カテゴリー「おすすめCD(TVサントラ)」の8件の記事

2013年4月25日 (木)

決定版大河ドラマ全曲集

毎回視聴率が話題になるなど、国民的ドラマの価値をすでに不動のものにしている感のあるNHK大河ドラマ。その大河ドラマのテーマ曲を第1回の「花の生涯」から第49回「龍馬伝」まで収めたのが本CDです。大河ドラマのテーマ曲を集めたCDは「秀吉」(第35回)のオリジナル・サウンドトラックが出た際に、それまでのものが全て収められていましたが、その「秀吉」から14作プラスされてのリリースです。NHKサービスセンターの発行、EMIミュージック・ジャパンからの発売。

決定版大河ドラマ全曲集

シンセサイザーを使った音楽で世界から注目を浴びていた冨田勲(第1回「花の生涯」、「天と地と」、「新・平家物語」、「勝海舟」、「徳川家康」と最多となる5作で音楽を担当)、日本の現代音楽を代表する武満徹(「源義経」)、湯浅譲二(「元禄太平記」、「草燃ゆる」、「徳川慶喜」)、池辺晋一郎(「黄金の日日」、「峠の群像」、大河史上最高作品と呼び声の高い「独眼竜政宗」、「八代将軍吉宗」、「元禄繚乱」)、三善晃(「春の坂道」)、黒澤映画でおなじみの佐藤勝(「さん姉妹」)、ポップスとクラシックの融合に生涯を捧げた山本直純(「風と雲と虹と」、「武田信玄」)、当時新進気鋭の若手作曲家だった三枝成彰(「太平記」、「花の乱」)やドラマの音楽で定評のある岩代太郎(葵 ~徳川三代~」、「義経」)、服部隆之(「新選組!」)、吉俣良(「篤姫」)、大島ミチル(「天地人」)、佐藤直紀(「龍馬伝」)、世界最高の映画音楽作曲家の一人であるエ二ンオ・モリコーネ(「武蔵」)、そして大河ドラマのテーマソングの枠を超えて今でも暮れになると様々なテレビ局で使用される芥川也寸志の「赤穂浪士」などを収録。意外なところでは、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドとNHK交響楽団を共演させた宇崎竜童の「獅子の時代」、バンドとヴォーカルだけという、およそ大河ドラマのテーマらしくない谷村新司の「琉球の風」などもあります。

指揮者も岩城宏之、外山雄三、山田一雄、森正、秋山和慶、高関健、井上道義、尾高忠明、大友直人、広上淳一など日本を代表する顔ぶれが揃っており、更にはシャルル・デュトワ(「葵 ~徳川三代~」)、ウラディーミル・アシュケナージ(「義経」、功名が辻」)など世界的指揮者も加わっているなど、いずれも単なるテーマ音楽を超えた価値のある作品が並び、映像音楽好きのみならず、ポップス、クラシックファンも楽しめる仕上がりです。

決定版大河ドラマ全曲集(HMV) icon

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2010年5月23日 (日)

大河ドラマ『龍馬伝』オリジナル・サウンドトラック

今年の大河ドラマ『龍馬伝』のオリジナル・サウンドトラックを紹介します。

大河ドラマ『龍馬伝』オリジナル・サウンドトラック

佐藤直紀による音楽。リサ・ジェラルドのボーカルを起用したおなじみのテーマ曲(広上淳一指揮NHK交響楽団の演奏)にも聴かれるように、パーカッションやドラムスを強調し、土俗性を高めています。

その他、エレキギターを起用した現代的な曲、ストリングスやピアノによる抒情的なナンバーなどを収録。

面白いのは、「雑草魂」という曲で、トルコの軍楽隊を連想させる曲想は岩崎弥太郎のテーマとして用いられています。

大河ドラマ『龍馬伝』オリジナル・サウンドトラック icon

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2009年7月 5日 (日)

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」オリジナル・サウンドトラック

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」のオリジナル・サウンドトラックを紹介します。川井憲次:作曲。NAYUTAWAVE RECORDS。

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」オリジナル・サウンドトラック テレパス・火田七瀬(蓮佛美沙子)を主人公にした、未知能力者達と彼らの能力を利用しようとする組織との対決を描いたドラマの音楽だけに、ミステリアスでドラマティックな旋律を中心に構成されていますが、ロマンティックな音楽や明るいサウンドのポップな曲なども含まれており、バラエティに富んだサウンドトラックになっています。

