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2026年2月 3日 (火)
2026年1月25日 (日)
コンサートの記(942) 阪哲朗指揮 紀尾井ホール室内管弦楽団第144回定期演奏会大阪公演
2025年9月16日
午後7時から、住友生命いずみホールで、紀尾井ホール室内管弦楽団第144回定期演奏会大阪公演を聴く。指揮は京都市出身で、今は大津市に住み、びわ湖ホールの芸術監督を務めるという阪哲朗。
紀尾井ホール室内管弦楽団は、以前は紀尾井シンフォニエッタ東京を名乗っていた団体で、紀尾井坂上の日本製鉄紀尾井ホールを本拠地としている。常設の団体ではなく、普段は別のプロオーケストラの楽団員やソリストとして活躍してるメンバーが集まって演奏会を作り上げる。紀尾井シンフォニエッタ東京時代の演奏を紀尾井ホールで聴いたことがあるが、紀尾井町・四ツ谷、上智大学のすぐそばという土地だからか、見るからに「私、良家の娘です」というタイプの若い女性の聴衆が多いのが印象的であった。
会場の住友生命いずみホールに来るのは久しぶり。来る前に大阪城公園内にある豊國(ほうこく)神社に参拝。豊臣秀吉公の像は完成したばかりの頃から見ているが、経年により細かな傷なども目立ち、色も以前より薄めになった。「お互い年を取りましたなあ」と心の中で呟く。
大阪城公園内は外国人観光客が目立つが、国旗をモチーフにしたものを着たり持ったりしている人も多く、「トルコか」、「ベトナムか」と分かる。
日本人の女性二人が、「中国では少し残す」という話をしていたのが耳に入るが、すぐにピンとくる。中国では出された食事を全部食べずに残すのがマナーである。全部食べてしまうと、「量が足りなかった」という意味になる。京都が生んだ女優である中村玉緒さんの著書を読むと、昔は京都でも少し残すのが礼儀という時代があったようである。
さて、住友生命いずみホールでの紀尾井ホール室内管弦楽団のコンサートであるが、入りは余り良くない。全て横向きの席である2階のバルコニー席はほぼ埋まっているが、1階席は6割行くか行かないかといったところ。いずみホールでは、いずみシンフォニエッタ大阪というこれも非常設の団体が定期演奏会を行っており、新鮮味がなかったのかも知れない。1階席には数人分丸ごと空いている席があるが、おそらく招待客が来てくれなかったのだと思われる。
曲目は、ヴェーバーの歌劇「オベロン」序曲、コルンゴルトの左手のためのピアノ協奏曲(ピアノ独奏:阪田知樹)、メンデルスゾーンの劇附随音楽「夏の夜の夢」(ナレーションなしで、一部を割愛してのほぼ全曲演奏。ソプラノ独唱:三宅理恵&山下裕賀。合唱:大阪すみよし少年少女合唱団)
「夏の夜の夢」だけ聴きたい人もいたようで、後半には1階席の後ろの方の聴衆が少し増えていた。
聴衆が少ない理由としては、「コルンゴルトって誰?」という人が多いのと、「関西なら阪さんはいつでも聴ける」という2つが考えられる。
コンサートマスターは玉井菜摘。玉井さんのお母さんは京都市交響楽団の第2ヴァイオリン奏者であったようだ。
ヴァイオリン両翼の古典配置を採用しているが、演奏スタイルは全てモダンである。
いずみホールも京都コンサートホール同様、反響板がないので、1階席は音が降りてこないように感じることがある。今日の2階バルコニー席で聴いた。
ヴェーバーの歌劇「オベロン」序曲。比較的、演奏会の第1曲に選ばれやすい曲である。今日プログラムされた3曲には盛り上げ方が似ているという共通点がある。
紀尾井ホール室内管弦楽団は、腕利きが揃っているだけに常設ではないのにアンサンブルも緻密で、音も輝かしい。室内管弦楽団としては、オーケストラ・アンサンブル金沢と日本のトップを争う力を持っているように感じた。ただ、紀尾井ホール室内管弦楽団は非常設故メンバーが入れ替わるので、演奏会ごとに出来が違うということもあり得るかも知れない。前に聴いた演奏も今日の演奏も優れたものだったが。
コルンゴルトの左手のためのピアノ協奏曲。戦場で右手を負傷したピアニストのパウル・ヴィトゲンシュタイン(哲学者のルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの実兄)が、多くの作曲家に依頼して書いて貰った左手のためのピアノ作品の一つである。
コルンゴルトは、幼時から楽才を発揮し、ミドルネームがヴォルフガングということもあって、「モーツァルトの再来」と絶賛された。23歳で書いた歌劇「死の都」は大ヒットしている。ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」をミュージカル化したり、メンデルスゾーンの劇附随音楽「夏の夜の夢」を編曲したりと、舞台劇方面でも活躍。しかしコルンゴルトはユダヤ系であったため、ナチスから逃れるためのアメリカに渡る。
アメリカでは映画音楽の作曲を数多くこなし、現代では「映画音楽の礎を築いたコルンゴルト」と讃えられることもあるが、当時は劇伴はクラシックよりも下と見なされており、また彼のクラシック音楽のロマンティックな作風がウィーンでも「時代遅れ」と受け取られるようになり、晩年は不遇だった。死後はその名が一度、消えかかったが、1990年代半ばにアンドレ・プレヴィンやフランツ・ヴェルザー=メストらが指揮したコルンゴルト作品のCDが立て続けに発売され、「コルンゴルトブームが起こるか」と思った矢先に世界的なピアソラブームが起こってしまい、コルンゴルトの名は吹き飛ばされてしまった。
それでも近年は「死の都」が日本でも上演されるなど、再評価の動きはある。
コルンゴルトの左手のためのピアノ協奏曲は、弦楽器のロマンティシズムに鋭さを隠した音色をバックに、個性的な旋律が展開される。今でも新しく聞こえる部分があるなど、コルンゴルトの確かな才気が感じる。そして盛り上げ方は「オベロン」序曲や「夏の夜の夢」序曲などにも通じるものがある。
ソリストの阪田知樹は技巧派ピアニストとして名声を高めており、大阪フィルハーモニー交響楽団の宇治公演で聴いたチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のシャープなピアノが記憶に新しいが、今日は音楽の大枠をガッシリと捉えた男性的なピアニズムを示す。高音がトイピアノのように聞こえる場面もあり、ハッとさせられる。
珍しい曲ということで譜面を用意し、自分でめくりながらの演奏であった。
以前は男性ピアニストというと、遊び人やボヘミアンも多かったが、聞くところによると、阪田知樹はアスリートのようにストイックな生活を送っているそうである。
アンコール演奏は、メンデルスゾーンの「無言歌」より“紡ぎ歌”。私はメンデルスゾーンの「無言歌」の全曲盤を持っているのだが、余り耳に残らなかった曲。ただコルンゴルトの後で聴くと、メンデルスゾーンの革新性を聴き取ることが出来る。
メンデルスゾーンが38歳の若さで亡くならなかったら、もっと音楽を推し進めていたかも知れない。
メンデルスゾーンの劇附随音楽「夏の夜の夢」。短い曲とナレーションをカットしたバージョンである。メンデルスゾーンの劇附随音楽「夏の夜の夢」は人気が高まる傾向にあり、檀ふみのナレーション、飯森範親指揮日本センチュリー交響楽団の演奏、幸田浩子と林美智子の独唱で聴いたことがある。この演奏はライブ録音され、CDとなってリリースされている。
もう大分経ったので書いてもいいと思うが、泉鏡花の「夜叉ヶ池」がオペラ化され、演出が岩田達宗さんで、主役の百合を歌うのが幸田さんということで、東京・初台の新国立劇場中劇場まで観に出掛けたのだが、檀ふみさんがいらしていた。無闇に話しかけられないようにだと思うが、お付きの男性とずっと話していて、「有名人も大変だな」と思ったものである。
京都市交響楽団も昨年、オーケストラ・ディスカバリーの曲目として、鈴木優人の指揮、ウエンツ瑛士のナレーションほかで、劇附随音楽「夏の夜の夢」を演奏する予定だったのだが、「台風接近」との予報により公演中止となっている。
前半は指揮棒を使っていた阪哲朗であるが、「夏の夜の夢」はノンタクトでの指揮。総譜は譜面台の上に開かれているが、ほぼ暗譜の指揮で、譜面をめくらずに立て続けに指揮した時には、数ページまとめてめくっていた。
演奏は活力に富み、メカニックの高さもあって、大変優れた出来であった。阪のキビキビとした音運びがこの曲に相応しいということもあるが、メンデルスゾーンの実力にも改めて感服することになり、充実した演奏会となった、三宅理恵と山下裕賀(ひろか)の独唱者二人と、大阪すみよし少年少女合唱団も澄んだ声で演奏に彩りを施した。
プログラムが長めであるが、更にアンコール演奏がある。ヨハン・シュトラウスⅡ世の喜歌劇「こうもり」序曲。アンコールとしては長めの曲だが、賑やかさと仄かな哀愁が印象的な演奏であった。この曲も終盤は盛り上がる。
2025年12月31日 (水)
コンサートの記(937) びわ湖ホール プロデュースオペラ コルンゴルト作曲「死の都」 阪哲朗指揮京都市交響楽団ほか
2025年3月2日 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール大ホールにて
大津へ。午後2時から、びわ湖ホール大ホールで上演されるコルンゴルトの歌劇「死の都」を観るためだが、午前11時から、演出家の岩田達宗によるワークショップがあるというので、それも聴くために早めに家を出る。ワークショップの会場は大ホールで、自由席、先着順である。誰もが知っている有名オペラではないので、多くの人が押し寄せるということはなかったが(オペラ自体マイナーなので有名オペラでも多くの人は来ないかも知れないが)、それでも「知られざる傑作」としてある程度の知名度はある作品なので、まあまあの入りであった。
びわ湖ホールの館長である村田和彦からの挨拶とびわ湖ホールの四面舞台の紹介があり、その後、岩田達宗のトークとなる。今回の「死の都」は、「竹取物語」、「三文オペラ」同様、オペラ演出家の栗山昌良が演出を担当した歌劇作品の再現を目指して上演が行われるもので、岩田達宗は再演演出となっている。ただ岩田さんから直接伺った話や、びわ湖ホールのSNS記事によると、特別な演出はしないで、どちらかというと演技指導を行っているような印象を受ける。栗山昌良に師事した岩田達宗であるが、生前の栗山から「演出家が自分の色を出すんじゃない」と何度も言われていたそうで、それを考えると栗山が施した演出を再現するだけと考えるのが普通であろう。実際、自分のことを「演出補」と語っていた。
まず、歌劇「死の都」から。コルンゴルトが23歳の時に書いたオペラであり、初演からしばらくは大成功を収めていた作品である。原作はローデンバックの『死都ブリュージュ』。ただ、直訳すると『死 ブリュージュ』で、「これでは収まりが悪い」というので、『死都ブリュージュ』としたようである。「死の都」というも良いタイトルだが、ドイツ語のタイトルを直訳すると「死の町」で(歌詞には「死の町」という言葉が登場する)、ちょっと味気ないので、『死都ブリュージュ』から取って、「死の都」というタイトルになったようだ。今間違えて、「四宮(しのみや)」と打ってしまって直したのだが、四宮という駅は京阪京津線に存在する。
原作は、ベルギーの斜陽の街、ブリュージュ。ひきこもりの男性が愛する女性を殺害するというだけのもので少し味気ないので、台本作者のパウル・ショット(正体はコルンゴルトの父親のユリウス・コルンゴルト)とコルンゴルトは、幻想劇のような作品に仕上げている。今もある夢オチ。比較的評判の悪い手法だが、本格的な夢オチを行ったのは「死の都」が初めてだそうである。「全てが夢でした」という意味での夢オチのようなものはそれまでもあったが、ジークムント・フロイトの『夢分析』の影響を受けて、「夢には意味がある」とした上での夢オチを積極的に使ったのが「死の都」となるようだ。
