カテゴリー「関西」の8件の記事

2021年1月 8日 (金)

NHKスペシャル「未解決事件 File.01 グリコ・森永事件」2011-2021

2011年7月31日

昨日、一昨日と二日に渡って放送された「NHKスペシャル 未解決事件 『グリコ・森永事件』」を見た。1980年代半ばに起こったグリコ・森永事件の再現ドラマ(上川隆也主演)と、ドキュメンタリーからなる番組。一昨日の第一部と、昨日の第二部は再現ドラマが主、昨日の第三部はドキュメンタリーである。

再現ドラマは硬派なタッチで、主演の上川隆也を始め、池内博之、宅間伸、大杉漣といった実力派を揃え、実に見応えがあった。上川隆也の演劇集団キャラメルボックス時代の同僚、近江谷太郎との共演も嬉しかった。

再現ドラマを見て、興味深かったのは犯人グループの挑戦文、予告文、脅迫文などを担当した男の文章である。グリコ・森永事件には北朝鮮工作員説があるが、少なくとも文章を書いた男の文学的素養は高く、言葉は乱暴ながら七五調を用いたり、言葉遊びをするなど、子供の頃から日本で育った人間でないとこういった文章を書くのは難しいと思われる。また他者の心理を煽る手法などは巧みで、ドラマ中で男の文章を「よく書かれている」と評する言葉があるが、確かにその通りである。

現金輸送車を警察が予想していなかった滋賀県方面に走らせたこと、また第三部で紹介された、当時の滋賀県警の刑事が目撃した大津サービスエリアで目撃した容疑者Fこと「キツネ目の男」の行動、また、滋賀県警察本部長の焼身自殺を持って犯行が終了したことなどから、犯人組織の中に警察の人間がいたのではという説はやはり有力なのかも知れない。

事実は小説よりも奇なりというが、確かにグリコ・森永事件のようなフィクションを描いたなら嘘くさくなるだろうが、事実としてこうした出来事が起こっていたということは実に興味深い。

第三部のドキュメンタリーでは、これまでは事件の動きを知らされていなかったとされる滋賀県警が独自に捜査を行っていたことが明らかになる。また第二部のラストでは企業にかかってきた強迫電話が日本音響研究所の鈴木松美氏によって最新技術で解析され、事件当時警察が想定した三十代から四十代の女性と一人の子供による脅迫電話(つまり親子の可能性が高いと思われた)は解析の結果、十代半ばの少女と二人の少年、つまり三人の子供によるものであることが明らかとなった。

 

2021年1月5日

NHKオンデマンドで、NHKスペシャル「未解決事件 File.01 グリコ・森永事件」3回分を1度に見てみる。初回と第2回がドラマ中心、第3回がドキュメンタリー中心という構成になっている。2011年の放送。『罪の声』の作者、塩田武士もこの番組を見て、グリコ・森永事件を題材とした小説の執筆の準備に入っている。前から気になっていた情報がテレビで放送されたため、他の作家に先を越されまいとしたためだが、担当編集者に「今すぐ書くだけの技量はない」と言われたため、その後5年掛けて取材し、小説を書き上げた。塩田は、ドラマで上川隆也が演じていた読売新聞記者、加藤譲(ゆずる)にも話を聞いたという。声に関する話は第2回の最後に出てくる。

第3回のドキュメンタリーでは、「キツネ目の男」、捜査員達からはFOXの頭文字から「F」と通称された男の話が、当時の大阪府警や滋賀県警の刑事達から語られる。男の似顔絵がかなり似ていたというのは複数の人物の証言から間違いなさそうである。身長も175cmから180cmと高め、そしてあの目つき。すぐに身元が判明しそうに思われるのだが、今に到るまで消息不明である(それらしき人物がいたことは確認されているようだが、すでに故人となっているようだ)。2カ所で目撃されたキツネ目の男の行動は余りにも異様であり、警察を挑発、もしくはおちょくっているようにも思われる。いかにおかしな行動を取っても法に触れていない限りは逮捕出来ず、職務質問をしたとしても何の証拠も出ないだろうということで、警察の考え方を知悉していた可能性があり、『罪の声』の犯人グループに元警察の人間がいたという設定はここから生まれた可能性が高い。

