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2025年10月 5日 (日)

コンサートの記(922) 広上淳一指揮オーケストラ・アンサンブル金沢 2025年9月定期公演 大阪公演

2025年9月23日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

午後2時から、大阪・福島のザ・シンフォニーホールで、OEKことオーケストラ・アンサンブル金沢の2025年9月定期公演 大阪公演を聴く。指揮はアーティスティック・リーダーの広上淳一。アーティスティック・リーダーはどんなポストなのか分かりにくい横文字だが、広上によると「音楽監督」だという。広上は京響のシェフ時代も音楽監督並みの仕事をしながら、肩書きは常任指揮者+αであった。京響は井上道義を音楽監督に据えて活動したことがあるが、広上は井上と同じ肩書きを望まなかったのだろう。金沢でも同様だと思われる。井上と広上は仲が良く、金沢で井上が指揮の講習会を行うときは広上も付いていくことが多かった。

広上は、京都市交響楽団第12代・第13代常任指揮者を辞任後、「これからは客演指揮者としてやりたいときにやりたいような指揮をする」 つもりだったのだが、夢枕にオーケストラ・アンサンブル金沢創設者の岩城宏之が立ち、「おい、お前、金沢をどうにかしないといかんだろう」と言われたため、OEKのポストを受けたと語っている。本当かどうかは分からない。だが、かつて井上が君臨し、師の一人である岩城宏之が創設したオーケストラということで、シェフの座を受けるのは自然のような気がする。

金沢に専念するかに思われた広上だが、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団の音楽監督に招聘され、今後は東南アジアや南アジアでの指揮活動も増えるかも知れない。ベトナム国立交響楽団の音楽監督である本名徹次、ミャンマー国立交響楽団の音楽監督である山本祐ノ介(山本直純の次男)など先陣もいる。再編集版がNHKで放送された「ベトナムのひびき」の主人公、佐倉一男(濱田岳が演じた)のモデルである福村芳一も入れても良いかも知れない。

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曲目であるが、広上の得意なオール・ベートーヴェン・プログラム。ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ピアノ独奏:トム・ボロー)と交響曲第6番「田園」

広上のベートーヴェンには定評があるため、ザ・シンフォニーホールは満員に近い盛況である。

オーケストラの配置であるが、パッと見はドイツ式の現代配置に見えるのだが、実際は第1ヴァイオリンの隣のパートの楽器はヴァイオリンより一回り大きく、3人しかいない。つまりヴィオラである。ドイツ式の現代配置ではヴィオラが陣取る場所に第2ヴァイオリンが回る。つまり変則ヴァイオリン対向配置である。昨年の、井上道義の大阪でのラストコンサートで、井上が大阪フィルハーモニー交響楽団をこの配置で並べたが、同じ並びが今日も採用されている。コントラバスはチェロの奥に陣取る。
演奏会終了後に、OEKのスタッフに伺ったが、井上は金沢ではこの配置を採用しており(京響や大フィルの少なくとも定期演奏会では採用していない)、ミンコフスキの時代を経てOEKのシェフとなった広上も井上が行った配置を踏襲しているようである。他でこうした配置を見たことはほとんどない。
OEKは室内管弦楽団なので、低音の奏者が少ない。今日はヴィオラが3(所属楽団員は4人)、チェロが4(フルメンバー)、コントラバスが3(フルメンバー)である。人数が少ないのでベースを築くヴィオラとチェロを中央に置き、低い音を前に出そうとしたとも考えられるが、真意は不明である。単なる思いつきによる配置かも知れないし。

コンサートミストレスは、アビゲイル・ヤング。ピリオド奏法に通じており、ピリオドを採用したときの大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏会で客演コンサートマスターを務めたこともある。

そのヤングがコンサートミストレスなので、ピリオドを前面に押し出すかと思ったが、ビブラートを多く掛ける部分と全く掛けない部分が混在し、ヴァイオリンのボウイングなどはピリオドであったが、スタイルよりも音楽性重視の演奏であった。

 

ピアノ協奏曲第5番「皇帝」。独奏者のトム・ボローは、2000年、イスラエルの中心都市であるテルアビブに生まれたピアニスト。イスラエルは首都と中心都市が異なるが、国連はエルサレムを首都とは認めず、最大都市で政治・経済の中心あるテルアビブを首都としている。日本はエルサレムが首都であることを認めている。
5歳でピアノを始め、テルアビブ大学ブッフマン=メータ音楽院で学び、その後、マレイ・ペライアにレッスンを受け、クリストフ・エッシェンバッハや、リチャード・グード、サー・アンドラーシュ・シフといったの多くの著名ピアニストのマスタークラスで腕を磨いている。イスラエル国内の数々のピアノコンクールで優勝に輝いているが、海外のコンクール歴がないのか成績が良くなかったのか、今のところ名声はイスラエル国内に留まっている。イスラエルがとんでもない情勢になっているので、海外のコンクールなどは受けられないのかも知れない。

ボローのピアノであるが一音一音の明晰さが最大の特徴。音楽性も爽やかで、「皇帝」協奏曲というより「皇太子(プリンス)」協奏曲といった趣である。
ペダリングにも注目していたが、左足を後ろに引いたまま演奏していることが多く、ソフトペダルは稀にしか踏まなかった。力強い場面ではダンパーペダルを何度も踏み換えるが、音を濁らせないための技法だと思える。

広上指揮のOEKもボローに合わせた清々しい伴奏を聞かせる。今日はティンパニはモダンタイプを使用し、強打させる場面も余りなかった。

ボローのアンコール演奏は、クライスラーの「愛の哀しみ」ピアノ独奏版。編曲者は分からなかったが、後で掲示を確認したところ、ラフマニノフであった。確かにラフマニノフが好みそうな曲調ではある。

 

後半、交響曲第6番「田園」。一拍目が休符の曲であるため、広上は指揮棒の先をくるりと一回転させてから本編に入った。日本フィルハーモニー交響楽団を指揮したライブ録音盤でも好演を示していた広上の「田園」。今日も木々の葉ずれの音が聞こえてきそうな情報量の多い演奏である。広上は第2ヴァイオリンを強調したようで、何度も右を向いて指示を行っていた。
第2楽章も瑞々しく、第3楽章も草原がどこまでも広がっていくような、突き抜けた明るさが感じられる。
第4楽章は室内管弦楽団ということもあって、京響を振るときなどとは違い、迫力よりも描写に力点が置かれているように思われた。
そして大いなる自然に祝福され、感謝を送り返すような最終楽章。

ベートーヴェンは、この曲が自然の描写だということは否定し、「田園に着いたときの気分を音楽にした」と語っている。描写でなく心象ということなのだろうが、発想的にはその後にフランスで生まれる「印象派」と呼ばれる画家達に近い。ベートーヴェンの画才については不明だが、自信があったら絵の一枚も残っているはずで、文字の汚さなどを見ても絵画方面は不向きだったと推測される。だが、もし優れた画才があったら、絵画の印象派を生んだのは、クロード・モネやマネやゴッホではなくベートーヴェンだったかも知れない。そんなはずはないのだが、広上の指揮で聴くとそんな夢想をしてしまうのだ。これからも広上は私にとって特別な指揮者であり続けるだろう。

 

