カテゴリー「日本映画」の194件の記事

2022年12月20日 (火)

これまでに観た映画より(316) 「天上の花」

2022年12月12日 京都シネマにて

京都シネマで、没後80年「萩原朔太郎大全2022」記念映画「天上の花」を観る。原作:萩原葉子(『天上の花――三好達治抄――』)、監督:片嶋一貴。脚本:五藤さや香&荒井晴彦。出演:東出昌大、入山法子、浦沢直樹、萩原朔美、林家たこ蔵、鎌滝恵利、関谷奈津美、鳥井功太郎、間根山雄太、川連廣明、ぎぃ子、有森也実、吹越満ほか。

萩原朔太郎の弟子である三好達治(東出昌大)と朔太郎の一番下の妹である慶子(実際の名前はアイ。演じるのは入山法子)の短い同棲生活を描いた作品である。

東京帝国大学を出た詩人の卵である三好達治は、萩原朔太郎(吹越満)の妹である慶子と出会い、一目惚れする。だが三好は詩作や翻訳を行うだけで、帝大卒とはいえ、定職に就いていないということで、慶子は難色を示す。「就職していれば結婚の可能性がある」ということで、三好は、北原白秋の弟が経営するアルスという出版社に朔太郎の口利きで入れて貰い、慶子と婚約するが、アルスは三好の入社2ヶ月後に倒産。婚約も破談となり、三好は佐藤春夫の姪である智恵子と結婚し、二児に恵まれる。一方の慶子は、詩人の佐藤惣之助と結婚。しかし惣之助が亡くなり、未亡人となった慶子に三好は果敢にアプローチ。智恵子とは離婚に至り、三好と慶子は福井県の三国で同棲生活を送ることになるのだが……。

三好も慶子も多分に不器用な人間であり、そうした不器用な人間のぶつかり合いが戦時を背景に破局へと向かっていく。普段は温和な三好だが、愛ゆえに束縛も強く、慶子へのそして詩の戦争抑止力の可能性を信じながら戦争礼賛の詩を書かねばならなかった自身への怒りが暴力へと向かっていく。ある意味、二人は似たもの同士であり、それが故に幸福には至れない運命だったのかも知れない。

スキャンダルまみれといった感じの東出昌大主演の映画だけに、観客は五指に余るほど。正直、興行的に成功するのは難しいだろう。とはいえ、東出昌大も入山法子もイメージには合っており(皮肉なことにスキャンダル後の東出昌大のイメージにまで合っている)不器用な文人達を描いた映画として一定の評価は出来るように思う。

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2022年11月22日 (火)

これまでに観た映画より(315) 「追想ジャーニー」

2022年11月21日 京都シネマにて

京都シネマで、日本映画「追想ジャーニー」を観る。谷健二監督作品。出演:藤原大祐、高橋和也、佐津川愛実、真凛、髙石あかり、岡本莉音(りおん)、伊礼姫奈(いれい・ひめな)、赤間麻里子、外山誠二ほか。上映時間60分ちょっとの中編である。

若手俳優が多数出ているため、若い人向けの作品かなとも思ったのだが、実際には中高年の背中を押すような作品であった。

文也(高橋和也)は48歳。アルバイトをしながら売れない俳優をしている。小劇場の舞台には出ているようだが、収入にはならず、駐車監視員(緑のおじさん)として何とか生計を立てている。久しぶりのテレビドラマの仕事があり、セリフはわずかだったが、それを見ていた人から、人を介してとある精神療法を紹介され……。

21世紀生まれの若い俳優達が瑞々しい演技を見せ、佐津川愛実や真凛といった中堅女優も魅力的である。それでありながら主役は高橋和也が演じる48歳の文也(18歳の文也を藤原大祐が演じている)であり、主に氷河期世代に当たる40代後半から50代前半に当たる人々への力強い応援歌が奏でられる。

予告編を観て気になり、観ることにした映画であり、設定からも「ありきたりなものなのかな」と悪い予感もしていたのだが、節目節目(劇中では「分岐点」という言葉が用いられている)でのエピソードも上手く凡庸に陥るのを回避しており、巧さを感じさせる。
「掘り出し物的逸品」と呼んでも大袈裟でないほどの好編であった。

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2022年11月10日 (木)

これまでに観た映画より(314) ドキュメンタリー映画「役者として生きる 無名塾第31期生の4人」

2022年11月1日 京都シネマにて

京都シネマで、ドキュメンタリー映画「役者として生きる 無名塾第31期生の4人」を観る。

仲代達矢が主宰する無名塾。1975年に仲代と妻の宮崎恭子と共に創設した俳優養成所である。入塾のための倍率は高く、文学座と共に「演劇界の東大」と呼ばれることもある。

