女の子」という題で不満を語り始める。基本的にキャッチは条例違反なのだが、道頓堀の戎橋などでは私ですら声を掛けられる。まず「なんでため口なん?」。「お兄さん、どこ行くん?」と聞いてくるのだが、「どう見ても俺の方が10歳ぐらい上やろ」。で、ブスが多いそうで、「『私はブスだけど中には可愛い子いるんで』って逆やん。可愛い子で呼ばんと」。で、ガールズバーの子は頭が残念な子が多いそうで、「人混み嫌い」と言う割りには人だらけの花火大会に出掛けて、花火を肉眼で見ずにスマホで撮影しながらカメラ越しに見る。そして友達3人ぐらいで自撮りで花火を撮る。しかもアプリのスノーを使う。
3人組でスマホをセルフで撮り、SNSにアップするも、後で「私、群れないんで」と言う。「3人いたらもう群れやん?」
ただ、散々悪口を言いつつ奥田はガールズバーが大好きというオチであった。


田邊の司会による、ピン芸人のためのコーナー。「こいつだけには負けたくないというライバルは?」というお題である。
ピン芸人は、ピン芸人同士で会話をする傾向があるそうで、劇場で他のピン芸人が演じているのを舞台袖で見ていることも多いそうだ。おいでやす小田によると、「ピン芸人だけではなく、漫才コンビの人からもアドバイスは貰うが、漫才の人のアドバイスは当てにならない」そうである。
ピン芸って特殊なネタだからね。

守谷日和はテレビ番組のレポーターの仕事を貰ったのだが、制作スタッフから「面白くなかったら降板させる」と告げられており、同じ番組でレポーターに起用されたピン芸人に負けたくないという人もいる。
営業妨害になるので書けないことが多いのだが、ZAZYは「林家ペーパー子師匠」と書き、理由が「自分の勝負服の色であるピンクがかぶるから」というネタを書く。
おいでやす小田がピンクのストライプのネクタイを締めていたので、ZAZYと衣装を交換してみればという話になり、ZAZYのピンクのジャケットを着て登場すると、「似合う」「華が出て良い」などと言われていた。


本番終了後の告知の時間。学天即・奥田はアイドルが大好きなのだが、3月6日にNGKで自分の誕生日パーティーを行い、アイドルが招かれて多数出演するという。名古屋を本拠地とするチームしゃちほこや、新潟のご当地アイドルであるNegiccoなど、メジャーなアイドルが出演するということで、アイドルファンの間で話題になっているのだが、「奥田だけ誰だか知らん」ということになっているそうで、「自分のファンは逆に来にくい」と奥田は言っていた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月14日 (金)

低成長時代の消費者努力 AKB選抜総選挙というビジネスモデル

結果が全ての社会になりつつある。ある程度努力すれば何とかなるという時代は終わった。また結果が出なくても努力の過程が認められるということも少ない。これは今に始まったことではない。だから昔から力はあっても、結果が全てという社会に嫌気がさして進んで降りてしまう人(明治時代の小説家にはこのタイプが多い)、努力の嘘に気づいてグレてしまう人、結果が出せなくて鬱になってしまう人は昔からいた。だが、これまでは「頑張っているから」ということで認められることも多く、昨今ほど殺伐とした社会ではなかったように思う。

努力が結果に結びつくまでには時間が掛かる。簡単に成し遂げられることを人は努力とは呼ばない。だが、努力した結果が成功に結びつくとは限らない。残酷な話だが、努力と結果が常にリンクするような人は100人に1人か2人である。

「これだけ努力したのに」「あの努力は何だったの」と思う人は実は多数派なのだ。

これに反して、ちょっと努力をすれば結果に結びつき易いものというのが社会には存在する。
AKB選抜総選挙はその最も代表的な例だ。AKBグループのメンバーが自身の魅力をアピールし、ファンは直前に発売されるシングルCDに1枚挿入されている選挙用紙を投票するとことで好きなメンバーの順位を上げることが出来る。ただ、CDを何枚買っても、何枚投票しても有効というところに、巨額の金を生むシステムが機能している。
例えば、好きなメンバーにお金を渡してもそれを努力だと思う人はいない。逆に意地汚い奴だと軽蔑されるだけである。しかし、投票券というものが介在することにより、あたかも「たくさん投票した」「たくさんお金を使った」ことを「努力した」と勘違いしやすい土壌が出来上がる。そして、たとえばお気に入りのメンバーの順位が上がればメンバーの努力もさることながら、投票した人自身の努力も認められたような気になる。そして同じ推しメンを持つ仲間同士で、応援を努力として分かち合うことも出来るのだ。実際はお金を使っただけなのだが、投票券が間に入ることで、「お金を使った」というやましさも中和される。