アンコールでは、まずビゼーの「アルルの女」組曲よりアダージェットの繊細な演奏を経て、阪神タイガース、セ・リーグ優勝記念ということで、「六甲おろし」が華やかに演奏された。広上は振り向いて手拍子を促し、多くの人が乗ったが、東京ヤクルトスワローズファンとしては叩けないということで音楽だけを楽しんだ。この歌は、作曲の古関裕而本人は良い出来だと思っていなかったようだが、個人的はとても良い歌だと思う。ちなみにリリース時も、タイガースは兵庫県西宮市の甲子園球場を本拠地としていたが、チーム名は大阪タイガースであり、「六甲おろし」の「オオ オオ オオオオ」の部分は大阪の「大」の字に掛けられている。タイガース保護地域である兵庫県よりも、大阪市内もしくは大阪府内で聴いた方がいい曲なのかも知れない。

今回のツアーは北陸中心でそれ以外での公演が行われるのは大阪と岐阜だけである。また能登のある石川県のプロオーケストラということで、ホワイエでは「能登応援Tシャツ」が売られていた。

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2025年8月31日 (日)

これまでに観た映画より(396) 「KANO~1931 海の向こうの甲子園~」

2025年8月21日

U-NEXTで、台湾映画「KANO~1931 海の向こうの甲子園~」を観る。戦前の全国中等学校野球優勝大会(今の全国高等学校野球選手権大会)を描いた、多民族スポーツ青春映画。KANO(かのう)とは、台湾の嘉義農林学校の略称である嘉農のことで、それまで1勝も出来なかった弱小野球部が、甲子園で準優勝するまでを描く、史実に沿った展開である。
出演:永瀬正敏、坂井真紀、大沢たかお、曹佑寧、魏祈安、小市慢太郎ほか。音楽:佐藤直紀。監督:馬志翔

日本が植民地政策を採り、版図を拡大していた頃には、植民地化された土地も日本と同等に扱い、台湾の他にも、朝鮮半島や遼東半島の中学校も甲子園に出場している。また旧制中学校と同様に商業学校が人気だったようで、嘉義農林こと嘉農と対戦する学校の多くが商業学校である。

主演の永瀬正敏演じる近藤兵太郎は、野球指導者として長く活躍した人物である。松山商業の出身で母校の松山商業の監督となるが後に辞任。劇中では指導が厳しすぎたことが示唆されている。その後、1929年に台湾に渡り、嘉農の簿記教諭となって野球部監督に就任する。
劇中では、嘉農の選手達は練習というよりもボール遊びをしており、これでは勝てないのも当たり前。近藤は厳しく、しかし厳しすぎないよう指導しつつ、野球哲学も選手達に叩き込む。近藤の親心のようなものは随所に窺える。

1895年の下関講和条約により、日本に割譲された台湾。清国側は台湾を重要視しておらず、台湾程度で良かったと思ったようである。この時、遼東半島も割譲されているが、大国の圧力、つまり三国干渉によって、後に返上せざるを得なくなる。その後、日露戦争により遼東半島の先端のみ租借権が認められ、結果、この映画にも大連商業が出場している。
台湾を得たとは言え、台湾に住む人々が、「日本人の方々、いらっしゃいませ」と歓迎する訳もなく。台湾を武力で討伐する必要があった。鎮定後、日本政府はインフラを日本本土と同等に整備することに着手。「教育は諸刃の剣」という慎重論もあったが、日本と同等の教育を施し(勿論、日本語必修)、そのため、台湾人も人によって水準は異なるが、日本語を扱えるようになる。この映画では台湾語(福建語)が多く用いられるが、野球部の生徒はたどたどしいながらも日本語を話す。台湾語を話している民衆も、日本語の意味は分かっていることが示唆されている場面もある。
台湾人を加えたチームを差別的に見る人も当然ながらいて、日本人、漢人(大陸、主に対岸の福建省から渡ってきた漢民族)、蕃人(台湾先住民)の混合と呼んでいる。特に日本人以外を見下す意図はなかっただろうが。また、「民族が違うのにコミュニケーション取れるの? 日本語話せるの?」と聞く記者(小市慢太郎が演じている)もいる。今ほど情報が発達していなかったので、台湾の教育事情なども知らなかったのだろう。
ちなみに、後に読売巨人軍に入り、二刀流でも活躍する呉波(呉昌征の名でも知られる)少年が嘉農の野球部に手伝いに来ている。その後、成長した呉波は嘉農の主力として甲子園にも出場することになる。

野球部の主役となるのは、エースピッチャーの呉明捷(日本風の通称はアキラ。演じるのは曹佑寧)。大きく体を捻り、背中を見せてから、左手を落とすと同時に右腕を真っ向から振り下ろすという背負い投げのような投げ方だが、ストレートは速く、バッター達を手こずらせる。野茂英雄のトルネード投法以前にも打者に背中を見せて投げるピッチャーはいて、若林忠志の「ロカビリー投法」などがその代表格である。甲子園での快投に呉には「麒麟児」のあだ名が付く。
ちなみに呉明捷は早稲田大学に進んで野手として活躍し、当時の東京六大学記録となる通算7本の本塁打を放っている。この記録を塗り替えたのが長嶋茂雄である。

近藤の指導により、嘉農野球部はみるみる成長。甲子園の台湾予選大会で初勝利を挙げると、次々に相手を撃破。台湾代表として甲子園に出場することになる。

甲子園のセットだがまずまず立派な作りである。現代の野球と違うのは、監督がユニフォーム姿ではなく背広やジャケット姿であること。サッカーやラグビーの監督のようである。みなそうなので義務だったのであろう。
一塁から二塁、二塁から三塁の間に白線が入れられている。まだヘルメットはなくバッターが帽子を被っている。この時代の投手のストレートは今ほど速くなかったと思われるが、頭に当たったらかなり危ない。捕手もヘルメットではなく帽子で、フォロースルーの大きな打者のバットが後頭部に当たったら危険である。フェンスも当然ながらラバーフェンスではなくコンクリートである。こう考えると、野球がかなり危険なスポーツであることが分かる。
その他の違いとしては、選手に背番号はなく、ピッチャーがマウンドの土を手に擦りつけてから投げてもスピットボールとして退場になることはない。現代のルールでは、「ピッチャーはロージンバッグと球以外には触れてはならない(斎藤佑樹投手のハンカチは厳密には反則)」となっているが、この時代にはまだロージンバッグはないようだ。
また観客席であるが、男女別学の時代であるため、女子が応援席にいることはなく、女性の観客自体もかなり少ない。バックスクリーンがないのは撮影上の理由である可能性が高い。翌1932年の甲子園球場の映像を見たことがあるが、バックスクリーンは存在している。
フェンス直撃の打球を打った選手が、当たったところにサインをする場面があるが、当時の甲子園球場は今より広く、フェンス直撃の打撃を打つ者はまれ(アジア人最初とのアナウンスがある)。1934年の日米野球で、ベーブ・ルースに「Too Large」と言われてから見直しが始まった。

一方、嘉義の人々はラジオの甲子園中継に夢中。なお、「嘉義農林大阪出征」の垂れ幕があり、本土と距離があったためか、甲子園球場が大阪府内にあると思い込まれていたことが分かる。

