朗読テキスト
一人芝居用テキストとは別の朗読用テキストの訓練も始めました。訓練だけではなく、実際に人前で朗読もする予定。問題は明治時代に書かれたテキストなので、今は滅多に使われない言葉も多く、聞いてわかるのかということ。しかし、作家の言葉を無闇に変えるわけにはいかないのです。
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一人芝居用テキストとは別の朗読用テキストの訓練も始めました。訓練だけではなく、実際に人前で朗読もする予定。問題は明治時代に書かれたテキストなので、今は滅多に使われない言葉も多く、聞いてわかるのかということ。しかし、作家の言葉を無闇に変えるわけにはいかないのです。
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12月22日午後2時より鴨川の河原でトレーニング。今日は趣向を変えて、短編小説の朗読を行う。テキストとして選んだのは志賀直哉の「網走まで」と「クローディアスの日記」。新潮文庫の『清兵衛と瓢箪・網走まで』を使用。
「網走まで」は小学校か中学校の教科書に載っている(今も載っているのかな?)ので誰でも一度は読んだことがある、もしくはタイトルは知っている作品です。志賀直哉自身と思われる「自分」が、同じ車両に乗り合わせた網走まで行く親子のことを綴った作品です。自分、母親、子供の三人の声音と言い方を変えつつ読む。読みながら風景が頭の中に鮮やかに浮かぶのが心地よい。「クローディアスの日記」はタイトルからわかるとおり、シェイクスピアの「ハムレット」の登場人物、先王ハムレットの弟で、現在はデンマーク王に即位し、先王の后であるガートルードを妻とするあのクローディアスの日記というスタイルを取った作品、クローディアスは先王毒殺を否定し、先王の同じ名前の子であるハムレットを非難します。この「クローディアスの日記」はより低い声で朗読。この作品の朗読自体は比較的易しいのですが、寒さのためか口が回らず。
『清兵衛と瓢箪、網走まで』に収録されている短編小説では他に新潟県で起こったあの事件を連想させる「児を盗む話」が読み応えのある作品です。
幼女をさらうという話は源氏物語にも出てくるので、志賀直哉はその変奏としてこの短編を書いたのかも知れません。
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