栗山昌良は、1925年生まれ。ということで、生きていれば100歳になる年だったという。ということもあって、世代的にオーソドックスな演出家と評する向きもあり、栗山昌良本人もそう評価されることを喜んだというが、実際の作風はアヴァンギャルドで、表現主義をベースにしたものであった。「演出家は自分の色を出すな」とは言ったが、「死の都」冒頭の主人公の部屋に関する長いト書きは全く守られていない。ただこれも無視したのではなく、内容を抽出した結果だそうである。幕を上げて、第1幕第1場のセットを見せたのだが、指示とは全く別の部屋が目の前にある。
演技も写実を嫌い、二人の人物が向かい合って喋ることすら「写実だから」と嫌ったそうである。
稽古に関しては、「昭和の人は説明をしない」ということで、細かい指示は出さず、「もう一回、もう一回」を何度も繰り返していたそうだ。何が駄目なのかを聞いても答えはないそうである。現役の演出家としては岩松了が同じような演出を行っていると竹中直人が明かしたことがあり、高岡早紀が稽古場の隅で涙を拭っていたという話が思い起こされる。
さて、「死の都」であるが、1920年にハンブルクとケルンで同時初演されているが、その直前に第一次世界大戦があり、約3400万人が戦死。その約3分の2が兵士などではなく民間人であり、廃墟のようになった街が「死の都」に重なって見えたことは大きかったようだ。その後、第二次世界大戦では全世界で約Ⅰ億人が死亡。しかし、その後、ヨーロッパは戦争をしなくなった。しょっちゅう戦争を起こしており、イメージとは違って野蛮な場所であるヨーロッパであるが、80年以上戦争がないというのはヨーロッパ史上稀なことである(東欧などは含まない)。
「死の都」には有名アリアがあるが、それよりも第3幕のマリエッタのアリアを聴いてほしいとも語っていた。
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトは、現在のチェコのブルノ(モラヴィアの中心都市である)生まれのオーストリア=ハンガリー二重帝国出身の作曲家。幼少期から楽才を発揮し、ヴォルフガングというミドルネームから「モーツァルトの再来」と呼ばれ、マーラーなどにも激賞されている。しかし、ナチスが政権を取ると、彼の人生は暗転。ユダヤ系であったためアメリカの亡命したが、アメリカでは彼のクラシック音楽は受けず、生活のために映画音楽の作曲に進出。こちらでは好評を得た。オーストリアに帰る機会もあったが、前衛の時代に彼の作風は「時代遅れ」と見なされるようになっており、受け入れられることはなかった。映画音楽は当時は格下扱いであり、そのことも影響した。アメリカでも終生、クラシックの作曲家としては評価されず、アメリカに多い毒舌評論家から、「KORNGOLDは、ゴールドではなくてコーンだ」などと揶揄された。若き日の栄光を取り戻せないまま60歳で死去。
1990年代半ばに、アンドレ・プレヴィンやフランツ・ヴェルザー=メストといった有名指揮者がコルンゴルト作品をレコーディング。ようやくコルンゴルト再評価なるかと思われた直後にピアソラ・ブームが起こってしまい、コルンゴルトはどこかに飛んでしまった。運のない作曲家であるが、びわ湖ホールで「死の都」が上演されるのと同時に、九州ではコルンゴルト作品を集めたコンサートが行われており、今度こそは広まるかも知れない。
そんな中、「死の都」だけは知名度が高く、映像も数点出ている。
ちなみに、「死の都」の演奏会形式での日本初演は、1996年に井上道義指揮の京都市交響楽団が行っており、演出ありのオペラ形式での日本上演は、2014年に沼尻竜典指揮京都市交響楽団によってびわ湖ホール大ホールで行われており、この時の演出が栗山昌良である。
午後2時から、びわ湖ホール大ホールで、びわ湖ホール プロデュースオペラ コルンゴルト作曲「死の都」を観る。2014年にびわ湖ホール大ホールでオペラ形式での日本初演が行われた作品である。びわ湖ホールの芸術監督である阪哲朗指揮の京都市交響楽団(コンサートマスター:泉原隆志)の演奏。Wキャストで、今日の出演は、山本康寛(パウル)、木下美穂子(マリー/マリエッタ)、池内響(フランク)、山下牧子(ブリギッタ)、小川栞奈(おがわ・かんな。ユリエッテ)、秋元悠希(ルシエンヌ)、島影聖人(しまかげ・きよひと。ガストンの声/ヴィクトリン)、迎肇聡(むかい・ただとし。フリッツ)、与儀巧(よぎ・たくみ。アルベルト伯爵)。合唱は、びわ湖ホール声楽アンサンブル。児童合唱は、大津児童合唱団。演出:栗山昌良、再演演出:岩田達宗。
舞台下手側がパウルの部屋。上手側が幻の教会(神殿)となっている。
パウルの部屋の奥にマリーの巨大な肖像画が掛けられている(木下美穂子をモデルにしたもの。昨日は昨日のマリー役である森谷真理をモデルにした絵だったようである)。
ブリギッタとフランツの二人の場面なのだが、絵の事柄に関するものなのに二人とも絵に背を向けて歌う。これが栗山流の写実でない歌い方のようだ。
ブリュージュに住むパウルは、妻のマリーを失ったのだが、友人のフランクには「マリーが戻ってくる」と語る。マリーを見かけたというのだが、それはマリーに似たマリエッタという踊り子であった。パウルは彼女が何者なのか分からないまま家に呼ぶ。
マリエッタがパウルの部屋を訪ねる。マリエッタはパウルがマリーという女性を自分の中に見ていることに気づき、部屋を後にする。やがてマリーの亡霊が現れる。
びわ湖ホール館長の村田和彦が、四面舞台の話をしていたが、第2幕では、その機構を生かし、これまでの舞台が奥に引っ込んで、下から新たなセットが現れる。三段になったヘアピンカーブである。ここでマリエッタの一座が余興のようなものを繰り広げる。
さて、いつからパウルが夢、または幻覚の世界に入っていったかであるが、第2幕ではブリギッタが「修道院に入る」と言って出て行くシーンがある。しかし現実にはブリギッタはパウルの屋敷で女中を続けており、この時点で夢であることは確かである。友人のフランクもマリエッタへの思いを語るのだが、これも夢か幻である。更にいうならその前にマリーの姿(幻覚)を見る場面がある、ということで、大半が夢の中での出来事となる。
絵空事が繰り広げられる訳だが、それこそが実はパウルの欲していたことであり、フランツはこのままではいけないとブリュージュを去るようパウルに告げるのだと思われる。「ブリュージュを離れられない」というパウルの真意は「マリーから離れられない」であり、街と一体化した「今の自分を離れられない」である。そこから出るのだ。
阪哲朗指揮の京都市交響楽団が輝かしくも重厚で、かつ瞬発力もある演奏を展開。プッチーニ(おそらくペンタトニックは使っていると思われる)やワーグナー、モーツァルトにリヒャルト・シュトラウスと、様々なオペラ作曲家に影響された響きや旋律が登場するが、いずれも「リアル」な音として鳴り響く。この場ではこの音が鳴らなくてはならないという、説得力に満ちた演奏だ。
退廃的でミステリアスで、それでいて魅力的という音楽である。1920年に初演された作品だが、世紀末的な彩りがあるのは、やはりフロイトの影響を受けているということもあるのだろうか。あるいは初の世界大戦が終わり、次の世界大戦前夜の荒廃した思い故だろうか。
阪の指揮する京都市交響楽団は、おそらく日本初演時の沼尻竜典指揮の時よりも妖艶な音を奏でているような気がした。
オペラ形式の初演も観ている「死の都」。記憶には余り残っていないが、コミカルな部分に関しても、初演時と同じなのかは不明である。
ラストでは、パウルはマリーへの未練を見せるが、今回の演出ではそれほど執着はなく去って行く(例えば、チェーホフの「かもめ」の主人公、トレープレフとは好対照である)。ブリギッタが一人残り、前方に置かれた燭台を手にし、また後ろに下がる。そして幕が下りる。このブリギッタの動きは台本にはなく(ブリギッタはフランツと共に退場することになっている)、オリジナルである。
演出家の岩田達宗さんとは、2幕と3幕の間に話をした。
2025年11月30日 (日)
観劇感想精選(502) 朗読劇「星の王子さま」 構成・朗読:安田成美
2025年11月12日 三条高倉の京都文化博物館別館ホールにて
午後5時から、京都文化博物館別館ホールで、朗読劇「星の王子さま」に接する。作:アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ、翻訳:内藤濯(ないとう・あろう)。構成・朗読:安田成美、音楽(作曲・演奏):阿部海太郎、美術:木梨銀士(きなし・ぎんじ。安田成美と木梨憲武の次男)。
東京の自由学園明日(みょうにち)館(国指定重要文化財)での公演を経て、昨日今日と京都文化博物館別館ホール(旧・日本銀行京都支店。国指定重要文化財)での京都公演が行われる。
「トレンディ女優」という言葉から連想される女優の一人である安田成美。映画、ドラマ、演劇と幅広く活躍しているが、結婚後は育児などを優先して、仕事をセーブしていた時期もある。「同・級・生」、「素顔のままで」、「ヴァンサンカン・結婚」、年末時代劇「源義経」、仲代達矢演じる弁護士と敵対関係になる女性を演じた松本清張ドラマ「霧の旗」、ベトナムロケを行った「ドク」など多くのヒットドラマに出演。映画では、「犬死せしもの」、林海象監督作品「ZIPANG」、オムニバス映画「バカヤロー!私怒ってます」第2話“遠くでフラれるなんて”、緒形拳と共演した「咬みつきたい」、役所広司主演作「すばらしき世界」などに出演している。演劇も出演作は多くはないが、「リチャード三世」は私も観ている。ただこれは劇団新感線による新感線版「リチャード三世」で、出演時間は余り長くはなかった。
こうやって見ると、ドラマに特化した活動を行っていることが分かる。
元々は、「風の谷のナウシカ」のイメージソング(作詞:松本隆、作曲:細野晴臣。映画本編では流れない)のシンガーとして登場した人で、昨年、細野晴臣との共同作業で「風の谷のナウシカ」をリメイクしている。
まず木梨銀士による動く美術。アニメーションとは少し違い、動く美術としか形容の仕様がないものである。そして、作曲家でマルチプレーヤーである阿部海太郎によって様々な楽器が演奏され、安田成美がにこやかな表情で下手側から現れて朗読を行う。
安田成美が構成を担当したテキストは、かなり改変されていて、原作とは違い、星の王子さまからの視点で物語は進んでいく。本来の語り手である飛行機の操縦士は途中で登場し、星の王子さまからのメッセージを受け取る役目を担う。
ドラマでは基本的に声音の使い分けは行わなかった安田成美だが、流石はプロの女優。様々な声を駆使して演じ分ける。星の王子さまの声は子どもっぽく、ヘビの物言いは狡猾そうだ。
テキストの改編については、様々な意見があるかも知れない。『星の王子さま』の著作権はすでに切れており、多くの出版社から刊行されていて、青空文庫では無料で読めたりする。なので改編も自由なのであるが、今回の上演は星の王子さまの内省の物語としてなら有効だと思われる。改編が嫌なら後で無料でテキストを読むことも可能なのだから、原作通りに頭から読まれることを希望するよりも安田成美が解釈した「星の王子さま」に耳を傾けるのも良い経験である。美声でもあるし。