無名塾に第31期生として入ったのは、上水流大陸(かみずる・たいりく)、中山正太郎、島田仁(じん)、朝日望(のぞみ。女性)の4人である。バックボーンは様々で、中山正太郎は日大一高演劇部から日大藝術学部演劇学科を卒業して入塾。上水流大陸は鹿児島高校の演劇部での活動を経て無名塾に入り、島田仁は国立香川高等専門学校の5年次に無名塾に合格、国立大学の編入試験にも合格していたが無名塾を選んでいる。朝日望は以前に無名塾に合格するも短大での学生生活より無名塾を優先させることがためらわれて一度辞退し(最終面接で、「短大は辞めて来て下さい」と言われたようである)、短大卒業後に無名塾を再度受けてまた合格し、第31期生となった。

無名塾は学費無料だがアルバイトは原則禁止であり(新入生に仲代本人が説明する場面がある)、塾生(でいいのだろか)は常に俳優としてのスキルを上達させることが望まれる。
第31期生は2017年の入塾ということで、新型コロナによる中断を経て、2021年の11月に、総決算ともいえる「左の腕」(松本清張原作、仲代達矢の演出。能登演劇堂ほかでの上演)に全員が出演することとなる。

無名塾は自主稽古が多く、無名塾の先輩からの指導で稽古をすることも比較的多く、仲代が年4回ほどの直接指導を行う。

仲代は、「俳優はアスリート」と考えを持っており、身体訓練は自主的に行うことが求められる。第31期生も、近くの砧公園でランニングを行い、それぞれが成長を自覚しているようである。

養成課程修了後に関しては仲代は、「自由にしていい。ただ演劇は続けて欲しい。技術が必要になるから」と述べている。

4人の演劇観もそれぞれ異なり、小劇場指向で、「お金のために演技をしたくない。稼ぐにはアルバイトがあるので」と昔ながらの舞台俳優としての生き方を志すメンバーもいた。

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2022年8月11日 (木)

これまでに観た映画より(305) 「BLUE ISLAND 憂鬱之島」

2022年8月2日 京都シネマにて

京都シネマで、ドキュメンタリー映画「BLUE ISLAND 憂鬱之島」を観る。自由と民主を求める香港を舞台に、文化大革命、六七暴動、天安門事件によって香港へと亡命した人々や、香港を題材に撮影されているドラマなどを追ったドキュメンタリー。
監督・編集:チャン・ジーウン。香港と日本の合作で、プロデューサーは香港からピーター・ヤム、アンドリュー・チョイ、日本からは小林三四郎と馬奈木厳太郞が名を連ねている。映画制作のための資金が足りないため、クラウドファンディングにより完成に漕ぎ着けた。

「香港を解放せよ」「時代を革命(時代革命)せよ」というデモの声で始まる。
そして1973年を舞台としたドラマの場面。一組の若い男女が山を越え、海へと入る。文化大革命に反発し、香港まで泳いで亡命しようというのだ。この二人は実在の人物で、現在の彼ら夫婦の姿も映し出される。旦那の方は老人になった今でも香港の海で泳いでいることが分かる。

1989年6月4日に北京で起こった第二次天安門事件。中国本土ではなかったことにされている事件だが、当時、北京で学生運動に参加しており、中国共産党が学生達を虐殺したのを目の当たりにして香港へと渡り、弁護士をしている男性が登場する。本土ではなかったことにされている事件だが、香港では翌年から毎年6月4日に追悼集会が行われていた。それが2021年に禁止されることになる。男性は時代革命で逮捕された活動家や市民の弁護も行っているようだ。

六七暴動というのは日本では知られていないが、毛沢東主義に感化された香港の左派青年達が、イギリスの香港支配に反発し、中国人としてのナショナリズム高揚のためにテロを起こすなどして逮捕された事件である。
劇中で制作されている映画の中では、当時の若者が「自分は中国人だ」というアイデンティティを語る場面が出てくるが、その若者を演じる現代の香港の青年は、「そういう風には絶対に言えない」と語り、自らが「香港人である」という誇りを抱いている様子が見て取れる。1997年の返還後に生まれた青年であり、小学校時代には、「自分達は中国人」という教育を受けたようだが、今は中国本土からは完全に心が離れてしまっているようである。皮肉なことに現在は六七暴動とは真逆のメンタリティが香港の若者の心を捉えている。

