夏至
今日は夏至。そして今夜は、英語でいう「ミッドサマーナイト」=「真夏の夜」。ということで、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』の舞台となった季節です。
観劇が趣味なので、シェイクスピアの舞台は数多く観ているのですが、『真夏の夜の夢』に関しては有名俳優による公演はまだ観たことがありません。大阪芸術大学舞台芸術学科の学外定期公演として行われた『ま、夏の夜の夢』はシアター・ドラマシティで観たことがあるのですが、本来は一人の俳優が演じる役であるパックを、どういうわけか20名ほどの大人数で演じていて、役を貰えなかった学生を全員パックに回したんじゃないかと疑いたくなるほど、不思議な舞台になっていました。
ところで、イギリスだけでなく、緯度の高いところにある国では夏至は特別な日。北欧各国では夏至祭が行われます。また、太陽信仰のある国でも夏至は特別視されます。
しかし、日本にも太陽信仰はあるのに(最高神である天照大神が太陽神である。そもそも国号からして「日本」なので太陽が特別な存在とされていることがわかる)夏至にまつわる特別な行事は最近までほとんどありませんでした。これはやはり、日本では梅雨の時期に夏至がくることと無関係ではないと思われます。いくら一年で一番昼が長い日とはいっても、太陽が雲の向こうにいることが多いとあっては、なかなか祝う気にはなれないでしょう。
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