カーテンコールには、木梨銀士も登場。安田成美が自身の次男であることを明かすと、「似てる!(安田成美にというよりも木梨憲武にだと思われるが)」という声も上がるが、実際はそんなに似ておらず、サッカー選手のような見た目である。木梨憲武も強豪・帝京高校サッカー部で、3年の地区予選までレギュラー、帝京高校は全国大会に出場を決めるが、全国大会では補欠に落ちてしまい、ピッチには立てなかった。なので両親に似ているというよりも木梨憲武のサッカー選手的雰囲気を受け継いでいるのかも知れない。
それよりも印象的だったのは、安田成美の声の可愛らしさである。今日の上演、更にはこれまでに出演したドラマや映画で演じている時の声よりも更に可愛い。つまり我々がこれまで聞いてきたのは演技用の安田成美の声であり、地声はさらに魅力的だったのだ。彼女はバラエティーにはほとんど出ないので(「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングのゲストとして出演し、ここに来る直前にスタジオアルタの前で痴漢に遭ったことを告白していたのが記憶に残っているが)、彼女の地声はほとんど関係者にしか知られていなかったということになる。
2025年11月23日 (日)
これまでに観た映画より(413) 「第三の男」
2025年11月17日
Amazon Prime Videoで、「第三の男」を観る。映画誌などの「歴代映画トップ10」などでたびたび1位に輝く名画である。原作:グレアム・グリーン。制作:デヴィッド・O・セルズニック。監督:キャロル・リード。出演:ジョゼフ・コットン、アリダ・ヴァリ(ヴァリ名義)、オーソン・ウェルズほか。音楽:アントン・カラス。俳優、演出、音楽等全てが高水準で「完璧映画」と称されることもある。
アントン・カラスがオーストリアの民族楽器、ツィターを使って奏でるテーマ音楽(ハリー・ライムのテーマ)は日本ではつとに有名で、ヱビスビールのCM曲となり、更にはJR恵比寿駅の発着音にも採用されている。
第二次大戦終了直後。連合国側(米、英、仏、ソ)による分離統治下にあったウィーンが舞台である。アメリカの三文西部劇小説家のホリー・マーティンス(ジョゼフ・コットン)は、ウィーンに住む親友、ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)から、「良い仕事がある」と誘われ、ウィーンへとやって来る。しかし、その直前にハリーは交通事故で亡くなっていた。ハリーの死はアパートの管理人によってホリーに告げられるのだが、この構図が実に格好いい。そしてハリーの葬儀に出席したホリーは、イギリス軍のキャロウェイ少佐からハリーが横流しの売人だったと告げられる。
ハリーの葬儀に気が強そうだが美しい女性が一人。ハリーの恋人であったアンナ・シュミット(アリダ・ヴァリ)である。彼女はオーストリア人の舞台女優として活躍していたが、実際はチェコスロバキア国籍であり、そのことで強制送還させられるのではないかと不安を感じていた。
そして、事故現場に、「第三の男」がいたことが明らかになる。この「第三の男」の姿を探してホリーは奔走するが、やがて「第三の男」が姿を現す……。
中学校3年の時、民放の深夜で、ノーカット日本語字幕付きの映画が放送されることがあった。「第三の男」もそうした深夜放送映画の1本としてビデオ(まだVHS)に録画して観たのが始まりである。ミステリー仕立てである上にユーモアにも溢れ、映画史上最高を争うのに相応しく思っていたが、今日、この配信を観て、これまでノーカットだと思っていた民放深夜の放送版には数カ所カットがあったことが分かった。勿論、話の展開には関係のないところがカットされているのだが、騙されていた気分である。配信の時代となり、多くの作品が観られるようになった今日にあっては、民放深夜の映画放送はもう需要がないかも知れない。
ミステリー作品なので、ネタバレ出来ない部分も多いのだが、下水道での大立ち回り、そして、「映画史上、最も長い歩くだけのシーン」とも言われるラストシーンは必見である。
なお、原作者のグレアム・グリーンは別のラストを用意していた。高校に入り、図書室で『グレアム・グリーン全集』を見つけた私は、「第三の男」を読んでみた。グレアム・グリーンの名は、赤川次郎が目標とする推理作家として知っていた。グリーンは映画版を観て、「納得がいくわけではないが、映画版の方が上と認めざるを得ない」と評価していた。
2025年11月13日 (木)
追悼・仲代達矢 これまでに観た映画より(411) 市川崑監督作品「炎上」
2025年11月11日
追悼のため、FODレンタルで大映映画「炎上」を観る。三島由紀夫の『金閣寺』の映画化。しかし京都の仏教界から批判が相次ぎ、かなり妥協して作った作品である。1958年の制作。東京タワーが竣工し、長嶋茂雄が読売ジャイアンツに入団し、広上淳一と大友直人が生まれた年だ。
原作:三島由紀夫。監督:市川崑。脚本:和田夏十(わだ・なっと。市川崑夫人)。音楽:黛敏郎。出演:八代目市川雷蔵、二代目中村鴈治郎、仲代達矢、新珠三千代、北林谷栄、中村玉緒ほか。モノクローム作品である。
金閣寺の名は使えず、驟閣寺(しゅうかくじ)となった。ちなみに大谷大学も駄目なのか小谷大学になっているが、却って品格を落としているような気がする。
撮影は大映京都撮影所内で行われているが、大徳寺境内とおぼしき場所も映っている。驟閣は、大覚寺の大沢池の上に2階建てのセットとして建てられたが、色々制限もあったからかややチャチである。世にも美しい驟閣とは思えないのだが、当時の実際の金閣の方も(正式には鹿苑寺舎利殿)も金はすでに剥げ落ち、木の目が露わになった建物で、しかも足利義満が建てた建物に更に継ぎ足して建てられた部分があり、歴史的価で国宝となったが、もはや美しいとは言えない建物であった。現在の再建された金閣(舎利殿)であるが、足利義満が建てたときの図面や古写真によって、外観は往時のものより整った。だが、金箔は貼ってもすぐに剥げてしまう。修学旅行で訪れた高校の引率の先生が、「あれじゃ金閣じゃなくて黒閣だ」と言ったという有名な話もある。実際、私が子どもの頃の金閣は、金までも黒ずんで真っ黒という姿であった。その後、創建時の技法などが研究され、金箔を二重に貼る工法が考案されて、以後は金ピカの金閣となっている。禅寺があんな金ぴかで良いのかとも思うが、極楽の実相観のためということなのだろう。
空襲に備えて、道路の拡幅のために、家が壊されるシーンがあり、豪快な屋台崩しが行われる。御池通、五条通、東山通(現在の東大路通。信号などに記された交差地点の名称は今も東大路ではなく東山〈例:東山七条〉となっているものが多い)などで道路の拡幅が行われた。こうした京都の街の歴史は案外、知られていない。
なお、金閣寺こと北山(ほくぜん)鹿苑寺は臨済宗の本山ではなく、京都御苑と同志社大学今出川校地の北にある本山相国寺の境外塔頭である。銀閣寺こと東山(とうざん)慈照寺も相国寺の境外塔頭であり、共に拝観料を取るため、相国寺は京都で最も金持ちの寺院と言われている(相国寺は境内に立ち入るのは無料)。ただこの映画では驟閣寺は本山ということになっている。
原作と違い、主人公である溝口(市川雷蔵)の母親が京都まで来て居座るのだが、この母親を演じているのが北林谷栄であり、やはり演技のキレやリアルさは頭一つ抜けている。
文学で言う「意識の流れ」のような手法が溝口の父親や母親との思い出において用いられているのが特徴。
溝口がなぜ驟閣を燃やさなくてはならなかったのか、吃音持ちという生い立ちから、母親の不倫、京都に出て修行に入り、戦争を経験し(京都は、西陣、太秦、東山馬町を除いて大規模な空襲はなかったが、溝口は、東京出身の鶴川という友人が東京に帰って空襲に遭い、亡くなるという経験をしていた)、老師(中村鴈治郎)を始めとする僧侶達の女遊びなど、世間を知るうちに、穢れた世界にあって、驟閣は美しすぎると考え、他者に与える訳にはいかないと思ったのかも知れない。
仲代達矢が演じるのは、頭は良いがチョイ悪の身体障害者、戸刈(原作の柏木に相当)である。吃音の溝口同じく障害者であるが、脚が不自由な戸刈は自身の障害を見せることで、人の気を引く術を心得ていた。ニヒルな役を、仲代は生来の眼力の強さでエネルギッシュに演じている。
市川崑監督作品ということで、袖を襖の間に挟んで強引に引き抜くというシーンは当然ながらある。
黛敏郎の音楽は仏教で用いられる楽器や声明を巧みに音楽として取り入れ、涅槃交響曲へと繋がる。他にパーカッションなどが効果的に用いられている。
黛敏郎は、後年、ベルリン・ドイツ・オペラの委嘱により歌劇「金閣寺」を書いている。三島の『金閣寺』をオペラ化した作品で、二十世紀に日本人の手によって書かれた音楽作品の筆頭ともいえる傑作である。
2025年11月11日 (火)
2025年11月10日 (月)
観劇感想精選(500) 森田剛主演「ヴォイツェック」(ジャック・ソーン版)
2025年10月25日 西宮北口の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールにて観劇
午後5時から、西宮北口の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで、「ヴォイツェック」を観る。チフスのため23歳の若さで早逝した小説家、劇作家のゲオルク・ビューヒナーの未完にして代表作となる戯曲の上演。「ヴォイツェック」であるが、未完の上に原稿に通し番号などが振られていない状態で発見されたため、ビューヒナーがどこをどのようにどの順番で上演するつもりだったか今になっても分かっておらず、演出家が原稿の順番を選ぶため、同じ「ヴォイツェック」でも印象が大きく異なる。
ただ、アルバン・ベルクが作曲した歌劇「ヴォツェック」という、オペラ史上1、2を争うほどの傑作があり、このオペラが基準になるとは思われる。タイトルが「ヴォツェック」なのは、ベルクに送られた台本のタイトルに不備があり、「Woyzeck」であるべきところが「Wozzeck」となっていたためである。ヴォイツェックは実在の殺人犯であるため、ベルクはすぐにタイトルを変更しようとしたが、ゲオルク・ビューヒナーの「ヴォイツェック」と自身の歌劇「ヴォツェック」はもはや別物と考え、タイトルの変更を行わなかった。
ベルクの歌劇「ヴォツェック」の完成度が高いため、演劇の「ヴォイツェック」で満足の行く出来に持って行くことは至難の業である。
歌劇「ヴォツェック」は、東京・初台の新国立劇場オペラパレスで聴いている。今に至るまで唯一のオペラパレス体験である。指揮のギュンター・ノイホルトが優れた音像を生み出していたが、演出が余計なことをしまくったため、全く感動も納得も出来ないという残念な結果に終わっている。
ストレートプレーではなく。音楽劇とした「ヴォイツェク」は、大阪の京橋にあったシアターBRAVA!で、山本耕史のタイトルロールで観ており、そこそこ良い印象であった。
今回はストレートプレーでの上演であるが、ビューヒナーのテキストそのままではなく、ジャック・ソーンが翻案したテキストを使用しており、舞台を1981年の西ベルリンに変更。登場人物は、主にイギリス系とアイルランド系で、IRAが起こした闘争などを避けて、西ベルリンに渡っているという設定である。上演台本と演出は、新国立劇場演劇芸術監督の小川絵梨子が行っている。小川はプロデュース作品に演出家として参加するのは初となるようだ。
出演:森田剛、伊原六花、伊勢佳世、浜田信也、中上サツキ(なかがみ・さつき)、須藤瑞己(みずき)、冨家ノリマサ、栗原英雄。