決勝まで勝ち進んだ嘉農であるが、エースの呉は中指の爪が割けて出血しており、痛みでストライクが入らない。相手は常勝時代の中京商業(現在の中京大中京高校)。エースの吉田正男は、23勝3敗の甲子園最多勝利記録を持つ。もっとも旧制中学は現在の中学校と高校を兼ねた5年制であることを考慮する必要がある。戦後の3年制高校における甲子園最多勝は桑田真澄の20勝3敗で、桑田の記録も今後破られることはないと思われる。
こんな大エース相手に、劣勢のまま、9回2死満塁から、エースの呉は特大の飛球を放ち……。

札幌商業(現在の北海学園札幌高校)のエース、錠者博美(じょうしゃ・ひろみ。演じるのは青木健)は対戦して敗れるも嘉農の野球に感銘を受け、出征の途中に嘉農のグランドを訪れる。これがラストシーンである。ちっぽけで整備が行き届いているとは言えないグラウンド。ただここから甲子園準優勝チーム、錠者が讃えた「天下の嘉農」「戦場の英雄」が出たと思うと夢がある。

嘉義農林学校は、現在、中学(国民中学)でも高校(高級中等学校)でもなく国立嘉義大学となっている。

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2025年8月29日 (金)

これまでに観た映画より(395) 「アゲイン 28年目の甲子園」

2025年8月23日

U-NEXTで、東映映画「アゲイン 28年目の甲子園」を観る。原作:重松清『アゲイン』。監督・脚本:大森寿美男。出演:中井貴一、波瑠、柳葉敏郎、西岡徳間、太賀(仲野太賀)、門脇麦、堀内敬子、村木仁、阿南健治、安田顕、久保田紗友、西尾まり、工藤阿須加、和久井映見ほか。角盈男、高橋慶彦といった有名プロ野球OBがカメオ出演している。

坂町晴彦(中井貴一)は、46歳。スポーツ新聞社の総務部で働いている。川越学院高校時代は、サードを守りキャプテンを務めていたが、埼玉県大会決勝の前日に松川典夫(太賀)が、不祥事を起こし、決勝戦は出場辞退となっていた。
野球が好きでスポーツに携わりたいということでスポーツ記者となった坂町だが、離婚後、一人娘の沙奈美(門脇麦)は母親を選び、坂町は今は一人暮らしで、記者から総務への異動を願い出ている。妻と娘への負い目があった。妻は再婚したが、その後に亡くなった。沙奈美の義父(役名なし。安田顕)によると沙奈美は家を出て一人で暮らしているそうである。
そんな坂町の家に、神戸大学の学生である戸沢美枝(波瑠)が訪ねてくる。マスターズ甲子園に出てみないかと誘い、父親が何年にも渡って書いた年賀状を坂町に渡す。美枝の父親は松川典夫であった。漁師だった典夫は、昨年(2011年)の震災(東日本大震災)で亡くなったという。
当初は美枝を相手にしなかった坂町だが、当時のエースピッチャーだった高橋直之(柳葉敏郎)がリストラに遭い、家族には背広姿で朝に出掛けて勤めを続けているように見せかけ、ハローワークに通っていたり、キャッチャーだった山下徹(村木仁)が信用金庫に務める傍ら少年野球チーム(ユニフォームが1998年に優勝した時の横浜ベイスターズのものにそっくりである)の指導をしていたりと、それぞれの人生を知り、やがて川越学院高校野球部OBはマスターズ甲子園参加を決める。

マスターズ甲子園は7回制。基本的なルールは一緒だが、4回以降は35歳以上しか出場出来ず、投手は30歳以上である必要があり、2イニングスまでしか投げることが出来ない(現在はルールが少し変わっているようである)。
47都道府県の代表が集まるわけではないが(参加校がいない県もある)、各県、もしくは各地区ごとに予選が行われ、予選大会で優勝したチームが阪神甲子園球場でトーナメンを行い、優勝を目指す。阪神タイガースの公式戦が終わった秋に行われるが、2011年は震災の影響で年末に開催されている。
実際はどうなのか分からないが、吹奏楽やチアリーダーによる応援もあり、華やかである。吹奏楽は古田敦也の母校として知られる兵庫県立川西明峰高校と龍谷中学校の吹奏楽部が受け持っている。

マスター甲子園を軸に、二組の父娘、夫婦愛などが描かれる。ハートウォーミングな作品である。
作品の舞台となった2012年から13年が経ち、映画が公開された2015年から10年が経ったということで、46歳だった川越学院OBの選手よりも今は私の方が年上になってしまった。そう考えると感慨深い。

野球は大好きだが、野球チームに入ったことはない。私の能力ではレギュラーになるのは無理だと分かっていたからだ。野球を嫌いになりたくなかった。
それでも打ったり投げたりは好きで、バッティングセンターにも機会があれば通う。ただ、今年の春に東京の神宮バッティングドームでピッチングを行ったが、抜けるか叩きつけるかで、ストライクを取るどころかゾーンにすら入らなかった。神宮バッティングドームには、前身の神宮バッティングセンター(北野武監督の「HANA-BI」でその姿を見ることが出来る)の頃から週2、3回のペースで通い、ストライクも取れたし、スピードも100キロ近く出た。だがもうピッチングは限界かも知れない。

酷暑により、続行は危険なのではないかと言われている全国高等学校野球選手権大会。「ドームでやれ」と簡単にいうが、札幌ドーム以外のドーム球場はプロ野球団の本拠地であり(札幌ドームは高校生が野球を行うには余りに過酷な環境である)、高校野球が開催されたとして、代替本拠地はどうなるのかという問題がある(阪神タイガースには「死のロード」があったが、今は京セラドーム大阪を代替本拠地とすることで過酷さはほぼなくなった)。そして使用料が掛かる。甲子園球場は全国高等学校野球選手権大会の前身である全国中等学校野球選手権大会のために建設された野球場(その他のスポーツ開催も前提とした甲子園大運動場の名でオープンしたが、その後、野球用に改められている。ただアメフトの甲子園ボウルやラグビーの試合などは行われる)であり、第1使用権も保持。ここで高校野球を行う歴史的根拠がある。「秋にしろ」というが、秋には長期休暇がないので授業を何日もサボって野球三昧という訳にはいかない。それに選抜を決める秋季大会と明治神宮大会、国体がある。「冬にしろ」と本気で言う人もいる。「サッカーやラグビーは冬にやっている」というが、サッカーやラグビーと違って野球は投手以外は動きの少ないスポーツである。体が冷えたところで横っ飛びでもしたら大怪我になりかねない。ということで高野連も冬季の試合を禁じている。それに冬には3年生はすでに引退している。
選手達は攻撃の間、クーラーの効いたベンチで休めるからいいが、吹奏楽やチアリーダーが大変という話があるが、4、5、6回は休みにするとか、1回おきに休みにするとかまだ対処法はありそうである。

「甲子園」という、世界で一つの文化的価値を考えさせられる映画でもあった。

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2025年2月 2日 (日)

コンサートの記(884) レナード・スラットキン指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団第584回定期演奏会 オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラム

2025年1月23日 大阪・中之島のフェスティバルホールにて

午後7時から、大阪・中之島のフェスティバルホールで、大阪フィルハーモニー交響楽団の第584回定期演奏会を聴く。今日の指揮者は、大フィルへは6年ぶりの登場となるレナード・スラットキン。オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラムである。

