黄砂に吹かれて
中島みゆきが作り、中島本人や工藤静香が歌ってヒットさせた「黄砂に吹かれて」という曲があったが、今日の京都市はまさに黄砂に吹かれる天気。三方を囲む山も黄砂に霞んで見えない。
そんな日であったが、喉の調子も比較的良いので、鴨川の河原に出て、黄砂に吹かれてトレーニングを行う。鴨川の河原からいつもは見える北山や、三条・四条のビル群も黄砂に霞んでしまっている。
新作の一人芝居用戯曲に用いる予定の、ある有名詩人が書いた詩(誰の詩なのかはまだ秘密)の前半を朗読してみる。が、独特の言葉が用いられているということもあり、感情が上手く乗らない。
そこで何度か朗読した中島敦の「李陵」を朗読し、気分を変えてみる。読み慣れているだけに、この朗読は上手くいった(「李陵」は砂漠も舞台になっているので黄砂の日に読むと合う)。そして、その勢いを保ちつつ、先ほどの詩の朗読に戻る。前よりはずっと良くなった。が、やはり詩を読むにはまだまだ情感不足である。
しかし、戯曲のタイトルも決まった(黙読した時は読み飛ばしてしまった単語が朗読してみると心に引っかかったので、それをタイトルとすることにした)し、収穫がなかったわけではない。
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