冨家(ふけ)ノリマサの姿を見るのは久しぶりである。バブル期にはテレビによく出ていた気がするのだが。中上サツキは、「なかがみ」と読む苗字。中上姓の人物として、若くして亡くなった中上健次が有名であるが、彼の本姓は「なかうえ」と読む苗字である。ただ、「なかがみ・けんじ」はペンネームとしての読み方ではなく、中上自身、自分の苗字の読み方を終生勘違いしていたというのが本当のところのようである。中上は被差別部落出身を売りにしていたが、実際は被差別部落のそばの結構良い家出身だったりと、妙な話が多い。
中上健次の話は置くとして、「ヴォイツェック」である。タイトルロールを演じるのは森田剛だが、北アイルランドのベルファスト出身の「フランク」に設定が変わっている。妻のマリー(伊原六花)は、アイルランドの出身。この時点で上手く行きそうにない。
その他の登場人物では、医師(名前はマーティンとイギリス風だがドイツ人。栗原英雄)、東ドイツ市民(中上さつき)と東ドイツ市民とアパートの大家(須藤瑞己が二役で演じる)以外の全員がイギリス人という設定である。
イギリスとアイルランドは、大英帝国の時代はイギリスがアイルランドを飲み込む形で同じ国家であったが、アイルランドはケルト系が多く、第二次大戦後は独立。国教はカトリックである。ただ北部の一部はプロテスタントが多く、そのままイギリスに残り、イギリスの日本語による正式名称は、「グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国」となっている。だが、当然ながら、「アイルランド全島がアイルランドだ」考える人も多く、宗教紛争、それも命に関わるものが絶えない。
イギリスも元々はカトリックの国だったが、カトリックでは離婚が出来ないため、国王が離婚したいがためにプロテスタントに改宗し、国教(英国国教会)としている。
ここに宗教の壁の問題がある。
更に舞台となる1981年のドイツは東西に分断されている。ベルリン市は東西に分かれ、西ベルリンから西ドイツに渡るには、空路か東ドイツが運営する鉄道を利用するしかなかった。東ベルリンは東ドイツの首都だが、西ベルリンは西ドイツの首都ではなく、西ドイツの首都はベートーヴェンの生まれ故郷として知られる中規模都市、ボンに置かれた。
東ドイツは事実上、ソビエト連邦の属国である。
ただ、陸の孤島状態とはいえ、西ベルリンは西ドイツの文化の中心。東ベルリンとの繁栄の差は明らかで、東ドイツでは人権も制限されるため、東ベルリンから西ベルリンに移る人が後を絶たず、ある日突然、東ベルリン当局によってベルリンの壁が築かれた。
兵士であるヴォイツェックは、同僚のアンドリュース(浜田信也)と共に、ベルリンの壁を見張っている。元の「ヴォイツェック」では、赤い空の幻影をヴォイツェックが見ておびえる印象的なシーンがあるが、それは今回はない。代わりに東ベルリンの街を見続け、マリーと二人で、アパートの6階から寂れた東ベルリンの街を見るシーンもある。東ベルリンから西ベルリンに入ろうとして失敗した女性(中上サツキ)が、東ドイツの兵士(須藤瑞己)に連れ戻される場面もある。
アンドリューズは、医師の妻であるマギー(伊勢佳世)と不倫しており、更にマリーとも不倫しているようである。マリーは、男と寝てお金を貰っていることを、マギーにさも当たり前でもあるかのように話しており、歌劇「ヴォツェック」の貞操感に悩むマリーとは大きく異なる。19世紀から1981年に舞台が移っているので、感覚がまるで違うのである。19世紀には、姦通罪のある国も多く(日本も含まれる)、不倫は本当に犯罪だったのだが、1981年時点の西ドイツには姦通罪はない。カトリックには、「汝姦淫するなかれ」など、厳格な規律があるが、20世紀には宗教の力も落ちている。ただ、マリーは寄付を募っている。カトリックは、信者から寄付を集めるのだが、マリーはカトリックの教会のために寄付を集めているのである。マリーの主な仕事は子育てと寄付集めになる。カトリックは集まった寄付で立派な教会を建てたりする。一方、プロテスタントは、そもそもそうした金集めの制度を疑問視しているので、基本、寄付は募らない。京都市内にもキリスト教の教会は多いが、綺麗で立派なのがカトリックの教会、なんだかオンボロなのがプロテスタントの教会という見分け方がある。
イギリスからの移民とアイルランドからの移民とでは宗教が異なることが最大の問題であり、イギリス出身のジャック・ソーンも宗教の違いを重要なテーマとしている。
ヴォイツェクとマリーの間には赤子が一人おり、なぜか子育てを「携わる」という堅い言葉で呼んでいるのだが、マリーは赤子の性別についても嘘をつく。「女の子」とヴォイツェックには告げるが実際には男の子である。
「ヴォツェック」と言えば、ヴォツェックに金を与える代わりに人体実験を施し、やたらと偉そうに命令する医師との場面が有名なのだが、オペラとは異なり、医師の登場は余り早くない。ヴォイツェックには立ち小便をする癖があり、医師から「立ち小便を止めろと言っただろう!」と叱責される場面があるのだが、オペラの台本では、「下品だ」という理由で、「咳を止めろと言っただろう!」という無茶苦茶な要求に変わっている。止めるに止められない生理現象に口出しするところが頭のおかしさの強調にもなっているのだが、いくらなんでも「咳を止めろ」という人は余りいない。最晩年のショルティが、演奏開始直前に最前列で咳が止まらなくなった老人を「うるさい」と叱りつけたという話はあるけれども。
今回は「立ち小便」になっている。ヴォイツェックは4歳で孤児になり、12歳の時に母と永遠に別れ(ヴォイツェクの母親とその幻影は、伊勢佳世が二役もしくは三役で演じている)、満足な教育を受けていないため読み書きは出来ず、礼儀作法なども教わっていない。袋小路という感じの悲惨な設定である。医師に「頭がおかしい」と断言される場面もある。そういう医師もおかしく、ドイツ語が出来ないヴォイツェクに延々とドイツ語で話して屈辱を与える。
マナーが悪いから立ち小便をするのを禁じるというのではなく、与えた薬の効き目を知りたいので「無闇に小便をするな!」という意味で言っていることが時間が経つに連れて明らかになる。
マリーは西ベルリンを諦め、アイルランドに帰ることを決意。先にアイルランドに帰るが、その後にヴォイツェックにも来て貰うつもりだった。だがヴォイツェックはトラウマのあるアイルランドに行くつもりはない。IRAについては多くの作品で描かれているが、最近の作品としては、ケネス・ブラナー監督の「ベルファスト」などが詳しい。
最終的には、マリーの不貞に気付くヴォイツェックだったが、マリーは断固否定。しかしマリーを信じられないヴォイツェックは彼女を絞め殺し、銃で自殺する。
歌劇「ヴォツェック」のラストは、ヴォツェックとマリーの息子が、子どもたちの遊びの輪に加わろうとするも、殺人者の子どもなので入れて貰えず退場するという、救いのないものだが、今回はベルリンの壁を表していると思われる落書き(ヴォイツェックの息子が冒頭で書き殴った)のある壁の下に座り込んでいる。2025年からの視点で見れば、1989年にベルリンの壁が崩壊し、東西両ドイツは併合。一時は旧西ドイツが旧東ドイツに経済面で足を引っ張られるものの回復。EUのリーダー格となり、GDPも日本を抜いて世界3位に浮上、というのは日本人としては悲しいが。
時代的には、ヴォイツェックの息子の未来は、ヴォイツェックよりは明るいと思われる。
森田剛は背が低いが、比較的背の高い俳優を何人も起用することで、見下された立場を表している。森田剛がタイトルロールに選ばれた一つの理由と考えられる。森田剛は演技のバリエーションは余り多く持っていない人で、5年前に観た「FORTUNE(フォーチュン)」の時と余り変わっていない気がするが、熱演ではあった。
マリー役の伊原六花。大阪府立登美丘高校の林キャプテンとして「バブリーダンス」のセンターを務めて注目された人だが、舞台で観るのは二度目。前回は安部公房原作の「友達」で、一番最初にセリフを発する役だったが、それほど良い役という訳でもなく、余り印象に残っていない。今回はナチュラルな演技で、熱演タイプの森田剛を上手く受け止めていたように思う。大阪出身なので、表に届いていた花も彼女宛のものだけだった。
この人は明るい性格だが、かなりの負けず嫌いだと思われるため、今後伸びそうである。NHK連続テレビ小説「ブギウギ」でも誰にも負けたくない女性・秋山美月を演じていたが、ある程度、伊原の性格に合わせた部分もあるのだろう。
2025年11月 9日 (日)
これまでに観た映画より(410) 「爆弾」
2025年10月31日 MOVIX京都 Dolby Cinemaにて
MOVIX京都 Dolby Cinema(南館4階)で、日本映画「爆弾」を観る。Dolby Atmosの音響。
映画「爆弾」は今日が公開初日。MOVIX京都では、普通の音響による上映を3回、Dolby Cinemaでの上映を2回行う。Dolby Cinemaでの上映は前打たれてはいないが、上映開始時間(20時5分)と特別料金であることから事実上のレイトショーでの上映である。
MOVIX京都でのレイトショーは基本、人が入らないのだが、今日は20名に足りないほどではあったものの、入った方である。
映画「爆弾」は、呉勝浩(ご・かつひろ)のベストセラー小説の映画化。東京都内のどこかに仕掛けられた大小様々な爆弾を巡る、容疑者スズキタゴサクとの心理攻防戦が見物である。エキストラも大量に参加しており、迫力ある映像となっているが、屋外よりも中野野方警察署取調室内でのやり取りの方がスリリングである。
監督:永井聡(あきら)。出演:山田裕貴(ゆうき)、伊藤沙莉、染谷将太、坂東龍汰(りょうた)、寛一郎、渡部篤郎、正名僕蔵、加藤雅也、片岡千之助、中田青渚(なかた・せいな)、夏川結衣、佐藤二朗ほか。
東京都内各所に爆弾が仕掛けられ、順次爆発していくという予告がある。それを行うのは自称、スズキタゴサクという冴えない感じの中年男性(佐藤二朗)である。元々はホームレスだったようだ。酒屋で暴れて逮捕され、野方署で取り調べを受けているスズキタゴサクは、クイズを出すというやり方で爆弾のありかを示すが、自分が仕掛けたのではなく、その場所を「霊感のようなもの」で「感じる」らしい。爆弾に霊も何もないだろうと思うが、この男が鍵を握っているのは事実だ。クイズは、最初のうちは易しい内容で、「件(くだん)」という化け物」や「焼き肉のタン(舌=下)」などから九段下のとある場所に仕掛けられていることが分かる。更に新聞発売所が九段下にあることを知り、その後のスズキタゴサクのクイズの内容から沼袋交番の巡査長の矢吹(坂東龍汰)と巡査の倖田(伊藤沙莉)は配達する新聞の中に爆弾が隠されているのではないかと推理し、中東人の配達員が運転していたバイクを奪って、何とか広い場所に出て、横転させて滑らせる。爆発はない、と思う頃に小規模だが爆発はあった。その後も爆弾は東京中に仕掛けられていることが分かる。
警視庁捜査一課から来た類家(るいけ。山田裕貴)は、野方署でスズキタゴサクと対峙。化け物のような存在のスズキタゴサクと心理戦や知的攻防戦を繰り広げる。類家の前には、やはり捜査一課から来た清宮(渡部篤郎)がスズキタゴサクと向き合って、言動から爆弾のありかを聞き出そうとしていた。しかし、最後までスズキタゴサクの出すクイズを聞かなかったため、犠牲者が出るのを防げなかった。清宮は類家にバトンタッチする。
矢吹と倖田であるが、独自の捜査により、スズキタゴサクが以前暮らしていたシェアハウスを見つける。しかしそこで矢吹は罠にはまり、小規模ながら爆弾を踏み、右足首より先を吹き飛ばされる。倖田も近くにいたが、矢吹が身を挺してかばったため、ほぼ無傷。だが、倖田はスズキタゴサクへの復讐心に駆られ、矢吹を病院に向かわせた後で野方署に向かう。