MLBが大好きで、WASPではなくユダヤ系でありながら「最もアメリカ的な指揮者」といわれるレナード・スラットキン。1944年生まれ。父親は指揮者でヴァイオリニストのフェリックス・スラットキン。ハリウッド・ボウル・オーケストラの指揮者であった。母親はチェロ奏者。

日本にも縁のある人で、NHK交響楽団が常任指揮者の制度を復活させる際に、最終候補三人のうちの一人となっている。ただ、結果的にはシャルル・デュトワが常任指揮者に選ばれた(最終候補の残る一人は、ガリー・ベルティーニで、彼は東京都交響楽団の音楽監督になっている)。スラットキンが選ばれていたら、N響も今とはかなり違うオーケストラになっていたはずである。

セントルイス交響楽団の音楽監督時代に、同交響楽団を全米オーケストラランキングの2位に持ち上げて注目を浴びる。ただ、この全米オーケストラランキングは毎年発表されるが、かなりいい加減。セントルイス交響楽団は実はニューヨーク・フィルハーモニックに次いで全米で2番目に長い歴史を誇るオーケストラではあるが、注目されたのはその時だけであり、裏に何かあったのかも知れない。ちなみにその時の1位はシカゴ交響楽団であった。セントルイス響時代はセントルイス・カージナルスのファンであったが、ワシントンD.C.のナショナル交響楽団の音楽監督に転身する際には、「カージナルスからボルチモア・オリオールズのファンに転じることが出来るのか?」などと報じられていた(当時、ワシントン・ナショナルズはまだ存在しない。MLBのチームが本拠地を置く最も近い街がD.C.の外港でもあるボルチモアであった)。ただワシントンD.C.や、ロンドンのBBC交響楽団の首席指揮者の時代は必ずしも成功とはいえず、デトロイト交響楽団のシェフに招かれてようやく勢いを取り戻している。デトロイトではデトロイト・タイガーズのファンだったのかどうかは分からないが、関西にもTIGERSがあるということで、大阪のザ・シンフォニーホールで行われたデトロイト交響楽団の来日演奏会では「六甲おろし」をアンコールで演奏している。2011年からはフランスのリヨン国立管弦楽団の音楽監督も務めた。現在は、デトロイト交響楽団の桂冠音楽監督、リヨン国立管弦楽団の名誉音楽監督、セントルイス交響楽団の桂冠指揮者の称号を得ている。また、スペイン領ではあるが、地理的にはアフリカのカナリア諸島にあるグラン・カナリア・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者も務めている。グラン・カナリア・フィルはCDも出していて、思いのほかハイレベルのオーケストラである。
録音は、TELARC、EMI、NAXOSなどに行っている。
X(旧Twitter)では、奇妙なLP・CDジャケットを取り上げる習慣がある。また不二家のネクターが好きで、今回もKAJIMOTOのXのポストにネクターと戯れている写真がアップされていた。
先日は秋山和慶の代役として東京都交響楽団の指揮台に立ち、大好評を博している。

ホワイエで行われる、大阪フィルハーモニー交響楽団事務局長の福山修氏によるプレトークサロンでの話によると、6年前にスラットキンが大フィルに客演した際、終演後の食事会で再度の客演の約束をし、ジョン・ウィリアムズのヴァイオリン協奏曲が良いとスラットキンが言って、丁度、「スター・ウォーズ」シリーズの最終章が公開される時期になるというので、オール・ジョン・ウィリアムズ・プログラムで、ヴァイオリン協奏曲と「スター・ウォーズ」組曲をやろうという話になったのだが、コロナで流れてしまい、「スター・ウォーズ」シリーズの公開も終わったというので、プログラムを変え、余り聴かれないジョン・ウィリアムズ作品を取り上げることにしたという。

今日のコンサートマスターは須山暢大。フォアシュピーラーはおそらくアシスタント・コンサートマスターの尾張拓登である。ドイツ式の現代配置での演奏。スラットキンは総譜を繰りながら指揮する。

 

曲目は、前半がコンサートのための作品で、弦楽のためのエッセイとテューバ協奏曲(テューバ独奏:川浪浩一)。後半が映画音楽で、「カウボーイ」序曲、ジョーズのテーマ(映画「JAWS」より)、本泥棒(映画「やさしい本泥棒」より)、スーパーマン・マーチ(映画「スーパーマン」より)、SAYURIのテーマ(映画「SAYURI」より)、ヘドウィグのテーマ(映画「ハリー・ポッターと賢者の石」より)、レイダース・マーチ(「インディ・ジョーンズ」シリーズより)。

日本のオーケストラ、特にドイツものをレパートリーの中心に据えるNHK交響楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団は、アメリカものを比較的不得手としているが、今日の大フィルは弦に透明感と抜けの良さ、更に適度な輝きがあり、管も力強く、アメリカの音楽を上手く再現していたように思う。

 

今日はスラットキンのトーク付きのコンサートである。通訳は音楽プロデューサー、映画字幕翻訳家の武満真樹(武満徹の娘)が行う。

スラットキンは、「こんばんは」のみ日本語で言って、英語でのトーク。武満真樹が通訳を行う。

「ジョン・ウィリアムズの音楽は生まれた時から聴いていました。なぜなら私の両親がハリウッドの映画スタジオの音楽家だったからです。私は子どもの頃、映画スタジオでよく遊んでいて、ジョン・ウィリアムズの音楽を聴いていました」

 

スラットキンは、弦楽のためのエッセイのみノンタクトで指揮。弦楽のためのエッセイは、1965年に書かれたもので、バーバーやコープランドといったアメリカの他の作曲家からの影響が濃厚である。

テューバ協奏曲。テューバ独奏の川浪浩一は、大阪フィルハーモニー交響楽団のテューバ奏者。福岡県生まれ。大阪の相愛大学音楽学部に入学し、2006年に首席で卒業。在学中は相愛オーケストラなどでの活動を行った。2007年に大フィルに入団。第30回日本管打楽器コンクールで第2位になっている。
通常、協奏曲のソリストは指揮者の下手側で演奏するのが普通だが、楽器の特性上か、今回は指揮者の上手側に座って吹く。
テューバの独奏というと、余りイメージがわかないが、思っていた以上に伸びやかなものである。一方の弦楽器などはいかにもジョン・ウィリアムズしているのが面白い。
比較的短めの協奏曲であるが、テューバ協奏曲自体が珍しいものであるだけに、楽しんで聴くことが出来た。

 

「カウボーイ」序曲。いかにも西部劇の音楽と言った趣である。スラットキンは、「この映画を観たことがある人は少ないと思います。ただ音楽を聴けばどんな映画か分かる、絵が浮かんできます。ジョン・ウィリアムズはそうした曲が書ける作曲家です」

ジョーズのテーマであるが、スラットキンは「鮫の映画です。2つの音だけの最も有名な音楽です。最初にこの2つの音を奏でたのは私の母親です。彼女は首席チェロ奏者でした。ですので私の母親はジョーズです」(?)
誰もが知っている音楽。少ない音で不気味さや迫力を出す技術が巧みである。大フィルもこの曲にフィットした渋みと輝きを合わせ持った音色を出す。

