明治大学博物館「虎に翼」展に行ってきました
今年の4月から9月にかけて放送されたNHK連続テレビ小説「虎に翼」(NHK東京放送局=AK制作)の展覧会が、主人公の猪爪寅子(佐田寅子。伊藤沙莉)の母校、明律大学のモデルである明治大学博物館の特別展示室で行われています。アカデミーコモンの地下1階です。
明治大学のゆるキャラである、めいじろうも法服姿でお出迎え。
伊藤沙莉さんのアップ写真、目立ってます。
猪爪はる(石田ゆり子)と桂場等一郎(松山ケンイチ)がエントランスで出迎えます。
この左横のモニターに、伊藤沙莉さんが「虎に翼」展のためだけに撮ったメッセージが映っているのですが撮影不可。
また伊藤沙莉座長が、「虎に翼」チームのために発注したTシャツとトートバッグもあるのですが、こちらも撮影禁止です。
寅子と優未(毎田暖乃)が親子二代に渡って着た黄色いワンピース。
寅子は花岡悟(岩田剛典)にアピールしたくて、はるや花江(森田望智)の手を借りて手作りしたのですが、思いが花岡に届くことはありませんでした。ただ花岡だけはワンピースを褒めてくれました。
高等試験司法科試験合格証書
寅子は日本人初の女性弁護士の一人となりました(女性はまだ裁判官になることは出来ない)。しかし、先駆者の苦悩が待ち受けています。
寅子の父親、猪爪直言(岡部たかし)が愛娘の記事を集めていたスクラップブック。寅子が高等試験司法科(現在の司法試験に相当)に合格した時には、戦前ですので右から左に「でかした」と記しました。
はるが寅子に買い与えた六法全書。寅子にとっての初の翼となりました。はるさんが定義した「地獄」は、「頭の良い女が頭の良い女のまま生きること」。「男と競争して女が女として生きること」。「道なき道を行くこと」。米津玄師の主題歌「さよーならまたいつか!」の歌詞に、「人が宣う地獄の先に私は春を見る」とあるため、地獄とは誰かが宣った、つまり定義している訳ですが、最初に定義を行っているのは、はるさんです。
司法修習を終えて、晴れて弁護士となった寅子でしたが、若い独身の女性弁護士ということで依頼人からの信頼が得られず、全く仕事がありません。信用を得るために結婚を考える寅子。
打算で猪爪家の元書生であった佐田優三(仲野太賀)と結婚した寅子でしたが、多摩川の河原で一緒に焼き鳥を食べながら話しているうちに瞬く間に恋に落ちます。しかし優三も出征。子を宿した寅子は、「自分がなんとかしないと女性法曹の道が絶たれる」と焦ります。穂高先生(小林薫)に相談しますが、穂高先生は自分の考えで物事をどんどん推し進めていくタイプでこれは失敗。穂高先生が「犠牲」と失言をしたため裏切られた気持ちになります。よね(土居志央梨)に相談しなかったことで彼女からの信頼も失い、結局、降参。失職します。
失意の日々の中で、たまたま買った優三との思い出の品、焼き鳥を包んでいた新聞紙に日本国憲法の全文を発見した寅子。それはあたかも優三からのプレゼント。声を出して泣く寅子。新生、寅子の産声です。
甥の直治(今井悠貴)のサックス。サックスは管楽器の中では歴史が浅いということもあって音が出しやすく、指使いもリコーダーと一緒で吹きやすい楽器ではあります。ジャズでは花形で、服部良一は「サックスが吹ける」というだけで大阪では引っ張りだこでした。直治が音楽好きになったきっかけは、寅子にコンサートに連れて行ってもらったことですが、何のコンサートなのかは描かれていません。「愛のコンサート」は、猪爪家ではラジオで聴いていましたので、「愛のコンサート」でないのは確かです。服部良一は、父親に「音楽乞食なんて辞めて魚屋を継げ」と言われたそうですが、音楽家の身分が相当低い時代でもありました。
寅子と優三のパネル。初々しい学生時代の姿。この頃は可愛らしかった伊藤沙莉さんですが、どんどん美人になっていって、「何が起きてるの?」と不思議に思いました。
伊藤沙莉さんのサイン。着物の柄もあって読み取りにくいです。
こちらは仲野太賀さんのサイン。読み取りやすいです。
俺たちの轟グッズ
轟太一役の戸塚純貴さんは、三谷幸喜脚本・監督の映画「スオミの話をしよう」にも重要な役で出ていました。
山田よねの衣装。出番は多いのに、最後まで謎の多い役でした。ただ男でも女でもなく山田よねとして生きてくれたのは嬉しく思います。
法服。中田正子さんのものです。
こちらは現代の法服(男性用)。黒一色なのでピントが合わせにくいです。
花岡悟(岩田剛典)。岩田さんは名古屋の人で、今回は名古屋でのロケも多かったため、故郷に錦を飾れたんじゃないでしょうか。
明治大学専門部女子部設立の趣旨。明治大学は進取の気質に富む大学で、共学の私立大学として初めて女子教育に力を入れたほか、私立大学初の商学部の設置、日本初の経営学部の創設などを行っています。
番組台本 作・吉田恵里香
「虎に翼」収録の前に、法律を学ぶ役の6人の女優が明治大学で特別講義を4コマ受けたという話は伊藤沙莉が何度もしているが(法律を学ばない花江役の森田望智もなぜかついてきたらしい。森田望智は大卒だが、明治大学ではなかったはずで、他の大学の雰囲気を味わいたかったのかも知れない)、こぼれ話が紹介されている。
伊藤沙莉は、ネットラジオなどを聴くと、大変頭の回転が速い人であることが分かるのだが、小難しい話は余り得意ではないようで、最初の授業は最前列で聴いていたが、2コマ目、3コマ目と授業が進むごとにどんどん後ろの席に下がっていったそうで、先生達も苦笑していたという。
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