野方署の伊勢(寛一郎)は、何故かスズキタゴサクに好かれるのだが、仕事に徹している。伊勢は、倖田に恋心を抱いていたのだが、病院内で倖田が笑顔で矢吹の見舞いに訪れるのを見て諦める。
環状線(山手線)の各駅で爆弾が炸裂する。もともとのターゲットは環状線(山手線)の各駅(新橋、品川、五反田、渋谷、新宿、池袋、巣鴨、日暮里)で、九段下、東京ドームシティー、阿佐ヶ谷などは山手線が狙われていると警察に悟られないよう、ダミーの爆破として行われている。
山手線を環状線と呼んでいるのはJRへの配慮かも知れない。ちなみに大阪にも大阪環状線があるが、環状していなかったり(途中で終点を迎えるので別のホームに移動しないといけない)、環状線内も走るが、大阪市内でなく奈良や和歌山に行ってしまう列車もあり、下手に居眠りできない路線となっている。
野方署の刑事、長谷部(加藤雅也)は人とは違った性的指向を持っており、それが流されて雑誌に載り、追い詰められて阿佐ヶ谷駅で鉄道自殺した。夫人であった明日香(現在は旧姓に戻って石川明日香を名乗る。夏川結衣)は鉄道会社から高額の請求をされ、貧しい暮らしへと落ちていった。
取調室がメインで、動きの場面がそれに比べると少ないためか、やや長く感じられるのが難点である。137分の映画なので、通常の映画に比べるとそもそも少し長めではあるが。
なんといってもキーパーソンであるスズキタゴサクを演じた佐藤二朗の存在感が圧倒的。こうしたキャラクターは舞台経験が豊富なら上手く演じられるが、映像での演技しかしてこない人では出せない味だろう。
佐藤二朗は、テレビドラマなどでは「芝居が大袈裟」と言われることもあり、実際、そういうときもあるのだが、この手の映画では、「彼でないと無理だろう」と思わせるほどの完成度を示している。あるいは佐藤二朗の代表作になるのかも知れない。
明日(2025年11月1日)から、大阪でまた主演映画「風のマジム」が上演される伊藤沙莉。警察官ということでいつもの可愛らしい笑顔はラストのみである。警官らしいキビキビとした演技。
矢吹が爆弾を踏んだ時、矢吹が背後の倖田を守ろうとしてかばいに行き、共に気絶するシーンがあるのだが、気がついて矢吹の体を放した時に倖田の前髪が乱れている。伊藤沙莉の映像作品はかなりの数見ているのだが、前髪が乱れているのを見るのはおそらく初めて。かなり色っぽく、「アラサーだけど子どもっぽいところを残している可愛い女の子」というイメージが覆る。おそらく、出来る女を演じても篠原涼子などよりも妖艶で大人な魅力が出せるはずで、こういう伊藤沙莉も良い。実際には篠原涼子も伊藤沙莉も実務が出来ないタイプなのだけれど。
なお、実際には伊藤沙莉の方が坂東龍汰より年上であるが、劇中では矢吹の方が倖田よりも年上で階級も上ということになっている。
倖田沙良が病院に矢吹のお見舞いに行ったときの格好は、制服とは真逆の「TRICK」の山田奈緒子のようなフェミニンなもので、ここに彼女の本当の性格が表れていそうである。伊藤沙莉も「サバサバ系に見られがちだが、実は真逆の乙女脳」だそうで、だからなのかどうかは分からないが、フェミニンな格好も似合っている。演出的には意外性を狙ったのかも知れないが、普通に女っぽい可愛い子で、普段からそういう人なのだろうと察しが付くため、意外性は余りない。寛一郎演じる伊勢が倖田に好意を抱いていることが分かる場面やセリフがあって、ラストに向けての一種の伏線にもなっているのだが、伊勢もあるいは倖田のプライベートを知って好きになったのかも知れない。
ちなみに伊藤沙莉と坂東龍汰は、二人でいろいろ考えてアドリブをいくつも入れたそうだが、全てカットされたそうである。
三國連太郎の孫で、佐藤浩市の息子である寛一郎。NHK連続テレビ小説「ばけばけ」でも、山根銀二郎という、音楽評論家の山根銀二によく似た名前の役を若々しい演技で見せていた。今回は、出番は多いのだが、メインになる場が余り多くなく、二番手か三番手である。親子であるだけに、セリフ回しは佐藤浩市によく似ている。
実質的主役の山田裕貴。中日ドラゴンズや広島東洋カープで活躍した内野手、山田和利の息子である。名古屋で生まれ育ったので中日ドラゴンズのファンであり、この映画でもドラゴンズにまつわる話がいくつか出てくる。なお、中日ドラゴンズはこの映画に協力という名で援助を行っている。
頭の切れる変人といった感じがよく出ているが、まだ若いために重厚感は不足。年を重ねると重厚感も出てくるだろう。運動神経も良いようなので、アクションなどでも活躍出来るかも知れない。
1990年代を代表する美女の一人であった夏川結衣。透明感が抜群で、連続ドラマ「青い鳥」や林海象監督・永瀬正敏主演の「罠」に主役の濱マイクの口のきけない彼女役で出演したときの透明感などは同じ人間とは思えないレベルであった。
21世紀に入ってからは、少し体重が増えたようで丸顔の可愛いおばちゃんとなり、「結婚できない男」での女医役は当たり役となっている。
今はまた少し痩せたようで、薄幸な女性を演じている。宮本輝原作の「私たちが好きだったこと」では、不安神経症の女性を演じた夏川結衣。今も透明感はあるので、こうした役も似合う。ラスト付近の倖田役の伊藤沙莉との二人のシーンも生きる悲哀が感じられて良い。
俳優陣は実力派揃いだが、やはり中心にいるのはスズキタゴサクを演じる佐藤二朗で、不気味だがその辺にいそうという怖ろしさを見る者に伝える。劇中でスズキタゴサクを本気で殺そうとする者や、スズキがヒントを出すときに使う右手の人差し指をへし折る者が出てくるのだが、それほど憎々しい怪物を佐藤二朗はリアリティを持って演じている。
基本的に佐藤二朗を見るべき映画になっていると思われるが、エンターテインメント大作として映画史に刻まれる作品になりそうな気がする。
2025年11月 3日 (月)
コンサートの記(929) パスカル・ロフェ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団京都特別演奏会2025
2025年10月19日 京都コンサートホールにて
京都コンサートホールまで、大阪フィルハーモニー交響楽団の京都特別演奏会を聴きに出掛ける。午後3時開演。
まず事務局長の福山修さんにトーマス・ダウスゴーがピリオドを習ったのはノーマン・デル・マーとフランコ・フェラーラの二人からである可能性が高いことを伝える。
今回の指揮者は、お馴染みのパスカル・ロフェ。音楽に没入するレナード・バーンスタインの対極に位置する、作品をいったん突き放して解析するタイプの指揮者である。2022年からはクロアチア放送交響楽団の音楽監督を務めている。
アンサンブル・アンテルコンタンポランを指揮していた時代にピエール・ブーレーズの指揮に影響を受けたことは明白で、指揮棒は持たず、総譜を読みながら指揮する。ブーレーズは指揮棒否定派で、記者から「オペラの際は、白い指揮棒が光って歌手から見やすいという声がありますが」との問いかけに、「そんなことはありませんよ」と一笑に付し、総譜を短時間で記憶出来る能力がありながら、「暗譜は時間の無駄。その時間があるならレパートリーを増やしますよ」と話している。
フランスも指揮者不足だが、ベルトラン・ド・ビリーに次ぐ才能があるのがパスカル・ロフェであると思われる。ただ現状ではメジャーオーケストラのポストは得ていない。
オール・ブラームス・プログラムで、ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏:辻彩奈)と交響曲第4番が演奏される。
人気若手ヴァイオリニストの辻彩奈が出演するということもあってか中々の入りである。コンサートマスターは崔文洙。大フィルの基本であるドイツ式の現代配置での演奏である。なお、天井からデッカツリーが下がり、舞台上にも前半はマイクが何本も立っていたことから、ブラームスのヴァイオリン協奏曲のみ何らかの形で収録が行われることが分かる。京都コンサートホールは録音が難しく、広上と京響ほかのヴェルディ「レクイエム」や井上と京響のブルックナー交響曲第9番など、失敗録音が多いが大丈夫だろうか。辻彩奈は演奏終了後にSNSを更新し、CD用の録音であることを明かしている。
定期演奏会ではないということで、男性楽団員は背広にネクタイと燕尾服よりもラフな格好。女性奏者は普段通りのドレスで、指揮者のパスカル・ロフェはジャケットにノーネクタイでの指揮である。
今や若手のみならず、全世代を通して最も高い評価を受けているヴァイオリニストの一人となった辻彩奈。昨年、アクロス福岡シンフォニーホールでの九州交響楽団の定期演奏会でも聴いたが、オーケストラからも室内楽からも共演引く手あまたのようである。
1997年、岐阜県生まれ。YouTube番組での質問コーナーで、「岐阜の良いところはどこですか?」との質問に、「良いところかどうか分からないですけれど、夏は暑いです」と答えていて、「それ良いところじゃない」と突っ込みたくなった。昨年も同じことを書いたが、そんな子である。
2016年にモントリオール国際音楽コンクール・ヴァオリン部門で1位になり、他にも複数の賞を獲得。学費全額免除の特別奨学生として東京音楽大学付属高校と東京音楽大学を卒業。大学冬の時代にあって伸び盛りの東京音楽大学の象徴の一人ともなっている。
純白のドレスで登場した辻彩奈。体も小さめで華奢に見えるが、ヴァイオリンはスケール豊かで逞しい。
辻の良さはまず音の美しさ。音が結晶化されており、ちょっとした経過句であっても美音を保つ。力強いというほどではないが、ブラームスが書いた音楽の大きさも示してみせる。
ロフェは、ヴァイオリン協奏曲ではポケットスコアを見ながらの指揮。ロフェは眼鏡を掛けているので、「あんな小さい譜面で見えるのだろうか?」と疑問を覚えたが、普通に見ながら指揮をして、ページを繰っていた。
ドイツものに強い大フィル。音の密度も濃く、優れた伴奏である。
第2楽章の冒頭付近でオーボエソロが吹くメロディーをソリストは変奏された形で弾くのだが、その後のオーボエとヴァイオリンのやり取りも印象的である。
辻彩奈はロフェと再三アイコンタクトを行っての演奏。独奏だからということで自由に弾くのではなく、オーケストラと一体になった演奏を心がけているのだろう。
第3楽章は、辻とロフェ、大フィルの掛け合いでノリの良い演奏になった。
演奏終了後、辻はロフェと、コンサートマスターの崔とハグを行う。
辻のアンコール演奏は、スコット・ウィラーノの「アイソレーション・ラグ ~ギル・シャハムのために~」。昨年の福岡でのアンコールと同一曲目である。ジャジーな甘いメロディーも出てくるが、基本的には超絶技巧てんこ盛りの難曲で、左手ピッチカート、両手ピッチカート、左手でピッチカートしながら右手で弾いてすぐに右手ピッチカートなど恐ろしいほど高度な技術が立て続けに出てくる。
それでも見た目は楽しそうに演奏してみせた辻彩奈。これからも伸びていきそうだ。
ブラームスの交響曲第4番。人気曲だが、曲調が暗いことでも知られる。ブラームスはブルックナー同様、女性ファンが少ないことで知られるが、暗い作風の作品が多いのもその一因だろう。
脱線するが、村上春樹の『ノルウェイの森』のヒロインである直子が好きなのが、このブラームスの交響曲第4番で、書き手の僕(ワタナベトオル)は、ブラームスの交響曲第4番をメインにしたコンサートに直子を誘うのだが、当日、直子は会場に現れなかった。この曲を聴くたびにそれが思い起こされ、今日は「君の来ぬホールに響くブラームス第4番の音の夕暮れ」という短歌が浮かんだ。
ため息のように始まる第1楽章であるが、ロフェは冷静を保ち、感傷的にさせない。こうすることで主題が戻った時により寂寥感が増して聞こえる。
この楽章に限らず、ロフェが作る音楽には、終結部に明るさが感じられるものである。