本泥棒。反共産主義、反ユダヤ主義が吹き荒れる時代を舞台にした映画の音楽である。後に「シンドラーのリスト」も書いているジョン・ウィリアムズ。叙情的な部分が重なる。
「シンドラーのリスト」の音楽の作曲について、ジョン・ウィリアムズは難色を示したそうだ。脚本を読んだのだが、「この映画の音楽には僕より相応しい人がいるんじゃないか?」と思い、スピルバーグにそう言ったのだが、スピルバーグは、「そうだね」と認めるも「でも、相応しい作曲家はみんな死んじゃってるんだ。残ってる中では君が最適だよ」ということで作曲することになったそうである。

スラットキン「ジョン・ウィリアムズは、人間だけでなく、動物や景色などの音楽も書きました。そして勿論、スーパーマンも」
大フィルの輝かしい金管がプラスに働く。大フィルは全体的に音が重めなところがあるのだが、この曲でもそれも迫力に繋がった。

SAYURIのテーマ。「SAYURI」は、京都の芸者である(そもそも京都には芸者はいないが)SAYURIをヒロインとした映画。スピルバーグ作品である。SAYURIを演じたのは何故か中国のトップ女優であったチャン・ツィイー(章子怡)。日本人キャストも出ているが(渡辺謙や役所広司など豪華)セリフは英語という妙な映画でもある。日本の風習として変なものがあったり、京都の少なくとも格上とされる花街では絶対に起きないことが起こるなど、実際の花街界隈では不評だったようだ。映画では、ヨーヨー・マのチェロ独奏のある曲であったが、今回はコンサート用にアレンジした譜面での演奏である。プレトークサロンで事務局長の福山修さんが、「君が代」をモチーフにしたという話をされていたが、それよりも日本の民謡などを参考にしているようにも聞こえる。ただ、美しくはあるが、日本人が作曲した映画音楽に比べるとやはりかなり西洋的ではある。

ヘドウィグのテーマ。スラットキンは、「オーケストラ曲を書くときは時間は自由です。しかし映画音楽は違います。場面に合わせて秒単位で音楽を書く必要があります」と言った後で、「上の方に梟がいないかご注意下さい」と語る。
ジョン・ウィリアムズの楽曲の中でもコンサートで演奏される機会の多い音楽。主役ともいうべきチェレスタは白石准が奏でる。白石は他の曲でもピアノを演奏していた。
ミステリアスな雰囲気を上手く出した演奏である。
ちなみに、福山さんによると、ヘドウィグのテーマの弦楽パートはかなり難しいそうで、アメリカのメジャーオーケストラの弦楽パートのオーディションでは、ヘドウィグのテーマの演奏が課せられることが多いという。

レイダース・マーチ。大阪城西の丸庭園での星空コンサートがあった頃に大植英次がインディ・ジョーンズの格好をして指揮していた光景が思い起こされる。力強く、躍動感のある演奏。リズム感にも秀でている。今日は全般的にアンサンブルは好調であった。

 

スラットキンは、「ありがとう」と日本語で言い、「もう1曲聴きたくありませんか?」と聞く。「でもどの曲がいいでしょう? 選ぶのは難しいです。『E.T.』にしましょうか? それとも『ホームアローン』が良いですか? 『ティーラーリラリー、未知との遭遇』もあります。ではこの曲にしましょう。皆さんが予想している曲とは違うかも知れません。私がこの曲を上手く指揮出来るかわかりませんが」
アンコール演奏は、「スター・ウォーズ」より「インペリアル・マーチ」(ダース・ベイダーのテーマ)である。スラットキンは指揮台に上がらずに演奏を開始させる。その後もほとんど指揮せずに指揮台の周りを反時計回りに移動。そして譜面台に忍ばせていた小型のライトセーバーを取り出し、指揮台に上がってやや大袈裟に指揮した。その後、ライトセーバーは最前列にいた子どもにプレゼント。エンターテイナーである。演奏も力強く、厳めしさも十全に表現されていた。

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2024年9月24日 (火)

スタジアムにて(45) セ・パ交流戦 オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズ@京セラドーム大阪 2015.6.11

2015年6月11日 京セラドーム大阪にて

今日も昨日と同様、オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズのセ・パ交流戦を観戦。午後6時プレーボール。於・京セラドーム大阪。

予告先発投手は、バファローズがディクソン、スワローズが成瀬善久である。ディクソンは今季勝ち越しているが、FA移籍の目玉としてスワローズに移籍してきた成瀬は負け越しており、防御率も良くない。また一発病も改善されてはいない。

スターティングオーダーであるが、スワローズが昨日と変わらないのに対し、バファローズはかなり入れ替えている。昨日大活躍のT-岡田が何故かスタメン落ち。西野や伊藤も外される。単に成瀬との相性を考えた上でのメンバーチェンジなのだろうか。T-岡田も昨日あれだけ打ってスタメン落ちでは内心面白くないと思うが。なお、T-岡田がスタメンから外れたのは怪我などのためではなく、T-岡田は9回表の守備固めとしてレフトに入った。

T-岡田の代わりにファーストに入ったのは小谷野。西野の代わりに宮﨑。またセカンドに縞田が入り、安達がショートに回る。キャッチャーは山崎勝己。DHにはベテランの谷佳知が入る。


昨日は雄平の背番号41の入ったビジター用のレプリカユニフォームを着ていったが、今日は山田哲人の背番号23のホーム用のレプリカユニフォームを着ていく。たまたまだと思うが、昨日と完全に同じ席での観戦となる。


バファローズの先発、ディクソンであるが、長身から投げ下ろすストレートに球威があり、MAX148キロであるが、スワローズのバッターが押される場面も目立つ。ディクソンの縦に割れるボールが何なのかわからなかったのだが、後で調べたところ、ナックルカーブだそうである。

一方のスワローズの先発、成瀬は球速はなく、MAXでも133キロ。時には120キロ台のストレートも投げる。カーブは106キロ程度で、緩急の差はある。ただ、高めのストレートがホップするように見える。中島が頭の高さのボールに反応したり、カラバイヨが高めのストレートに釣られて三振したりしていたため、客席からだけではなく、打席からも伸びるように見えるのだと思われる。


初回、スワローズは先頭の山田が倒れた後で、上田が三塁線へのボテボテの当たりを打つ。バファローズのサード・中島は切れると思って打球を見つめていたが結局切れずに内野安打になる。続く川端の当たりも同じような三塁線へのボテボテの当たり。これまた切れずに、詰まったために連続内野安打という珍プレーとなる。これで勢いづきたいスワローズだったが、4番・雄平の当たりは予め右寄りに守っていたショート正面のゴロとなり、ショート・安達が自分で二塁ベースを踏んで一塁へ送球。ダブルプレーでチェンジとなった。

その裏、宮﨑が成瀬の高めの球を弾き返して出塁。安達の送りバントで一死二塁となったあとで、糸井の当たりはショート正面。スワローズのショート・今浪はサードを刺しに行くが、送球が宮﨑の背中に当たる。記録は今浪の悪性球となって一死三塁一塁。中島はフォアボールで歩き、小谷野との勝負になる。
小谷野の当たりはピッチャーゴロ。1-2-3のホームゲッツーでスワローズがピンチを切り抜ける。


3回裏、今季は当たっていない糸井がセンター前に抜けるヒットで出ると、4番・中島がレフトへ大きな当たりを飛ばす。ボールは左中間フェンスをわずかに越えるツーランアーチとなる。成瀬が今日も一発病を発症。バファローズが2点を先制する。