全25トラック、66分を超える長時間収録のサウンドトラック盤です。

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」オリジナル・サウンドトラック(HMV) icon

NHKドラマ8「七瀬ふたたび」オリジナル・サウンドトラック

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2008年2月 5日 (火)

「沙粧妙子 最後の事件」オリジナル・サウンドトラック

浅野温子は数多くのテレビドラマに出演していますが、個人的に彼女の代表作だと思っているのは、1995年にフジテレビ系列で放送された「沙粧妙子 最後の事件」です。
今日は、そのオリジナル・サウンドトラックを紹介します。音楽を担当しているのは、その後、大河ドラマの音楽なども手掛けることになる岩代太郎。

「沙粧妙子 最後の事件」オリジナル・サウンドトラック 映画「羊たちの沈黙」やドラマ「ツイン・ピークス」などの影響を受けたシリアルキラードラマ「沙粧妙子 最後の事件」。美しい死体が登場するところなどは「ツイン・ピークス」そのままだったりします。

IQ160の天才犯罪者、梶浦圭吾(升毅)が精神病院から脱走。梶浦はかっては警視庁科学捜査研究所(科捜研)のプロファイリングチームの責任者だった。科捜研時代に梶浦の仕事仲間であり、恋仲でもあった沙粧妙子(浅野温子)は、現在では警視庁捜査一課に入り、梶浦の行方を追っている。梶浦に唆されたことが原因と思われる猟奇的な殺人事件が街では次々に起こっていた……。

出演:浅野温子、柳葉敏郎、佐野史郎、黒谷友香、飯島直子、蟹江敬三、升毅ほか。

関西演劇界を代表する舞台俳優だった升毅はこの作品で一躍メジャーになりますが、その後も何年かは梶浦のイメージから抜け出せずに苦労することにもなりました。

人間のダークサイドに切り込んでいく不気味なドラマですが、岩代太郎が書いた音楽もドラマの内容に負けずおどろおどろしいもの。この音楽を聴いて寝た日は悪い夢を見そうです。

CDは廃盤になっていますが、中古CDやネット検索すれば手にはいるかも知れません。

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2007年11月17日 (土)

金曜ナイトドラマ「トリック TRICK」 オリジナル・サウンドトラック

仲間由紀恵を一躍人気女優の座に押し上げたテレビドラマ「トリック」のオリジナル・サウンドトラックを紹介します。

金曜ナイトドラマ「トリック」 オリジナル・サウンドトラック 仲間由紀恵初主演作として今や知らぬもののないほどの有名ドラマである「トリック TRICK」ですが、放送前はさほど話題になっていませんでした。仲間由紀恵もそれまでは意地悪な役の多い地味な脇役女優でしかありませんでしたが、放送後、仲間由紀恵が演じた自称天才マジシャンの山田奈緒子と、日本科学技術大学助教授(のちに教授に昇進する)で自称天才物理学者の上田次郎(阿部寛)のボケボケコンビの絶妙のやりとりが受けて深夜ドラマとしては異例の高視聴率を稼ぎ、金曜ナイトドラマ最初のヒット作となりました。それまでは、「深夜枠はカルトなドラマをやる枠で視聴率なんて取れない」というのが常識でしたが、「トリック」のヒットにより、深夜ドラマが幅広い層に受けいれられていきます。

ドラマは説明はこれぐらいにして、辻陽が担当した音楽の方ですが、テーマ曲である「Mystic Antique」ではチェンバロやオルガンが使われるなど本格指向です。

主題歌であった「月光」(鬼束ちひろ)のピアノソロバージョンや、テレビバージョン(霧島澄子こと菅井きんの声入り)も収録。

放送時(2000年)、番組放映終了後に、オリジナル・サウンドトラック盤プレゼントの告知があったのですが、阿部寛が上田次郎のキャラクターそのままで出てきて、「『トリック』のオリジナル・サウンドトラックCDを五人にやる。俺はもう貰った。役得だ。なかなかいいぞ」とコメントして笑わせました。

Tv Soundtrack/トリック (HMV)

「トリック」オリジナル・サウンドトラック (タワーレコード)

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2007年8月16日 (木)

大河ドラマ『風林火山』オリジナル・サウンドトラック

今回紹介するのは、現在放送中のNHK大河ドラマ『風林火山』のオリジナル・サウンドトラックです。作曲は千住三兄妹の次男、千住明。
EMIからの発売です。

大河ドラマ『風林火山』オリジナル・サウンドトラック 高関健(たかせき・けん)指揮NHK交響楽団が演奏するメインテーマは、「これぞ大河ドラマのテーマ曲」というに相応しい、ど真ん中のストレート勝負。武田騎馬軍団の疾走を描いた快速テンポと抜群のリズム感が冴え、トランペットの活躍が聴く者の血を沸かせます。