関西の各府警、県警の連携が上手く取れていなかったことが犯人を挙げられなかった最大の要因だが、犯人グループはそれすら察知していたようで不気味である。ただ、栗東市付近の名神高速道の下で職務質問されそうになった犯人グループの一人と思われる人物の行動がやはり最大の謎である。それまで脅迫をしても最終的には金を受け取りに現れなかった犯人グループだが、この時だけは名神高速道の白い旗の下という重要ポイントとなる県道に車を停めていた。それがいかなる意図で行われたのかはわからないが、かなり妙である。白い旗の下には指示とは異なり、空き缶は置かれていなかった。ただ高速道路であるため、通過する車が起こす風圧によって空き缶が飛んでしまったという可能性はある。周到に準備を重ねてきた犯人グループがそうした可能性も考えないという初歩的なミスを犯すだろうかという問題が残るが。地元の滋賀県警でも配備出来るはずもない場所であり、滋賀県警のパトカーが不審な車を目撃したのも偶然である。空き缶に「鞄を下に落とせ」という指示書が入っていたとしたら、犯人グループが金をせしめる可能性は結構高いように予想される。ただ、常識的に考えれば空き缶は最初からなく、次の指示もなかったと見るべきである。では、なぜその下の県道に犯人グループの一人が車を停めていたのか。答えは出そうにない。

 

実はJRになる前の国鉄高槻駅から京都駅に向かう列車に乗り、車窓から白い旗が見えたら鞄を窓から投げ落とせという指示があった際には、警察は白い旗を確認したが、見落としたふりをしてわざと落とさないという作戦を取っている。この時もあるいは白い旗の下に車が停まっていて、ということだったのかも知れないが、夜に走っている電車の窓から現金の入った鞄を落として、それを犯人グループが見つけて回収という筋書きにはリアリティがない。回収出来る場所に鞄が落ちる確率がどれだけあり、そもそも闇の中を落下する鞄を目視で確認出来るのかという話である。

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これまでに観た映画より(238) 「罪の声」

2021年1月4日 MOVIX京都にて

MOVIX京都で、日本映画「罪の声」を見る。グリコ・森永事件をモデルとした未解決事件に巻き込まれた子ども達の視点を中心に描いた作品。原作:塩田武士。監督:土井裕泰。脚本は「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子。出演:小栗旬、星野源、市川実日子、松重豊、梶芽衣子、古舘寛治、宇野祥平、篠原ゆき子、原菜乃華、阿部亮平、火野正平、尾上寛之、橋本じゅん、川口覚、阿部純子、塩見三省、宇崎竜童ほか。音楽:佐藤直紀。

NHKがドラマ&ドキュメンタリーで制作した「未解決事件」でも第1作で取り上げられたグリコ・森永事件(NHKスペシャル「未解決事件 グリコ・森永事件」のドラマ部分主演は上川隆也)。多くの物的証拠や目撃証言が残りながら、今なお犯人像は藪の中という不可思議な事件であり、今に到るまで「逮捕出来ない理由があった説」「犯人外国人説」など様々な説が浮かんでは消えている。身代金を要求しながら犯人グループは一銭も手にしておらず、直接的な死者が出たわけでもなく、とにかく他に例を見ない奇妙な事件であった。いくつかある説の中で株を操作して儲けたのではないかという説をこの映画では採用しているが、たんなる愉快犯説、怨恨説などもある。
奇妙なことだらけの事件であるが、その中でも特に奇妙だったのが、電話で流された犯人からの指示メッセージである。録音された子どもの声によるものだった。グリコ・森永事件が振り返られる時にも、この声の主が誰でなぜ録音されるに到ったのか、またこの子ども達は今どうしているのかが最大の謎として立ちはだかる。「罪の声」はこの子どもの声による指示メッセージに注目して書かれたフィクションである。

製菓メーカーなどは架空のものに入れ替わっており、時効となったこの事件を取材することになった阿久津英士(小栗旬)が所属するのも大阪大日新聞という架空の新聞社で、大阪市役所の庁舎が大日新聞の社屋という設定で登場する。

架空の物語ではあるが、事件の経緯自体はグリコ・森永事件をほぼなぞっており、「キツネ目の男」も登場する。

京阪神地区を中心とする関西一円が舞台となっており、登場人物達も関西の言葉を話す。


京都でテーラーの二代目として働く曽根俊也(星野源)は、ふとしたことからギンガ・萬堂事件(略称「ギン萬事件」。グリコ・森永事件がモデル)で犯人が用いたメッセージに使われたのが幼い頃の自分の声だったことを知り、動揺する。父親の光雄(尾上寛之)が俊也の思い出の品をまとめたと思われる缶の中から、1984年に録音されたカセットテープが見つかったのだが、警察への指示メッセージの前には、わらべの「もしも明日が」を歌う幼い頃の俊也の声と、亡き父の笑い声などが入っていた。しかし、セットになっていると思われたメモ帳には英文が綴られていた。テーラーであった父にこれほどの英語力があったとは思えず、また字も父親のものではない。実は俊也には、「死んだ」と聞かされていた伯父の達雄がいた。「死んだ」というのは嘘だったのだが、達雄は姿をくらませており、生きているのか死んでいるのかもわからない。

大日新聞の記者、阿久津英士は、元々は社会部にいたのだが、事件取材のあり方に疑問を感じ、今は文化部に異動している。しかし、社会部から昭和の未解決事件を追跡する特別企画を任されることになり、ギン萬事件を追ううちに、やはり事件について調べている俊也の存在に気付く。

