決定版大河ドラマ全曲集
毎回視聴率が話題になるなど、国民的ドラマの価値をすでに不動のものにしている感のあるNHK大河ドラマ。その大河ドラマのテーマ曲を第1回の「花の生涯」から第49回「龍馬伝」まで収めたのが本CDです。大河ドラマのテーマ曲を集めたCDは「秀吉」(第35回)のオリジナル・サウンドトラックが出た際に、それまでのものが全て収められていましたが、その「秀吉」から14作プラスされてのリリースです。NHKサービスセンターの発行、EMIミュージック・ジャパンからの発売。
シンセサイザーを使った音楽で世界から注目を浴びていた冨田勲(第1回「花の生涯」、「天と地と」、「新・平家物語」、「勝海舟」、「徳川家康」と最多となる5作で音楽を担当)、日本の現代音楽を代表する武満徹(「源義経」)、湯浅譲二(「元禄太平記」、「草燃ゆる」、「徳川慶喜」)、池辺晋一郎(「黄金の日日」、「峠の群像」、大河史上最高作品と呼び声の高い「独眼竜政宗」、「八代将軍吉宗」、「元禄繚乱」)、三善晃(「春の坂道」)、黒澤映画でおなじみの佐藤勝(「さん姉妹」)、ポップスとクラシックの融合に生涯を捧げた山本直純(「風と雲と虹と」、「武田信玄」)、当時新進気鋭の若手作曲家だった三枝成彰(「太平記」、「花の乱」)やドラマの音楽で定評のある岩代太郎(葵 ~徳川三代~」、「義経」)、服部隆之(「新選組!」)、吉俣良(「篤姫」)、大島ミチル(「天地人」)、佐藤直紀(「龍馬伝」)、世界最高の映画音楽作曲家の一人であるエ二ンオ・モリコーネ(「武蔵」)、そして大河ドラマのテーマソングの枠を超えて今でも暮れになると様々なテレビ局で使用される芥川也寸志の「赤穂浪士」などを収録。意外なところでは、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドとNHK交響楽団を共演させた宇崎竜童の「獅子の時代」、バンドとヴォーカルだけという、およそ大河ドラマのテーマらしくない谷村新司の「琉球の風」などもあります。
指揮者も岩城宏之、外山雄三、山田一雄、森正、秋山和慶、高関健、井上道義、尾高忠明、大友直人、広上淳一など日本を代表する顔ぶれが揃っており、更にはシャルル・デュトワ(「葵 ~徳川三代~」)、ウラディーミル・アシュケナージ(「義経」、功名が辻」)など世界的指揮者も加わっているなど、いずれも単なるテーマ音楽を超えた価値のある作品が並び、映像音楽好きのみならず、ポップス、クラシックファンも楽しめる仕上がりです。
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