5回裏にスワローズは、今浪、中村の連続安打の後で、山田が詰まりながらも一二塁間を抜けるヒットを放ち、今浪が生還、スワローズが1点を返す。


だが、今日のバファローズの野手は守備が冴えており、セカンドの縞田、ショートの安達が本来は安打になるはずの打球に横っ飛びで追いついてアウトを取る。逆にスワローズは雄平が守備も本調子ではなく、脚が万全なら追いつくはずの当たりもヒットになってしまっていた。


昨日、弾丸ライナーのホームランを放った畠山は、今日も大きな当たりを飛ばすが、打ってすぐにわかるファール。畠山はその後も目にも止まらぬスピードの打球を放つが、プロ野球選手の動体視力は流石で、サード・中島が捕ってサードライナーとなる。


7回裏にバファローズは、縞田のヒット、山崎勝己の送りバントで一死二塁となる。一塁ランナーの縞田を牽制する意味で、ここまでは成瀬に任せて良かったのだが、続く宮﨑は右バッターなのでここでスワローズは右投手を送り込みべきだったように思う。成瀬は宮﨑にライト線へのタイムリーを打たれ、1-3とリードを2点に拡げられる。ここで成瀬はマウンドをロマンに譲る。

ロマンの投球は以前にも生で見たことがあるが、今日の席の位置からだと腕が良くしなるピッチャーであることがわかる。球速は148キロが最高であったが、バッターの位置からだとリリースポイントが見えにくいであろうことが想像出来る。


9回表、バファローズのマウンドには抑えの佐藤達也。MAX150キロのストレートでスワローズを三人で抑え、3-1でバファローズが勝利した。


今日は先発ピッチャーのボール球が二人とも少ないということもあり、ヒット数は両軍ともそれなりに多いのに昨日よりも1時間も早くゲームが終わった。

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スタジアムにて(44) セ・パ交流戦 オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズ 高知よさこいシリーズ@京セラドーム大阪 2015.6.10

2015年6月10日 京セラドーム大阪にて

京セラドーム大阪で、セ・パ交流戦、オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズの試合を観戦。三塁側の内野席で見たのだが、思ったよりもスワローズファンが多い。オリックス・バファローズと東京ヤクルトスワローズの試合はこれまでも京セラドーム大阪で見てきたのだが、いずれも三塁側までバファローズファンというのが常であった。ちなみに家族で来ていて、子供も含め両チームのファングッズを持ってどちらも応援という人もいた。そういうのもいい。

投手だけ予告先発で、バファローズは2年目の東明大貴(とうめい・だいき)、スワローズはホークスから去年移籍してきた新垣渚である。共に今シーズン挙げた勝ち星は1つだけで負け越している。

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今日は高知よさこいシリーズということで、「リョーマの休日」と書かれた高知家(高知県のキャッチフレーズ)の幟が立ち、高知県観光案内が入ったビニール袋を入り口で手渡された。また、ミス高知の岡林綾乃さんも来ており、岡林さんは始球式も務めた。「そういえばスワローズの90年代前半のエースだった岡林洋一もパラグアイ生まれの日系二世だったが、両親は高知県出身で、岡林本人も高校は高知商業だったな」と思い、後で調べてみると、「岡林」というのは高知県固有ではないが高知県ではかなり多い苗字だそうである(高知県だけ「多い苗字トップ10」に入っている。他の都道府県ではトップ500にすら入っていない)。
高知県のゆるキャラ、坂本龍馬くんも来ており、試合前と5回終了後のグラウンド整備の時間にバファローズのマスコットと並んでグラウンドを歩いた。

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先発ピッチャーであるが、新垣の方が調子が良い。ストレートは東明がMAX147キロ、新垣がMAX148キロで大差ないが、東明のストレートがリリースからキャッチャーミットに収まるまで同じ速度で進むように見えるのに対して、新垣のストレートは打者の手元で伸びがある。ストレートが途中から加速することは絶対にあり得ないので、初速と終速の差が少ないストレートなのであろう。


今日のヤクルトの先発ショートは今浪。「守備の人」というイメージの強い森岡がDHで入る。スワローズのセカンド・山田哲人とバファローズ・ファーストのTー岡田は大阪の履正社高校の先輩後輩である。


東明は立ち上がり、山田哲人に対して4球連続でスプリットを投げた後で146キロのストレートを投じるが、山田に詰まりながらもセンター前に運ばれる。2番・上田はサードゴロ。ゲッツーは免れてランナーが入れ替わり上田が一塁走者となる。その後、東明がバランスを崩してボールを上手くリリース出来ないという場面がある。ボークでランナー二塁。だが、東明はこの回は0に抑える。


2回表、スワローズは7番・森岡が右中間フェンス直撃のスリーベースヒットを放ち、チャンスを作ると、今浪は勝負を避けられるも、今年は打撃の調子が今一つの9番・中村がタイムリーヒットを放ち、ヤクルト先制、1-0。


新垣渚というとどうしても「ノーコン」「暴投」のイメージがあるが、今日はバファローズ打線の早打ちにも助けられ、球数も少ないまま快調なピッチングを続ける。

スワローズは4回表にも森岡のヒットと今浪のバント、山田へのフォアボール(キャッチャーは立ち上がらなかったがおそらく敬遠である)で二死一塁二塁とすると、上田がセンターに弾き返して追加点を挙げる。2-0。

4回裏、T-岡田がライト線に大きな当たり。軌道からファールだと思い、実際ファールであったが、思ったよりもライトポールに近い当たりであった。T-岡田のバットコントロールが良いのであろう。逆にバットコントロールが不調なのがヤクルトの4番打者・雄平で、バットスイングを見ていると、どうも自身が思っているスイングスピードと実際の速度に差があるように感じられた。


5回表、一死から畠山が痛烈な打球。スピードが速すぎてボールが見えなかったが、前で捌いたのはわかったのでレフトスタンドを見ると、ボールが弾丸ライナーで吸い込まれていくところであった。スワローズ追加点、3-0。


新垣はストレートとフォーク、カーブを軸にバファローズ打線を抑える。6回までに許した安打は中島の1本だけ。糸井に対してはスローカーブを投げ、スローカーブが全く頭になかった糸井がピクリとも動かずストライク。客席から笑い声が起こる。

しかし、7回表、中島が今日2本目のヒットを放ち、迎えるは前の打席で大飛球を飛ばしたT-岡田。岡田の痛烈な当たりが一塁コーチャーズボックスに向かって飛び、すんでのところで交わして横になったバファローズの佐竹コーチが立ち上がると客席から拍手が起こる。続く岡田の当たりは打った瞬間に入ったとわかる特大のもの。外野2階席中段に飛び込むビッグアーチであった。バファローズ追い上げ2-3。T-岡田はこれがプロ通算100号のメモリアルアーチとなった。新垣がTー岡田に2打席続けて大きな当たりを打たれたため、スワローズベンチはここから継投策に入る。2番手はサイドスローの秋吉。カラバイヨがフォアボールで歩いた後で、バファローズはこちらも「守備の人」のイメージのある原拓也を代打に送る。たが、原は期待に応えられず三振。二盗を試みたカラバイヨもタッチアウトとなり、三振ゲッツーでスワローズはピンチを切り抜ける。