電話から流れた子どもの声によるメッセージは3回、いずれも違う子の声によるものだった。俊也と阿久津は残された二人の声の主を探すことになる。

犯人グループは暴力団の組長を中心に、暴力団から賄賂を受け取っていたことが発覚して懲戒免職になった元警官・生島秀樹(阿部亮平)、チンピラなどで構成されていたが、その中に俊也の伯父である達雄がいたことがわかる。達雄は若い頃は学生運動に身を捧げており(京大全共闘出身のようである)、権力というものに反感を抱いていた。父親が過激派に殺されたのをきっかけに左翼運動に傾倒し、革命を夢見ていたのだが、その後の学生運動の迷走に嫌気がさし、単身ロンドンへと渡っていた。そこに学生時代に柔道を通して知り合いになった生島が訪ねてきて、警察や世間に一泡吹かせてやりたいという話を持ちかける。達雄は自らの正義を完遂するために、ブレーンとして犯人グループに加わる。

「正義」というといかにも格好良く、死者を出さなかったということでフェアを気取っていたのかも知れないが、結局の所、製菓メーカーや食品会社が業績不振となり、規模縮小による解雇などで多くの人が不幸になっている。そしてそうしたことに関する想像力は一行に働いていない。俊也は事件について全く覚えていなかったため、普通に暮らし、妻子を得て仕事も順調であったが、カセットテープに録音された幼い頃の声を聞き、それまでと同じ精神状態で過ごすことは難しくなる。そして残る二人の声の主、実の姉弟は事件発生直後から暴力団によって軟禁状態に置かれるなど悲惨な人生を歩むことになっていた。真の悪の前には、自称「正義」はなんとも軽薄である。
メッセージに子どもの声を選んだのは、捜査の攪乱も狙っていたが、「子どもならそのうち声も変わる」という理由も含まれていた。声が変わってしまった後では心に傷も残らないと考えたようだが、そうした考えもやはり浅い。
「正義」は結局、私怨に過ぎず、「正しさ」自体が嘘だったのだ。

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2018年11月 3日 (土)

笑いの林(106) ファミリーレストラン 「ファミレスライブ in 滋賀 Vol.76」~秋の大運動会SP~

2018年10月27日 滋賀県野洲市の野洲文化ホール小ホールにて

人口約5万人の小都市、滋賀県野洲市へ。午後3時開演の、野洲文化ホール小ホールでのファミリーレストラン単独公演「ファミレスライブ in 滋賀 Vol.76」を観に来たのである。
来ている人の話から察するに、ほとんどの人が地元・野洲在住のようである。祇園花月でのファミリーレストランの公演には若い女の子がたくさん駆けつけるが、その子達は野洲まで追いかけてきたりはしないようだ。設備が大都市のものに比べると貧弱ということもあるのかも知れない。ファミリーレストランの二人がお客さんの名前を知っているため、常連の人が多いこともわかる。

入場時にくじ引きのようなことをする。しもばやしの一発ギャグを書いた紙が入っており、引いた紙に書かれたギャグと同じものをしもばやしがラストに行った場合は、ファミリーレストランの二人のサイン入り写真を貰うことが出来る。

今日は「秋の大運動会スペシャル」と銘打たれた公演。全席自由であり、しもばやしを応援したい人は中央の通路を挟んで上手に置かれたパイプ椅子席に、ハラダを応援したい人は同じく下手の席に座ることになる。私は下手側の席を選ぶ。

ファンの数であるが、しもばやし側が多い。しもばやし側が前の方から詰めて座っているのに対し、ハラダ側は前から2列目までは全て埋まってるが、それ以降は真ん中や端の席が空いている。

しもばやし側の前の方に座っている人の中にはサイリウムを振っている熱心なファンもいる。

というわけで、登場したしもばやしは喜び、ハラダは落ち込む。サイリウムを振っている人達は以前からいたが、全員しもばやしファンだったようで、ハラダはガックリのようである。客入り時の客席の映像を二人はモニターで確認していたのだが、しもばやし側が明らかに多いため、ハラダは構成作家さんにも「これが結果ですよ」などと言われたらしい。