AKBグループのメンバーは総選挙で上位に入るために常に努力を怠らない。もちろん、例外はいる。しかし、ファンの人が認めてくれれば、それは努力が認められたということになるのだ。AKBグループのメンバーも得票は努力の結果だと思う。お金を大量に消費させたという罪悪感を持つほど知恵のまわるメンバーは余りいないだろう。つまり、ファンもメンバーも「努力が認められた」という点において一体感を得ることが出来るのであり、単にお金儲けの道具にされたとは考えないだろう。

低成長で努力が認められにくい時代にあって、努力という名の消費が結果に反映される。スピードと効率化をキーワードに、本来ならなかなか努力が実らない分野であっても早急に結果を出すことが求められる社会である。そんな社会にあって、AKB選抜総選挙は消費が努力と名を変えて認められやすいという、搾取する側とされる側がどちらも偽りの幸福に浸れるというビジネスモデルなのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月 9日 (日)

指原莉乃 アイドル界の革命児

初めに記しておくが、私はAKBのファンではない。AKBのCDも持っていないし、ましてやグッズも所持していない。カラオケのレパートリーにAKBの曲は何曲か入れているが、それは確実に受けるからであって好きだから歌っているわけではない。AKBの楽曲は歌唱力はさほど必要とせず、聴き映えがするという音楽的には最も優れたものが多い。もっとも秋元康は歌詞の書きすぎで年々クオリティが下がっているのは否めないが。

そんなAKBファンでもない自分でも、メンバーの中には注目に値する人物が数名いることはわかる。いわゆる天才に分類される子もいる。天才というのはありふれた存在ではないため、私が本当の天才だと確信しているのは約1000倍といわれるオーディションを勝ち抜いた猛者揃いのAKBグループ中でも3人だけだ。才能のある順に、松井珠理奈、高橋みなみ、そして指原莉乃である。

今日は、AKB総選挙で1位になった指原莉乃について書いてみたい。

指原莉乃はAKBの中でも異色の存在だ。敢えて美人は揃えないという方針のAKBグループの中にあっても、指原は美人の部類からは遠い存在である。ただ、これまでもAKBの裏エースとしての活躍はあった。かつてのAKB48の二枚看板である前田敦子や大島優子さえ持てなかった、自分がメインのバラエティー番組を持っていたこと(「さしこのくせに」。関東ローカルのため私は見たことはない)、そして指原をモデルにした漫画が存在するなど、実質的にはこれまでもAKBの看板の一人だった。

指原の武器は何といってもAKB随一といわれるトーク力だ。バラエティ番組にはAKBの代表として参加することが多かった。バラエティ番組でアイドルというと、どちらかといえばお飾り的になることが多いのだが、指原の場合は自ら率先して笑いを取りにいっていた。

もちろん、これまでにも容姿よりもトーク力を武器にしてきたバラエティアイドル、いわゆるバラドルはいた。だが、指原はバラドルとも違う。全く新しいタイプのアイドルなのだ。

アイドルというと、多芸多才を売りにする場合も多いが、指原はトーク力以外には芸らしい芸は持っていない。アイドルオタクでアイドルには詳しいらしいが、それは武器にはならない。そんな指原の特徴はとにかくビビり、臆病であるということだ。そのためか秋元康がいうように「何をやってもことごとく駄目」であり、「へたれ」というアイドルらしからぬレッテルを張られることになる。しかし、指原が凄いのは「へたれアイドル」というニュージャンルを確立しつつあるということだ。「へたれアイドル」などと呼ばれるアイドルはこれまでの芸能史の中には存在しなかった。いや「へたれアイドル」に該当する人物は存在していたかもしれないが売れないアイドルとして終わっていた。しかし、指原は駄目な自分を隠さないことで、逆に男性の本能をくすぐるということに成功した。多くのAKBファンは思ったはずだ。「この子には俺がついていないと駄目だ」と。

しかし、指原はそれほど弱い存在ではないし、かといって強靭な精神力の持ち主でもない。

男性絡みのスキャンダルもネタにしてしまうほどの強かさを持ちながら、ネガティブ発言の数々で、「前へ前へ」というアイドルに必要とされる押しの強さが中和される。アイドルらしからぬ子がアイドルになっている。

もちろん、AKBグループの一員であったからこそ、現在の人気を勝ち得たのは事実だ。だが、AKBグループの中でも序列はあり、指原のようなタイプは普通なら総選挙で1位を獲れるとは考えにくい。しかし指原は1位を取るほどの人気を勝ち得た。