バファローズは東明から岸田、塚原、マエストリという投手リレー。塚原とマエストリは共にMAX150キロを出した。

スワローズはセットアッパーのオンドルセクが8回を三者凡退に抑える。軸足である右脚に乗せた体重を左脚を踏み込むと同時に前に倒すように移動させるというピッチングフォーム。ストレートもMAX150キロを記録した。そして9回はクローザーのバーネットが登場。

バーネットは今日登板したピッチャーの中で最速となるMAX151キロを二度マークしたが、先頭打者の安達にライトオーバーの二塁打を許し、ピンチを招く。糸井はボテボテのキャッチャーゴロであったが、ランナーは進塁。一死三塁となる。内野ゴロでもランナー生還の可能性が高い場面である。ここで高津投手コーチがマウンドへ行き、内野手達もマウンドに集まる。
スワローズはゴロでは1点もやらないということで内野は超前進守備を敷く。外野は逆に深く守る。ヒットを外野手の前に打たれて同点は仕方ないが外野手オーバーの長打でサヨナラのランナーが得点圏に進むことは避けるという意味もある。

中島の当たりはサードへのゴロ。ヤクルトのサード・川端慎吾は三塁ランナーの動きを牽制してから一塁へ送球。二死三塁と変わる。

そして迎えるのは大砲のT-岡田。岡田はバーネットの球威に押され、ショートゴロ。予め右寄りに守っていた今浪がこれを捌いて、東京ヤクルトスワローズが、3-2で辛勝した。


ちなみに今日登板した投手の中でワインドアップで投げたのは0。アーム式のテイクバックの場合は球に勢いを付けるのに有効だったワインドアップであるが、肘から上げるスクラッチ式のテイクバックではワインドアップにするメリットはほぼないのでワインドアップするピッチャーはかなり減っている。

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2024年9月23日 (月)

ピッチャー青木宣親

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2024年9月13日 (金)

東京ヤクルトスワローズ 青木宣親選手引退会見

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2024年6月17日 (月)

スタジアムにて(43) 日本生命セ・パ交流戦2024 オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズ第1戦 奥川恭伸復帰登板 2024.6.14@京セラドーム大阪

2024年6月14日 京セラドーム大阪にて

京セラドーム大阪で、日本生命セ・パ交流戦、オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズの一戦を観戦。久しぶりの京セラドーム大阪であり、久しぶりの東京ヤクルトスワローズの試合観戦である。午後6時プレーボール。

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試合前には、山田哲人の母校である履正社高校の吹奏楽部とチアリーディング部によるパフォーマンスがある。履正社高校のチアリーディング部は意外に歴史が浅く、創部からまだ2年しか経っていないそうだ。

その山田哲人は今日は出場はなく、セカンドには武岡龍世が9番バッターとして入る。
今日のスワローズ打線は、相手投手が右腕のカスティーヨということもあるが、両外国人と捕手の松本直樹以外の6人が左バッターである。相手が右腕だからというだけでなく、主力に右投げ左打ちが多いということでもある。

今日のスワローズの先発は奥川恭伸。金沢・星陵高校時代に高校ナンバーワン投手と呼ばれ、甲子園では準優勝。ドラフト1位でスワローズに入団し、2年目には中10日前後という余裕を持たせた登板で規定投球回数未到達ながらチームトップタイの9勝を挙げて優勝と日本一に貢献し、ブレークしたが、翌年はコンディション不良で投球がままならず、オフには肘の故障によりトミー・ジョン手術を勧められるが、手術は避け、保存的療法を選択する。

4年目となる2023年は二軍では投げて、それなりに好投することもあったが成績自体はよくはなく、更に右足首の骨折により戦線離脱していた。

奥川が背負っていた背番号11は、ヤクルトスワローズの準エースナンバーであるが、歴代の背番号11の選手の中には、荒木大輔や由規(佐藤由規)といった、活躍はしたが長期離脱も経験した選手が複数含まれおり、また奥川も背番号変更を望んだため、験担ぎの意味も込めて背番号を18に変えている。12球団共通のエースナンバーであるとされる18(たまに野手がつけたりもするが)であるが、ヤクルトで成功した背番号18は伊東昭光と藤井秀悟が目立つ程度。特に藤井は背番号23の時の方が活躍している。先に背番号18をつけていた寺島成輝(てらしま・なるき)は、高校ナンバーワン左腕としてドラフト1位で履正社高校から入団しながらほとんど活躍できずにチームを去っており、その前の背番号18である杉浦稔大(すぎうら・としひろ)も即戦力右腕としてドラフト1位で國學院大學から入団したが、入団直後に右肘靱帯断裂の故障が判明し、その後も不振のままトレードで北海道日本ハムファイターズに移っている。ということでスワローズに関しては18も余り良い番号ではない。

奥川は、今年の1月1日に、帰省していた石川県かほく市の実家で令和6年能登半島地震に遭遇。隣町の親戚宅に避難している。


今日の京セラドーム大阪はブラザーDAYとして、バファローズ高校という架空の高校が設定され、甲子園球場での高校野球でアナウンスをしていた女性(ウグイス嬢とはもういわないのかな?)が招かれて、バファローズの選手は高校野球同様に「君」付けでアナウンスされ、出身高校が呼ばれる。大卒や社会人経由の選手もそれらの経歴には触れられず、高校のみである。甲子園の常連校出身者もいれば、甲子園には縁がないが地方では強豪の高校を出た選手、そして全くの無名校出身の選手もいる。出身高校の知名度とプロでの実績が必ずしも一致しているわけではない。オーロラビジョンには選手の高校時代の写真が映る。甲子園に出ている選手は甲子園での写真が選ばれているが、そうでない選手は地方大会や練習試合での写真。それもない場合は卒業アルバムの写真が用いられる。

オリックス・バファローズの先発はドミニカ出身のカスティーヨ君。外国人の選手であっても出身高校名(リセオ・パドレ・ファンティノ高校)はコールされる。MAX152キロを記録するが、球が走っているという感じはなく、本人も自覚があるのか、ストレートは見せ球に使って、スライダーなどの変化球で勝負する。今日の京セラドーム大阪のスピードガンは、全体的に跳ね気味で、実際よりも2~3キロほど速く計時されているような印象を受けた。

スワローズは先頭打者の西川遥輝がファーストゴロを放つが、カバーに入ったカスティーヨがボールを後逸。いきなりのエラーでトップバッターが出塁する。2番の丸山和郁が送りバントを決め、一死二塁。長岡秀樹は凡退するが、4番の村上宗隆がセンター前に抜ける当たりを放ち、西川が生還して、スワローズが先制点を奪う。


奥川恭伸は、ストレートのMAXは151キロ。球速よりも打者の手元での伸びが感じられるストレートで、押されてファールになったり、いい当たりでも途中で失速して野手が追いつくという場面が見られる。
ただ奥川もストレート主体というよりは、スライダー、カット、フォークなどを織り交ぜて打たせるピッチングである。

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ちなみにオリックスの1番バッターは、廣岡大志君(智弁学園出身)。スワローズ時代は大型ショートとして将来を期待されたが田口麗斗とのトレードでジャイアンツに移籍。ジャイアンツでもそこそこの活躍で今度はバファローズに移り、内野手登録ながら今日はセンターでの出場である。打率は1割台半ばで、このままだとレギュラー定着は難しい。