青年達は、中国共産党の独裁打倒と中国の民主化を求めている。

だが中国共産党と香港政府からの弾圧は激しく、この作品に出演している多くの市民が逮捕され、あるいは判決を待ち、あるいは亡命して香港を離れている。

ラストシーンは、彼ら彼女らが受けた判決が当人の顔と共に映し出される。多くは重罪である。治安維持法下の日本で起こったことが、今、香港で起こっているようだ。歴史は繰り返すのか。

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2022年7月31日 (日)

これまでに観た映画より(304) 「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」

2022年7月23日

録画してまだ観ていなかった日本映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」を観る。監督:錦織良成、製作総指揮:阿部秀司。出演は、中井貴一、本仮屋ユイカ、高島礼子、三浦貴大、橋爪功、佐野史郎、宮崎美子、遠藤憲一、甲本雅裕、石井正則、渡辺哲、緒形幹太、中本賢、奈良岡朋子ほか

大手電機メーカーである京陽電器に勤め、経営企画室長まで出世している筒井肇(中井貴一)。仕事は順調にいっているが、意に染まない仕事もしなければならない。業績不振の工場の閉鎖とリストラ策を任された筒井は、当の工場に出向く。工場長の川平吉樹(遠藤憲一)とは同期入社の間柄であり、今も親友である。川平が納得し、工場の閉鎖がスムーズに決まる。取締役への昇格が決まった筒井は川平に本社勤務に戻るよう勧めるが、「ものづくりが好き」で工場での勤務を選んだ川平から、「本社に行って何を作ればいいんだ?」と返される。

厳格な父親でもある筒井は、一人娘で大学生の倖(本仮屋ユイカ)が就職活動に今ひとつ乗り気でないことに苦言を呈したりもする。当然ながら、このところの親子関係は良くない。
そんな折、郷里の出雲市に住んでいる、筒井の母親・絹代(奈良岡朋子)が倒れ、入院する。多忙ゆえにすぐには出雲に帰ることの出来ない筒井だったが、担当医から絹代の体から悪性の腫瘍が見つかったことを知らされる。
実家にあった電車関係のコレクションを目にした筒井は、子どもの頃の夢がすぐそばを走る一畑電車(実在の電鉄会社。略称及び愛称は「ばたでん」)の運転士になることだったことを倖に語る。妻の由紀子(高島礼子)も出雲の家にやってきた日の夜に、筒井は川平が事故死したという知らせを聞く。工場長を辞めたら自分の好きなことをやると話していた川平の思いを胸に、また息子が真剣に働く姿を母親に見せたいという希望も密かにあった筒井は「やりたいことに一度はチャレンジしてみたい」と本気で一畑電車の運転士を目指し、合格。一緒に合格した若い宮田(三浦貴大)と共に運転士としての日々を送り始める。充実した日々を送る筒井とは対照的にやる気を見せない宮田。実は彼は甲子園でも活躍した、将来を嘱望される投手でプロ入りの話もまとまり欠けていたのだが、肘を故障してやむなく電車の運転士に転じていたのだった。

宍道湖畔の美しい光景の中を走る一畑電車。田舎の電鉄だけに運転士や車掌と乗客の垣根も低く、本体の意味での家族劇でなく街中が家族的な温かさに溢れている上での家庭劇が展開される。
50近くなってから運転士に転向というのは、余りリアルに感じられないが、乗客とこうした関係になり得るのも年の功と田舎ならでは雰囲気の効用だと感じられ、一種の大人の童話として受け入れやすくなっている。

ストーリー以上に強く感じられるのが、監督である錦織良成の故郷・島根県に対する愛情である。一畑電車以外にも宍道湖上で行われる祭りで筒井が西田(中本賢)と謡を行うなど、島根県の風情溢れる光景がとても美しく収められている。

ラストシーン。筒井と由紀子の対面の場である。人によっては青臭く思えるかも知れないが、由紀子の「私達、このまま夫婦でいいんだよね」との問いに、筒井が「当たり前だ」と答えたあとで、「終点まで、ちゃんと乗ってってくれよな」と、「死ぬまで一緒にいてくれ」という意味にも取れる大人の再プロポーズのようなセリフを発したのが素敵であった。

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2022年6月22日 (水)

これまでに観た映画より(299) 「四月は君の嘘」

2022年6月15日

録画してまだ観ていなかった日本映画「四月は君の嘘」を観る。新川直司原作の漫画の実写化。新城毅彦監督作品。脚本:龍井由佳里。出演は、広瀬すず、山﨑賢人、石井杏奈、中川大志、板谷由夏、本田博太郎、甲本雅裕、檀れいほか。2016年の制作。