これまではアイドルと言えば顔が命であった。しかし指原はそんな常識をいとも簡単に覆してみせた。指原こそがアイドル界の革命児である。

昨今、容姿偏重主義が跳梁跋扈しているとしかいえないような勢いで浸透している。しかし指原はそんな風潮にアンチテーゼを掲げる。本人は無意識のうちに。

トーク力に秀でていること、己の弱さを隠さないこと、それでいて強かであること。この絶妙の「アンバランス」さこそが指原の魅力だ。

指原莉乃は英語が得意である。AKBのオーディションに合格出来なかったらアメリカに語学留学に行く予定だったと聞いている。一方、数学は大の苦手で一桁の計算でも間違うほどだ。学力でもアンバランスなのである。

しかし、そんなアンバランスな状態の人物に人は惹かれる。アンドリュー・ワイエスが敢えてバランスの悪い構図で画を描いたように、アンバランスさには「見ていなければ危うい」という気持ちを人々に抱かせ、結果として視線が対象物に向かうことになる。

そしてそれが計算されたものでないからこそ、指原は天才の称号に値するのである。
指原の持つ強さと弱さのアンバランスさは見ているものをハラハラさせる。そんな「放っておけない」駄目な子が人気を集める。優秀なサラリーマン製造のためにバランスの取れた人間になるよう教育を施された日本人に対して、指原はここでも無意識にアンチテーゼを掲げてみせる。とにかく指原というのは凄い存在なのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月21日 (日)

5代目おけいはんWEB投票

5代目おけいはん選挙

京阪電鉄のイメージガールである「おけいはん」決定投票が京阪のWEBサイト内で行われています。お気に入りの子に1票入れてみませんか。

http://www.okeihan-daiboshu.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年8月28日 (日)

桜 稲垣早希って誰?という方のために 高野健一「桜ひらり」PV

私の日記で、最近、桜 稲垣早希ちゃんに関する記述が増えていることにお気づきの方も多いと思います。早希ちゃんは関西では知らない人はいないというほど人気者ですが、それ以外の地方の方には余り知られていないかも知れません。「新世紀エヴァンゲリオン」の惣流・アスカ・ラングレーのコスプレでブログ旅をしている吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪)所属の芸人さんです。アスカのコスプレ姿の早希ちゃんを紹介するのが一番いいのでしょうが、ここはちょっと趣向を変えて、高野健一の「桜ひらり」のプロモーションビデオに出演している早希ちゃんを紹介します。早希ちゃんは亡くなってしまった彼女を演じています。高野健一も直々に早希ちゃんを指名したというだけあって、彼女のことが好きなんでしょうね。
ビクターエンタテインメントがYouTubeで流している公式映像の共有です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年3月19日 (土)

ホリプロYouTubeからのメッセージ

ホリプロのYouTubeHORIPROCHANNELにホリプロ所属の芸能人の皆さんからのビデオメッセージが寄せられています。

http://www.youtube.com/user/horiprochannel

参加者:和田アキ子さん、榊原郁恵さん、北大路欣弥さん、妻夫木聡さん、松山ケンイチさん、May'nさん、石原さとみさん、キタキママユさん、片平なぎささん、宮本和知さん、清宮祐美さん、ダブルブッキングのお二人、チェン・チューさん中国語メッセージ、大宅映子さん、美山加恋さん、和希沙也さん、緑友里恵さん、山岸久朗さん、晃鳳さん、愛華みれさん、yamatoさん、RIOさん、HOPCLUBさん、BBハルクさん、馬渕英俚可さん、飯野めぐみさん、田代万里生さん、鶴見辰吾さん、中尾明慶さん、千代将太さん、松原剛志さん、山崎祐太さん、X-GUNのお二人、平方元其さん、浜口順子さん、南波志帆さん、藤原竜也さん、桃瀬美咲さん、島田秀平さん、田代さやかさん、田口浩正さん、大林素子さん、桜田聖子さん、宮下純一さん、柿澤勇人さん、岡まゆみさん、愛原実花さん、sheilaさんスペイン語メッセージ、sheilaさん日本語メッセージ、Hi Location Marcketsの皆さん、平野文さん、飯星景子さん、白羽ゆりさん、内田朝陽さん、中村伊知哉さん、深田恭子さん、綾瀬はるかさん、さまぁ~ず&板野友美(AKB48)の皆さん、椿姫彩菜さん、アイドリングの皆さん、笹本玲奈さん、堀越のりさん、美波さん日本語メッセージ、美波さんフランス語メッセージ、阿部力さん日本語メッセージ、阿部力さん中国語メッセージ、安蘭けいさん、鈴木砂羽さん、船越英一郎さん、載寧龍二さん、池松壮亮さん、市村正親さん、優香さん、湯浅卓さん、佐津川愛美さん、つぶやきシローさん、武田真治さん、今陽子さん、ユンソナさん日本語メッセージ、ユンソナさんハングルメッセージ、鹿賀丈史さん他

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年2月22日 (火)