今日のスワローズは、青木宣親を7番レフトで先発起用するが、3打数ノーヒットでベンチに引っ込んだ。これで打率は2割を下回り、青木も年には勝てないようである。

3回表、ヤクルトは先頭の9番セカンド・武岡龍世がヒットで出塁。西川は三振に倒れるも、丸山和郁がヒットで繋いで一塁三塁。長岡のセカンドゴロの間に武岡が帰って追加点を奪う。村上は四球。続くサンタナの当たりはライトへの大飛球。ライトが追いついたかに見えたが捕れず、更に2点が加わった。4-0。

4回裏にオリックスはラオウこと杉本裕太郎君(徳島商業出身)の左中間への一発が飛び出して1点を返す。VTR映像が出たが、ど真ん中へのストレートであった。
奥川は5回を投げて被安打7、奪三振3と上出来とはいえないピッチングであったが、四死球はなく、失点1に抑えて、勝利投手の権利を得たままマウンドを降りる。


5回裏、ヤクルトは一死一塁三塁のチャンスを作り、オスナはライトへの浅いフライ。サードランナーの村上はタッチアップで本塁を狙うが、バファローズのライト・来田涼斗君(きた・りょうと。明石商業出身)のバックホームが速い上にコントロールが良く、キャッチャーはノーバウンドキャッチで楽々アウトとした。好返球にスタンドが沸く。

スワローズの2番手は大西広樹だったが、大西も150キロ台を連発。やはりスピードガン表示がいつもより速いようである。

スワローズの3番手は、今年はケースによってはクローザーも務めた石山泰稚。石山も最近には珍しく151キロをマークするが、ヒットを許して暴投と乱調。代打の森友哉君(大阪桐蔭出身)にライトへのツーベースを打たれて1点を与える。その後ツーアウトまで漕ぎ着けるが、太田椋君(天理高校出身)にレフトへのタイムリーツーベースを打たれて、1点差。伊藤智仁ピッチングコーチが現れて、石山はここで降板となった。左の西川龍馬君(敦賀気比高校出身)がバッターボックスということで、ヤクルトも左腕の山本大貴をマウンドに送る。勝負は山本が勝った。

8回表、オリックスのマウンドには2番手の富山凌雅君(とみやま・りょうが。九州国際大付属高校出身)。戦力外、育成契約を経て支配下登録に戻った左腕である。富山はそれほど球の速いピッチャーではないが、先頭の丸山和郁の頭に当ててしまう。一時は担架も運ばれたが、丸山は立ち上がり、一塁まで歩いたところで代走を送られた。セ・リーグだとバッターの頭に当てると問答無用でピッチャー一発退場だが、交流戦ということで富山の続投が許される。ヤクルトはチャンスを作るが二者連続三振で点は奪えなかった。

8回裏。ヤクルトは清水昇ではなく、木澤尚文をマウンドに送る。木澤も登板過多の傾向にあり、以前ほどの安定感はない。木澤はMAX153キロのツーシームを投げるが、オリックス打線も負けず、一死満塁とする。しかしここで木澤は踏ん張り、二者連続三振を奪って点を許さなかった。

9回表に、バファローズは中日ドラゴンズから現役ドラフトで移った鈴木博志君(磐田東高校出身)をマウンドに送る。
先頭のオスナがスワローズファンの待つ左中間スタンドへのアーチを架ける。5-3。

2点リードで迎えた9回裏。スワローズはクローザーの田口麗斗をマウンドに送る。故障が癒えたばかりの田口。球速は戻っておらず、MAXは144キロに留まったが、3人で抑え、5-3で東京ヤクルトスワローズがオリックス・バファローズとの交流戦第1戦を制した。

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ヒーローインタビューは、980日ぶりの一軍勝利を挙げた奥川恭伸が受ける。奥川は感極まって男泣き。スタンドから拍手と「奥川」コールが奥川を励ました。

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2022年10月31日 (月)

スタジアムにて(42) 日本シリーズ2022 第3戦 オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズ@京セラドーム大阪

2022年10月25日 京セラドーム大阪にて

京セラドーム大阪で行われる、オリックス・バファローズ対東京ヤクルトスワローズの日本シリーズ第3戦を観戦する。なんとかかんとか手に入れたチケットは、外野寄りの内野三塁側最上段の最後列であった。

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初めてプロ野球の試合を生で見たのは、1990年の4月末か5月上旬。いずれにせよゴールデンウィークのことだったはずである。その時座った神宮球場の席から見たグラウンドもちょうどこんな感じだったことを思い出して懐かしくなる。その時の試合は、ヤクルトスワローズ対東京読売ジャイアンツの一戦。スワローズの先発は加藤博人、ジャイアンツの先発は宮本和知で、川相昌弘のレフトへのホームランでジャイアンツが勝っている。

思い出はともかくとして今日の試合。スワローズの先発は龍谷大平安高校出身で左のエース的存在に成長した高橋奎二。バファローズの先発も左のエースというべき宮城大弥。

スワローズは、日本シリーズ第1戦第2戦と当たりが出ていない山田哲人を1番に起用。それまでの2試合でトップバッターを務めていた塩見泰隆が入れ替わるように3番に入る。2番ライトには宮本丈、8番レフトには今日はキブレハンが入る。サンタナはDHで7番に入った。

今シーズン終盤には調整に入って登板がほとんどなかった高橋奎二だが、今日もMAXは150キロを記録するなど球威があり、バファローズ打線を打ち取っていく。

宮城大弥は、MAX149キロだが、ストレートの多くは140キロ台前半。しかし、100キロちょっと、一番遅い時は96キロを記録したスローカーブが効果的であり、こちらもスワローズ打線を交わし続ける。

5回表、センターの中村悠平、続くサンタナの連続ヒットでチャンスを作る。その後、ツーアウトとなるが、今日は1番に入った山田哲人がレフトへの大飛球を放つ。
京セラドーム大阪の外野とその近くの内野席の上部席には欠陥があり、打球がスタンドインしたかどうか分からないのである。そのため、選手達の動きや審判のゼスチャーを見る必要があるのだが、それらから「どうやらホームランになったようだ」と分かり、スワローズファンが盛り上がる。

7回表。先頭の丸山和郁がセーフティバンドを決め、長岡秀樹は倒れるが山田哲人はフォアボールで、先に盗塁を決めていた丸山と共に二塁一塁となる。その後、宮本は倒れるも、塩見泰隆が今日2つめとなるデッドボールを受けて二死満塁となる。対するバッターは村上宗隆。バファローズのピッチャーは3番手の竹安。竹安のストレートは150キロを記録するが、コントロールがまとまらず、村上に押し出しのフォアボールを与えて、4-0とスワローズがリードを拡げる。

スワローズは9回表にも村上宗隆の2点タイムリーツーベースとオスナのタイムリーで7-0と点差を拡げる。

最後まで見たかったのだが、10時を回ってしまうと京都に帰れない可能性が出てしまうため、9回表の攻撃を見終えた時点で席を立つことにする。日本シリーズは午後6時30分過ぎのプレーボールである。午後6時プレーボールだと良かったのだが。

9回裏には久保と小澤が登板し、1点を失ったがそれだけに抑え、7-1で東京ヤクルトスワローズが勝利して通算成績を2勝1分けとした。

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