天才少年ピアニストとして将来を期待されながら、母の死をきっかけにピアノから離れてしまった有馬公正(山﨑賢人)と、有馬と同じ高校の同学年で、奔放なヴァイオリンを奏でる宮園かをり(今ならあだ名が「みやぞん」になりそうだが、2016年の時点では、みやぞんはまだ有名人ではないので、「かを」というあだ名で呼ばれている。演じるのは広瀬すず)、公正の幼なじみである澤部椿(石井杏奈)、公正、椿と共に仲良しグループを構成している渡亮太(中川大志)らを描いた青春音楽ストーリーであるが、一方で、心の病気や闘病を描いたシリアスな作品でもある。

原作では登場人物達は中学生であるが、映画では高校2年生という設定に変わり、舞台も東京都内から鎌倉に移っている。


幼児期にいくつものピアノコンクールで優勝や入賞を果たし、天才少年ピアニストとしてメディアにも取り上げられた有馬公正であるが、ピアノ指導者であった母の早希(檀れい)が病気で余命幾ばくもないという状態になり、「息子にピアニストとして独り立ちして貰うために」厳しいレッスンを課す。ピアノコンクールで優勝したにも関わらず、早希からなじられた公正は、「お母さんなんて死んじゃえばいいんだ!」と激昂。果たしてその夜に早希の命は尽き、そのトラウマから公正はピアノの音が上手く聞き取れなくなってしまい、コンクールに出てもピアノが弾けず、ピアニストになることを諦めていた。

幼なじみの椿はソフトボール部、親友の渡はサッカー部だが、公正は部活には入らず、音楽控え室で音楽を耳コピして譜面に起こし、出版社に渡して小銭を稼ぐというアルバイトを行っている。
そんなある日、公正は椿の同級生である宮園かをりを紹介される。かをりはモテ男である渡の彼女になりたがっており、椿に間を取り持って貰おうとしたのだが、そこに公正も友人Aとして立ち会うことになったのだ。
ヴァイオリニストであるかをりは、譜面にある作曲家の指示を無視して、エモーショナルなヴァイオリンを奏でるタイプで、コンクールの審査員からの評価は高くないが、聴衆受けが良く、聴衆推薦により一次予選(パガニーニの「24のカプリース」より第24番を演奏)を突破。かをりは、二次予選のピアノ伴奏(楽曲は、サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」)を公正に頼む。

既視感のあるストーリーであり、映画としての評価はそれほど高い点数は与えられないと思うが、再び音楽に向き合う公正と、彼を引っ張るかをりの姿は微笑ましく、音楽家としての個性も物語を進める推進力として上手く機能している。

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2022年6月18日 (土)

これまでに観た映画より(298) 「はい、泳げません」

2022年6月13日 MOVIX京都にて

MOVIX京都で、日本映画「はい、泳げません」を観る。高橋秀実のエッセイの映画化。脚本・監督:渡辺謙作。出演:長谷川博己、綾瀬はるか、麻生久美子、阿部純子、小林薫、伊佐山ひろ子、広岡由里子、占部房子、上原奈美ほか。主舞台となるのは2015年という設定である。

大河ドラマ「八重の桜」では、夫婦役として出演していた長谷川博己(「八重の桜」では川崎尚之助役)と綾瀬はるか(同じく山本八重役)の主演による、泳げない男が泳げるようになるまでの物語。ということで、大人版「バタアシ金魚」のようなものかと予想していたが、実際は大きく異なるドラマであった。

長谷川博己が演じるのは、大学で哲学を教える小鳥遊雄司(たかなし・ゆうじ)。「小鳥遊」はしばしばメディアで取り上げられるため、今では有名な難読姓となっており、小鳥遊の教え子達も苗字の由来を知っていたりする。
長谷川博己は、大学でも教えていた有名評論家の息子であるため、見た目のそれっぽさを受け継いでおり、大学教員などのインテリ役が様になっている。
小鳥遊は、教え子からの受けも良さそうで、仕事は上手くいっているようであるが、それとは真逆の情けない面がこの映画では主に描かれる。

幼児期におじに漁船から海に投げ込まれたことがトラウマになり、42歳の今に至るまで泳げない小鳥遊。5年前に美弥子(麻生久美子)と離婚している。そんなある日、小鳥遊は、セブンスイミングスクール牧の原(千葉県印西市に実在しているようである)の広告を見かける。広告に写っている薄原静香(うすはら・しずか。演じるのは綾瀬はるか)に惹かれたということもあるのだろうが、小鳥遊はスイミングスクールに申し込んでみる。
水に顔をつけるのも怖いという小鳥遊。静香先生の指導も思いのほか厳しく、根を上げてしばらくスイミングスクールに通わない期間もあった。