虚ろな第2楽章もリアルな陰鬱さを感じるが同じ旋律でも明るさを感じさせるものもあり、大きな流れの中で一体となっていく。
やるせなさ漲るような第4楽章「パッサカリア(シャコンヌ)」も、葛藤を持って進む中に古典音楽への憧憬を忍ばせ、古典とロマン的な音楽の結合を企てているような趣がある。ロフェが突き放した解釈をするからこそ分かることだ。
ラストは「どうだ!」と見得を切るかのよう。単なる感傷に陥らない良いブラームスだ。
アンコール演奏は、ブラームスのハンガリー舞曲第1番。昔はブラームスの「ハンガリー舞曲」といえば第5番が定番だったが、ブラームス自身のオーケストレーションではないため、他の曲が演奏される機会の方が増えているように思う。第1番は、正真正銘、ブラームス本人による編曲だ。
ロフェと大フィルのハンガリー舞曲第1番は、ジプシー的なスウィング感こそなかったが、スマートで大フィルの機能美が生きた演奏となっていた。
より以前の記事一覧
- コンサートの記(928) 太田弦指揮 日本センチュリー交響楽団第293回定期演奏会 2025.10.29
- 別役実作詞・池辺晋一郎作曲「眠っちゃいけない子守歌」 2025.10.29
- これまでに観た映画より(409) 東野圭吾原作「ある閉ざされた雪の山荘で」 2025.10.26
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- これまでに観た映画より(404) 田中美佐子初主演映画「ダイアモンドは傷つかない」 2025.10.07
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- 「伊藤沙莉のオールナイトニッポン0(ZERO)~『風のマジム』スペシャル~」視聴記+森山直太朗 「あの世でね」 2025.09.11
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- コンサートの記(914) 遊佐未森 「cafe mimo Vol.24~春爛漫茶会~」大阪公演 2025.09.02
- これまでに観た映画より(394) 「二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)」 2025.08.22
- 観劇感想精選(495) 広田ゆうみ一人芝居 別役実 「もうひとりの飼主」@アバンギルド京都 2025.07.24
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- 観劇感想精選(493) 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vo2 「マクベス」 藤原竜也・土屋太鳳主演 2025.07.19
- コンサートの記(907) 東京バレエ団×九州交響楽団 チャイコフスキー バレエ「眠れる森の美女」@びわ湖ホール 2025.07.12
- NHK「松本清張シリーズ 天城越え」(大谷直子主演版) 2025.07.02
- これまでに観た映画より(389) 松竹・霧プロダクション映画「天城越え」(田中裕子版) 2025.07.02
- 1998年 TBS元旦特別企画「天城越え」(田中美佐子主演版) 2025.06.30
- 特集ドラマ「天城越え」(生田絵梨花主演版) 2025.06.29
- これまでに観た映画より(388) 「ゆきてかへらぬ」 2025.06.22
- 観劇感想精選(489) ミュージカル「レ・ミゼラブル」2025大阪公演 2025年3月19日 2025.05.30
- これまでに観た映画より(386) 瀧内公美一人芝居映画「奇麗な、悪」(2度観ての感想) 2025.05.19
- 観劇感想精選(486) パルテノン多摩共同事業体企画 三浦涼介&大空ゆうひ&岡本圭人「オイディプス王」2025@SkyシアターMBS 2025.03.22
- これまでに観た映画より(379) 「ホテルローヤル」 2025.03.02
- これまでに観た映画より(375) 筒井康隆原作 長塚京三主演 吉田大八監督作品「敵」 2025.02.09
- コンサートの記(885) びわ湖ホール オペラへの招待 クルト・ヴァイル作曲「三文オペラ」2025 2025.02.07
- これまでに観た映画より(371) 門脇麦&水原希子「あのこは貴族」 2025.01.31
- これまでに観た映画より(370) 「イル・ポスティーノ」4Kデジタルリマスター版 2025.01.30
- これまでに観た映画より(368) 濱口竜介監督作品「寝ても覚めても」 2025.01.26
- これまでに観た映画より(367) 相米慎二監督作品「お引越し」4Kリマスター版(2K上映) 2025.01.24
- これまでに観た映画より(365) 相米慎二監督作品「夏の庭 The Friends」4Kリマスター版(2K上映) 2025.01.22
- コンサートの記(880) 神戸文化ホール開館50周年記念事業 ヴェルディ:オペラ「ファルスタッフ」 2025.01.21
- 観劇感想精選(480) 森見登美彦原作 G2脚本・演出「有頂天家族」 2025.01.16
- これまでに観た映画より(360) National Theatre Live「ワーニャ(Vanya)」 2024.12.28
- コンサートの記(874) 沼尻竜典 歌劇「竹取物語」2024 大津公演2日目 阪哲朗指揮日本センチュリー交響楽団ほか 2024.12.26
- これまでに観た映画より(359) 森山未來主演「ボクたちはみんな大人になれなかった」 2024.12.25
- 「サミュエル・ベケット映画祭」2024 program2 2024.12.21
- 「サミュエル・ベケット映画祭」2024 program1 ゲスト:森山未來 2024.12.20
- 「サミュエル・ベケット映画祭」2024オープニングイベント@京都芸術劇場春秋座 ゲスト:やなぎみわ&岡室美奈子(早稲田大学文学学術院教授、早稲田大学演劇博物館前館長) 2024.12.07
- コンサートの記(868) 堺シティオペラ第39回定期公演 オペラ「フィガロの結婚」 2024.11.03
- 観劇感想精選(472) シス・カンパニー公演 日本文学シアター Vol.7 [織田作之助] 「夫婦パラダイス~街の灯はそこに~」 2024.10.22
- コンサートの記(860) 2024年度全国共同制作オペラ プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」京都公演 井上道義ラストオペラ 2024.10.12
- コンサートの記(857) 大友直人指揮 第13回関西の音楽大学オーケストラ・フェスティバル IN 京都コンサートホール 2024.09.29
- 観劇感想精選(469) 佐野史郎&山本恭司&小泉凡 「小泉八雲 朗読のしらべ 龍蛇伝説~水に誘われしものたち~」 2024.09.21
- 観劇感想精選(468) イキウメ 「小泉八雲から聞いた話 奇ッ怪」 2024.09.20
- 好きな短歌(39) 2024.09.13
- 観劇感想精選(463) 第73回京都薪能 「光源氏の夢」初日 2024.06.20
- これまでに観た映画より(335) 黒澤明監督作品「蜘蛛巣城」 2024.05.28
- コンサートの記(845) ローム クラシック スペシャル 2024 「日本フィル エデュケーション・プログラム 小学生からのクラシック・コンサート」 グリーグ 劇音楽「ペール・ギュント」より@ロームシアター京都サウスホール 2024.05.26
- 観劇感想精選(460) RYUICHI SAKAMOTO+SHIRO TAKATANI 「TIME」京都初演 2024.05.05
- これまでに観た映画より(330) 山田太一原作 イギリス映画「異人たち」 2024.05.01
- 令和六年 第百五十回記念公演 都をどり「都をどり百五十回源氏物語舞扇」 2024.04.10
- これまでに観た映画より(322)「風よ あらしよ 劇場版」 2024.02.29
- これまでに観た映画より(316) 「天上の花」 2022.12.20
- コンサートの記(797) 一般社団法人京都バレエ団公演「ロミオとジュリエット」全幕 2022.08.17
- 観劇感想精選(440) 兵庫県立ピッコロ劇団 「三人姉妹」 2022.08.04
- コンサートの記(794) びわ湖ホール オペラへの招待 ヴェルディ 歌劇「ファルスタッフ」 2022.08.02
- コンサートの記(789) 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022 プッチーニ 歌劇「ラ・ボエーム」 2022.7.17 2022.07.21
- コンサートの記(787) 日本オペラ「藤戸」@兵庫県立芸術文化センター 2015.3.21 2022.07.13
- 観劇感想精選(438) 関西・歌舞伎を愛する会 第三十回「七月大歌舞伎」昼の部 初日 令和四年七月三日 2022.07.11
- 2346月日(38) 佛教大学オープンラーニングセンター(O.L.C.) 特別無料講座「七夕×和歌文学 ~31文字に想いを込めて~」 2022.07.08
- これまでに観た映画より(300) 「ショーシャンクの空に」4K上映 2022.07.01
- コンサートの記(771) 日本オペラプロジェクト2022 團伊玖磨 歌劇「夕鶴」西宮公演 2022.03.28
- BSプレミアム「アナザーストーリーズ」 村上春樹『ノルウェイの森』“世界のハルキはこうして生まれた” 2022.03.25
- 観劇感想精選(429) 三谷幸喜 作・演出 斉藤由貴&長澤まさみ「紫式部ダイアリー」 2022.03.05
- コンサートの記(766) 池辺晋一郎作曲 新作オペラ「千姫」 2022.02.27
- 観劇感想精選(427) 文化芸術×共生社会フェスティバル 朗読劇「かもめ」@びわ湖ホール 2022.02.21
- これまでに観た映画より(283) スティーヴン・スピルバーグ監督「ウエスト・サイド・ストーリー」 2022.02.20
- これまでに観た映画より(282) 「ベニスに死す」 2022.02.19
- これまでに観た映画より(278) 「風と共に去りぬ」 2022.02.08
- コンサートの記(761) 沼尻竜典作曲・指揮 歌劇「竹取物語」2022@びわ湖ホール(セミ・ステージ形式) 2022.01.30
- これまでに観た映画より(273) 「ドライブ・マイ・カー」 2022.01.28
- 観劇感想精選(423) 《喜劇名作劇場》恋ぶみ屋一葉「有頂天作家」 2022.01.27
- コンサートの記(759) 佐渡裕指揮 オペラde神戸「椿姫」 2022.01.18
- 観劇感想精選(420) NODA・MAP番外公演 「THE BEE」2021大阪 2022.01.02
- コンサートの記(751) オペラ「ロミオがジュリエット(Romeo will juliet)」世界初演 2021.11.10
- 観劇感想精選(415) 安部公房原作 シス・カンパニー公演「友達」 2021.10.29
- 「全国龍馬ファンの集い関東大会 in 横浜」2014 尾﨑正直高知県知事(当時)講演より『竜馬がゆく』と高知県 2021.10.27
- 観劇感想精選(414) 遊劇体第64回公演〈遊劇体×泉鏡花オリジナル戯曲全作品上演シリーズ11〉「深沙大王」 2021.10.05