まずは二人によるトーク。しもばやしが最近、久しぶりにハラダが出てくる夢を見たらしい。二人でライブに出ていたところ、突然、お客さん達がキョンシーと化し、襲いかかってくるという夢である。ハラダの掴みのギャグである「いらっしゃーせー!」をお客さんとやる時に、ハラダは「まず腕を前に伸ばして下さい」と言うのだが、お客さんの様子を見て「皆さんキョンシーみたいですね」ということがあるそうで、それが頭の片隅にあっての夢らしい。二人で建物の影に隠れて息を潜めていたが、キョンシーが襲ってきたため、ハラダが「ここは俺に任せてお前は逃げろ!」と言ったそうである。ハラダのキャラではないらしいのだが、夢の中での出来事なので違う性格になったらしい。地下室に逃げ込んだしもばやしは、何故かそこに麒麟の田村裕を見つけ、田村は「みんなここに段ボールあるで」と言って段ボールを食い始める、というのは田村の『ホームレス小学生』の影響らしいのだが、その後、地上に出たしもばやしは、街が廃墟のようになっているのを見て愕然。とそこに、キョンシーがただ一人(数詞は「人」でいいのかな?)ピョンピョンとこちらにやって来ることに気づく。それがキョンシーと化したハラダであり、ハラダは立ち止まって、両手を突き出し、「いらっしゃーせー!」って、どんな夢なんだそれ。

ハラダの方は最近夢を見ないらしいのだが、それは酒を飲んで寝るからだそうで、酒を飲んで落ちるのは寝入るのではなく失神するのと一緒であり、つまり寝ているわけではないので疲れが取れないそうだ。

漫才を二つやってからコーナーがある。今日のコーナーは大運動会で、ハラダが赤の、しもばやしが白のTシャツに着替えて様々な種目を競う。観客参加のものが多い。


漫才。
まずは、ハラダが「滋賀県を盛り上げるために知事選に立候補」するようしもばやしに提案する。ハラダは「お前のためならウグイス嬢でもなんでもやったる」と言うのだが、いざ、しもばやしを候補として紹介する段になると、ボートを漕ぐ真似をして、何故か琵琶湖の真ん中で候補紹介を始めようとしたり、サービスエリアを舞台にしようとしたり(滋賀県内のサービスエリアには人が多いが、大半は滋賀県外の人達だそうである)、街中でやるのはいいが「ライバルがいない時間にアピール」ということで深夜2時に行おうとする。
最後は集まった人に袖の下を使ったり、演説が終わったと思ったら園児達の前でのものだったりする。


二つ目の漫才も滋賀県ネタ。滋賀を盛り上げるためにご当地アイドルを作ろうとしもばやしが提案し、ハラダが具体的なプランを語るのだが、女性アイドルグループの名前がE-girls。しもばやしが「E-girlsというグループはもうあるやん」と言うが、ハラダは「字が違うねん。井戸の『井』に伊藤園の『伊』で『井伊ガールズ』」と彦根藩主ネタにしたり、男性アイドルグループ「近江米ふっくら2」とKis-My-Ft2のばった物を提案したり、「ここって近畿? キッズ」と言って、しもばやしに「バリバリ近畿や!」と突っ込まれる。
今度は滋賀県を舞台にしたドラマを作ろうとしもばやしが言い、有名なドラマの滋賀版のタイトルをハラダが挙げるのであるが、「花より男子」が「滋賀より京都」になり(ハラダに言わせると、「知名度」「人口」「観光名所の数」「都市としての規模」「都会度」など全て京都の方が上だそうだ)、「世にも奇妙な物語」が「とても微妙なものばかり」になるらしい。更に朝ドラ「半分、青い。」の滋賀版を「半分、琵琶湖。」と言って、「半分もないわ! 6分の1や!」としもばやしに突っ込まれる。「絶対零度」は「絶対京都」になるそうで、ただ「ひとつ屋根の下」は「ひとつ奈良の上」となり、滋賀は奈良よりは上らしいのだが、奈良県人は奈良県人で「滋賀よりは上」と思っているそうだ。歴史的に見ると天智と天武ということになるだろか。その後は、有名ドラマに似た名前を持つ滋賀県の施設が挙げられていく。
しもばやしがCMを作ろうと提案して、ハラダがCMの内容を演じてみるのだが、すでに廃業になったホテルのCMをやったり、滋賀県人を馬鹿にする京都人の様子が演じられ、「滋賀県人を見下す京都人へ、『琵琶湖の水止めるぞ!』」というACジャパンのCMになったりする。


コーナー「秋の大運動会スペシャル」。まずは客席から男性1人女性1人を選んで、1チーム3人でその場で1人10秒間ダッシュしてバトンを繋ぎ、バトンの先につけた万歩計の歩数を競うというもの。若い人や子ども達の方が有利である。その後も、プラスチックのバットを立てて頭に当て、10回回ってからパン食い競争を行ったり、4人で卓球のドリブルとラリーを行い、4人目が筒型のケースにボールを入れるという競技があったり(元卓球部の男性が出場したが、卓球を辞めてから19年が経過ということで活躍出来ず。というより卓球は基本的にドリブルは反則になるため、やった経験がないと思われる)、パンストの端と端をかぶって引っ張るパンスト相撲を行ったり(途中でDA PUMPの「U.S.A」が流れ、その時は競技を止めて踊る)と様々な種目が行われる。ファミリーレストランの二人ももう40代であるため、一つの種目が終わるごとにヘトヘトになり、水を飲んだり小休憩を入れたりする必要がある。