スイミングスクールの先生と生徒の恋はよくありそうだが、この映画では、小鳥遊にはすでに奈美恵(阿部純子)という恋人がいる。奈美恵は、シングルマザーであり、普段は美容室で働いているが、収入が十分ではないようで、スーパーのレジ打ちのパートもしている。奈美恵の一人息子は、小鳥遊によくなついている。ということで、この作品の事実上のヒロインは実は奈美恵であり、綾瀬はるか演じる静香先生はあくまで小鳥遊の背中を押す役割である。

小鳥遊は、5年前にも水に関係するトラウマとなる出来事に遭遇している。美弥子との間に出来た一人息子が、川で溺れ死んだのだ。美弥子が悲鳴を上げて、小鳥遊は振り返ったまでの記憶はあるが、そこから先の記憶が途絶えており、気がつくと病院のベッドの上で、何があったのかを5年後の今に至るまで思い出せないでいる。美弥子らの証言によると、流された息子を追って川に入ったが、泳げないので溺れ、流されて石に頭をぶつけて気絶したらしい。スイミングスクールに通うのはそのトラウマと向き合うための手段であった。

静香先生というのも変わった人物で、交通事故に遭ったのがきっかけで街を普通に歩くことが出来なくなり、スイミングスクールにすぐ通える場所に住んでいるが、自宅から職場に向かう間は、おどおどして挙動不審である。彼女にとっては、陸上ではなく水の中こそ、自分が自由に振る舞える場所となっているのだった。

冒頭部分から、演出過剰気味の場面が続くため、今ひとつ作品に入り込めない部分があるが、トラウマ克服という小鳥遊の成長過程を見つめることが見所となっている。
心理描写に関しては、納得のいくところといかないところが半々といった印象。映画に「共感」を求める人には余り向いていない作品かも知れない。

千葉県出身の麻生久美子が、関西弁のみを喋る役で出ているも興味深い。単純に関西弁ネイティブの女優をキャスティングすることも考えられたと思うのだが、色々出来る人にやらせた方が新鮮味も出ていいという考えなのかも知れない。ただ、千葉の人間に関西弁を喋らせるというのは、関西の人間にとってはおそらく面白くないことであろう。

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2022年5月22日 (日)

これまでに観た映画より(295) とよキネマ Vo.41 「12人の優しい日本人」

2022年5月19日 豊中市立文化芸術センター中ホール(アクア文化ホール)にて

午後7時から、豊中市立文化芸術センター中ホール(アクア文化ホール)で、映画「12人の優しい日本人」を観る。「とよキネマ」という映画上映会での鑑賞である。値段は千円と、通常の映画に比べて安めに設定されている。

アクア文化ホールは、今では大小2つのホールなどがある豊中市立文化芸術センターの中ホールという位置づけだが、元々は別の文化施設。ついこの間まで半年間の改修工事を行っていた。中に入るのは初めてだが、トイレなどはかなり綺麗で、ほぼ新築に近いような状態となっていた。客席シートも柔らかく、おそらく全席入れ替えられたのだと思われる。

脚本が、三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ名義となっている映画「12人の優しい日本人」。キネマ旬報ベストテンと毎日映画コンクールの2つで脚本賞を受賞している。1991年の作品で、監督は中原俊が務めている。
東京サンシャインボーイズによる舞台版の初演が1990年であるため、映画化がトントン拍子で決まったことが分かる。東京サンシャインボーイズが人気劇団だったとはいえ、小劇場で行われた作品がこれほど短期に映画化されるのは珍しい。

2009年に日本に裁判員制度が取り入れられたが、1990年代前半にはまだそんなものが日本に出来ると想像する人は誰もいなかった。「12人の優しい日本人」はタイトルからも分かる通り、「十二人の怒れる男」の一種のパロディとして書かれた作品であり、陪審員制度が存在する架空の日本を舞台としている。

出演は、塩見三省(陪審員1号)、相島一之(陪審員2号)、上田耕一(陪審員3号)、二瓶鮫一(陪審員4号)、中村まり子(陪審員5号)、大河内浩(陪審員6号)、梶原善(陪審員7号)、山下容莉枝(陪審員8号)、村松克己(陪審員9号)、林美智子(陪審員10号)、豊川悦司(陪審員11号)、加藤善博(陪審員12号)、近藤芳正(ピザ配達員)、久保晶(守衛)。

