新選組壬生頓所・旧前川邸
八木源之丞家の向かい(東)にあった新選組壬生頓所・旧前川邸。近藤勇ら試衛館(試衛場)派が本陣とし、「壬生浪士組屯所」の看板を掲げたという。芹沢鴨粛正後は近藤ら幹部は八木邸の離れに移ったとされる。
主の前川荘司は早々に逃げ出してしまい、浪士達は前川邸を改築、要塞化したという。
なお、前川氏の本家は西陣で呉服商・菱屋を営んでおり、菱屋の主・太兵衛の愛人が後に芹沢鴨の愛人となるお梅であった。このことから、新選組の浅葱色の隊服は現在の大丸の前身の大文字呉服店ではなく、菱屋が誂えたという説もある。
旧・前川邸は田野製袋所の工場兼住居となっているため、長く内部完全非公開であったが、2004年の大河ドラマ「新選組!」放送以降は土日祝日に限り、玄関のみを公開している。玄関は新選組関連グッズショップになっている。
山南敬助が切腹した部屋や、池田屋事件の発端となった古高俊太郎拷問に使われた土蔵などが現存するが直に見ることは出来ない。ただ、田野製袋所が新選組屯所・旧前川邸の公式サイトを設けており、内部の写真を見ることは出来る。
| 固定リンク | 0
コメント