最後は、借り人競争。観客は事前にアンケート用紙に書かれた「ハイテンション『 』」の『』内を単語一つで埋めておき、茶封筒に入れておく。ファミリーレストランの二人がそれを受け取って舞台上で演じるというものである。
私も、「野洲といったら野洲高校の『セクシーフットボール』だよな」ということでそう書いておき、ハラダが演じることになったのだが、ハラダは「セクシーフットボール」が何か知らなかったようで、単なる「セクシーに行うフットボール」をやっていた。ファミリーレストランのネタに、ボクサーに扮したしもばやしにハラダが「ストレートをセクシーによける」と無茶ぶりするものがあり、それも念頭にあったので良かったりもするのだが、滋賀県住みます芸人であり、野洲で何度も単独ライブを行っていながら、野洲高校の「セクシーフットボール」を知らないというのはあってはならないこと、という程ではないがかなりまずいように思う。ハラダは京都人で、サッカーに詳しくない場合は「セクシーフットボール」がなにかわからなくても仕方ないのかも知れないが、お客さんは野洲の方々で意味は当然知っているだろうし。

結果は、しもばやしチームの勝利となり、しもばやしを応援する席に座ったお客さんが全員舞台上に上がって記念写真を撮るという特典が与えられた。これは嬉しいだろうな。

ラストは先に書いたとおり、しもばやしの一発ギャグ抽選。しもばやしもくじを引いて演じる。同じくじを持っていた5名の方にプレゼントが贈られた。


色々あったが、野洲サイズの都市で毎月こうしたライブが行われているというのは素晴らしいことだと思う。地方創生のモデルとして他の自治体の参考になることだからだ。おらが街の芸人がいて、毎月会うことが出来て、プレゼントも貰える。老若男女みんなで、あるいは家族ぐるみで応援出来る。こうしたことが本当の文化だと思える。ちょっと感動してしまった。


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2017年1月16日 (月)

コンサートの記(269) オリジナルオペラ「鑑真東渡」

2016年12月28日 ロームシアター京都メインホールにて
午後6時30分から、ロームシアター京都メインホールで、オリジナルオペラ「鑑真東渡」を観る。南京を本拠地とする江蘇省演芸集団有限公司による上演。
作曲:唐建平、演出(監督、導演):邢時苗、脚本:憑柏銘&憑必烈。程嘩(「嘩」は正確には「日偏に華」)指揮江蘇省演芸集団交響楽団による演奏。日本箏演奏:松村エリナ。
出演は、田浩江(ニューヨークのメトロポリタン歌劇場所属)、駱洋、柯緑娃、劉雨東、殷桂蘭ほか。合唱:江蘇省演芸集団歌劇舞芸院合唱団。特別ゲスト:仁如法師(中国・大明寺監院)。
主催:日中友好協会ほか。協力:毎日新聞社ほか、後援:外務省、文化庁、中華人民共和国日本大使館、奈良市、奈良県、京都市。

日本に戒律を授けるため、何度も渡海に失敗しながら来日し、唐招提寺を建てて日本で亡くなった鑑真和上の物語である。

 



天平の世。日本に仏教が渡ってからすでに200年余りが経った。しかし、仏教はすでに乱れており、兵役を逃れるためや権力欲しさにエセ出家するものが後を絶たないという状態だった。仏教による鎮護国家成立にはきちんとした仏教の戒律が必要なのだが、当時の日本には正式な戒壇も戒律もない。そこで、唐の国の高僧を招くことに決める。その際、唐に渡って高僧を招くために尽力した日本の僧侶が栄叡(ようえい)と普照の二人なのだが、今回は栄叡一人に纏められている。

史実では、鑑真の弟子を招こうとするも、日本に渡ってもいいという高僧は一人もいなかったため、鑑真自らが渡ることを決めるのだが、その辺のことはややこしいので、まず鑑真が日本に渡るということは鑑真本人がすでに決めており、弟子達がそれに反対するという展開を取る。

まず、オーケストラピットの下手端に高僧の座る椅子が設けられており、ここに仁如法師が陣取って読経を行い、スタートする。
江蘇省演芸集団歌劇舞芸合唱団のメンバーは木魚を手にしており、その木魚の音で音楽が始まる。唐建平の音楽は調整音楽ではないものの、わかりやすい。新ウィーン学派の音楽、オペラということもあって、就中、アルバン・ベルクの音楽を東洋風にしたものというと通じやすいかも知れない。