相島一之と梶原善は東京サンシャインボーイズのメンバー、豊川悦司は映画俳優としてはまだ駆け出しで、スター俳優の出演はなく、制作費は安く抑えられていると思われる。
今では余り知られていないのかも知れないが、豊川悦司は、渡辺えり子(現・渡辺えり)が主宰する劇団3○○(さんじゅうまる)の出身で、小劇場の出である。他の出演者も舞台出身者が多い。
なお、舞台「12人の優しい日本人」では、西村まさ彦(旧芸名および本名・西村雅彦)が陪審員9号を演じており、西村自身も映画版への出演を疑っていなかったがキャスティングされず、かなり落ち込んでいたと、後に三谷幸喜が記している。

全て当て書きである三谷幸喜。「12人の優しい日本人」も劇団員や出演者への当て書きで生まれたため、三谷幸喜と東京サンシャインボーイズ名義としたのであろう。何度も陪審員2号を演じることになる相島一之や、陪審員7号の常連である梶原善は、彼らの持つ個性がそのまま生きたキャラクター設定になっている。

30年以上前の作品ということで、鬼籍に入った人もいる。村松克己は、10年後の2001年に死去。加藤善博は、2007年に48歳の若さで亡くなっている。塩見三省も病気を抱えながらの芸能活動を続けている。

陪審員裁判で、まず飲み物の注文から入るのだが(今の裁判員制度でそんなものはあるのだろうか? 多分、ないと思われるのだが)、ここで登場人物の性格を明らかにする手法が鮮やかである。もし仮に三谷幸喜が劇団出身でなかったら、ここまでの手際よさを見せることはなかったのではないだろうか。

情報係(陪審員5号)、突っ込み担当(陪審員12号)、考えることが苦手な女性(陪審員8号)、直感を大切にするご老人(陪審員10号と4号)、とにかく有罪を願う男(陪審員2号)、裁判に全く興味が無かったが昔取った杵柄で評価を得る人物(陪審員11号)、嫉妬深く自分の容姿にコンプレックスを抱く男(陪審員7号)など、キャラクターが立った人物が多く、こうしたキャラクター設定が出来た時点で成功間違いなしと三谷幸喜も自信を持ったと思える。魅力的な人物達によるスリルとどんでん返しの連続が、観る者を飽きさせない。

実は、映画「12人の優しい日本人」をスクリーンで観るのは初めてである。テレビ放送を録画したものは2度ほど観ているのだが、やはり他にお客さんがいて笑い声の響くところで観てこそのコメディ映画であると思える。

昔、有楽町マリオンで、周防正行監督の「Shall We ダンス?」を観たことがあるが、満員の観客で、うねるような笑いが起こり、最後は拍手喝采であった。映画祭でもなんでもない上映で拍手が起こったのは後にも先にもこの時だけだが、生きているうちにまたいつか体験したいことの一つである。

関西だからという訳でもなくやはりトヨエツの人気は高いようで、上映終了後もトヨエツの話をしている女性が多かった。
そのトヨエツの演技であるが、今に比べると大分下手で、その後着実に演技力を積み重ねていったタイプであることが分かる。一方で梶原善のように見た目が若いだけで演技力がほとんど変わらない人もいる。今は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の寡黙なアサシン・善児役でお茶の間を凍り付かせている梶原善だが、「12人の優しい日本人」でのいい奴だが垢抜けないというタイプも巧みに演じている。


「12人の優しい日本人」は、90年代前半の小劇場での上演を経て、2005年にはオール・キャストでの上演が行われ、私も大阪のシアター・ドラマシティでの上演を観ている。この時も出演者に合わせて台本の書き直しが行われていたが、スター俳優はパブリックイメージが強いだけにそれをなぞるシーンも多く、またキャパの大きい劇場では臨場感を欠く上に観客の大爆笑でセリフが聞こえなかったり、出演者が笑いが収まるのを待ってから喋る必要があったりと、本来想定された上演はもう出来ないことが明らかになっていた。
2005年版の「12人の優しい日本人」は、公演を収録したDVDが発売されていて今でも観ることが出来るが、総合点では映画版の「12人の優しい日本人」を推したい。実は演劇の素晴らしさを体現した人物である陪審員11号もなんだかんだでトヨエツがベストであろう。


すぐに茶化したり突っ込みを入れたりする陪審員12号。初演時から再々演(三演)まで一貫して伊藤俊人が演じていた役である。私が劇場や映像で観た伊藤俊人出演の舞台、例えば「ショウ・マスト・ゴー・オン 幕をおろすな」(劇場&映像) 、「君となら」(斉藤由貴&佐藤慶版。映像)、「1979」(ナイロン100℃の公演。坂本龍一役。劇場)でも伊藤俊人は突っ込みを入れることが多く、伊藤本来の持ち味が生かされていたことが分かる。伊藤俊人は、2002年に40歳の若さで世を去る。
映画版で陪審員12号を演じた加藤善博も若くして他界するが、自殺であった。実は陪審員12号は、「自殺」の可能性に気づく役であり、そうした役割を演じた俳優が自殺を遂げたということを知りながらその場面を見ていると、やりきれなくなる。あの時はあんなに輝いていたのに。