メインテーマ以外の楽曲を演奏しているのは、マリオ・クレメンツ指揮のワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団。
1936年、チェコに生まれたマリオ・クレメンツは、“チェコのカラヤン”の異名を取ったヴァーツラフ・スメターチェクに師事し、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝したこともあるという経歴の持ち主ですが、近年は映画音楽と現代音楽の指揮を中心に活躍しています。このCDを聴いた限りでは、ドラマティックに聴かせるツボを心得ているようです。
ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団は、ポーランドを代表するオーケストラ。音の彩りが豊かで、それでいて濃すぎないところが『風林火山』の音楽に合っています。

千住明/風林火山

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2007年8月11日 (土)

大河ドラマ「新選組!」オリジナル・サウンドトラック

2004年のNHK大河ドラマ「新選組!」のオリジナル・サウンドトラックを紹介します。音楽を手がけているのは、服部家の三代目である服部隆之。ユニバーサルからの発売。

大河ドラマ「新選組!」オリジナル・サウンドトラック 服部良一を祖父に、服部克久を父に持つ服部隆之は、三谷幸喜とたびたび仕事をしており、これまでにも、三谷脚本のテレビドラマ「王様のレストラン」やミュージカル「オケピ!」の音楽を手がけてきました。三谷幸喜が脚本を手がけた大河ドラマ「新選組!」の音楽を服部隆之が担当したのはある意味必然だったのかも知れません。

服部隆之の音楽の特徴は、ゴージャスでボリュームがあること(悪くいうと「大仰」ということになってしまうのですが)。「新選組!」の音楽は、若者達が主役のドラマということもあってか、活気とスピード感に溢れ、抒情美よりも分厚い響きが目立つという、大河音楽の王道から少し外れた特徴を持っており、三谷幸喜の脚本同様、「ニュー大河」風の音楽です。

テーマ曲の演奏をしているのは、広上淳一指揮のNHK交響楽団。京都を舞台とした「新選組!」のテーマ曲を指揮した広上淳一が、来年から京都市交響楽団の常任指揮者になるというのも因縁を感じます(?)。
テーマ曲では、三谷幸喜が書いた詞をジョン・健・ヌッツォが朗々と歌い上げているのも魅力です。

Tv Soundtrack/新選組!

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2007年6月17日 (日)

「帰ってきた時効警察」オリジナル・サウンドトラック+

「帰ってきた時効警察」オリジナル・サウンドトラック+ 先日、好評の内に放送を終えた「帰ってきた時効警察」ですが、今回はそのオリジナル・サウンドトラックに、「時効警察」シリーズの生みの親ともいうべき三木聡がこれまでに手がけた映画やテレビドラマ、コントバラエティなどの音楽(作曲はいずれも坂口修)、さらには三日月しずか(麻生久美子)が劇中で歌った、「しゃくなげの花」と「月見そば」(いずれも犬山イヌコの作詞作曲)、「たべもの」(作詞:犬山イヌコ、作曲:犬山イヌコとKERA)の3曲を収録したCDを紹介します。CD2枚組3000円。

熊本課長(岩松了)が伝道師として広めようとしたプクーちゃんというキャラクターのテーマ音楽「プクーちゃんのテーマ」(そのまんまじゃないか)など、一般的なサウンドトラック盤なら落とされそうな曲が普通に入っているのが笑えます。

更に可笑しいのが、三日月しずかのデビュー盤(?)ともいうべきボーナスCD。三日月しずかこと麻生久美子の反則技ともいうべき声音のチェンジ、そして素っ頓狂な歌詞とメロディーであるにも関わらず、麻生久美子の歌が妙に上手いのも却って笑いを誘います。

三日月クンのナルシスティックな表情を写したCDジャケットも収録。これはあくまでCDを買った人のための特典と解釈しているので、ここでお見せできないのが残念です。

おまけの情報ですが、オダギリジョーの主演、麻生久美子がヒロインを務め、岩松了が脚本・監督を手がける映画が作られます。『たみおのしあわせ(旧タイトル『そして夏がきた』)』というタイトルで、2008年夏の公開予定。6月クランクインとありますから、丁度今頃撮影しているはずです。

Tv Soundtrack/帰ってきた時効警察

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