韓国映画「スカーレットレター」オリジナル・サウンドトラック

イ・ウンジュの遺作となった韓国映画「スカーレットレター」のオリジナル・サウンドトラック(EMI)を紹介しようと思います。なお、この「スカーレットレター」、映画としては出来が余り芳しくなく、DVDもオリジナル・サウンドトラックも廃盤となっています。手に入れようと思ったら、今のところ中古CDショップを当たるしか手はないようです。

韓国映画「スカーレットレター」オリジナル・サウンドトラック

イ・ウンジュの「Only When I Sleep」(オリジナルはアイルランドの兄妹バンド、ザ・コアーズによるもの)は追悼アルバム「ONLY ONE」にも収録されていますが、そちらは音声を復刻して男性シンガー、キム・テフンとのデュエット版に編集されたものと、ジャズセッション版なので、イ・ウンジュのソロによる正統的な「Only When I Sleep」は本CDでしか聴けません。

「スカーレットレター」の主人公、刑事のギフン(ハン・ソッキュ)がオペラ好きということもあって、サウンドトラックにはヴェルディの歌劇「運命の力」よりや、イ・ウンジュ演じるジャズシンガーのカヒとギフンと三角関係になる、ギフンの妻スヒョン(ソン・ヒョンア)がチェリストということもあって、ショスタコーヴィチのチェロ協奏曲第1番より第1楽章などが使われるなど、クラシック音楽の用い方が上手いです。クラシックの楽曲はその他にもモーツァルトのセレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」や、ドイツ国歌になったハイドンの弦楽四重奏曲「皇帝」などが収められています。なお、劇中で、イ・ウンジュ演じるカヒがシューベルトの「楽興の時」より第3番を弾くシーンがありますが、残念ながら、音源はイ・ウンジュの演奏によるものではないようです(イ・ウンジュは高校の途中まではピアニスト志望で音大を受験しようと思っていましたが、高校生の時にドラマに出演したことで演技の魅力に取り憑かれ、進路を変更して、檀国大学校芸術大学演劇映画学科に入学しています。そういうこともあって彼女のピアノの腕は玄人はだしで、映画「永遠の片想い」のエンディングテーマのピアノ演奏は彼女が手掛けています。なお、彼女が自殺したのは檀国大学校を卒業した直後でした)。
オリジナルの音楽もなかなか優れています。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

2346月日 DVD YouTube …のようなもの いずみホール おすすめCD(TVサントラ) おすすめサイト おすすめCD(クラシック) おすすめCD(ジャズ) おすすめCD(ポピュラー) おすすめCD(映画音楽) お笑い その日 びわ湖ホール アニメ・コミック アニメーション映画 アメリカ アメリカ映画 イギリス イギリス映画 イタリア ウェブログ・ココログ関連 オペラ カナダ グルメ・クッキング ゲーム コンサートの記 コンテンポラリーダンス コンビニグルメ サッカー ザ・シンフォニーホール シアター・ドラマシティ シェイクスピア シベリウス ショートフィルム ジャズ スタジアムにて スペイン スポーツ ソビエト映画 テレビドラマ トークイベント ドイツ ドキュメンタリー映画 ニュース ノート ハイテクノロジー バレエ パソコン・インターネット パフォーマンス パーヴォ・ヤルヴィ ピアノ ファッション・アクセサリ フィンランド フェスティバルホール フランス フランス映画 ベルギー ベートーヴェン ミュージカル ミュージカル映画 ヨーロッパ映画 ラーメン ロシア ロームシアター京都 中国 中国映画 交通 京都 京都コンサートホール 京都フィルハーモニー室内合奏団 京都四條南座 京都市交響楽団 京都芸術センター 京都芸術劇場春秋座 伝説 住まい・インテリア 余談 兵庫県立芸術文化センター 動画 千葉 占い 台湾映画 史の流れに 哲学 大河ドラマ 大阪 大阪フィルハーモニー交響楽団 学問・資格 室内楽 小物・マスコット・インテリア 広上淳一 心と体 恋愛 意識について 携帯・デジカメ 政治・社会 教育 散文 文化・芸術 文学 文楽 旅行・地域 日本映画 日記・コラム・つぶやき 映画 映画音楽 映画館 書店 書籍・雑誌 書籍紹介 朗読劇 来日団体 東京 楽興の時 歌舞伎 正月 歴史 海の写真集 演劇 無明の日々 猫町通り通信・鴨東記号 祭り 笑いの林 第九 経済・政治・国際 絵画 美容・コスメ 美術 美術回廊 習慣 能・狂言 花・植物 芸能・アイドル 落語 街の想い出 言葉 趣味 追悼 邦楽 野球 関西 雑学 雑感 韓国 韓国映画 音楽 音楽劇 食品 飲料 香港映画