推論の重要なアイテムとなるドミソピザ。ドミノピザのもじりだが、このドミソピザはその後、三谷幸喜脚本・監督の映画「記憶にございません!」にも再登場して観客を喜ばせた。

バブル期の映画ということで、ファッションを確認するのも面白い。原色系やサイケなど、今着ると浮きそうな服装の人もいるが、ダブルのジャケットを着ている人が3人もいるというのが時代を感じさせる。ダブルのスーツはバブル期に流行ったようだが、今ではほとんど見かけることはない。

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2022年4月 4日 (月)

これまでに観た映画より(291) 岸井ゆきの&浜辺美波「やがて海へと届く」

2022年4月1日 京都シネマにて

京都シネマで、日本映画「やがて海へと届く」を観る。彩瀬まるの同名小説の映画化。原作小説は幻想的な要素が濃いようだが、この映画では冒頭とラスト近くにアニメーションのシーンを挿入することで処理している。

主演は岸井ゆきの、準主役に浜辺美波。魅力的な若手女優二人を揃えたほか、鶴田真由、中嶋朋子、光石研ら脇役陣も充実している。監督は、中川龍太郎。


すみれ(浜辺美波)が消息を絶つ。海を見るために一人旅に出掛けた彼女は、2011年3月11日、岩手県の陸前高田市付近にいた可能性が高く、津波に呑まれたのではないかと見られていた。だが、すみれの親友であった真奈(岸井ゆきの)は、5年が経った今もすみれが生きている可能性を捨て切れないでいる。

二人が出会ったのは、2005年。大学の入学式もしくは新入生説明会の後(大学によって異なるが、フォーマルな格好はしていないので後者の可能性が高い)で行われたサークルの新歓においてだった。控えめな性格である真奈は、多くの先輩達が自身のサークルへの呼び込みを行っている中を恐る恐る進む。テニスサークルに誘われた真奈は断り切れそうにないが気も進まないということで立ち往生。そこに颯爽と現れたのが同じく新入生のすみれだった。誰に対しても笑顔で愛想が良く、人に合わせることの出来るすみれは先輩からの受けも良い。そしてその夜に行われた新歓コンパでは、所在なげだった真奈をすみれが救った。共に文学部に入学ということで、二人は親友となっていく。ある時からは、すみれが真奈のアパートに同居するようになる。
だが、その後、すみれは恋人の遠野敦(杉野遥亮)と同棲することを選び、1年ちょっとを過ごした二人のアパートから出て行くことになる。

真奈は、就職活動で、西川家具(京都西川)を本命としていたが、本社が京都であるため現在の場所から動くことに不安を覚える。結果的には真奈は東京の企業に就職し、飲食部門であるベイエリアのレフトランバーでフロア係(2016年時点ではフロアチーフ)として働くことになる。就職後も引っ越すことなく、学生時代からのアパートに住み続けた。レストランバーの店長である楢原(光石研)との関係も良好で、充実した日々。栖原はその時の雰囲気に合わせてBGMをチョイスする能力に長けている。深夜に真奈が落ち込んでレストランバーを訪れた時には、「いつか王子様が」を選んだ。

学生時代からすみれは、ビデオカメラで撮影することを好んでいた。真奈と二人で初めて行った旅行でもすみれはカメラを回していた。

遠野が引っ越すことになり、すみれの荷物を整理する必要があった。遠野と真奈はすみれの実家にすみれの品を届けに行く。遠野もすみれの母親である志都香(鶴田真由)も、すみれはすでに他界したものと見なしていたが、真奈は志都香からすみれの意外な一面を知らされる。そして遠野もすみれの本当の性格を実は見抜いていた。

真奈は有休を取って、レストランのシェフである国木田(中崎敏)と共に、陸前高田へと向かう。東日本大震災で街が壊滅状態に追い込まれた陸前高田。海沿いには高い防波堤(というよりは防波壁に近い)が立つ。そこで二人は、津波被害の思い出をインタビューという形で映像に収めている祥栄(中嶋朋子)らに出会うのだった。


女同士の友情と喪失を少し変わった形で描いた作品で、その繊細さが良い。すみれの本当の性格が明かされていく過程もスリリングであり、すみれが別の自分を演じ続けた理由や、なぜ真奈を友人として選んだかについての動機なども説得力がある。