- 配信公演 古瀬まきを主演 プーランク オペラ「人間の声(声)」YouTube配信アーカイブ視聴 2021.09.13
- 観劇感想精選(411) IN STU×KAIKA 既成戯曲の演出シリーズ vol.1「アルカディア」 2021.09.03
- コンサートの記(727) 京都市交響楽団×藤野可織 オーケストラストーリーコンサート「ねむらないひめたち」 2021.07.04
- コンサートの記(726) 広上淳一指揮京都市交響楽団第657回定期演奏会 2021.07.01
- 観劇感想精選(402) 市川海老蔵企画公演「いぶき、」@南座 2021.06.27
- これまでに観た映画より(258) 山田太一原作 大林宣彦監督作品「異人たちとの夏」 2021.05.05
- 観劇感想精選(393) ミュージカル「シラノ」 2021.04.25
- これまでに観た映画より(256) ルキノ・ヴィスコンティ監督作品「異邦人」 2021.04.22
- 観劇感想精選(390) 上川隆也座長公演「その男」 2021.04.12
- 観劇感想精選(387) 上川隆也&斎藤晴彦 「ウーマン・イン・ブラック」2008 2021.03.26
- これまでに観た映画より(252) スピルバーグ製作「SAYURI」 2021.03.23
- コンサートの記(700) 下野竜也指揮 NHK交響楽団西宮公演2021 2021.03.07
- 青空文庫 芥川龍之介 「アグニの神」&「妖婆」 2021.03.01
- これまでに観た映画より(251) ロビン・ウィリアムズ主演「いまを生きる」 2021.02.22
- 観劇感想精選(385) 佐藤隆太主演 舞台「いまを生きる」(再演) 2021.02.21
- 観劇感想精選(384) 大竹しのぶ主演「フェードル」(再演) 2021.02.20
- これまでに観た映画より(250) 麻生久美子主演「ハーフェズ ペルシャの詩(うた)」(第20回東京国際映画祭にて) 2021.02.19
- 安全地帯 「Friend」 2021.02.15
- 2346月日(28) 神奈川近代文学館「井上靖展」ほか、横浜市イギリス館、ゲーテ座 2007.7.21 2021.02.14
- 観劇感想精選(383) 深津篤史演出 桃園会 “a tide of classics”公演 岸田國士戯曲連続上演 「留守」「驟雨」「紙風船」 2021.02.11
- これまでに観た映画より(246) 「ハサミ男」 2021.02.07
- 2346月日(27) 立原道造記念館(2011年閉館)にて 2007年5月18日 2021.02.02
- これまでに観た映画より(243) 「かくも長き不在」 2021.01.25
- 観劇感想精選(379) 蜷川幸雄演出 唐沢寿明主演「コリオレイナス」 2021.01.18
- これまでに観た映画より(238) 「罪の声」 2021.01.08
- 観劇感想精選(378) 二兎社 「書く女」2006(初演) 2020.12.23
- 森山開次:演出・振付・出演「星の王子さま―サン=テグジュペリからの手紙―」 2020.12.20
- これまでに観た映画より(236) アンソニー・ホプキンス主演作「タイタス」 2020.12.20
- コンサートの記(672) 兵庫芸術文化センター管弦楽団特別演奏会 ベートーヴェン生誕250年 佐渡裕音楽の贈りもの PAC with ベートーヴェン!第2回「佐渡裕 第九」 2020.12.16
- これまでに観た映画より(231) 「滑走路」 2020.12.04
- これまでに観た映画より(230) 村上春樹原作 市川準監督作品「トニー滝谷」 2020.12.03
- 観劇感想精選(368) 野田秀樹潤色 シルヴィウ・プルカレーテ演出「真夏の夜の夢」 2020.11.25
- コンサートの記(670) チェコ国立ブルノ歌劇場 「ドラマティック・アマデウス」2006@ザ・シンフォニーホール リムスキー=コルサコフ 歌劇「モーツァルトとサリエリ」(ステージ・オペラ形式)ほか 2020.11.23
- 観劇感想精選(362) 森山未來リーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』 2020.10.31
- これまでに観た映画より(213) ウォン・カーウァイ監督作品「恋する惑星」@アップリンク京都 2020.9.23 2020.09.28
- 観劇感想精選(353) 野田地図(NODA・MAP) 「贋作・罪と罰」2006大阪 2020.09.26
- BSプレミアム 森光子生誕100年記念「放浪記」を観てのメモ 2020.09.04
- 観劇感想精選(349) こまつ座第133回公演「人間合格」@名古屋・御園座 2020.08.25
- 毎日テレビ(TBS系) ドラマ特別企画 豊川悦司&菅野美穂主演 「太宰治物語」 2020.08.12
- 京都芸術センター ティディエ・テロン 「ラスコリニコフの肖像」 2020.08.05
- SPAC(静岡県舞台芸術センター)俳優、教科書朗読 芥川龍之介 「トロッコ」 朗読:美加理 2020.07.24
- SPAC(静岡県舞台芸術センター)俳優、教科書朗読 太宰治 「走れメロス」 朗読:大高浩一 2020.06.19
- 配信公演 浅草九劇オンライン 柄本明ひとり芝居「煙草の害について」(劇評。文字のみ。関連リンクはあり) 2020.06.06
- 木村多江(朗読) 宮沢賢治 「春と修羅」 音楽:坂本龍一 「Aqua」 2020.05.27
- これまでに観た映画より(177) 佐々木美佳監督作品「タゴール・ソングス」 2020.05.21
- 広上淳一指揮京都市交響楽団ほか マーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」(高画質版) 2020.05.05
- 今の季節に読みたい小説 泉鏡花 「龍潭譚」(青空文庫) 2020.05.03
- これまでに観た映画より(168) 黒澤明監督作品「羅生門」 2020.04.29
- これまでに観た映画より(167) 「もうひとりのシェイクスピア」 2020.04.24
- これまでに観た映画より(165) 「鉄道員(ぽっぽや)」 2020.04.18
- これまでに観た映画より(164) 「のぼうの城」 2020.04.01
- これまでに観た映画より(162) 「アナと雪の女王」(吹き替え版) 2020.03.24
- 2346月日(20) 茨木市立川端康成文学館 2020.03.18
- これまでに観た映画より(153) 「CATS キャッツ」(字幕版) 2020.02.13
- コンサートの記(621) 室内オペラ「サイレンス」(アレクサンドル・デスプラ&ソルレイによる室内オペラ) 2020.01.25
- これまでに観た映画より(149) 没後30年「サミュエル・ベケット映画祭」より「ゴドーを待ちながら」 2019.12.29
- 観劇感想精選(330) ジョーン・ジョナス 京都賞受賞記念パフォーマンス「Reanimation」 2019.12.20
- これまでに観た映画より(144) 「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」 2019.11.26
- これまでに観た映画より(140) 「愛がなんだ」 2019.11.18
- これまでに観た映画より(139) 「ドリーミング村上春樹」 2019.11.18
- 観劇感想精選(326) こまつ座&ホリプロ公演「組曲虐殺」2019 2019.11.17
- 美術回廊(44) 大丸ミュージアム京都 「かこさとしの世界」展 2019.11.16
- 美術回廊(43) 京都国立博物館 「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」 2019.11.13
- これまでに観た映画より(136) 「蜜蜂と遠雷」 2019.11.04
- コンサートの記(602) 「時の響」2019 「金色に魅せられた日本とオーストリア 琳派からクリムト、そして現代への継承」 広上淳一指揮京都市交響楽団 第1部「オーストリア×日本 琳派 ゴールド」ウィーンの景色&第2部「古都京都の文化財世界遺産登録25周年」京都今昔物語 2019.10.28
- 美術回廊(40) 美術館「えき」KYOTO 「西洋近代美術にみる『神話の世界』」 2019.10.25
- これまでに観た映画より(129) 「人間失格 太宰治と3人の女たち」 2019.10.02
- 観劇感想精選(318) 「人形の家 PART2」 2019.09.23
- 2346月日(15) 村田沙耶香×松井周 inseparable 『変半身(かわりみ)』プレトークイベント 2019.09.21
- 観劇感想精選(317) 松本白鸚主演・演出 ミュージカル「ラ・マンチャの男」2019 2019.09.15
- 観劇感想精選(316) 「神の子ども達はみな踊る after the quake」神戸公演 2019.09.11
- 観劇感想精選(312) “あきらめない、夏”2019 大阪女優の会 Vol.17 朗読劇「あの日のこと」 2019.08.16
- 観劇感想精選(310) OSK日本歌劇団 OSK SAKURA REVUE 「海神別荘」&「STORM of APPLAUSE」 2019.07.31
- 観劇感想精選(309) 文学座公演「ガラスの動物園」 2019.07.23
- 観劇感想精選(303) リーディング・シアター「レイモンド・カーヴァーの世界」兵庫公演2日目 「菓子袋」「収集」&「愛について語るときに我々の語ること」 2019.06.16
- コンサートの記(554) 近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019初日 葵トリオ&大西宇宙バリトンリサイタル&沼尻竜典オペラ・セレクション プーランク 歌劇「声」 2019.05.02
- 第70回京おどり 「夢叶京人形」全八景 2019 2019.04.21
- 2346月日(11) 京都文化博物館 「北野天満宮 信仰と名宝」 2019.03.26
- 観劇感想精選(296) こまつ座第126回公演「イーハトーボの劇列車」2019 2019.03.16
- 2346月日(10) ベルトルト・ブレヒト著 大岡淳訳『三文オペラ』(共和国)刊行記念 連続トークイベント「おまへは歌ふな」大阪篇 「私たちは「近代」を卒業できるか? ~歌の生まれるところ~」 2019.03.09
- コンサートの記(527) 堺シティオペラ第33回定期公演 青島広志 オペラ「黒蜥蜴」 2019.02.19
- 観劇感想精選(294) 三浦春馬主演「罪と罰」 2019.02.17
- 笠井叡 迷宮ダンス公演「高丘親王航海記」@ロームシアター京都 2019.01.22
- 観劇感想精選(286) 紺野美沙子の朗読座「新春公演2019 源氏物語の語りを愉しむ ―紫のゆかりの物語」@びわ湖ホール 2019.01.13
- これまでに観た映画より(120) 「ノルウェイの森」 2019.01.08
- これまでに観た映画より(117) 「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」 2018.12.29
- コンサートの記(484) 望月京 新作オペラ「パン屋大襲撃」 2018.12.28
- 観劇感想精選(279) shelf 「私たち死んだものが目覚めたら」 2018.12.16