今日は3階席の5列目(一番安い席)に陣取ったのだが、開始前にレセプショニストさんから、「もっと前の席に移って頂いても結構です」と言われる。実は3階席の前の方は招待客向けの席だったのだが、招待客がほぼ一人も来なかったという惨状のようだ。私の他にも前に行くよう勧められた人は二人いて、共に3階席の最前列に移ったのだが、私は「取り敢えず見にくかったり、音が悪かったりしたら移ろう」ということで保留。実際に見てみると、3階席の5列目でもよく見えたし、音の通りは素晴らしく、不満はなかった。ということで頑として動かず。思いっきり日本人してしまったぜ。
日本のクラシック界はブランド志向であるため、日本ゆかりの人物のオペラとはいえ、中国の現代作品を観ようという人は、よっぽどのオペラ好きか仏教好き、もの好きに限られる。ちなみに私は全てに該当する。

ロームシアター京都メインホールでオペラを観るのは二度目だが、ここはオペラを聴くには本当に適しているようで、歌手や合唱団の声、オーケストラの音色などがクッキリと聞こえる。オペラ劇場としての音響は最上級。まだ遠い方の席でしか聴いたことはないが、これまでにオペラを聴いたことのあるどのホールよりも音が良いと断言できる。それだけに使い勝手の悪さが残念でもある。
今日はサイド席(バルコニー席)はほとんど使われていなかった。

日本箏の松村エリナを除いて、オール・チャイニーズによる演奏(江蘇省演芸集団交響楽団のメンバーには白人も含まれているようである。また漢民族以外の名前も持つ人もいる)。
私が若い頃は、世界で最も有名なアジア人作曲家は武満徹であったが、武満の死からすでに20年が経過。現役のアジア人作曲家として最も有名なのは中国出身の譚盾であると思われる。中国作曲界のレベルは映画音楽を聴いてもわかる通りかなり高い。


鑑真の渡海の場面からオペラは始まる。上手、下手、奥に白くて細い布が何本も下がっていて、通過可能な壁のようになっており、これが効果的に用いられる。セットは中央に円形のものがあり、これが後に月になったりもするのだが、基本的にセットはシンプルである。細い布はキャットウォークからも何本も下りてくる。
荒れ狂う海(東シナ海であるが、中国人キャストに遠慮して「東中国海」という字幕表示になっている。その代わり、日本を指す差別語の「東夷」は別の表記が用いられている)。波は今にも鑑真らの乗る船を飲む混もうとする。しかし、仏の加護により、波は静まる(ただし日本には行けない)。時系列的には、栄叡が鑑真に渡海するようお願いする場面は、この渡海の後に出てくる。舞台は揚州の大明寺。日本からの留学僧・栄叡(駱洋)が、鑑真(田浩江)に扶桑(日本の別名)に渡り、律宗の戒律を伝えるよう頼む。鑑真の弟子の静空(劉雨東)、尼僧の静海(鑑真の弟子に尼僧はおらず、架空の人物である。柯緑娃)らは渡海は危険だとして鑑真を止めるが、鑑真は海を渡ることこそ最大の修行であり、日本に渡らなければ自分は成仏出来ないとして、渡海を決定する。鑑真は、鳩摩羅什や玄奘(三蔵法師として日本でも有名)の姿を己に照らし合わせていた。
しかし、鑑真の身内に密告者がおり、海賊と通じているとして鑑真一向は捕らえられてしまい、渡海は失敗。密告者は静海であることが発覚。静海は自殺して詫びようとするが、鑑真に仏の道を歩むことこそが贖罪と諭されて思いとどまる。

栄叡の独唱の場面では、舞台上手から着物を着た松村エリナが台車に乗って現れ、箏で伴奏を奏でる。唐関連の人物の場面では、下手から中国箏演奏家の劉星延(女性である)がやはり台車に乗って現れるのだが、共にモーター音が響くため、ちょっと気になった。

江蘇省演芸集団歌劇舞芸院合唱団とダンサー陣の人海戦術も効果的であり、リアルな場面と幻想的なシークエンスの両方で存在感を示していた。


鑑真は渡海失敗を繰り返し、一度などは、南方の異境(振州=現在の海南島とされている)に船が流されてしまい、島の主の憑夫人(殷桂蘭)は、配下の祈祷師による「この島で疫病が流行っているのは、この僧侶達が原因」との言葉を信じ込み、鑑真を柴草で焼き殺そうとするが、鑑真に諭されて思いとどまる。鑑真は部下達に薬草を調合した薬を作らせ、島の疫病を鎮める。憑夫人は己の無知を恥じるが、鑑真に励まされ、島に菩提心を広めることを約束する。

海を渡ることが叶わぬまま、栄叡が唐の地で客死する。この時、鑑真は度々の艱難辛苦のためにすでに失明しており、栄叡の姿を見ることが出来ず、探し回る(字幕では、「栄叡どうしたのだ」とあったが、実際は、「栄叡,你在哪里(栄叡どこにいるのだ)」と歌っており、文字制限による意訳のために日本語では少しわかりにくくなっていた)。栄叡は故郷の難波津を思い出しながら息絶える。