アニメーションによる一種の「スピリチュアル」な過程の描写については、飛躍が目立つような気がするが、それはいったん置いて(実のところ、スピリチュアルでよく使われるとある言葉が二人の関係に最もしっくりくるのであるが)、女同士の心理劇として見ると、結構楽しめるように思う。主演の岸井ゆきのの演技も見事だ。実は岸井ゆきのと浜辺美波は8歳差で、同い年とするには無理があるのだが(すみれの出番は2011年で止まり、真奈はそれ以降の場面にも登場し続けるので、真奈を演じる俳優の方が年上である必要はある)、実年齢よりも若い役を演じて注目を浴びた岸井ゆきのだけに、「明らかに不自然」とは映らないレベルにはもって行けているように感じた。
浜辺美波は、語弊を恐れずにいえば「浮世離れした美貌」を持つ女優であるが、それがすみれ役に嵌まっていたように思う。

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2022年3月29日 (火)

これまでに観た映画より(288) 「焼け跡クロニクル」

2022年3月22日 アップリンク京都にて

新風館の地下にあるアップリンク京都で、ドキュメンタリー映画「焼け跡クロニクル」を観る。監督・撮影・編集:原まおり、原將人。

広末涼子の映画デビュー作である「20世紀ノスタルジア」などの監督を手掛けた、京都在住の映画人である原將人。彼の自宅が、2018年7月27日に全焼するという事件が起こった時に、原將人の奥さんである原まおりがスマホのカメラで捉えた映像などを中心にドキュメンタリー映画として再構成された作品である。

原將人の自宅があったのは、広義でいうと京都の西陣。より正確な住所を書くと、北野や上七軒辺りということなる。原將人自身のナレーションによると最初に出火に気付いたのは原將人のようで、「小さな火だと思ったのですぐ鎮火出来るだろう」と予想するも、思いのほか火の回りが速く、原將人は、新作映画の映像が収められたハードディスクと、その編集用のノートパソコンを取るために、煙の中に飛び込み、顔や腕に火傷を負う。出火原因については、電気コードが古くなっていた可能性が高いことが原將人監督の口から語られているが、結果は不明ということに落ち着いたようである。
風の吹いていない日だったということで、延焼は免れたのが不幸中の幸いで、原夫妻は騒がせたことを周囲の家に謝罪に行ったが、皆、同情してくれたようである。

2018年の夏は、歴史上稀な降雨量を記録しており、気温も高かった。火傷を負ったため救急車で運ばれ、入院することになった原監督であるが、熱中症の患者が多く運ばれていたためか、翌日には退院させられてしまったようである。火傷の処置は長男が手伝ってくれた。
新作の映像は無事であったが、それまでに撮った映画のフィルムや、プライベートを収めた8ミリフィルムは駄目になってしまう。8ミリフィルムのなんとか再生可能な箇所がスクリーンにたびたび映される。家族の思い出がそこには収められていた。

原將人は、親子ほども年の離れたまおり夫人と結婚。奥さんの実家から猛反対されたそうだが、長男が生まれると態度も軟化し、一家を応援してくれるようになったという。原監督は、自身と奥さん、長男と双子の女の子の計5人家族。まおり夫人は当日、仕事に出ており、長男から電話で知らせを受けても、頭が真っ白になって、すぐには実感が生まれなかったようである。帰宅後、全員の無事を確認、とっさにスマホで撮影を行い、これが本編映像として生きることになる。その後もまおり夫人はスマホでの撮影を続行する。スマホによる録画であるが、最近のスマホは性能が良いため、商業作品に耐えるだけのクオリティを持った映像が続く。原將人監督とまおり夫人が、山田洋次、大林宣彦、大島渚等と共に撮影した写真が収められたアルバムは焼け残っていた。

家を失った一家は、公民館に身を寄せるが、数日で退去する必要があり、それまでに知人の紹介により、なんとか家財道具付きのアパートを見つけることが出来た。家が全焼するという災難に遭った一家であるが、前向きに困難を乗り越えていく様が印象的である。原監督とまおり夫人の性格を受け継いだためか、子供達が動揺せずに、淡々と現実に向き合っていることも心強い。

一方で、原將人監督の芸術家としての資質を強く感じさせる場面もある。出火を目にした時に、「火が手を繋いで踊っているように見えた」と原監督は語る。困難に遭遇した時でさえそこに美を見いだす感性。十代の頃から映像を撮り続けている原監督の映画人としての矜持と本質が垣間見える気がした。

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