- 観劇感想精選(274) 椎名桔平主演「異人たちとの夏」 2018.12.08
- 観劇感想精選(269) 第15回明治大学シェイクスピアプロジェクト(MSP)「ヴェニスの商人」 2018.11.18
- 観劇感想精選(267) 白井晃&長塚圭史 「華氏451度」 2018.11.11
- 2346月日(4) 同志社女子大学公開講演会 ジェイ・ルービン 「夏目漱石と村上春樹 翻訳家の告白」 2018.11.01
- コンサートの記(448) 「時の響」2018楽日 アンサンブルホールムラタ第3部 京都フィルハーモニー室内合奏団×辻仁成 「動物の謝肉祭」 2018.10.29
- コンサートの記(446) 「時の響」2018楽日 大ホール第1部 広上淳一指揮京都市交響楽団 広上淳一リクエスツ「音楽維新 NHK大河ドラマテーマ音楽で聴く歴史の波形」 2018.10.27
- 観劇感想精選(263) アルテ・エ・サルーテ 「マラー/サド」@クリエート浜松 2018.10.18
- 2346月日(2) KYOTO CMEX10周年記念講演会 角川歴彦&荒俣宏 2018.09.24
- コンサートの記(429) 愛知県立芸術大学レクチャーコンサート「ブレヒト・詩と音楽の夕べ」―ナチ時代に亡命したユダヤ系の音楽家たち― 2018.09.23
- コンサートの記(418) 高関健指揮京都市交響楽団第626回定期演奏会 ブリテン 「戦争レクイエム」 2018.08.31
- コンサートの記(412) マルク・ミンコフスキ指揮オーケストラ・アンサンブル金沢第405回定期演奏会 フィルハーモニー・シリーズ ドビュッシー 歌劇「ペレアスとメリザンド」金沢公演(ステージ・オペラ形式) 2018.08.08
- 観劇感想精選(250) 広田ゆうみ+田中遊 「耳で楽しむ古事記」上巻連続上演 2018.07.20
- 観劇感想精選(246) 「1984」 2018.05.26
- 観劇感想精選(245) 「夢と錯乱」 2018.05.12
- 青空文庫 芥川龍之介 「或阿呆の一生」 2018.04.28
- これまでに観た映画より(100) 「まあだだよ」 2018.04.20
- 観劇感想精選(241) 「憑神」 2018.04.20
- 観劇感想精選(237) 「シャンハイムーン」2018西宮 2018.03.17
- コンサートの記(363) 團伊玖磨 歌劇「夕鶴」2018西宮 2018.03.15
- 好きな短歌(38) 2018.03.01
- 観劇感想精選(231) 中谷美紀&井上芳雄 「黒蜥蜴」 2018.02.10
- コンサートの記(344) 細川俊夫 オペラ「班女」2018広島 2018.02.05
- もっと泣いてよフィッツジェラルド 2018.01.22
- 月と文化 2018.01.19
- 筒井筒 2018.01.18
- 今の気分の和歌 2018.01.13
- 明日よりは 2018.01.13
- コンサートの記(327) 「京都市交響楽団 meets 珠玉の東アジア」 2017.11.21
- 観劇感想精選(223) 大竹しのぶ主演 ミュージカル「にんじん」 2017.10.06
- 観劇感想精選(222) 演劇集団マウス・オン・ファイア 「ゴドーを待ちながら」京都 2017.09.15
- 美術回廊(10) ビアトリクス・ポター生誕150年「ピーターラビット展」大阪 2017.04.23
- コンサートの記(288) ザ・カレッジ・オペラハウス ブリテン 歌劇「ねじの回転」2011楽日 2017.03.26
- コンサートの記(287) ザ・カレッジ・オペラハウス ブリテン 歌劇「ねじの回転」2011初日 2017.03.25
- 2346月日(1) 「JUNPA設立5周年記念国際詩祭」@ロームシアター京都ノースホール 2017.03.16
- コンサートの記(270) 堺シティオペラ第29回定期公演 歌劇「黄金の国」 2017.01.23
- 好きな短歌(37) 2017.01.09
- 好きな短歌(36) 2016.12.19
- 美術回廊(6) 「イラストレーター 安西水丸展」京都2016 2016.12.09
- ESPの正体 2016.09.20
- 観劇感想精選(188) 「猟銃」(再演)京都公演 2016.07.02
- 村上春樹 「パン屋最襲撃」に関する覚え書き 2016.06.21
- 村上春樹の「象の消滅」についてのメモ 2016.06.16
- 芥川龍之介 「煙草と悪魔」(青空文庫) 2016.05.30
- 北村透谷 「我牢獄」 2016.03.19
- 観劇感想精選(180) 二兎社 「書く女」2016 2016.03.11
- 観劇感想精選(176) ミュージカル「スコット&ゼルダ」 2016.01.22
- コンサートの記(226) 神奈川県民ホール40周年記念公演 黛敏郎 オペラ「金閣寺」2日目(楽日) 2016.01.13
- コンサートの記(225) 神奈川県民ホール開館40周年記念公演 黛敏郎 オペラ「金閣寺」初日 2016.01.13
- 観劇感想精選(173) 仲間由紀恵主演 「放浪記」大阪公演2015 2015.12.30
- 観劇感想精選(172) 「敦 山月記・名人伝」再々演 2015.12.14
- 最短詩 2015.09.06
- 新しい詩が出来ました 2015.04.03
- 観劇感想精選(140) 「炎立つ」 2014.11.11
- 好きな短歌(35) 2014.09.16
- 文芸について(引用) 2014.06.19
- コンサートの記(132) 沼尻竜典オペラコレクション コルンゴルト 歌劇「死の都」オペラ形式上演日本初演 2014.03.26
- 観劇感想精選(110) 「猟銃」 2014.01.21
- 観劇感想精選(108) こまつ座音楽劇 「イーハトーボの劇列車」 2013.12.20
- 観劇感想精選(104) うめきた・グランフロント大阪ナレッジシアターこけら落とし公演 大阪大学ロボット演劇プロジェクト×吉本興業「銀河鉄道の夜」 2013.11.07
- 好きな短歌(34) 2013.09.17
- これまでに観た映画より(56) 「隠し剣鬼の爪」 2013.09.03
- 好きな短歌(33) 2012.03.23
- 私がさびしいときに 2012.01.17
- 稀代の天才詩人、文学者の尾崎豊様江 一文学青年より 「文藝春秋」2011年12月号 尾崎豊の「遺書」全文 2011.11.11
- 新美南吉 「手袋を買いに」(青空文庫より) 2011.03.18
- 太宰治 「ヴィヨンの妻」(青空文庫より) 2011.03.18
- 北村透谷 長編詩「楚囚之詩」(青空文庫より) 2011.03.18
- 泉鏡花 戯曲「夜叉ヶ池」(青空文庫より) 2011.03.18
- 芥川龍之介 「蜜柑」(青空文庫より) 2011.03.18
- 宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」(青空文庫より) 2011.03.18
- これまでに観た映画より(51) 「地下鉄(メトロ)に乗って」 2011.02.15
- これまでに観た映画より(50) 「ゼロの焦点」 2011.02.14
- 観劇感想精選(78) アトリエ・ダンカン・プロデュース 音楽劇「ACT 泉鏡花」 2011.02.12
- 好きな短歌(32) 2009.09.19
- 観劇感想精選(74) アトリエ・ダンカン・プロデュース 「鴨川ホルモー」 2009.08.17
- 山田太一 『異人たちとの夏』(新潮文庫) 2009.08.04
- 七瀬三部作完結編 筒井康隆 『エディプスの恋人』(新潮文庫) 2009.07.09
- 「七瀬ふたたび」の前日譚 筒井康隆 『家族八景』(新潮文庫) 2009.07.08
- 筒井康隆 『七瀬ふたたび』(新潮文庫) 2009.07.07
- 生誕100年 太宰治 2009.06.19
- これまでに観た映画より(43) 「鴨川ホルモー」 2009.05.19
- 森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店) 2009.04.22
- 好きな短歌(31) 2009.04.14
- 好きな俳句(5) 2009.04.10
- 好きな短歌(30) 2009.03.12
- 観劇感想精選(63) 「放浪記」大阪公演 2009.02.10
- 観劇感想精選(59) 文学座 「シラノ・ド・ベルジュラック」 2008.12.27
- 「青い紅玉」 2008.12.25
- わたしがさびしいときに 2008.12.13
- 太宰治 『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書ヴィジュアル版) 2008.11.22
- 京都の文学青年の夢 2008.10.05
- これまでに観た映画より(33) 「危険な関係」 2008.08.25
- よくわからない歌詞(4) 「肩たたき」 2008.08.16
- これまでに観た映画より(32) 「赤目四十八瀧心中未遂」 2008.08.16
- 『蟹工船』と『戦艦ポチョムキン』 2008.06.22
- フランス語が出来ないのに「ミラボー橋」を訳したこと 2008.06.06
- 『ロルカ詩集』(土曜美術社出版販売) 2008.05.24
- 『求めない』 加島祥造 2008.05.20
- 観劇感想精選(32) ミュージカル「アルジャーノンに花束を」 2008.04.03
- 好きな短歌(29) 2008.03.05
- 好きな短歌(28) 2008.02.24
- 観劇感想精選(28) 串田和美演出 安部公房「幽霊はここにいる」 2008.02.12
- 好きな短歌(27) 2008.01.14
- 街の想い出(18) 横浜その2 中島敦文学碑 2007.12.04
- 好きな短歌(26) 2007.12.03
- 好きな短歌(25) 2007.11.19
- ヘンリック・イプセン 戯曲『ペール・ギュント』 2007.10.21
- 好きな俳句(4) 2007.09.28
- 好きな短歌(24) 2007.09.23
- 好きな俳句(3) 2007.09.19
- 菊の歌 2007.09.09
- Yahoo!無料ゲーム 「文学検定クイズ 文学ノススメ」 2007.08.30
- ご先祖様は帰ってこない 2007.08.10
- 子供の視点に戻って見た世界 谷川俊太郎詩集『はだか』 2007.08.01
- 好きな短歌(23) 2007.07.17
- 新川和江詩集 『わたしを束ねないで』 2007.06.18
- 好きな短歌(22) 2007.06.14
- 百人一首の日 2007.05.27
- 好きな短歌(21) 2007.04.25
- 谷川俊太郎 『ことばあそびうた』 2007.04.14
- 好きな短歌(20) 2007.04.09
- 観劇公演パンフレット(10) 野田地図(NODA・MAP) 「カノン」 2007.03.27
- 好きな俳句(2) 2007.03.13
- 好きな短歌(19) 2007.03.11
- 共通語 2007.03.10
- 宿命としての誤読 2007.03.10
- シャーロック・ホームズの晩年 2007.03.08
- 20歳の頃の自分に会う 2007.03.08
- 芥川龍之介の誕生日 2007.03.01
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