 

弟子の静空もまた、「西方に浄土がある。私は東に渡るのではなく、西行します」と言って去って行った。
失意の鑑真であったが、「長明燈は常在不滅」という言葉を信じ、再び日本への渡海を試みる。

こうして苦難の末に、天平勝宝4年(754)に鑑真は日本に渡来し、奈良の都に戒律を伝え、東大寺に戒壇を築き、唐招提寺を建立した後に当寺に於いて入滅するのだった。


東アジアにおける西洋音楽の受容というと、日本が最先端ということはこれまでは当たり前だったし、これからも当分は同じ状況が続くと思われるのだが、日本の国公立で音楽学部を持つ大学は東京芸術大学、愛知県立芸術大学、京都市立芸術大学、沖縄県立芸術大学など数えるほど。演劇や映画の学部は皆無という中にあって、中国は国共内戦後に中央音楽学院、中央戯劇学院、北京電影学院など、北京に国立の音楽大学、演劇大学、映画大学を創設。文化大革命による危機はあったものの、北京だけでなく、上海を始め各所に国立の芸術大学を設置して、国ぐるみで文化を後押ししている。

中国のクラシック音楽事情には私も通じているわけではなかったのだが、劇場付きのオーケストラが存在するというのは衝撃であった(日本では、ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団が歌劇場付きの団体であるが、母体である大阪音楽大学のオーケストラという位置づけであり、編成も大きくない。ポピュラーでは宝塚歌劇団のオーケストラが座付きである。新国立劇場創設時に座付き国営オーケストラ設置案も挙がったが実現しなかった)。

以前の中国では、芸術家は国家認定システムであり、国立の芸術大学を卒業していないとプロの芸術家に認定されず、活動も出来なかったのだが、今はどうなっているのかよくわからない。ただ、国を挙げての文化発揚形式は今も力強いものがあるということは、この公演を観てもわかる。


北京語歌詞、日本語字幕による上演であるが、一部、日本語による合唱が行われる場面がある。また、般若心経や「南無阿弥陀仏」が唱えられるのだが、仁如教師は、2005年から2007年に掛けて岐阜県にある正眼短期大学に留学しており、帰国後に鑑真仏教学院で日本語基礎教育に関わったほか、2015年から今年の3月まで和歌山県の高野山専修学院で唐の密教に関する研究を行っており、日本語による読経が可能であり、般若心経が日本語読みで朗唱される場面もあった。
「ギャテイギャテイ ハーラーギャテイ ハーラーソウギャテイ ボダジソワカ」、「色即是空 空即是色」という般若心経のお馴染みの言葉も登場する。

江蘇省演芸集団交響楽団も予想を遙かに上回る優秀なオーケストラであり、仏教好きでなくても十分に楽しめる現代歌劇となっていた。

カーテンコールでは、作曲家の唐建平や脚本家の憑必烈らも登場。出演者達もオーケストラピットの楽団員も嬉々として拍手を送っていた。ロシアのマリインスキー・オペラによる「エフゲニー・オネーギン」を観た時もそうだったが、お国ものということで皆が誇りを持って演奏し、歌い、演じていた。日本ではオペラがまだ「お高くとまったもの」と認識されているためか、こうした光景は余り見られない。日中関係は悪化の一途を辿っているが、自国が生んだ芸術を純粋に愛する心も持つ隣国の人々が羨ましくなった。日本人は西洋音楽に対するコンプレックスが強すぎるようにも思う。

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2009年5月21日 (木)

関西独立リーグを応援しよう!

運営会社の撤退という、最悪のシナリオを辿る形になってしまった関西独立リーグですが、せっかく関西に地域に根ざしたプロ野球チームが出来たのに、その芽を潰してしまうのはもったいないことです。

関西独立リーグを応援しましょう。試合を見に行くことで、応援することで、ささやかながらも支援することは可能です。

新型インフルエンザによって試合が延期されるという、弱り目に祟り目状態の関西独立リーグですが、試合が再開されたら球場に駆けつけて欲しいと思います。

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2008年8月 7日 (木)

関西の情報誌

日本各地にその地方独特の情報誌があると思いますが、関西のローカル情報誌として代表的な雑誌2種を紹介します。

まずは、京阪神地区の月刊情報誌「L magazine」(京阪神エルマガジン社)。

月刊「L magazine(エルマガジン)」 20代を中心とした若者向けの情報誌です。

「Weekly ぴあ」と同じ、映画、音楽、演劇、テレビ、展覧会情報を始め、グルメ、雑貨、その他独自情報などが載っています。

特に小演劇情報は他誌よりも大きなスペースを割いてくれるため、関西演劇界では、公演情報は「ぴあ」よりも「エルマガジン」に載せる方が有効であるとも言われています。

“今月の7人”というコーナーを始め、著名人へのインタビューも充実。

京阪神地区の繁華街MAPも巻末についています。


続いては京都・滋賀(京滋)地区の月刊情報誌「Leaf」(リーフ・パブリケーションズ)。

月刊「Leaf(リーフ)」 こちらは20代後半から30代を対象にした大人の雰囲気漂う雑誌。グルメやファッションが中心で、その他に音楽、映画、CD&DVD、書籍の紹介などがあります。

この雑誌もインタビュー記事が充実していますが、それよりも特に京都について深く知りたい人に向いている雑誌です。

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2007年2月11日 (日)

どれが速いの?

京阪電鉄 時刻表掲示より

地方の人間が東京に出てきて戸惑うのは、駅のホームの表示板に「次の電車」と「こんどの電車」という記述がなされていることだという。「次とこんど、どっちが先に来るんだ?」と頭がこんがらがるらしい。

関西私鉄の場合は、「先発」、「次発」、「次々発」という表記が主流なので、次に発車する電車を間違えることはない。しかし別のことがわかりにくかったりする。
上の写真は京阪電鉄のものだが、2003年頃にK特急なるものが出来て、これが始発駅から終着駅までの所要時間が一番短い、つまり京阪電車の中では最も速い列車である。しかし、関西在住者以外の人が初めて京都に来て、K特急なるものと特急、どちらが速いのか一発で見分けることは不可能である。

また阪急電車には、「特急」、「通勤特急」、「快速特急」、「快速急行」、「急行」などというものがある。
関東出身の私は、「特急は特急、快速は快速じゃないのか?」という意識があるため、最初に「快速特急」などという文字を見た時には頭に「?」が7つぐらい浮かんだ上に、他の電車と比べてどれだけ速いのかわからなかった。
ちなみに京都・河原町駅から大阪・梅田駅までの所要時間が短い、つまり速い順に並べると、「通勤特急」、「快速特急」、「特急」、「快速急行」、「急行」となる。冷静に考えると、予備知識なしで文字を見ただけでも、どれが速いのかは何とかわかりそうではある。ただ、発車時間の関係で、河原町駅でも「終点、大阪・梅田には特急ではなく快速急行が先に到着します」というアナウンスを聞くことがあるので、目的地に一番早く到着出来るのはどの列車かというのは別問題だったりする。
ああ、ややこしい。

阪急電車 「快速特急」
阪急電車「快速特急」。ラッシュ時に走る「通勤特急」よりは遅く、「特急」よりは速い。

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2006年12月10日 (日)

関西とは

関西とは逢坂の関の西、具体的には京阪神地方のことを指すといわれている。

しかし、京都は関西という言葉が持つイメージから少し外れている。京都人にも「京都はあくまで京都。関西っていうたら大阪のことでしょう」と思う人は多いだろうし、京都に住んでいる私自身も、「京都」と「関西」という言葉の間に隔たりを感じてしまう。

さて、確かに大阪は関西という言葉のイメージに一番近いが、大阪という地名があるのだから、わざわざ「関西」という言葉を使う必要はない。

神戸も、やはり「神戸は神戸」というイメージで、関西という言葉から外れている。阪神間は関西的なイメージがあるが、例えば高級住宅地のある芦屋などはやはり、「芦屋は芦屋」とするほうがピッタリ来る。

果たして関西とはどこなのか。

関西というのは、京都、大阪、神戸を始め、それぞれ独自の強い個性を持った街が集中する場所である。個性が強いということは、それをひとくくりにしにくいわけで、それゆえ「関西」という、多くの街をひとまとめにした言葉は馴染みにくいのだと思われる。
「関西」というのは地名としては余りコンクリートなものではなく、どの街にも「うちはうち」という思いがあるようだ。
それゆえ、同じ関西とされる京都と大阪がサミット誘致で一歩も譲らなかったりするし、道州制導入の件についても京都市と大阪市はすでに「近畿地方が州として統合された場合、州都は我が街以外あり得ない」という主張を表明している。

関東は関西とは全く違う。箱根の関の東を指す「関東」は、関東地方という正規の区分にもなっており(関西は大まかな言葉で、正規の区分では近畿地方である)、東京都民も神奈川県民も千葉県民も埼玉県民も茨城県民も栃木県民も群馬県民も、他人から「関東の方ですか?」と訊かれたら「はい」と答えるはずだ(東京都民には「東京です」と答える人もいるかも知れないが)。関東地方は東京を中心に発達しているので、それぞれの街も「東京を中心とした同心円上にある」という感覚が強いのである。だから関東州が出来た場合、州都が東京になることに疑問を持つ人はほとんどいないと思われる。
サミット誘致でも関東は横浜市で一本化している。

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